iPhone 14 Pro Max 開封レビュー。第1印象は正直微妙でべた褒め出来ない

事前情報では一部地域のモデルはSIMトレイが廃止になると予測されていましたが先日発表されたiPhone 14シリーズにおいてアメリカモデルのみはSIMトレイが廃止になり来年にはLightningが廃止になるの噂。

詳細は「iPhone 15 ProのみでUSB-Cを採用へ。無印はLightning継続」をご参照下さい。またiPhone 15 Pro MaxでiPhone初のペリスコープを搭載する可能性があると予測されており来年でカメラの刷新が完了する感じに。

詳細は「ほぼ確定!?iPhone 15 Proで光学式5倍のペリスコープを搭載に」をご参照下さい。さて今回iPhone 14 Pro Maxを購入したので正直な気持ちで開封レビューをしてみたいと思います。

まずは開封。

まず開封をしていきたいと思います。化粧箱を確認すると前モデルと異なりProシリーズも白を基調としたデザインを採用しています。また電源アダプターが同梱されておらず化粧箱自体が薄いです。

付属品を確認するとLightningケーブル。

そして説明書にSIMピンという感じでいつも通りです。久しぶりに買い替えの人で20W以上の電源アダプターがない人は新たに用意した方がいいと思います。

そして今回本体の購入に合わせてまずSpigenのガラスフィルムを購入しました。貼り付け用のガイド枠がついており貼るのはめちゃくちゃ楽で不器用な人にありがたい。

従来の先に本体をガイド枠にはめてからガラスフィルムを装着するタイプで十分に楽ですが今回購入したEX Fitは非常に楽です。

そしてケースは出来ればクリアケースがいいのでかなり迷いましたが今回は3年ぶりくらいに純正のレザーケースを購入しました。最初シリコンケースとも迷いましたが安いシリコンケースでも7500円とめちゃくちゃ高いので開き直って9500円のレザーケースを購入。

とりあえず純正であればMagSageの問題もないので余計なことを考える必要がなく価格だけが問題です。色はアンバーを購入しましたが正直好みの色がなかったのでテキトーな色を購入した感じです。

クリアケースだと使っているうちにベタベタしてくるのが嫌なのでレザーケースにして正解かなという印象。今後アクセサリーがもっと増えてきたら買い換えるかもしれませんが今は純正を楽しみたいと思います。

デザインを確認。

今回の記事は主観的にまとめているので予めご了承下さい。iPhone 12シリーズで2.5Dガラスをやめサイドフレームを完全にフラット化した上で本体をめちゃくちゃ薄型化しましたが結局世代を重ねるごとに本体の厚みが増しています。

iPhone 14 Pro Maxに関しも僅かとはいえ厚みが増してさらに重くなっています。Androidは少しでも軽くという流れの中でiPhoneに関してはスペックアップに合わせてどんどん重い。

正直AppleはiPhoneの重さなどはそこまで重要視していないように感じます。前モデルの時点でも個人的には致命的なデメリットと思っていましたが今回さらに重くなっている。

また先ほどご紹介したSpigenのガラスフィルムと純正のレザーケースを装着するとトータルで重さは280オーバーと重量級。もちろんケースによっては軽くも重くもなるという感じです。

普段自分は屋内で使う場合はケースを外すのでまだ重さはマシになりますがそれでも重いことに違いはなし。ちなみに重いと思うならiPhone 14 Proを選べばいいと言われますがiPhone 14 Proの重さも筐体サイズを考えれば正直異常です。

ただスペックでは大差ないと思っていましたが実際に持ってみると前モデル対比で横幅が僅かにスリムになっただけでも結構持ちやすさの印象が違います。

個人的には少しでも持ちやすくなったことで手首への負担がかなり違うのではないかと思います。そして前モデル対比でデザインの大きな違いとして一つ目はカメラ部分が大きくなっていること。

メインカメラセンサーが前モデル対比で65%程度大きくなっていることからもカメラ部分が大きくなるのは仕方ない流れかなと思います。まだAndroidの一部の機種と比較すればカメラ部分は小さいほうです。

