Pixel 9ではどうなる?AI機能を強化する上でのメリットとデメリット

先日には今年の10月に正式発表される可能性があるGoogle Pixel 9シリーズのほぼ確定的なデザインがリークしておりフラット化が特徴見えますがiPhoneのデザインに非常に似ています。

詳細は「カメラが超強化?Pixel 9シリーズのほぼ確的的なデザイン判明」をご参照下さい。一方でGoogle CloudにGemini Proを使って強化されたGalaxy AIを搭載したGalaxy S24 Ultraを購入したのでPixel 8 Proと比較してみました。

詳細「AIにほぼ差がない。Galaxy S24 UltraとPixel 8 Pro 徹底比較」をご参照下さい。さて今回Android AuthorityがスマホのAI強化に伴うメリットとデメリットについて言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。

AIをオフラインで処理する場合

Googleは今まで類似機能はあったけどAIでより精度を強化した消しゴムマジックやレコーダーアプリの自動文字起こし機能などPixel 6シリーズからは他社と毛筋が違う路線。

またPixel 8 Proを中心に音声消しゴムマジックの搭載や編集マジックを搭載しており昨年の12月のFeature DropではGemini Nanoを統合したことでレコーダーアプリに要約機能を追加したりAIをより活かした新機能をゆっくりですが徐々に追加している流れとなっている。

全てのユーザーが使う機能ではありませんがAIがより身近になっていることに違いはなくOppoやvivoにSamsungを見ても今まで以上にAIをより意識していることを確認できます。

スマートフォン市場が飽和期に入っていることからもハードの分かりやすい進化はあまり望めない一方でAI関連の新機能は進化の余地がまだまだあるため市場を刺激する存在になる可能性も。

ただ一方でAIを今後強化していくことで弊害やハードルになることはないのか気になる。

オフライン処理のデメリット。

今回の情報によるとAI関連を強化するには結局のところスペックの底上げが必要と指摘している。まずAIを活かした機能でも大きくオンライン処理かオフライン処理の2つに分類することができる。

そして自分もそうですが多くのユーザーはオフライン処理を求めておりハードルになるのがRAMです。AIをはじめとした機械学習モデルを実行する前に大きなメモリプールをロードする必要性がある。

つまりAIを動かすにもより大容量のRAMが必要となっており圧縮されたモデルであっても最低で数GBのRAMを占有しがちで多くのモバイルゲームアプリよりRAMを占有するとしています。

またRAMとは別に機械学習モデルを効率的に実行するにはより特殊なプロセッサが必要になる。ただスマホはパソコンなどと比較すると小さな筐体サイズに限られた処理性能に発熱とハード上の問題を抱えており現状の技術だとオフラインで処理ができることに限界がある指摘。

逆に言えば多くのユーザーが望むようにオフラインで処理しようとした場合スペックの強化が必須。Pixel 8で見るとRAM8GBですが今後AIがより強化されればRAMが足りなくなる可能性があります。

一方でAIを意識した結果なのか定かではありませんが中華系の2024年モデルはRAM16GBに対応したモデルが数多く登場するなど長年RAM12GBだったのが一気に強化されている印象です。

ただAIの強化に伴ってRAMのニーズが高くなっていることからコスト増加の流れになっています。一部情報によるとAI関連でキーコンテンツが現時点でないためSamsungはGalaxy S24シリーズでAppleはiPhone 16シリーズでコストカットのためにもRAMの強化を見送ると言われています。

少なくともAIをより強化しようとなった時にスペックの底上げが必要なのでコストが嵩む。その結果本体価格が上昇する可能性があり一方で価格を抑えるためにシリーズで差別化する可能性。

現にPixel 8とPixel 8 Proで出来ることが違うことはハードの問題も十分に考えられる。今回の情報でみればPixel 8はRAMに余裕がないからこそGemini Nanoの統合がスキップかも。

今後どうなるか不明ですが最上位を中心にAIが強化される分価格が値上がりする可能性。またコストが下がらない限りミドルレンジ以下のクラスが対応するのは厳しい可能性もあります。

AIをオンラインで処理する場合。

一方でオンライン処理に関してはオフライン処理と比較して本体のスペックがそこまで必要ない。現時点でPixel 8 Pro専用となっている動画ブーストが分かりやすい機能の一つになっている。

本体のスペックに依存しないことからもより高いAI処理が可能になる一方でデメリットもあり一つ目としてはデータ通信が必要になるためWi-Fi環境でない場合はパケットを消費します。

