国内で発売される折畳式機種はグローバル市場と比較するとかなり限定的ですが、今年注目の折畳式機種であるGalaxy Z Fold 5とPixel Foldを比較してみたらコンセプトがかなり違うことが判明しました。
詳細は「方向性が真逆の存在。Galaxy Z Fold 5とPixel Foldを徹底比較」をご参照下さい。また先日の情報からもPixel 8シリーズが搭載する予定のGoogle Tensor G3はSnapdragon 8 Gen 2と同程度のパフォーマンスとそれ以上の電池持ちを実現するとも言われています。
詳細は「Pixel 8搭載Tensor G3。 8 Gen 2以上の処理性能と電池持ち」をご参照下さい。さて今回アメリカ版含めてGoogle Pixel Foldを約1ヶ月使ってきたのでざっくりと長期レビューをしてみたいと思います。
不満に感じたこと。
ネットでの評判は良くないですが個人的にはかなり満足度が高い機種で今後も使っていきたいです。完璧な機種なんて存在しておらず何よりGoogleが折畳式機種を出してくれたことが嬉しいです。
Kindleの表示。
前までは本体縦向きで見開き表示で本体横向きで大きく1ページ表示が出来た感じですが今は縦向きにしても横向きにしても1ページ表示で本体縦向きの場合は余白がかなり多めです。
個人的に娯楽という面で一番使うのがKindleであるからこそちょっと残念な流れになりました。自分は基本コンテンツに合わせて本体の向きを変えて使うのが面倒に感じる人間なので本体の向きを変えずに見開き表示に出来たのが魅力の一つでしたが現時点では残念なことに無理。
アプリの最適化が全体的に不十分であることからも余白や黒帯が発生するのは仕方ないです。ネットでは余白が発生することばかり否定されていますが余白が発生することには問題ない。
ただ今まで出来た見開き表示が単純に出来なくなったのは残念なところで今後Android14の本配信に合わせてKindleもアップデートされる可能性があるので改善に期待したいところです。
動体の撮影。
Pixel 7シリーズとPixel Foldで大きな違いがあるとすればレーザーオートフォーカスです。Pixel Foldも広角と超広角で同時撮影する顔フォーカスに対応していますがブレやすい。
となるとレーザーオートフォーカスの有無が思っていたよりも大きいのかもしれません。個人的にPixelのカメラが気に入っている部分としてポートレートモード撮影時の精度と動体の撮影でPixel Foldはポートレートのフォーカス精度は健在という感じですが動体は苦手。
そして動体の撮影が苦手となってくると他のメーカーの機種も苦手なことが多いのであまりアドバンテージがないように感じます。
一方でいってしまえばそれなりに撮れる折畳式機種は他にも選択肢があるのでちょっと残念です。自分の用途に合ったカメラを搭載しているメーカーがSonyとGoogleという感じでSonyは折畳式機種を出す気配がなく期待も出来ない。
一方でGoogleは出してくれたからこそかなり期待していましたが動体の撮影があまり強くないとなると自分の用途に合っていないです。なので今後改めて比較しようと思いますが個人的に今まで使ってきた折畳式機種の中で自分の用途と好みに合っていたのはvivo X Fold 2という感じでPixel Foldには頑張ってほしい。
通常のフラッグシップのようなカメラは求めていませんがまだまだ改善の余地がある印象です。ナイトモード使用時の超広角や望遠などは地味に粗が目立ちますが全体的にはいい感じです。
自分のように動体の撮影に強い拘りがないのであればPixel Foldのカメラは十分に使いやすいです。
サブディスプレイとリロード。
多くの折畳式機種はサブディスプレイでしていた作業をメインディスプレイに切り替えることは非常にスムーズに出来ますが逆にメインディスプレイからサブディスプレイへの切り替えはメーカー次第という感じです。
Galaxyはわかりやすくメインディスプレイからサブディスプレイに連動性を持たせるには設定からオプションでアプリごとに設定可能で設定をしないと連動性はない。
Pixel Foldの場合はこの辺がちょっと中途半端で連動性があるようでないような感じです。個人的には連動性があるかどうかが重要というよりは中途半端なことが気になります。
ただ本体を持っている角度によっては顔認証が動作するため画面がオンになり表示されます。
ここまでは問題がないですがアプリによっては中途半端にサブディスプレイで表示されると挙動がおかしくなるのでどっちがストレスに感じるかはユーザー次第ですが個人的には連動性がないのであればサブディスプレイでアプリを開く際にリロードして欲しいように感じる。
結局挙動がおかしいアプリは自分でアプリを落とす必要があるので手間に感じることが多いです。おそらくですがGoogleは本体を閉じた時は作業を一度中断するユーザーが多いと判断しているかも。
ただ中途半端に画面がオンになることがあることからもスムーズに継続できると勘違いする人も。ここはすごく難しいところだからこそSamsungはユーザーに選択肢を持たせていると思います。
