Pixel 8 Pro 短期レビュー。理想に近づいたけどおすすめはしにくくなった

先日にはPixel 8シリーズが正式発表されたばかりですが早くも来年の5月に正式発表される可能性がPixel 8aのデザインもリークしています。詳細は「Pixel 8aのほぼ確定的デザイン判明。想定していたほど小型化せず」をご参照下さい。

一方で今年のフラッグシップモデルとなるGoogle Pixel 8とGoogle Pixel 8 Proを購入したので開封レビューをしてみました。詳細は「Pixel 8 & 8 Pro 開封レビュー。この機種の魅力はまだまだ語りきれない」をご参照下さい。

さて今回Google Pixel 8 Proを購入してから約1週間使ってきて分かった5つのことについてまとめたいと思います。

電池持ちがあまり良くない。

Pixel 8 Proは発売日に入手していましたがPixel 8と同時に使うことは無理だったのでPixel 8を優先的に使い今回Pixel 8 Proを約1週間使ってきた流れになります。その上で残念に感じた部分としてはやはり電池持ちで正直電池持ちは良くないと思います。

初期設定が完了して各種アプリのログインも終了して約2週間経過しようとしているのでそれなりに最適化は進んでいるのではないかなと思いますが現時点での印象は良くないです。

自分の日常的な使い方であればスクリーンタイムが5時間前後で電池残量が50%以下のイメージ。ちなみに平日の場合自分の使い方だと動画を見ることも音楽もほぼ見たり聞いたりしないです。

ましてカメラを使うこともないので負荷がかかるような使い方はほとんどしていないです。

そしてたまたま都心の方にでかける予定があったので確認してみると電車は片道1時間弱。その間バックグラウンドでYouTube Musicを再生しており電車の中ではXやKindleをこまめに見ているという感じの使い方。

またPixel Watch 2もペアリングした状態で使っておりいつもと比べるとスマホに触っている時間がかなり多いという印象でしたが寝る前の電池残量が27%とSnapdragon888搭載機種を使っていた時と同じ感じの電池持ちです。

自分の生活スタイルにはあてはまらないですが電車通勤のサラリーマンは同じ感じかも。さらに電話を使ったりマップアプリを使えば電池残量はかなり減ると思うのでユーザーによっては1日持たない可能性があり電池持ちを求める人にとっては向かないスマホという感じです。

直近で同じ最上位でもiPhone 15 Pro MaxやGalaxy S23 Ultraなどを使っていたこともあり電池持ちのギャップがすごいという印象で電池持ちがいい機種で自分の使い方だとちょうどお昼のタイミングで電池残量が90%以下になることはほとんどありませんがPixel 8 Proは80%以上のことがほとんどないので明らかに差を感じます。

自分の使い方であれば1日で電池が切れるという感じの電池持ちではないので心配はしていない。ただ今年はSnapdragon 8 Gen 2が当たりで電池持ちが安定したハイエンドが多いからこそPixel 8 Proの電池持ちは心許ない感じで自分は大丈夫でもおすすめはしにくい感じです。

常に見やすいディスプレイに進化。

とりあえず1週間という短期間使って気になった部分としては電池持ちくらいかなという印象。そして次に改善を実感できる部分の一つ目としてはディスプレイ輝度で確かに明るくなった。

Googleの発表によるとHDR表示で1600nitsでピーク輝度で2400nitsに対応しています。ただ他の機種と比較して思うのはスペックほどの明るさを実感することはほとんどないこと。

一方でサブ機として使っているPixel Foldがスペックで見ればそれなりなのに実際に高照度の環境だと見にくいことが多いのに対してPixel 8 Proは暗さで困ることがない。

真夏の環境で試せていないため来年の夏に使った時はまた印象が変わってくるのかもしれません。

ただ現時点で高照度の環境でカメラを使って撮影した画像を確認する時に見えないと困ることがなくめちゃくちゃ明るいとも思いませんが不自由を感じることもないのがいいです。

屋内であればもちろん十分な明るで表示してくれるので何も意識せず見やすいディスプレイに進化。今までPixelのディスプレイは暗いというイメージでしたが世代を重ねるごとに改善。

Pixel 7シリーズで一気に強化されたことからもPixel 8シリーズではそこまでの進化がないと勝手に思っていたこともありスペック上でここまで一気に強化してくるとは思いませんでした。

あとはディスプレイ輝度が高くなれば燃費も悪くなるので電池持ちとのバランスを頑張ってほしい。すごい改善したとは言えないですがストレスなく使えるのはユーザーにとってありがたい進化です。

発熱がより抑制。

次に2つ目として発熱で劇的な改善とは言えませんがPixel 7シリーズより発熱しにくくなった。パフォーマンスが向上しつつも内部温度が上がりにくく結果放熱もそこまでする必要がない。

