昨年と比較すると折畳式機種市場はどんどん熱くなっておりSamsungによると今年の出荷目標は前モデル対比で10%増加としておりグローバル市場において競争が激化しているとの裏返しに。
折畳式機種が好きな自分にとっては魅力的な選択肢が増えるのかなり嬉しいですがその中でも個人的にかなり注目しているのは国内で発売される可能性が高いPixel 9 Pro Foldです。
今回はGoogle Pixel 9 Pro Foldが想定よりもかなり期待はずれになりそうなので主観的にまとめたいと思います。
カメラがむしろ退化した可能性。
今年の2月には有名なリーカーがCADを基に作成したレンダリング画像を公開しておりデザインが刷新されることが判明しており登場時期からもSoCで見れば2世代分一気に進化することに。
ただ直近のリークを見ると不安な面が増えてきたので確認したいと思いますが一つ目はカメラです。現行モデルが発表された当時は折畳式機種特有の内部スペースの問題からもカメラスペックが控えめな機種が多かったですが2023年の後半から今年の上半期にかけてカメラも一気に底上げ。
もちろんフラッグシップの最上位モデルには劣りますが機種によってはフラッグシップの無印レベルと同等かそれ以上になっているため折畳式機種だからといって妥協する必要がない。
ただ直近の情報を見るとPixel 9 Pro Foldのカメラは進化どころか退化している可能性がある。
Fold | Pixel Fold | Pixel 9 Pro Fold |
---|---|---|
広角
|
Sony IMX787 (cropped)
1/2″ – 48 MP OIS |
Sony IMX787 (cropped)
1/2″ – 48 MP OIS |
超広角
|
Sony IMX386
1/2.8” – 12 MP |
Samsung 3LU
1/3.2″ – 12 MP |
望遠
|
Samsung 3J1
1/3″ – 10.5 MP OIS |
Samsung 3J1
1/3″ – 10.5 MP OIS |
インカメラ(メイン)
|
Sony IMX355
1/2.8” – 8 MP |
Samsung 3K1
1/3.94″ – 10 MP |
インカメラ(サブ)
|
Samsung 3J1
1/3″ – 10.5 MP |
Samsung 3K1
1/3.94″ – 10 MP |
メインカメラセンサーは現行モデルと同じく1/1.73インチのIMX787をクロップして搭載。センサーだけで見ればPixel 8aと同じですがクロップすることで実質1/2.0インチ相当に。
Pixel 8aのカメラはライトユーザーで見れば十分だと思いますが折畳式機種を購入する人がライトユーザーかと言えばそんなことはなくカメラは正直物足りないことに違いはないと思います。
また超広角に関してはセンサーはSamsungの3LUに変更されたとはいえ1/3.2インチと小型化。現時点でPixel 8シリーズのようにマクロ撮影に対応しているかどうかは不明で何より期待出来ず。
そして望遠は変更がなくペリスコープ機構を採用しているとはいえズーム性能に期待出来ずです。Google Tensor G4にジャンプアップすることで画像処理は底上げされることに違いはないです。
また編集マジックやベストテイクに音声消しゴムマジックなどPixel 8シリーズで追加された新機能に加えPixel 9シリーズで追加される新機能にも対応すると思うので編集能力は強化。
少なくともカメラをハードだけでは判断することは難しいですが他社と比較してかなり見劣りする。またインカメラに関してもSamsung 3K1に変更されますが1/3.94インチと一気に小型化。
現行モデルはサブディスプレイのみで顔認証を使うことが出来ますがPixel 9 Pro Foldではどうなるのか不明でメインもサブもセンサーが一緒なので対応できるか出来ないかの2択で現行モデルのようにサブだけ対応とか分かりにくい状況にはなりにくいのかなと思います。
折畳式機種の場合メインカメラを利用したセルフィーが出来るためインカメラはそこまで重要ではないとはいえPixel 9 Pro Foldはリアカメラも弱めでかなり残念という印象です。
正直先日のリーク情報がハズレてほしいと思っちゃうくらいカメラが期待ハズレになっている。
電池持ちの改善に期待出来ず。
次に2つ目として電池持ちでブック型の折畳式機種はメインディスプレイが大きいことからも通常のスマホと比較すれば電池持ちが悪いのは仕方ないですがPixel Foldは微妙だった。
少なくとも2023年から2024年にかけてより大容量のバッテリーを搭載する機種が増えておりその中でPixel Foldの電池持ちはイマイチという感じだったからこそ後継機種に期待したい。
バッテリー容量 | バッテリー容量 | カタログスペック |
---|---|---|
Pixel 9 Pro Fold
|
4560 mAh (1183 mAh + 3377 mAh)
|
?
