キャリアモデルの弊害。Galaxyにとって国内市場は踏ん張りどころ

先日にSamsungはGalaxy Z Fold 4とGalaxy Z Flip 4を正式発表しており合わせてGalaxy Buds 2 ProやGalaxy Watch 5シリーズも発表するなど下半期の新製品に関してもかなり充実している印象です。

詳細は「何が変わったのか徹底比較。Galaxy Z Fold 4とZ Flip 4が正式発表」をご参照下さい。また先日には主要地域におけるGalaxy Z Fold 4やGalaxy Z Flip 4の価格が判明しておりベースモデルは前モデル対比で据え置きという感じです。

詳細は「一部市場では値上がり!?Galaxy Z Fold 4の一部地域における価格」をご参照ください。さて今回はGalaxy Zシリーズを発表した今だからこそ踏ん張りどころだと思う理由について簡単にまとめたいと思います。

Galaxy Zシリーズの国内発売。

あくまでも自分の印象ですが他の市場と比較して国内は折りたたみ式機種に対して否定的な意見の人が多いと感じます。Galaxy Z Fold 4のキャリアモデルの価格が約24万円とその価格の高さが原因になっているのか。

それともコンパクトモデルが他の市場よりも強く好まれるからこそ否定的なのか不明です。折りたたみ式機種が好きな自分にとっては否定的な意見が多いので正直ちょっと寂しくは感じます。

ただグローバル市場でみれば1000万台を突破したことからも人気のあるシリーズの一つに違いなし。

かなり勢いがあるXiaomiにおいてもフラッグシップモデルの累計販売台数が1000万台を突破したのはここ数年の話であることからもGalaxy Zシリーズも売り上げでみればトップシリーズの一つです。

最近Samsungは新製品を発表する際にキャリアの新製品発表会のタイミングではなくSamsung独自で国内向けのイベントを開催して新製品を発表。

記事執筆時点でGalaxy Zシリーズの国内での発売はまだ明らかにされていませんがFCCの認証情報からもauとdocomoがそれぞれ扱う可能性が高いです。

現時点で扱うカラバリは不明ですがGalaxy Z Flip 4はRAM8GB/ROM128GBで2色展開。そしてGalaxy Z Fold 4はRAM12GB/ROM256GBでauは2色にdocomoが2色扱うかどうかだと思います。

ここで気になってくるのは国内市場への最適化です。前モデルですでにおサイフケータイに対応しているため引き続き採用すると思います。一方でキャリアモデルで話題となったバンド潰し。

YouTubeでGalaxy Japanの社長へのインタビュー動画が一時期公開されておりその中でバンド潰しに対して質問。キャリア側からバンドの指定があるためそれに従っているとしています。

ただその後インタビュー動画は社長個人の見解であり会社全体での見解ではないと間接的にキャリアからバンド潰しの指示があることを否定した上でインタビュー動画も削除されています。

またその後に公開された総務省の調査報告書においてもキャリア側は特段バンド潰しの指示をしておらずメーカー側の判断に任せていると否定しています。

ただ正直メーカーとしては国内向けは統一した方が楽だと思うのでわざわざ率先してバンド潰しをする必要がないようにも感じます。結局docomoにもauにも卸すのであれば両方のバンドに対してフィールドテストを行う必要がある。

となれば両方に対応していても結果は一緒です。なので個人的にはキャリアが指示していると思う。また今年の夏モデルにおいて一足先に発売されたGalaxy S22シリーズのみはバンド潰しありの状態。

ただ一方でXperia 1ⅣやAQUOS R7に関してはバンド潰しがほぼない状態で販売されています。キャリアとSamsungが商談を行ったタイミングが他のメーカーより圧倒的に早かったのか。

なぜGalaxy S22シリーズだけがバンド潰しになっていたのか不明ですがこれは次ではっきりする。仮にGalaxy Zシリーズがバンド潰しなしであればGalaxy S22シリーズは交渉のタイミングの問題。

なのでまずGalaxy Zシリーズでバンド潰しがあるかどうか。仮にバンド潰しがあるようであればSamsungは国内での販売を優先するために相当キャリアに下手に出ているとも捉えることができる。

eSIMへの対応。

そしてDual SIM仕様に対しても夏モデルはGalaxy S22シリーズの多くがeSIMに対応しています。

docomoに関してはハイエンドモデル以外に関しては対応が消極的という感じですがauやSoftBankは価格帯関係なく対応させている感じでGalaxy Zシリーズで対応するのか非常に気になるところ。

キャリアモデルにカスタマイズされる際に海外版では対応しているのにキャリアモデルでは潰される機能もありその一つがデュアルアプリ機能です。例えばHuaweiのキャリアモデルはツインアプリ機能が潰されていましたがGalaxyのデュアルメッセンジャー機能は生きたままでした。

ただ個人的にはSingle SIM仕様で一部のSNSアプリのみデュアルアプリに対応していたとしても正直意味が分からないと思っていましたがこれでeSIMに対応してDual SIM扱いになれば。

この矛盾も改善すると思うので個人的には嬉しくeSIMは癖がありますが汎用性はかなり高くなります。

直販モデルの展開。

キャリアから最新モデルが発売されるのは当たり前として気になるのが直販モデルの展開です。以前SamsungはGalaxy Z FlipとGalaxy Z Fold 2でコラボモデルのみ直販モデルとして発売。