なので見方を変えるとデータ通信が必要という時点で有料と捉えることもできます。次に2つ目として即時性に欠けることで例えばリアルタイム翻訳機能などがオンライン処理ではサーバーにアップロードが必要になるためタイムラグが発生するため使い勝手が悪くなる。

なので逆に言えば即時性が必要とされる機能は本体のスペックを強化してでもオフラインがいい。そして3つ目としては当たり前の話ですがサーバーを経由することからもセキュリティ上のリスクがありこれを言い始めたらキリがないですがオフライン処理と比較すればリスクは高くなります。

まして写真や動画に音声など個人情報の側面が非常に強いためユーザーにとっては躊躇するかも。最後に4つ目としてはクラウドのサーバーを利用することで利用料金が発生する可能性。

Googleは動画ブーストがPixel 8 Pro専用になっている理由の一つとしてサーバーのコストの問題であることを明らかにしておりやはりサーバーへの負荷もかなり大きい可能性がある。

少なくとも動画ブーストに関してGoogleは有料化しないみたいですが今後オンライン処理が必要な新機能がどんどん追加され場合にサーバーの管理コストは跳ね上がる可能性があります。

そうなるとコストが嵩んでくるので機能によっては有料化という考えがでてくる可能性もある。

ちょっと違うかもしれませんが初代Googleで見ればGoogle Photoへのバックアップはオリジナル画質で無制限にアップロードすることができましたが途中で画質が制限された上にPixel 5aからは無制限アップロードの対象外となり15GB以上は有料となっています。

無制限アップロードをやめた理由としてはサーバーのコストの問題だと言われておりAIに関しても今後負荷が大きくなっていくようであれば機能によっては有料化する可能性もあります。

ただ一方でGoogleはGoogle Oneを契約しているユーザーにOS関係なく消しゴムマジックを解放。この流れで見るとGoogle Oneを契約しているユーザーもしくは対象のPixelユーザーはAI関連機能が無料になるという差別化をしてくる可能性もありますが現時点ではどうなるか不明。

オンライン処理のメリット。

またデメリットばかりを見てきましたがオンライン処理にするメリットの一つとしては人気がないと判断された機能をメーカーとしては容易に削除がしやすく機能の入れ替えや進化をさせやすく2つ目としては既存機種に対して後から新機能として追加させやすいことです。

先ほどの話とも重複しますが動画ブーストは現時点でPixel 8 Pro専用機能ですが今後Pixel 8が対応する可能性は否定しておらずサーバーの問題が改善すれば対応する可能性。

ただ動画ブーストの最初の処理はGoogle Tensor G3で行っているみたいなのでサーバーの問題が解決したとしても対象機種はGoogle Tensor G3搭載機種のように制限かも。

オフラインとオンラインの使い分け。

Google TensorにしろSnapdragon 8 Gen 3にしろDimensity9300など最新のSoCはAI関連機能の強化をアピールしておりオフライン処理の大きな手助けになる可能性があります。

ただ結局のところオフライン処理は本体のスペックに依存するため出来ることに限界がある。例えば動画ブーストがは数十秒の動画を処理してもらうのに数時間という時間が必要です。

オンライン処理であるからこそGoogle Photo経由で一度サーバーにアップロードされれば本体に何の影響もなく処理が完了次第通知がくると本体に負荷がかかるとすればGoogle Photoへのバックアップくらいですがオフラインで処理をしようとすれば恐ろしいことに。

オフラインで処理すればさらに時間がかかる可能性があることからも数時間常に処理中になれば間違いなく本体の発熱はひどく電池持ちも激しく消費して他のタスクにも影響が出る可能性。

機能にもよると思いますがオフライン処理とオンライン処理の区別は非常に重要になる。ユーザーからすれば即時性も欲しいのでオフライン処理をメインにするとスペックの強化が必要。

一方で本体のコストを抑えるためにオンラインにすると即時性がないので使い勝手が悪いです。スマホメーカーが今後AI関連の機能をどう強化していくか不明ですが目新しい新機能を追加するとなればオンライン処理がメインになり有料化になればユーザーには定着しにくいです。

少なくともAIに関してはGoogleが先行している印象を受けるのでどのような動きになるのか。現状だとオフラインが中心ですがオンラインでキラーコンテンツを生み出すことができるのか。

まとめ。

今回はスマホのAI機能を強化するにあたってのメリットやデメリットについてまとめてみました。また今回は触れていませんが各社の動きを見ているとAIアシスタントの強化に力を入れている。

現時点だとスマホの使い方が大きく変わるというイメージもなく邪道という感じで使うユーザーも限定的という印象ですが今後どのように一般化していくのか楽しみです。

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