そしてM字ハゲと批判されてきたノッチがiPhone 14シリーズではデュアルパンチホールに変更。プロモーション画像では細長いピル型に見えますが実際にはパンチホールが2つ搭載していることを確認。

インカメラ部分と各種センサーを搭載している以上仕方ないです。Sonyが開発したとされているインカメラとTOFセンサーと顔認証センサーが一体化したセンサーでも搭載すればパンチ部分は小さくなる可能性があります。

少なくともパンチ部分は決して小さいという感じではなく隠しきれない。だからかAppleは開き直って通知などを表示するDynamic Islandに対応したのは個人的に面白く感じます。

以前Honorの一部機種では対応していたみたいですがやはりAppleほど話題になっていないです。Androidはパンチ部分を隠すという流れの中Appleは逆の流れで面白くApple自体も特別なことをしているわけではありません。

ただ今のUnder Display Cameraの精度を考えればある意味最適解かもしれません。

そして今回めっちゃ楽しみにしていたのがカラバリで購入したのはスペースブラックです。黒に近いカラバリが欲しかったことからも新色ではなく迷わずブラックを購入しましたが少し淡い色合いです。

もっと濃くてもいいですがAppleがそこまで濃くするとは思っていなかったので想像通りでした。淡い色ももちろんいいですが正直個人的には飽きていたので今回の色味はかなりいい感じです。

サイドフレームは光沢感ある質感なので指紋は目立ちますがブラックなので結構引き締まって見えます。本体の重さは気になるところですが何より色味が非常に良くデザインの満足度はかなり高いです。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイを確認していきたいと思います。

表示解像度や画素密度は僅かに変更されていますがざっくりとベース部分は一緒です。ただおそらくですがiPhone 14 Pro MaxはSamsungのM12を採用している可能性があるのでスペック以上に発色など良くなっているかも。

とはいえ素人目だとそこまで大きな違いがあるように感じないです。ただ分かりやすく進化している部分もあり一つ目は常時表示ディスプレイに対応したこと。

常時表示する内容はユーザーごとにカスタマイズが出来ます。少なくとも時計が表示されていることや通知があったアプリを確認できるのは分かりやすいです。

Androidのフラッグシップでは当たり前の機能なので正直ようやくiPhoneも対応したかという感じです。

そして2つ目としてはディスプレイ輝度の改善。前モデルの時点でも十分に明るく標準でも1000nitsでむしろ常夜灯がついている室内だと最低輝度がもうちょっと低くてもいいかなと思うくらい明るかった。

一方でHDR表示で1600nitsと明るく屋外で使う場合は最大で2000nitsとめちゃくちゃ明るいです。Androidでも動画撮影時点で2000nitsに対応しているのはAQUOSの一部機種のみなので最強クラス。

HDR表示の時点でもかなり明るいと思いますが最大2000nitsに対応でほぼ死角なしの感じのディスプレイ。ただ逆によくスマホを使う場所によってディスプレイ輝度が最大で2倍近くの差が生まれるので電池持ちの感じ方も大きく変わると思います。

外で使うことが多い人ほど電池持ちは悪いかもしれません。

正確に確認しきれていませんが公式ホームページを見る限りだと基本使う上では10Hzからの可変式に対応。ただ常時表示している時のみ1Hzに制御して消費電力を抑えている可能性があります。

全てのシーンで1Hzまで落とせることが出来たらもっと消費電力を抑えることができたのかもしれません。少なくともiPhone 14 Pro Maxのディスプレイに不満を持つ人はほとんどいないのではないかと思います。

基礎スペックを確認。

次に基礎スペックですがiOS16を標準搭載。自分はいろんな機能をバリバリ使うタイプではないので最新のOSとはいえ大きく変わった印象はないですが電池残量がコントロールパネルを開かずとも確認できるようになったのは便利。

そしてRAMは変わらずですが最新となるA16 Bionicを搭載。当初は3nmを採用していると予測されていましたが直近ではA15 Bionicと同じ5nmを採用との予測。

ただ実際に蓋を開けてみればTSMCの4nmを採用。メインコアが2つに高効率コアが4つの合計6コア構成は一緒でAppleも発表イベントで直接の比較を避けたことからもそこまでの進化をしていない可能性。

