iPhoneより薄くて軽いと話題。Huawei Mate X3 開封レビュー

事前情報では一部地域のモデルはSIMトレイが廃止になると予測されていましたが先日発表されたiPhone 14シリーズにおいてアメリカモデルのみはSIMトレイが廃止になり来年にはLightningが廃止になるの噂。

詳細は「iPhone 15 ProのみでUSB-Cを採用へ。無印はLightning継続」をご参照下さい。また先日には2022年における最上位モデルであるiPhone 14 Pro Maxを購入したので開封レビューしました。

詳細は「iPhone 14 Pro Max 開封レビュー。第1印象は正直微妙でべた褒め出来ない」をご参照下さい。さて今回iPhone 14 Pro Maxより薄くて軽いと話題のHuawei Mate X3の開封レビューをしてみたいと思います。

開封。

個人的にHuawei製品を購入するのはかなり久しぶりで折畳式機種で見れば2020年にグローバルで発売されたHuawei Mate Xs以来なので正直かなりワクワクしています。

まず開封をしていきたいと思いますが化粧箱は黒を基調としており重厚感のある質感です。

付属品を確認すると電源アダプター/USB-Cケーブルとお馴染みの感じ。

SIMピンに説明書とこちらもお馴染み。

最後にクリアのハードケースも同梱されています。またサブディスプレイに保護フィルムが貼られているのでアクセサリーに困ることはないです。

ちなみに今回は香港版を購入しており購入特典として純正の手帳型ケースが貰えました。

表面にはHuaweiのHなのかHのように見えるロゴがプリントされておりちょっと独特です。

背面にはスタンドがついており実用性は高く何より手帳型のため持ち運ぶ際にサブディスプレイを保護できるのがありがたい。

ユーザー次第だと思いますが自分は保護フィルムに傷がつくのも嫌で特に中華スマホ用のアクセサリーは当たりはずれが多いので出来るだけ初期装着のものも傷をつけたくなかったので今回購入特典として手帳型の純正ケースが貰えたのは良かったです。

多くのメーカーは環境への配慮として電源アダプターをカットして化粧箱を薄くする流れ。ただ中華スマホを中心に電源アダプターは復活しており個人的には付属されている方が良い。

デザインを確認。

次にデザインを確認していきたいと思いますが開いた状態の本体サイズは156.9×141.5×5.3mmです。Vivo X Fold 2やHonor Magic Vsなど中華系の折畳式機種と比較するとちょっと小型です。

ただ開いた時の本体の厚みは5.3mmと実機を見てみるとかなり薄く感じてこれは圧倒的です。この厚みしかなく本体サイズも他社より小さい中見劣りしないないスペックなのがすごいです。

そして閉じた状態における本体サイズを確認すると156.9×72.4×11.08mmと大型モデルよりはちょっと小さい感じで折畳式機種で見た場合11.08mmは圧倒的に薄く大きな特徴ともいえます。

ちなみに国内で発売されているGalaxy Z Fold 4は15.8mmであることからも圧倒的な差です。

折畳式機種は内部スペースがかなり限定的なので薄く軽くすることができてもスペックとのバランスが非常に難しくHuawei Mate X3はスペックとのバランスがとれているのですごい。

閉じた状態で本体上部を確認するとスピーカーグリルにマイクにリモコン代わりの赤外線センサーを搭載。

本体側面を確認すると開いた状態では左側面部分はSIMトレイ/右側面に音量ボタンと電源ボタンを搭載。あくまでも個人的な印象ですが側面の物理ボタンの搭載位置はちょっと高めかなという感じ。

本体下部確認するとスピーカーグリルにUSB-Cでイヤホンジャックは非搭載となっています。サイドフレームは光沢仕上げですがフレーム自体がかなり薄いため指紋は気にならないです。

また閉じた時の持ちやすさを担保するためなのか丸みを帯びておりデザインが柔らかく感じる。

カラバリは5色展開で今回購入したのはダークグリーンでパックパネルはおそらくガラスです。ちょっと確認しきれていませんがカラバリによってPUバーションもあり重さも異なります。

