先日にはPixel 8シリーズが正式発表されたばかりですが早くも来年の5月に正式発表される可能性がPixel 8aのデザインもリークしています。詳細は「Pixel 8aのほぼ確定的デザイン判明。想定していたほど小型化せず」をご参照下さい。
一方で今年のフラッグシップモデルとなるGoogle Pixel 8とGoogle Pixel 8 Proを購入したので開封レビューをしてみました。詳細は「Pixel 8 & 8 Pro 開封レビュー。この機種の魅力はまだまだ語りきれない」をご参照下さい。
さて今回はGoogle Pixel 7 ProからGoogle Pixel 8 Proへの買い替えはありなのか。どれだけ進化しているのか比較レビューをしてみたいと思います。
デザイン比較。
最初に結論を言ってしまうと個人的にはPixel 7 ProからPixel 8 Proに買い替えて大正解。値上がりしたことからも批判されまくっていますが実際に使ってみて値上げは妥当だと思う。
まずデザインから確認していくと本体サイズにはほとんど変化がなく横幅が1mmスリム化して本体の厚みが0.1mm薄くなったけど本体の重さは1g増した感じで正直誤差レベルに感じます。
実際に持ち比べても重心の位置などほぼ一緒で取り回しの良さはほとんど一緒に感じます。
一方でサイドフレームのデザインの変化からもPixel 8 Proの方が手にフィットしやすい。
フラットディスプレイに変更。
ただ個人的に嬉しい進化点の一つとしてPixel 6 Proから採用されたEdgeディスプレイが廃止。基本自分は小型モデルでも大型モデルでも片手操作で当たり前ですが大型モデルの方が片手操作がしにくい中でEdgeディスプレイ採用機種はディスプレイに干渉して誤反応が起きる。
さらにディスプレイが湾曲しているとフラットでは当たり前ですが同じ素材ならフラットの方がディスプレイの耐久性が上だけどディスプレイのコストとしてEdgeの方が高いと言われている。
また両機種とも画面内指紋センサーを搭載していることからもスクリーンプロテクターとの相性が出やすい中でEdgeディスプレイを採用しているとなると選択肢はさらに限定的になります。
ガラスフィルムで個人的に満足したフィルムはWhite Stoen Dome Glassくらいですが国内ではdocomo専売となっているためdocomoショップでしか購入出来ずフィルムも高い。
これらデメリットがPixel 8 Proでフラットディスプレイになったことで改善されました。
画面占有率を確認するとPixel 7 Proは88%に対してPixel 8 Proは87%になっているのでフラットになった分左右含めてベゼルが太くなったのはデザイン上のデメリットかも。
ただ気にしているユーザーが少ないのかほとんど批判の声を聞かないのもちょっと不思議です。
あとはEdge部分がなくなったのでサイドフレームが僅かに太くなったように見えるかも。実際には太くなっていませんがディスプレイが湾曲していた部分もフレームになったことでそう感じるユーザーもいるかも。
マット仕上げへ変更。
そして2つ目の改善点として待望していたマット仕上げが採用されたことでデザイン全体がより引き締まった印象を受けこれだけでも十分にありです。他社の最上位はマット仕上げがトレンドになっていることからもPixelもようやく対応。
ただ光沢仕上げかマット仕上げのどちらがいいかはユーザーの好み次第だと思います。正直光沢仕上げで濃い色はあまり選ばない感じですがPixel 8 Proでは選択。
上手く表現が出来ませんがアルミの削り出しみたいな感じでめちゃくちゃかっこいいです。ちなみにサイドフレームとカメラフレーム部分が光沢仕上げとなっているのはちょっと残念。
個人的には特にサイドフレーム部分をマット仕上げにしてくれれば文句なしという感じでした。またPixel 8 ProはディスプレイもバックパネルもGorilla Glass Victus 2を採用で耐久性が改善しただけではなくフラットディスプレイにマット仕上げと個人的には満足。
正直デザインでこの2つのポイントが改善されただけでも買って良かったように感じます。
ディスプレイ比較。