とはいえ半導体はプロセスノードが小型化するほど処理性能や電力効率が改善するのでおそらく10%程度は改善している可能性があります。とりあえずベンチマークを2回連続で計測して負荷をかけてみました。

初期設定が完全に終了しておらずさらにカメラサンプルを撮影してきた後と悪条件でしたがスコアはイマイチ。少なくとも今回のテストでは84万点前後なので前モデル対比で1割程度改善した感じです。

また発熱がひどいと評判のGoogle Tensorを搭載したPixel 6 ProとSnapdragon 8 Gen 1を搭載したGalaxy S22 Ultraも同時に回してみました。

Android用だと内部温度も確認できますがiPhone用は確認できないので1回の計測が終わるごとに本体を触って一番熱いところを計測すると今回のテストではiPhone 14 Pro Maxが一番熱くGalaxy S22 Ultraがまだマシという感じでした。

今後しっかりと検証する必要がありますが今回のテスト結果ではiPhoneが発熱しにくいことはないです。

そしてバッテリーに関して前モデルは4352mAhに対してiPhone 14 Pro Maxは4323mAhと僅かに減少。Appleの公式ホームページにおいては使い方によっては改善している感じですがバッテリー容量の減少。

常時表示ディスプレイに最大輝度の改善をA16 Bionicでどこまでカバーしきれているのか気になります。

まだ開封したばかりで電池持ちを評価するのは難しいですが海外サイトのバッテリーテストを参考にするとiPhone 13 Pro Maxは121のスコアを獲得しておりハイエンドモデルの中では最強クラスとなっています。

同サイトも今後バッテリーテストの結果を公開すると思いますが現状維持してくれるだけでも十分です。ただ海外のYouTuberの話によると常時表示ディスプレイをオンにしていると電池持ちが悪いとの評価。

常時表示ディスプレイでそこまで燃費が悪くなるとも思えないのでそもそも良くないのかもしれません。ちなみに初期設定に各種テストを終えた時点で電池を30%近く消費したので体感的には良くも悪くもない。

今後使っていけば評価が変わると思いますが現時点で電池持ちが悪いということはないように感じます。また公式ホームページを確認すると20W以上の充電器を利用して30分で最大50%の充電が可能と変わらず。

ちなみに一部情報では最大30Wの急速充電に対応しているとの話もありますがLightningが27Wまでしか対応できないことからも正直意味なしの可能性。MagSafeの充電速度なども変わらずという感じです。

生体認証に関してはFace IDで赤外線を利用した3D認証なので照度関係なく認証できるのは便利。認証精度も認証速度も文句なしで設定をすればセキュリティが下がるとはいえマスクありでも認証可能。

その他イヤホンジャック/SDカードスロットは非搭載で防水/防塵はIP68に対応しています。そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたがiPhone 13 Pro Maxと比較して音量も音質もほとんど差がないように感じて進化は感じられないです。

基礎スペックに関しては電池持ちが今後どうなるか。パフォーマンスの部分はA15 Bionicの時点で十分だったので個人的には大きな差がなく単純に評価が分かれるのは発熱と電池持ちの部分だと思います。

カメラを確認。

そして最後にカメラを確認していきたいと思います。大きな違いを確認するとメインカメラセンサーの画素数がiPhone 6s以来の変更で48MPに高画素化。ちなみに8K撮影に対応したわけではなく最大は4Kまでです。

またメインカメラセンサーは基本ピクセルビニングを採用しているため画素数は12MPとなっていますがApple ProRAW撮影時のみ48MPで撮影することが可能です。

メインカメラセンサーはセンサーサイズが前モデル対比で65%大きくなっており1/1.3インチ相当みたい。またシネマティックモードは4K/30fpsで撮影することが可能でより高画素になっています。

Twitterではピクセルビニングが良くも悪くも話題になっていたので同じく採用しているPixel 6 Proも合わせて撮影してきました。写真のサンプルをご確認下さい。