ただ直販モデルが欲しいからと言って手が出る金額ではなくGalaxy Z Fold 2に関しては40万円超え。一方で今年の上半期には実質一般ユーザー向けとしては初となるGalaxy M23 5Gを発売。

さらにGalaxy Tab S8+とGalaxy Tab S8 UltraのWi-Fiモデルも販売しており直販モデルと合わせて補償プログラムであるGalaxy Careも開始しています。

このことからも今後直販モデルにも力を入れていく可能性がありますが現時点でのラインナップをみるとキャリアに忖度していると思う。国内においてSonyとSamsungはキャリアとかなりベッタリだったと思うので蔑ろにするのは難しい。

Sonyに関しては忖度の問題なのかコストカットのために海外モデルとの製造の兼ね合わせもあるのか不明ですがキャリアモデルが発売してから直販モデルが出るまで4ヶ月近くのタイムラグがあります。

単純に遅れて発売するだけで魅力が下がりますが容量構成の強化や限定カラバリの用意など差別化。また最近は価格も頑張っていますが結局のところ発売時期に関しては大きな動きがなし。

Samsungに関しても価格帯が抑えめ目のモデルを用意しておりシリーズの知名度は国内でほぼ皆無。また念願のハイエンドAndroidタブレットが出たとはいえセルラーモデルはキャリアへの忖度なのかWi-Fiモデルのみとちょっと微妙です。

なのでGalaxy Zシリーズの発売に合わせて動きがあるのか。Galaxy Buds 2 ProやGalaxy Watch 5は発売されると思いますがGalaxy Watch 5に関してはセルラーモデルの取り扱いがあるのか。

またスマホに関してはコラボモデル以外でGalaxy ZやGalaxy S22シリーズの直販モデルの取り扱いがあるのか気になるところです。一番避けてほしいのは下半期に直販モデルで何も追加しないことでこれだと印象も悪いです。

おそらくGalaxy Zシリーズの直販モデルをキャリアモデルと同時に発売することはないと思います。Sonyと同じように発売するとしてもずらす可能性がある。

ただ何より下半期における動きをみればキャリアモデルと被らないようにするのかそうではないか分かると思います。

キャリアモデルの弊害。

正直国内でのGalaxyの強みはそこまで活きていないように感じており弊害となるのがキャリアモデル。

例えばグローバルモデルにおいてGalaxy S22シリーズはメジャーアップデートが4回にセキュリティアップデートが5年となっているのにキャリアモデルは対応するか現時点で不明です。

キャリア版へのカスタマイズでグローバルモデルよりも割高に感じるキャリアモデルですがそれなのにアップデートサポート期間が短かったら笑えない。

またグローバルモデルはほぼ毎月のようにセキュリティアップデートが配信されているのキャリアモデルは毎月配信されることはほぼないです。キャリアに卸した時点でキャリアの製品となり基本アップデートなどはキャリアが管理しています。

なのでキャリアが不要と思えば毎月のようにアップデートは配信しないしメジャーアップデートも遅め。そしてアップデートサポート期間が短めと損した感じになるからこそ直販モデルに力を入れてほしい。

また先ほどの話とも重複しますがGalaxy WatchやGalaxy Tab S8シリーズにセルラーモデルがない。

パソコンの代わりにタブレットを使う人やスマホなしで気軽にスマートウォッチだけで出かけたい人にとってセルラーモデルがないのは弊害でありスマホ以外のラインナップが乏しいからこそAndroidの中でも完成度が高いエコシステムの強みを活かせていないようにも感じます。

ただメーカーとしては一台でも多く売れてほしいからこそキャリアでの販売を優先するのは仕方ない。

とりあえず端末の実質1円販売に対して公正取引委員会が調査を開始したとの話もあるので今後の調査結果によってはキャリアも端末の販売方法などを大きく変えるべきだと思います。

これはSamsungに限った話ではなく他のメーカーも同じ問題に直面しているという印象です。

一方で個人的に好きじゃないのがSamsungというブランドを隠してまでやっていること。企業名を隠すことで売上が多少違うのかもしれませんが企業名とブランド名が一致していないユーザーが買ってくれるとしても将来不安しかないです。

あくまでも主観ですがどの国の企業とかで買う買わないを判断しているのは今の若い世代より中高年以上というイメージが強いです。

確かにハイエンドモデルなどの購買層は中高年以上ですが若い世代になんかせこいとかダサいとかのイメージがついてしまうと将来国内では尻窄みしてしまう感じもします。

iPhoneが国内で人気が高い。ただこれはApple製品がアメリカの企業が開発しているからではなくブランドに価値があるからなのでメーカー名も堂々と出して国内でもしっかり売れるように頑張ってほしいように感じます。

踏ん張りどころ。

今回は先日Galaxy Zシリーズが発表されたので現時点での問題点について改めてまとめてみました。とりあえず直販モデルは頑張ってほしい。

特にGalaxy ZシリーズやGalaxy Sシリーズなどハイエンドモデルは一般層ではなくオタク層が購入する製品でありオタクがもっと買いやすい状況を構築してほしい気がします。

それだけでもGalaxyのイメージが変わってくると思います。

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