Galaxy S24 Ultra 1ヶ月レビュー。無難すぎて進化を感じにくいスマホ

先日には2023年Samsungにとって主力機種であるGalaxy Z Fold 5を購入しましたが、やはり折畳式機種の中でカスタマイズ性はピカイチという感じです。詳細「Galaxy Z Fold 5 開封レビュー。現行デザイン集大成に相応しい見事な完成度」をご参照下さい。

一方で先日にはシンガポール版のGalaxy S24 Ultraを購入しましたが、チューニング不足なのかカメラが非常に不安定で現状だと進化したと評価するのが非常に厳しい状況になっています。

詳細は「Galaxy S24 Ultra 開封レビュー。質感超高いけどチューニングは甘め」をご参照下さい。さて今回シンガポール版のGalaxy S24 Ultraを購入して約1ヶ月経過したので気になっていた部分を中心にまとめたいと思います。

各種テスト結果が公開に。

自分はシンガポール版を購入したので購入してから約1ヶ月近く経過しましたが実際に使ってみて思うのは完成度はかなり高く多くのユーザーが求めている機種なんだなと改めて思います。

何か際立った特徴はありませんがハードもソフトも抜群の安定性でまさにiPhoneと同じ路線です。まず自分が開封した時点で確認できなかった部分を今回海外サイトが各種テスト結果を公開したのでみていきたいと思います。

ディスプレイ輝度の詳細が判明。

一つ目としてディスプレイ輝度でSamsungの公式発表によるとHDR表示で1500nitsとされておりピーク輝度は2600nitsとされています。その上でディスプレイテストの結果を参考にすると手動調節の場合755nitsであることが判明。

一方でGalaxy S23 Ultraは831nitsとなっていることからも僅かに暗くなっていることに。基本ディスプレイは手動より自動の方が明るくなるので手動調節はそこまで気にする必要はない。

ただスペックで見ればなぜかGalaxy S23 Ultra対比で暗くなっているのはちょっと残念です。そして肝心な自動調節に関してGalaxy S23 Ultraが1274nitsに対してGalaxy S24 Ultraは1447nitsとなっていることも着実な進化を遂げていることを確認することができます。

実際にはGalaxy S23 Ultraでも十分な明るさなのでGalaxy S24 Ultraはそこまで進化を実感することはなくただただ明るくてみやすいディスプレイを搭載しているという印象です。

ちなみにライバル機種を確認するとvivo X100 Proは1472nitsでPixel 8 Proは1600nitsです。そしてiPhone 15 Pro Maxは1787nitsでiPhoneとは実際に比較しても違いを確認できる。

また屋内で使うことが多い自分の使い方だとvivo X100 ProやPixel 8 ProよりGalaxy S24 Ultraの方が明るいと感じることが多く最大値はイマイチでも平均値は高いかも。

正直なところGalaxy S23 Ultra対比で見れば数値上の違いがあっても誤差のレベルです。それだけGalaxy S23 Ultraでも十分に明るくみやすいなのでアドバンテージではないと思います。

とはいえ待望のフラットディスプレイを搭載したことで片手操作の際の誤反応がなくなったこと。さらにGorilla Glass Armorを搭載したことでディスプレイの耐久性が改善したこともポイント。

ただ反射率が最大で70%近くカットされていますがスクリーンプロテクターを装着するとその恩恵を全く受けることが出来ないのでここはユーザーの使い方次第で評価が分かれると思う。

何よりディスプレイに関してはフラットディスプレイが良いかどうかくらいで判断した方がいい。

電池持ちは着実に改善。

次に実際に使っていて改善を確認できた電池持ちですが今回バッテリーテストの結果が判明。同サイトによると通話テストに関しては前モデル対比で悪化していることに言及しています。

一方で全体のスコアで見るとGalaxy S23 Ultraは13時間23分に対してGalaxy S24 Ultraは13時間49分なので劇的とは言えませんが電池持ちは確実に改善しているのは単純にすごいです。

ディスプレイ輝度が底上げされた上でSnapdragon 8 Gen 3でパフォーマンスも底上げされた。その上で電池持ちが改善されており13時間以上の電池持ちならフラッグシップでは十分だと思う。

ちなみに自分の使い方だと13時間を超えてくる機種は寝る前の電池残量が60%から70%の間です。なので最低でも2日間は充電なしで持つという感じでこれ以上を求めるならミドルレンジという感じ。

Galaxy S24やGalaxy S24+は発売地域によってExynos2400搭載モデルもありますがGalaxy S24 Ultraは発売地域関係なくSnapdragon 8 Gen 3を搭載しているので最適化をしやすかった可能性がある一方でライバル機種を見るとPixel 8 Proは11時間14分です。

あくまでも自分の使い方でみると11時間前後は電池持ちが良くなく13時間は電池持ちは十分。そして16時間を超えてくると電池持ちがめちゃくちゃ良いという感じでPixel 8 Proはいまいち。

またvivo X100 Proは13時間53分なのでほとんど電池持ちが一緒かなという感じです。ただ一方でフラッグシップの中でもトップクラスとなるiPhone 15 Pro Maxは16時間1分でXperia 5Ⅴは16時間19分なので十分な電池持ちを実現している一方で上にはまだ上がいます。

ちなみに今回のスコアはあくまでも同サイトが行ったテスト項目での結果でありユーザーの使い方次第では印象が変わってくる可能性があり自分の場合はiPhone 15 Pro MaxよりGalaxy S24 Ultraやvivo X100 Proの方が寝る前の電池残量が多いことが多いです。