超広角で撮影。

まずはiPhone 14 Pro Maxの超広角で撮影。

次にGoogle Pixel 6 Proで撮影してみました。色味もそうですが全体的にPixel 6 Proの方が明るく持ち上げられていることを確認できます。

1倍で撮影。

次にiPhone 14 Pro Maxの1倍で撮影しました。ちなみにPixel 6 ProのGN1のセンサーサイズが1/1.3インチなのでiPhone 14 Pro Maxと一緒です。

Sony製とSamsung製の差もあるのか色味が全く違います。Pixel 6 Proの方が分かりやすい写真ですが現実の色味に近いのはiPhone 14 Pro Maxの方です。

ズームで撮影。

次にiPhone 14 Pro Maxの4倍で撮影。

同じくPixel 6 Proの4倍で撮影。Pixel 6 Proに関しては光学式ズームの範囲内ということもあるのかやはり画質がいい。

次にiPhone 14 Pro Maxで10倍で撮影。

そしてPixel 6 Proで同様に撮影。

最後にiPhone 14 Pro Maxの最大ズーム倍率である15倍で撮影。

最後にPixel 6 Proでも同様に撮影。やはりペリスコープを搭載しているかどうかの差は大きいです。そしてiPhone 14 Pro Maxのかめら個人的に気になっていたのは大きく2つあり一つ目はポートレートモードの最短撮影距離です。

ポートレートで撮影。

正直これは全然改善しておらずフォーカス精度も甘めなので被写体が小さい場合の実用性はかなり低い。また新たに2倍に対応したので3倍含めて合計3つの距離感で撮影できますが被写体が小さいと変わらず使いにくいです。

同様にPixel 6 Proでも撮影しましたがPixel 6 Proの方が寄れる+フォーカス精度が優秀でしっかり被写体を認識できています。

1倍(接写)で撮影。

次に2つ目としてセンサーサイズが大型化したのでポートレートモードを使わずボケ感がどの程度改善したのかiPhone 14 Pro Maxで接写してみました。ただマクロ撮影がオンになっているここまでくらいしか寄れません。

Pixel 6 Proはしっかり寄れる上にポートレートじゃなくてもしっかりボケ感ある撮影ができます。

次にiPhone 14 Pro Maxでマクロモードをオフで撮影。

そしてPixel 6 Proで撮影ました。まだ全然試しきれていませんがiPhone 14 Pro Maxでもボケ感は結構いい感じ。ただマクロモードへの切り替えが邪魔になります。

ちなみにインカメラに関して今回サンプルはありませんがF値が変更されより明るく撮影が可能に。またiPhone初のオートフォーカスに対応したことでセルフィーがより高精度に撮影が可能になっています。

一番楽しみにしているシネマティックモードなどをじっくり試せていませんが相変わらず動画は強い。

一方で写真に関しては相変わらず癖が強いというか得意な被写体と苦手な被写体での取りやすさの差がかなりあるのでこの辺はPixel 6 Proの方が同じメインカメラセンサーでも大きく差を感じます。

簡単に使えるカメラだけど被写体を選ぶ必要性があるという感じで相変わらずこの辺は改善していないです。

まとめ

今回はiPhone 14 Pro Maxを購入したので簡単に開封レビューをしてみました。記事執筆時点でApple Storeを確認するとiPhone 14 Proシリーズは5~6週間待ちと初期在庫が少なかったのか。

それとも人気が高いのか不明ですが久しぶりにこんな在庫状況をみた気がします。

今回購入した128GBはApple Storeで16万4800円でキャリアモデルは17万5000円前後で最低限使いたいとなれば256GBがおすすめで価格はApple Storeで17万9800円でキャリアモデルは20万円前後という感じです。

円安がかなり進んでいる中で思っていたよりは安い。とはいえいつ価格改定が入ってもおかしくない状況なので欲しい人は早めに購入しておくのが吉かなと思います。

ざっくり使った感じだと発熱は結構しやすく大型センサーの搭載で期待していた部分の改善が期待していたほどではなかったという感じで本体価格が高い分手放しでおすすめは出来ないです。

今後しっかり使っていく必要がありますが自分の使い方だとオールシーンで活躍できる機種ではなくピンポイントで手持ちのAndroidが苦手な部分をカバーするために使ってあげるのがちょうどいい感じ。

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