バックパネルはマット仕上げでラメが入ったような印象で指紋も全く目立たない感じです。

そしてHuaweiがHuawei Mate X3を製品発表した時に比較対象としたのがiPhone 14 Pro Maxです。iPhone 14 Pro Maxの本体サイズを確認すると160.7×77.6×7.85mmで重さは240gです。

本体の厚みだけで見れば薄いですがカメラバンプ込みでみるとiPhone 14 Pro Maxは約12mmです。

そのため閉じた状態でもHuawei Mate X3の方が薄いとHuaweiのアピール通りですがiPhone 14 Pro Maxのカメラバンプ込みよりHuawei Mate X3はカメラバンプなしで薄いです。

カラバリにもよりますが239gとHuawei Mate X3の方が僅かとはいえ軽いのもすごい。

Huawei Mate X3は物理的にコンパクトなOppo Find N2には及びませんが折畳式機種の中では圧倒的に薄くて軽い中でiPhone 14 Pro Max自体は大型モデルとはいえ折畳式機種が通常のスマホのサイズ感や取り回しに近づいていることを考えると技術発達がすごいです。

今後他社もこのサイズ感に追従する可能性があり折畳式機種はもっと取り回しがよくなるかも。

ディスプレイを確認。

そしてディスプレイでメインディスプレイは7.85インチでライバルが8インチ前後多いので小さい。

表示解像度は2496×2224で解像度も非常に高くリフレッシュレートは可変式には対応しておらず60/90/120Hzと表示するコンテンツに合わせて最適化されており十分に快適に感じます。

次にサブディスプレイを確認すると6.4インチで表示解像度は2504×1080と十分な解像度。またメインディスプレイと異なりサブディスプレイは1Hzから120Hzの可変式に対応しています。

ディスプレイサイズが0.3インチに加えアスペクト比が異なるためHuawei Mate X3は小さく感じる。

スペック的にiPhone 14 Pro Maxに劣るのがディスプレイ輝度でHuawei Mate X3は公式サイトでは確認できないため海外サイトのディスプレイテストの結果を参考にすると手動調節で最大476nitsで自動調節で最大1164nitsです。

iPhone 14 Pro Maxの最大2000nitsには大きく見劣りしている感じでメインディスプレイも最大926nitsとそこまで明るい感じではない。屋内で使う分にはそこまで差を感じないかもしれませんが屋外だと明確な差を感じるかも。

またメインディスプレイにおいて10bitに対応していますがHDRやDolby Visionに非対応などメインディスプレイは通常のスマホと比較するとメーカーによりますが見劣りすることが多い。

ただ超高精細かは別の話になりますがコンテンツの見やすさという面で大きなアドバンテージ。折畳式機種の最大の特徴とも言えメインディスプレイにおいてコンテンツは非常に見やすいです。

アプリによると思いますがYouTubeで全画面表示でHuwawei Mate X3は横向き表示でほぼ同じ。

また少年ジャンプ+で漫画を開いたところ1ページずつの表示であればHuawei Mate X3の方が大きい。

そして見開き表示にしてiPhone 14 Pro Maxと同等と見開き表示でも十分に見やすいと思います。コンテンツ自体が大きく表示されるだけでかなり見やすく動画よりも漫画などが見やすい印象。

やはりコンテンツの視認性を優先したいけど本体はあまり大きくない方がいいと思う人も一定数いると思うのでそのようなニーズに上手くハマるのが折畳式機種だと思います。

ただスペック的に見ればiPhone 14 Pro Maxのようなトップクラスの機種にはスペックで及ばない。

基礎スペックを確認。

基礎スペックを確認するとHarmonyOSではなく実質グローバル向けとなるEMUI13.1を標準搭載。オープンソースであるAndroidベースとなっていますが注意点としてGMS非搭載であることです。

中華メーカーの機種もGMS非搭載ですがGoogle Play Storeのapkをインストールすることでそれなりに使えますがHuawei製品の場合は世代を重ねるごとにインストール方法が塞がれている。

また無理にインストールしても今度はGoogleアカウントがバンされるリスクがある。とはいえApp Galleryで配信されているアプリは限定的でGoogle Play Storeに及ばない。

ちなみに日本で発売されていた頃はLINEが配信されていましたが今はサポートが終了に。基本は欲しいアプリをapkやAmazonアプリストアでインストールして使う感じですがリスクが高い。