次にディスプレイを確認していきたいと思いますがあまり魅力的な進化がないのが本音。ただこれを言ってしまうと始まらないので気になるポイントを確認すると一つ目としては表示解像度が減少しており画素密度で見ても減少しているのでスペックで見れば劣化しています。
ただYouTubeなどを再生しても分かるような違いではなくWQHD+として見れば同じままです。そもそもこれくらいの変化では人間の肉眼で差を認識することは無理なのでないかと思います。
ディスプレイ輝度の改善。
一方でディスプレイが見やすくなったと思うのがディスプレイ輝度の改善です。ちなみにPixel 7 ProはHDR表示で最大1000nitsでピーク輝度は1500nitsに対してPixel 8 ProはHDR表示で最大1600nitsでピーク輝度で2400nitsと大幅に改善。
ちなみに海外サイトを参考にすると手動調節で588nitsで自動調節で1090nitsとしています。残念なことにPixel 8 Proのディスプレイテストの結果が執筆時点で公開されておらず数値で見るとどの程度の差があるのか不明ですが屋内/屋外問わずPixel 8 Proの方が明るい。
ちなみに高照度の環境で比較するとPixel 8 Proがめちゃくちゃ明るいという訳ではない。ただ自分は屋内で使うことがメインで屋外ではあまり使わないので完全に宝の持ち腐れ状態。
むしろ気になる部分としてPixel 7 Proは高輝度モードの状態だと異常なほど電池の減りが早い。そのことを考えるとPixel 8 Proは高輝度モードで電池持ちとのバランスが大丈夫なのか。
何より多くのユーザーにとってディスプレイは明るけば明るいほど恩恵を受けやすいと思います。一方で自分は今まで電池持ちが悪かったからこそ電池持ちとのバランスの方が気になる感じです。
リフレッシュレートの違い。
そしてリフレッシュレートにおいて最大120Hz表示ということは変わりないですがPixel 8 Proは1Hzからの可変式に対応しており表示するコンテンツによって最適化されます。
もともとPixel 7 Proの時点でサクサクよりは滑からよりだったのがさらに滑らかに感じます。ただ自分は滑らかよりもサクサクよりが好きなのでちょっと物足りない感じもします。
一方で待機状態における電力効率が悪かったので可変式に対応したことで改善するのがメリット。一番分かりやすい進化としてはディスプレイ輝度ですが自分にとっては宝の持ち腐れです。
基礎スペック比較。
そして基礎スペックを確認していくとアップデートサポート期間に大きな差があります。単純にセキュリティが7年でもすごいと思うのにメジャーアップデートも7回に対応する。
また修理用パーツに関してもGoogleは最大7年提供することを明らかにしています。ただ気になる部分として最上位を選ぶユーザーがそもそも7年使い切ることはほぼない感じ。
一方で少しでもコストを抑えたく型落ちや中古品で買いたいユーザーにとっては嬉しいところです。個人的にはすごいなと思う反面7年も使うことがないのでそこまでメリットには感じないです。
ドコモへの対応に違い。
一方で個人的に嬉しい部分としてPixel 8 Proはdocomoも扱っているためn79やB21に対応。自分の日常生活範囲では非対応であっても困ることがないですが旅先でも余計な心配はなし。
ドコモでPixelが復活したのはPixel 7aからなのでPixel 7aより前か後で地味に違います。その他Dual eSIM対応などは共通で物理SIM+eSIMの組み合わせで使うことも可能です。
容量構成に違い。
そして容量構成に関してRAMは変わらずでストレージ規格もUFS3.1というのは一緒です。ただPixel 8 Proで良かったと思うのが256GBモデルであればカラバリの制限がなかったこと。
またオブシディアン限定とはいえ512GBモデルが追加されたことで自分は512GBを購入しました。Pixel 7 Proはブラックフライデーの時に256GBを購入しましたが意外とパンパンに。
普段写真や動画はデータ移行せずGoogle Photoに逃しますが一部データは移行したいので今回は余裕を持って大容量を選択。それだけ気がつけばPixel 7 Proでかなり撮っていたことに。
発熱とパフォーマンスの違い。
そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。あくまでも今回のベンチマークで見るとトップスコアで見るとPixel 8 Proの方が高い。
ただ3回目終了時点でのスコアを見るとほとんど変わらないという感じで気になる部分としてPixel 7 Proは42.5度に対してPixel 8 Proは43.9度まで上がっていることを確認。
ちなみに計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがPixel 7 Proは37.3/38.8/39.7度。一方でPixel 8 Proは35.3/37.4/38.1度となっていること全体的に低いという感じです。
実際に触った感じとしてPixel 7 Proのように不快になるほどの熱さにはなりにくい感じ。
そして合わせて3D Mark Wild Life Stress TestをしてみましたがPixel 8 Proは52.3%に対してPixel 7 Proは54.4%なのでPixel 8 Proの方が安定率は悪い。あくまでもベンチマークで判断するとPixel 8 Proはキツめのスロットルダウンをかけている。
なのでPixel 7 Proより発熱は感じにくくなっているとはいえ改善したパフォーマンスはゲームなど高負荷な作業に対応するためではないとはっきりと確認することが出来る感じ。
ちなみにGeekBench 6でも計測してみましたが改善は見られるけど大幅とは言えない感じです。
外気温が下がってきているので何ともですがベンチマークだけで見るとPixel 8 Proの方が負荷をかけた場合に発熱を感じにくくパフォーマンスが改善したことを考慮するとPixel 7 Proより少し発熱しにくい状態でより高いパフォーマンスを維持できるイメージです。
バッテリー関連に違い。
バッテリー関連を確認するバッテリー容量は微増という感じでほぼ変わらないという感じ。電池持ち自体は評価するのを厳しいですが最適化が終了していない状態で見るとPixel 7 Proは最適化が終了していても一晩放置で大体10%近く消費するという感じです。
一方でPixel 8 Proは5%前後なので待機状態における消費電力は改善している印象です。ただ電池持ち自体は今後最適化を進めつつしっかり試していきたいと思います。
充電速度は有線の場合は30Wに強化されたことからも充電速度が速くなっているかも。ちなみに海外サイトを参考にするとPixel 7 Proは充電開始30分で46%でフル充電に1時間49分。
Googleの公式発表からも充電開始30分で50%としているので僅かに速くなっていると思います。ただ自分は充電頻度が高くなくワイヤレスを使うことがほとんどのため正直どちらもでいい。
生体認証の違い。
そして生体認証に関して画面内指紋センサーを共通搭載していますが改善は見られないです。特段可もなく不可もないという感じで自分の手持ちかつ指紋では不自由がないという感じ。
ただ光学式を採用しているのでPixel 7 Proの時のデメリットはそのまま継承されている。一方で顔認証に関してはGoogle Tensor G3で処理性能が向上したからかPixel 8 Proは支払いの時も使えるようになりPixel 7 Proのようにロック解除に限定されていません。
ただ普段使うアプリでの課金などで使えるわけではないので自分の使い方だと恩恵はあまりない。結局店頭で支払いをする時はPixle Watchなどで支払いをするため何ともという感じです。
スピーカーに違い。
そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。Pixel 7 Proの時にあった高音がキンキンする感じがなくなったのでPixel 8 Proは音のバランスがよく音質が改善した印象を受けます。
ただ一方で音量自体は小さくなったという感じで世代を重ねるごとに改善はしていますが物足りなさを否めないという感じです。
カメラ比較。
そして最後にカメラですが個人的には追加されて嬉しい機能が地味にあるという感じです。メインカメラセンサーはセンサーサイズが一緒でもGNVを搭載したことで地味に改良。
Googleの発表によると21%多くの光量が取り込めるようになり明るくノイズが少なく撮影可能。また超広角は画素数自体が向上したこともありマクロ撮影がより強化されたとアピール。