一方でXperia 5Ⅴに関してはスコア通りめちゃくちゃ電池持ちが良く圧倒的という印象です。何より電池持ちはしっかりと改善しており多くのユーザーが満足できるレベルかなと思います。

充電速度は悪化。

また充電速度に関して前モデル対比で変化はありませんが海外サイトのテスト結果からも充電開始30分でGalaxy S23 Ultraは68%に対してGalaxy S24 Ultraは69%と僅かに改善。

そしてフル充電に要した時間はGalaxy S23 Ultraが59分に対してGalaxy S24 Ultraは1時間5分となぜか充電速度が遅くなっており単純に平均充電速度が遅くなった可能性があります。

何より電池持ちは安定しており今年の春夏モデルの中でも圧倒的な存在になる可能性があります。一応確認としてRedMagic 9 Proは17時間38分なのでゲーミングスマホには劣る感じです。

ベイパーチャンバーの大型化=正義ではない。

そしてパフォーマンスの部分としてはSnapdragon 8 Gen 3を搭載しているため処理性能は十分。自分はゲームをやらないため負荷がかかるような使い方をしないため発熱も気にならないです。

ただ海外サイトが指摘している部分としてベイパーチャンバーが前モデル対比1.9倍の大型化。とはいえパフォーマンスの持続性を改善させるためではなくSnapdragon 8 Gen 3がSnapdragon 8 Gen 2対比で発熱しやすくなっていることをカバーするため拡大したとの推測。

現に3D Mark Wild Life Stress Testの結果を確認すると安定率が53%と悪化している。

また実際にベンチマークをかけてもベイパーチャンバーが強化されたことが影響したのか。排熱性能は強化されている一方で当たり前の話本体は前モデル対比で熱くなりやすい印象です。

ネットではペイパーチャンバーの搭載が絶対的な正義という声をよくみますが内部構造やソフトのチューニングあっての話であり必ずしも絶対正義ではないこと改めて確認できます。

何よりGalaxy S24 Ultraの場合は排熱性能が強化されてもパフォーマンスの持続性が逆に不安定に。だからこそ海外サイトは残念なパフォーマンスだと割と厳し目の評価をしている可能性があります。

ベンチマークの差を実感できるのはトップクラスに重いゲームなどをやっているときだと思うのでゲーム性能にそこまで拘りがないならGalaxy S23 Ultraでも十分という流れになるかも。

Galaxy AIはまだ身近な存在ではない。

ちなみにソフト面に関してGalaxy AIが大きな特徴ですがユーザーを選ぶ機能だと思います。Noteアプリを経由した要約機能や通話におけるリアルタイム翻訳機能はビジネス上では便利かも。

一方でより身近な機能としてはかこって検索やジェネレーティブエディットがありますが今までのGalaxyで出来なかったことを考えれば付加価値がありますが同様の機能はPixel 8も対応しているのでPixelを使っているユーザーからすればそこまで新鮮味がないかもという感じ。

あくまでも個人的な印象ですがPixelほど写真や動画の質を上げる機能に対応していない。Pixel 8のAIですらユーザーを選ぶという感じなのにGalaxy AIはもっと距離感がある印象です。

カメラは無難な感じに。

最後にカメラですがメインカメラセンサーはSamsungのHP2センサーで1/1.3インチです。そして超広角は1/2.55インチのIMX563で一つ目の望遠は1/3.52インチのIMX754です。

また刷新された2つ目の望遠は1/2.52インチのIMX854とあまり大型センサーは搭載していない。望遠センサーが変更されたことで中倍率は撮影しやすくなった印象ですが最高でも前モデルと同等。

なので悪く言えばズーム性能自体は進化していないのでもうズームが強いスマホとはいいにくい状況。とりあえず先日旅行に行ってきた時にサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

旅先でサンプルを撮影。

基本1倍かつ12MPモードで撮影しています。

飲み物はマシですが料理はちょっと補正が強めに感じます。

前回のレビューの時と異なり強い光源が近くにないのでフレアは発生していないです。

最後に5倍で撮影してみましたが思っていたよりノイズが少ない印象です。

今後アップデートで修正された後にまたいつもサンプルを撮影しにいっている公園で撮影してみようと思いますが全体的にSamsungの言うように現実寄りの色味にチューニング。

Galaxyの色味があまり好きではない人にとってGalaxy S24 Ultraは使いやすくなったかも。ただ相変わらず動体の撮影などにも弱くポートレートのフォーカス精度も甘いことが多い。

今まではズーム性能が大きな特徴でしたが進化しなかったことでカメラの特徴がなくなった感じなのでカメラに拘るユーザーからすればGalaxy S24 Ultraはつまらないと思うかもしれません。

良くも悪くも使いやすさを重視した結果無難なカメラになってしまったなという印象です。

まとめ

今回は海外サイトが自分では確認できなかったGalaxy S24 Ultraの各種テストを公開したので改めてまとめてみましたが多くのユーザーが求めているとはいえかなり無難なスマホに感じます。

執筆時点で国内での価格は不明ですが20万円は超えてくる可能性が高いようにも感じます。そうなった時長いサポート期間に抜群の安定性にしっかり投資をしたい人向けという感じで折角高い金を出すなら安定性よりも面白さが欲しいと思う人にはあまり向かないかなという感じ。

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