|
Pixel Fold
|
4727 mAh (1460 mAh + 3267 mAh)
|
4821mAh
|
ただ台湾の認証情報からも標準表示でPixel 9 Pro Foldは4560mAhのバッテリーを搭載。ちなみにPixel Foldは標準表示で4727mAhでカタログスペックでは4821mAhです。
現時点だとカタログスペックでどうなるのか不明ですがPixel 9 Pro Foldは標準表示でもPixel Foldより容量が少ないバッテリーを搭載していることに違いはないです。
なのでカタログスペックでは4700mAh前後になる可能性があり他社と比較すると真逆の動きです。先ほどのカメラの話と重複しますが超広角が変更された理由は海外サイトによると本体の薄型化。
その影響はカメラだけではなくバッテリーにもきている可能性があり個人的にはかなり不安です。電池持ちはもちろんバッテリー容量で決まるわけではありませんが重要な要素に違いはないです。
Samsungのように最適化で少ないバッテリー容量で安定させるメーカーもあればvivoのように5700mAhと折畳式機種では大容量のバッテリーを搭載することで力押しするメーカーもいる。
その中でGoogleは大容量バッテリーもなければソフトの最適化にもあまり期待出来ない状況。実際のところ不明ですがGoogle Tensor G4を搭載することが最大のネックになっている可能性。
SamsungですらExynos2400を搭載しているGalaxy S24とGalaxy S24+の電池持ちはぼちぼちという感じでSnapdragon 8 Gen 3を搭載しているGalaxy S24 Ultraだけ安定。
Google Tensor G4はSamsungの最新世代の4nmプロセスルールを採用した上で新しいパッケージング技術の採用とGoogle Tensor G3と比較しても電力効率が改善する可能性。
ましてGoogle Tensor G2とアーキテクチャ含めて比較すれば大刷新に近いくらいです。ただSnapdragonを搭載している他社の折畳式機種と比較すると電池持ちは不安しかない感じ。
何より他社と比較する前にPixel Foldと比較して改善しているのかかなり不安になってしまう。事前情報通りであればPixel 9 Pro FoldはRAM16GBに対応とAIのオフライン処理を強化してくる可能性がありますが電池持ちが不安定だとご自慢のAIも満足に使えないことになる。
デザインは良さげ。
まだ分からない部分があるとはいえカメラと電池持ちは現時点であまり期待出来ない状況。カメラはまだしも電池持ち含めた安定性が欠如するとおすすめしにくくなるので悩ましいところ。
一方で先日には台湾の認証情報からもPixel 9 Pro Foldの実機画像が初めてリークしています。
少なくとも背面にGのロゴがないことからも認証用のプロトタイプという感じだと思います。ただ認証用であることを考えると製品版に非常に近いと思うのである程度参考になります。
レンダリング画像通りカメラデザインは変更されカメラフレーム部分はおそらくアルミを採用。さらにバックパネルはマット仕上げを採用している可能性が高く質感はそれなりに良さそうです。
またPixel Foldと比較して嬉しい部分としてはヒンジの構造が変わっていることで現行モデルは本体を開いた状態の時にヒンジの背中部分が見える状態ですがPixel 9 Pro Foldは開くとヒンジ部分が完全に隠れていることを確認できヒンジ構造が刷新されている可能性があります。
またフレックスモードに対応するため現行モデルもは流体摩擦を採用した上で角度調節が可能に。ただその反動として本体を180度に開けないとなっていますがPixel 9 Pro Foldではヒンジ自体が刷新されているのであればしっかり180度に開くように改善されている可能性。
また現行モデルは本体を薄型化するためにヒンジのコンポーネントをディスプレイ下ではなくディスプレイの上下部分に搭載した結果上下部分のベゼルがかなり太いと不満の声が多かった。
ただリークした実機画像からもベゼルは上下左右均等になった上でスリム化されています。ちなみにディスプレイの折目を確認することでき現行モデルより目立ちにくいように見える。
ただ一方でSamsungでみると展示用のモックアップはコストカットのためにディスプレイ部分はガラスではなくプラスチックが採用されるなど折目は全く参考にならないと言われています。
認証用の個体がどこまで製品版に近いのか不明で仮にガラスが採用されているのであれば改善。一方でモックアップのようにプラスチックを採用しているのであれば参考にならないです。
何よりヒンジ構造を刷新したことでメインディスプレイの折目やベゼルが改善した可能性がある。またヒンジ構造が刷新されているのであれば本体の耐久性自体も改善されている可能性がある。
またPixel 9 Pro FoldはProという名称を採用していることからもPixel 9 Proシリーズとある程度スペックを共通化している可能性があり最低でもActua Dsiplayを搭載かも。
そうなるとディスプレイ輝度が改善されている可能性があり明るくみやすくなっているかも。またSamsungのM14を採用しているとの噂なので発色もよくなっている可能性があります。
一方でGoogleがディスプレイ輝度を強化するタイミングは電池持ちが悪いことが多いのも実情。なのでディスプレイはかなり魅力的になるかもしれませんが電池持ちとのバランスが難しい。
まとめ。
実際に使ってみないと分からない部分が多いとはいえ現時点でのリークでは自分の目標である折畳式機種で1台持ちというのをPixel 9 Pro Foldは実現出来ないのかもしれません。
一方でなんだかんだ言っても始まらないのでとりあえず正式発表されたら購入したいと思います。
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