また望遠レンズも刷新されており処理速度が改善されていると言われています。とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはPixel 8 Pro/Pixel 7 Proの順番となっているので予めご了承下さい。
Pixel 8 Proは超広角センサーが刷新されていますが今回のサンプルでは正直違いがよく分からないという感じです。
広角で撮影。
どちらもフレアが入っていることを確認できます。
接写してみましたが両機種ともフォーカス精度もフォーカス速度も早く相変わらず使いやすいです。
ポートレートで撮影。
2つ目のサンプルの色味がちょっと違います。
次にポートレートでも2倍で撮影してみました。
Pixel 8 Proは手ブレが発生してしまったのか花びらの縁の部分がちょっとブレた感じになっていることを確認できます。
マクロで撮影。
色味の表現がより正確に感じるのがPixel 8 Proという感じもしますがほとんど差がないように感じます。
手ブレが発生してしまっただけの可能性もありますがPixel 8 Proの方がしっかりと描写できています。
望遠で撮影。
最初に2倍で撮影。
同じく光学5倍で撮影してみましたが分かりやすい違いはないかなという印象です。
10倍で撮影してみるとノイズののりかたなどほとんど一緒という感じです。
15倍でも撮影してみましたがほぼ変わらず。
最後に最大となる30倍で撮影してみましたがPixel 8 Proの方が僅かにノイズが少ないという印象を受けます。正直なところ今回のサンプルで確認する限りでは分かりやすい違いはないかなという印象です。
一方で自分が嬉しい新機能の一つとしては音声消しゴムマジックで周囲の雑音やノイズを削除できること。まだ試しきれていませんが子供を撮影した動画で邪魔なノイズを削除できるのは地味に便利。
さすがにAIが補正しているので周囲の音など大きかったりすると処理は雑に感じます。ただこの機能が使えるか使えないかで動画の印象が大きく変わるので個人的には嬉しい。
また消しゴムマジックの精度も僅かに改善しているのでAI関連機能が進化したと思った方がいい。
超広角(低照度)で撮影。
Pixel 8 Proの方が僅かにノイズが少ないようにも感じます。
ライトアップの色が一定間隔で変更されているので、色が違うのは撮ったタイミングの問題なのでご了承下さい。
広角(低照度)で撮影。
シーンによる可能性がありますが違いがほとんどわからないという感じです。
望遠(低照度)で撮影。
最初に2倍で撮影してみました。
最後に5倍で撮影してみましたが低照度の環境においても今回のサンプルで見る限りは分かりやすい違いはないかなという印象です。
まとめ。
今回はPixel 7 ProからPixel 8 Proへの買い換えはありなのかざっくりと比較してみました。直販版でみるとPixel 7 Proは12万4300円に対してPixel 8 Proは15万9900円です。
なので3万5000円近くの値上げとなっていますが進化幅を考えると自分は全然ありだと思う。より快適に使えるようになっただけで高いと判断されがちですがその快適さを手にいれるには追加の投資が必要という感じでここに投資をしたくないならミドルレンジ以下でいいと思う。
何より世界的なインフレに加え円安が進行していることを考えると全く同じものを作ったとしても発売する年度が違えばコストが増加して結果値上げされてもおかしくないです。
なので値上げされるのは当たり前の中でこれだけ進化してこの価格差なら全然ありです。
また既存のPixelユーザー以外は安くないとの声も多いですがGoogleが自社ユーザーを大切にしてくれるのは嬉しいところで安さだけで勝負しても正直未来がないと思います。
正直キャリアの施策でみると長期ユーザーの恩恵がなく新規ユーザーばかり恩恵を受けていると批判ばかりですがPixelで見ると既存ユーザーを大切にしたら批判が出るのもおかしな話。
何より個人的には今回まとめたポイントが魅力に感じるなら買い換えるのは全然ありです。
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