また仮想上でGMSを動作させるGspaceが用意されていますが仮想上で動作しているためアプリによっては挙動がかなり重くなることに加え通知は気まぐれと実用性面では物足りない。

また今回自分初めてGoogle関連のアプリが比較的まともに動作するLightHouseをインストールしてみましたが香港版の問題なのか設定はできてもアプリをインストール出来ない。

もちろんユーザー次第だと思いますがここがやはり現状最大のネックになると思います。ただ久しぶりに色々設定して使ってみましたが数年前よりはまだ使いやすい環境が構築された印象。

スマホ好きな人でもよほど物好きじゃない限りHuawei製品は避けるべきように感じます。

容量構成はRAM12GBでストレージは512GBでSDカードスロット非対応ですがNMカードには対応。そして搭載SoCは最新ではなくSnapdragon 8+ Gen 1のHuawei専用となる4Gバージョンです。

Qualcommと取引が出来ているのはせめての救いですが5Gは禁止されているため非対応です。ただ国内の場合は技適の問題があるので関係なく気になるの電池持ちと発熱だと思います。

とりあえず発熱の程度を調べるために本体を閉じた状態でベンチマークを3回連続で回してみました。一応iPhone 14 Pro Maxとも合わせて比較してみましたがスコアは参考にならないです。

ちなみによく言われるのがiPhoneのスコアを3割ましでAndroidとほぼ同じ条件になるとの話。

スマホとしてみるために閉じた状態でHuawei Mate X3は排熱が上手くいっていないのか1回目のスコアは100万点を超えていますが回数を重ねるごとにスコアは下がっており内部温度もかなり上昇。

ちなみに計測の終了タイミングで外部温度を計測してみましたがHuawei Mate X3は36.9/39.8/40.4度でiPhone 14 Pro Maxは34.6/39.4/40.4度と外部温度は同じ感じ。

ただ触った感じとしてはiPhone 14 Pro Maxの方が熱いですがスコアは安定している印象です。Huawei Mate X3は内部温度の割には外部温度は抑え気味ですがサイドフレームを中心に熱い。

一方で新世代のクロスヒンジシステムを採用しており画面の2つの部分に熱を移動させる仕様に。そのため逆に言えば開いた状態の方が放熱性に優れている可能性がありベンチマークを計測。

スコア的には閉じた状態と大きく変わるわけではありませんが内部温度に明確な差がある印象。また計測終了ごとに外部温度を計測してみましたが32.7/35.2/37.5度としっかり放熱している。

閉じた状態では地味に熱いという感じでしたが開いた状態だと少し暖かい程度で印象が違う。

バッテリー容量は4800mAhとこの筐体の薄さでよくこの容量のバッテリーを搭載できた感じです。単純にバッテリー容量だけで見ればiPhone 14 Pro Maxより容量が多いのはすごいです。

ちなみにHuawei Mate X3は充電開始30分で70%まで充電可能でフル充電には48分とかなり速い。一方で電池持ちに関しては海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると圧倒的な差。

サブディスプレイだけで使った場合は101とそこそこですが現実的な使い方ではありません。もちろんユーザーの使い方次第ですが現実的なところで見れば85くらいから90前後が現実的です。

当たり前の話ですが通知がこないことが多いため待機状態における消費電力はかなり少ないです。ただメインディスプレイでそれなりに使うと電池持ちは一気に消費する感じであまり良くないです。

防水性能は一緒ですが防塵はiPhone 14 Pro Maxのみの対応で安心感がちょっと違います。

生体認証はインカメラを利用した2Dの顔認証と電源ボタンに統合された指紋認証を搭載。

指紋と顔の両方を使える方が便利ですがHuawei Mate X3の顔認証は赤外線がないため夜の認証は厳しくセキュリティも低いですがiPhone 14 Pro Maxは指紋認証がないので不便な時も。

そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。iPhone 14 Pro Maxと比較すると音量は劣りますが音質にはそこまで劣っている印象がない。

正直この筐体サイズなら大したスピーカーを搭載しているとは思っていませんでしたが今まで自分が使ってきた折畳式機種の中ではもっともスピーカーが優秀でこれは満足度が高いです。