なので前モデルのように不快に感じるレベルの熱さにならないのは地味に嬉しいところです。

またベンチマークスコアを見る限りGoogleは完全にゲーム向きのチューニングをしていない。ゲームをやらない自分からすればベンチマークでハイスコアをとれたり原神などのトップレベルに重いゲームを快適にやるためのチューニングで発熱がひどいよりはマシです。

自分が唯一やるLINEポコポコに関してはGoogle Tensor G3でも十分に快適に動きます。なのでゲームはやるけどライトユーザーであればGoogle Tensor G3のパフォーマンスで十分。

結局実使用の面でみるとここ数年ほとんど差を実感出来ないくらいインフレしているのでベンチマークスコアにそこまで固執する必要はなくパフォーマンスの持続性や発熱の方をしっかり気にした方がいいです。

一方で自分はゲームよりカメラを求めるので今回のPixelの進化はまさに理想という感じでした。電池持ちは残念でしたが発熱しにくくなりディスプレイも見やすくなったと思う。

Pixelが好きな人間にとってはこれだけでも大きな改善点で満足度が高くなる十分な進化です。

顔認証の用途が僅かに拡大。

あと3つ目としてどの程度まで改善したのか不明ですが顔認証の用途が広がったこと。Googleの発表によるとセキュリティの強化からも顔認証はロック解除のみではなく支払いにも使えるようになったとしていますが普段の自分の使い方ではあまり実感せず。

ただ例えばみずほダイレクトのアプリにログインする際に生体認証を登録できますが従来は指紋認証のみだったのか顔認証に対応するなどアプリ側の対応の問題もあると思います。

少しずつ顔認証が使えるアプリが増えてきたかなという印象をうけ僅かですが便利になった。今後Pixelだけでもいいので対応アプリが増えてくれば楽になるかなと思っています。

AIの編集機能は気持ち悪い。

そしてあまり期待していなかったのがAI機能で編集機能がちょっと気持ち悪いくらいです。ちょっと理解していなくて申し訳ないのですが従来の消しゴムマジックはそこまで精度変わらず。

ただ新たに追加された編集マジックを通して対象物を削除するとかなりの精度で消せます。

今回のサンプルはGoogle Mapに乗っていた写真ですが対象の人物のみを削除できる。

その結果乗っていた自転車は残り本来であれば人が乗っているため見えないサドルの部分などがAIによって補完されており編集マジックは完全とは言えませんが見えない部分の補完がすごい。

前回の比較レビューの時にも触れさせて頂きましたが実際に自分が撮影した写真で対象物を削除。

上記の画像は編集マジックで対象物を消去。

従来の消しゴムマジックは対象物がデカければデカいほど粗が目立ちやすく消される前は見えなかった部分の補正も不十分という感じでしたが編集マジックだとそれなりに補正できる、

そのため以前より幅広い写真で対象物を削除できることになったので汎用性が高いように感じます。

上記の画像は消しゴムマジックで対象物を消去。

自分は子供をよく撮りますが公園などでは同じく遊んでいる子供もよく写ることがあります。従来の消しゴムマジックでは精度が微妙なため中途半端に消すなら消さないでおこうという感じ。

ただ編集マジックのお陰である程度消せるようになったことからも自分の中で実用性が改善。また音声消しゴムマジックは流石に子供たちの声がたくさんするシーンでは上手く機能せず。

娘に外部マイクでもつけて音を拾えばある程度消せるのかもしれませんがそこまではしない。ただ余計な音などは気軽に削除できるようになったので動画の質もかなり改善しました。

あとは執筆時点で対応していないですが今後追加される動画ブースト機能が楽しみ。動画ブーストはオンラインでの処理になるみたいですがどの程度の精度で改善されるのか不明。

ただ色味の調整に低照度撮影の底上げなど編集マジックを使ったからこそ期待できます。普段撮った写真は極力編集しないですがPixel 8 Proは編集するのも楽しみの一つになる。

今後に期待できるスピーカー。

そして最後にまだまだ不完全という感じですがスピーカーが前モデル対比で改善したこと。とりあえず音量を50%に設定して再生してみました。他社の機種と比較すればまだまだですがPixel Foldの時に改善が見られPixel 8でも改善。

特に高音がめちゃくちゃで音のバランスが悪かったですが今世代でバランスが良くなった。まだまだ改善の余地があると思いますが次に繋がる進化という印象で楽しみです。

まとめ。

今回はPixel 8 Proを約1週間使ってきたので気になるポイントについてまとめてみました。ゲームをやらない自分からすればGoogleの今の方向性はピッタリでカメラの進化が嬉しい。

また編集機能は便利ですが編集した画像を家族と共有して楽しめるというのもいいところ。価格とスペックだけ見てコスパが悪いと言われますがこのレベルになると使わないと分からない。

ほしいと思っている人はエアプ勢の批判に惑わされず店頭で軽く触って遊んでみて下さい。少なくとも自分の中ではかなり理想に近いスマホに仕上がったかなという印象です。

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