ネット上の評判はあまり良くありませんが後出しだからこそGoogle Pixel FoldはGalaxy Z Fold 5など他の折畳式機種と比較しても違うコンセプトを採用した良機種に仕上がっている印象を受けます。
詳細は「Pixel Fold 1ヶ月レビュー。本当にネットで言われるほど悪い機種なのか?」をご参照下さい。またGoogleはAppleのことを強く意識しているのか期間限定で創立記念セールが復活しておりPixel 7 Proなどが非常に安く購入することができます。
詳細は「Pixel 8登場前最後の大盤振る舞い。創立記念セールがまさかの復活」をご参照下さい。さて今回Google Pixel 8がコンパクトモデルユーザーの救世主になる可能性が出てきたので簡単にまとめたいと思います。
年々選択肢が減少。
コンパクトモデルという言葉があるということは逆にそれだけニッチなニーズになったとの裏返し。今とはアスペクト比が違うとはいえ初代Xperia Zで見れば5.0インチと今思うとかなり小さめ。
逆にあの頃は今でいうコンパクトモデルのようなサイズ感が通常という感じでした。一方で大型モデルの選択肢は少なく一時期ファブレットという造語ができたくらい異質な存在。
今回海外サイトによるとコンパクトモデルの定義として縦幅が150mm以下の機種を指す。
その上で2015年あたりでは年間に200台以上のコンパクトモデルが発表/発売されました。ただ2015年をピークに2017年では一気に減少しており2019年には50台程度で大幅に減少。
そして直近で見ると2021年に一気に減少しましたが2022年ではちょっと増えています。ただ2023年の執筆時点でみるとZenfone 10/Galaxy S23/BlackviewN600/Nokia 106と現状では僅か4機種しか要件を満たす機種が存在しておらずハイエンドで見れば僅か2機種です。
今年はまだあるので今後増える可能性がありますがここ10年で最も少ない年になる可能性。
ユーザーのニーズの変化。
そして海外サイトによるとコンパクトモデルが減少した理由として大きく2つの視点で言及。まず分かりやすいのがユーザー視点で一つ目の理由としてスマホ用のゲームやビデオストリーミングサービスの人気が出たことで多くのユーザーが大型モデルを求めるようになった。
ディスプレイが大きいほど映画鑑賞やゲームにブラウジングなど没入感のある体験ができる。5Gの開始に伴い今後大量のデータ通信が可能になり当時は技術的な問題もあったかもしれませんが大型モデルが一気に増えています。
先ほどのグラフで見ても2018年は100台以上あったのに2019年は50台程度になっていることからも多くのメーカーは大型モデルにより積極的に。さらに2019年は折畳式機種の元年となっており今まで以上の大型モデルが登場しています。
従来の形状だと可搬性とのバランスを考えるとこれ以上の大型化は厳しいと判断した可能性。その結果より大型ディスプレイを搭載しつつも可搬性とのバランスが絶妙なのが折畳式機種です。
もちろん地域によってニーズの差はあり日本ではコンパクトモデルが好まれてきましたが東南アジアなどでは大型モデルの方がニーズが高く身体的な部分の影響もあるのかもしれません。
そして2つ目の理由として強力かつ多用途なスマートフォンの需要が高まっていること。単純に大型モデルの方が大型バッテリーや大型カメラセンサーを搭載しやすいのでスペックが強い。
またSamsungがコロナ禍でプロモーションしていたようにスマートフォンだけで完結。ユーザーによってはスマホの2台持ちやスマホは1台でもパソコンやタブレットの使い分け。
さらにオーディオやカメラなど専用機に分ける人もいますが基本これらは金持ちの発想です。多くのユーザーにとってガジェットに役割を持たせて複数台持つのは現時点的ではない。
その結果スマホ一台で全てが完結できるようにとのニーズもどんどん強くなっているのも事実。日本はなんだかんだ恵まれているので複数のガジェットを持っている人も多い印象ですが世界全体で見れば贅沢なことでありスマホに求められることがどんどん多くなっている印象。
このことからもコンパクトモデルのニーズが徐々に減少した可能性があると指摘しています。
メーカーにとって採算性の悪い存在。
そして次にメーカー視点で見た場合の話になりますが一つ目の理由として製造コストの上昇。スペックが最低限となっているエントリークラスのコンパクトモデルはそこまで難しくないと思う。
現に廉価モデルはそこまで大きい機種はなく国内で見れば比較的手頃なサイズ感の事が多い。ただこれがハイエンドクラスとなってくると難しいところで大型モデルと同程度のスペックをコンパクトモデルでも同様に搭載しようとすればコンポーネントから見直す必要がある。
結局のところコンパクトモデルのためにコンポーネントを開発しないといけないのでコストがかかり本体価格にも反映される可能性。またスペックの取捨選択は非常に難しいところで市場によって求められるスペックも変わってくるのでメーカーとしても厳しい判断になります。
そして2つ目の理由としてコンパクトモデルのイノベーションが欠如している可能性。一つ目の理由と紐付きますが内部スペースの問題からも大型モデル以上の何がほぼない。