その他フレックスモードですがヒンジ自体は角度の段階調節が可能という感じで調節しやすい。

一方でGoogle Play Storeで配信されているようなアプリへの対応は期待できませんでしたがYouTubeなどは対応しており純正アプリであるカメラはしっかりと対応しています。

中国のアプリはもっと対応アプリが多いのかもしれませんがそれ以外はほとんど対応していない。また折畳式機種特有の機能もかなり強化されている感じではなくタスクバーなどもありません。

カメラを確認。

最後にカメラを確認していきたいと思います。以前Huaweiはカメラセンサーを積極的に公開していましたが今や公開しておらず海外サイトを参考にするとメインカメラセンサーは1/1.56インチのIMX766で望遠は1/3.09インチのIMX351で超広角はIMX688を搭載しています。

またセンサーサイズは小さいとはいえこの筐体サイズでペリスコープを搭載しています。

インカメラとリアカメラで同時に撮影するデュアルビューやリアカメラでのセルフィーに対応。

フレックスモードを利用してタイムプラスやセルフィーの撮影など折畳式機種らしい使い方も可能。写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

以下で全てiPhone 14 Pro Max/Huawei Mate X3の順番でサンプルを撮影しています。

色味が違い過ぎてびっくりするくらいです。

超広角に関してはHuawei Mate X3の方が派手ではありますがまだ現実により近いという感じです。

広角で撮影。

広角になるとiPhone 14 Pro Maxの方が色味安定している印象でHuawei Mate X3は派手すぎという感じです。

そして接写してみましたばボケ感などは同程度。ただ色味は先ほどと異なりHuaweiの方が現実に近い色味で撮影できています。

同様に接写してみましたがiPhone 14 Pro Maxはフォーカスが甘めでHuawei Mate X3も荒めに感じますが上手く撮れている感じ。

ポートレートで撮影。

iPhone 14 Pro Maxは昔から変わらずですが相変わらず被写体に寄れない。

ポートレートで2倍にすると他の機種と1倍程度まで寄れる感じになりますが使い勝手がいいかと言われると微妙。上記のサンプルではHuawei Mate X3の方が倍率関係なくよれますが画質はイマイチという感じでしょうか。

やはりメインカメラセンサーはかなり大きさが違うので画質に直結しているように感じます。

望遠で撮影。

最初に2倍で撮影してみましたがHuawei Mate X3はバグったのか画質がおかしなことに。

3倍で撮影してみました。

ペリスコープを搭載していることもあるのか5倍だとHuawei Mate X3の方がはっきり撮れていますがギリギリという感じでしょうか。

ただ10倍になってくると正直どっちもどっちという感じでHuawei Mate X3がペリスコープを搭載したことで恩恵を受けているのは5倍以下という印象です。

ちなみに20倍で撮影。

最大ズーム倍率となる50倍で撮影してみましたが、スペック上対応しているだけで実用性はないように感じます。

ナイトモードで撮影。

iPhone 14 Pro Maxはナイトモードが自動トリガーとなっていますがHuawei Mate X3はユーザー自身で選ぶこともできます。

iPhone 14 Pro Maxの方がより現実に忠実でHuawei Mate X3は過剰に補正しすぎな印象を受けます。

どちらも白飛びはしやすくノイズが気になる部分も。何よりHuawei Mate X3はセンサーが弱い分かなり強めに補正をかけた結果逆にアンバランスになっているようにも感じます。

まとめ

今回はHuawei Mate X3を購入したのでHuaweiが煽っていたこともありiPhoneとも比較しました。

Twitterで話題のまめこさんのところで購入しており自分が購入した時は33万円くらいです。もともと中国での価格が25万円と高めでグローバルモデルとなるとさらに割高傾向なので仕方ない。

Etorenなどでは40万円近くの価格設定となっているのでまめこさんのところはだいぶ良心的です。

久しぶりにHuawei製品を使って思うのは規制だらけの中でこれだけ完成度の高い端末を作れるのがすごくHuaweiの技術力は世界でもトップクラスであることを改めて実感しました。

これで規制がなければSamsungを抜いて世界でトップシェアをとっていてもおかしくなかったと思う。ただ規制がある今ソフト面は正直崩壊しておりここが足を引っ張り過ぎているのでかなり残念。

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