サイズ感など取り回しの良さは優れていたとしてもスペック面で何か分かりやすい優位性がない。少なくともメーカーは市場のニーズが落ちている中でコンパクトモデルに注力しにくい状況。
ASUSは他社との差別化のためにハイエンドコンパクトモデルを継続してくれていますが逆に市場のニーズがコンパクトモデルであれば差別化のためにやっていなかった可能性もあります。
ハイエンドコンパクトモデルは他社と差別化しやすいくらいニッチな存在になっている可能性も。そしてもう一つネックになってくるのが価格でどうしても安さが求められることです。
先ほどの一つ目の理由と同じですが製造コストが高くつくのに本体の値上げは出来ないと矛盾。
また同サイトはハイエンドコンパクトモデルという付加価値に対してコストをしっかり払うというユーザーがいるかもしれないがその数は微々たるものだろうと指摘しています。
つまりハイエンドコンパクトモデルが欲しいとの声を大きいけど買い支える人は少ない可能性。AppleがiPhone 12 miniとiPhone 13 miniとコンパクトモデルを発売
しましたがアナリストの分析によると価格が高いことからも売れなかったと指摘されています。
そもそも市場のニーズが小さい中でちょっとでも高いと売れないとなればメーカーは億劫になる。一時期Appleはハイエンドコンパクトモデルに参入したことでAndroidメーカーも追従すると予測されていましたがAppleが失敗に終わったことからも追従するメーカーがない。
ちなみにXiaomiは今後ハイエンドコンパクトモデルを出さないのかという質問に対して否定。研究開発費を回収することが厳しいという理由から参入することはないとしています。
コスパの鬼であるXiaomiでも厳しくブランド価値が高いAppleでもちょっと高いとダメ。こうなってくると参入できるメーカーはほぼ皆無で今後さらに選択肢は減少する可能性があります。
Pixel 8が救世主に。
ただ一方で今年の下半期に今回の要件を満たせる機種としてiPhone 15の存在があります。昨年から今年と同様の流れであれば世界で最も売れるハイエンドモデルになる可能性がある。
ただ発売地域にもよりますが価格的にもどんどん高くなっており進化幅より価格の上昇の方が早い。そのためiPhone 13の時のようなバカ売れはしないのではないかと思いますが実際には不明。
何よりiPhone 13 miniの存在があったからこそ小さいの大きく見えてしまう感じなのが残念。そして価格帯的にも競争力がありそうなのがGoogle Pixel 8で期待の星になる可能性あり。
Pixel 8はリーク通りであれば縦幅が150.5mmとの予測なので今回の要件を満たしていません。ただほぼ誤差の範囲という感じで何より世代を重ねるごとに小型化しているのが嬉しいところ。
Pixel 6で一気に大型化しすぎたということもあるかもしれませんがPixel 8シリーズではPixel 8とPixel 8 Proでサイズに明確な差があるため今まで以上に分かりやすいかも。
標準モデルは最大クラスとなるSamsungのGN2を搭載すると予測されておりメインカメラは激強。望遠レンズは搭載していませんが多くの無印が搭載していないことを考えると普通という感じ。
また最大120Hz表示に対応する可能性がありディスプレイ輝度は1500nitsを超える可能性あり。そして事前情報通りであればメインコアにCortex-X3を採用したGoogle Tensor G3の搭載。
実際のところは使ってみないと分からないですがアーキテクチャだけで見れば現行モデルより小型化しつつもパフォーマンスが大幅に改善した上で電池持ちも改善する可能性があります。
あとはSamsungの4nmプロセスルールを採用することがどっちに倒れるかという感じです。事前情報でベースモデルの価格は$649になると予測されており十分に競争力のある価格です。
ハイエンドコンパクトモデルを求めるユーザーにとっては貴重な選択肢になる可能性があり国内で見てもキャリアが扱う可能性が高くGalaxy S23より安い可能性が高い。
またZenfone 10よりも安い可能性があるのでかなり魅力的な一台になる可能性があります。ただ先ほどの話とも重複しますがハイエンドコンパクトモデルに完璧は求めていけない。
筐体サイズが小さければスペックが制限された上でコストが増加する可能性が十分にありえる。また筐体サイズが小さいほど排熱が苦手なので発熱や電池持ちの心配がないわけではありません。
今後Googleがこのサイズ感を維持してくれるならPixelが注目を集めるきっかけになるかも。
まとめ
今回は海外サイトがコンパクトモデルが減少した理由に言及していたのでまとめてみました。一つ言えるのはコンパクトモデルが欲しいと思うユーザーこそ積極的に購入するべきです。
仕方ない話ですがニーズがなければメーカーは存続させ必要性がなくなりやめる可能性もネットでどんなに声を上げても結局メーカーにとって一番の指標は売れるかどうかだと思います。
PR)購入は待ち時間・手数料不要のオンラインショップがおすすめ!
DoCoMoはこちらで! | auはこちらで! |
SoftBankはこちらで! | 楽天はこちらで! |
LINEMOはこちらで! | ahamoはこちらで! |