満足度が高いと思う理由。
先日自転車に乗っている時に横から自転車に突っ込まれスマホショルダーにぶら下げていたPixel Foldが吹っ飛んで近くの植え込みの中に入りって砂まみれになりましたが無事でした。
なんか軽いなと思ったらケースからはずれて本体だけが飛んでいったという感じでかなり焦りました。普段ケースを簡単にはずせるようにケースをしっかり固定するための粘着テープは使っていない。
結局耐久性に関しても通常のスマホと比較して折畳式機種の方が壊れやすいことに違いはないです。ただ壊す人は通常のスマホであっても壊すし結局はユーザーの使い方に大きく左右されると思います。
何より言い方がキツイですがスマホを大切にしようと思わない人には絶対向かないと思います。
縦向きのままで快適。
自分はスマホを買い替えたら最初にする設定の一つとして自動回転をオフにするくらい嫌いです。自動回転自体は昔より精度は上がったように感じますが自分の意に反して回転するのがストレス。
なので自動回転をオフにして使うのでPixel Foldのアスペクト比は自分の用途に合っている。本体を縦向きのままだとスピーカーが上下になるため音的にはあまり良くないのかもしれません。
ただ音楽を楽しみたい時などは大画面で見る必要がないとも思っておりサブディスプレイでも良く自分の場合はXperiaでスピーカーもしくはイヤホンとの組み合わせで楽しむことが多いです。
そのためPixel Foldのスピーカーの位置は自分の用途ではあまり気にならないという感じです。
カスタマイズに拘りがない。
なのでカスタマイズが出来て快適になるよりも素の状態でどれだけ快適に使えるかが重要。国内の折畳式機種で見ればGalaxyとPixelが真逆の存在ととしてわかりやすい対比だと思います。
Galaxyは折畳式機種の欠点部分をカスタマイズというオプションを用意することでユーザーに選択肢を持たせることで満足度を上げていますが逆にPixelはほぼカスタマイズ性はありません。
Galaxyのほうにはサブディスプレイとメインディスプレイで異なるホーム画面を設定できたり先ほどの話とも重複しますがメインディスプレイからサブディスプレイの連動性もあります。
ただ例えばですがフレックスモードを使うとすればカメラか動画アプリなので個人的にはこの2つのアプリがしっかり対応していれば文句なしで画面分割も2つ以上にすることはない。
少なくとも自分はビジネスツールとして使っていないため2分割以上出来ることに必要性を感じない。またアプリの最適化にしては現状全くアプリ側が追いついておらずGoogle純正アプリでもまだ完全ではないことを考えると今後最適化されているアプリが増えていくことに期待するしかない。
少なくともGoogleが折畳式機種市場に参入しなかったら流れが大きく変わらなかったと思います。ただGoogleが参入したからこそ世代を重ねてアプリの最適化もどんどん進んでいくと思います。
多分Appleが折畳式機種を今後出すとすればGalaxy寄りではなくPixel寄りになると思う。出来るだけソフトはシンプルにしてみやすさや使いやすさを優先してくるのかなと思います。
国内では唯一無二の存在。
またタブレットとスマホの組み合わせで持ち運びをしたいなんて今は全く思わなくなりました。ただ考え方がおじさんなのか何かする時はスマホの小さい画面よりパソコンの方が楽に感じる。
なので出先で何か調べものをする時に少しでもディスプレイが大きい方がいいと感じることが多い。その自分のニーズを折畳式機種を上手く満たしてくれておりサブディスプレイも使いやすい。
ほぼないと思いますが今後vivoやHonorが国内でも発売してくれれば状況は変わるかもしれません。ただ現状だと自分の用途にあっている折畳式機種がPixel Foldのみという感じです。
現状はAndroid14待ちということとレビューが忙しくて一台にまとめていませんが今後の楽しみ。結局ストアクレジットの特典抜きでも自分は貯めていた10万円分とPixel 6 Proの下取りが約4万円だったので実質10万円程度で購入できたので正直全く高いと思っていません。
価格が高過ぎとよく批判されますが今後ハイエンドは20万円オーバーが当たり前の可能性も。日本の平均所得で見れば5万円前後のスマホが一番好まれる価格帯なのかもしれませんがこれだって一番人気のある価格帯というだけで高いと思う人には高いと主観的要素が強いです。
結局コスパは買って価格に見合った満足感を得られたかであって個人的にはコスパ最強です。ただ逆に言えば国内で自分が求める条件にあてはまった機種が他にないので何とも言えない部分も。
何より買って良かった機種だと思っており同時に購入した妻も満足度高そうで良かったです。
まとめ。
トレンドになる必要もなくそのために無理にコストカットをして進化ペースが落ちるなら高くても欲しい人が欲しいと思えるような魅力的な製品にしていって欲しいように感じます。
アメリカ版の購入で諭吉が40人弱消えて大出費となりましたがそれでも買って良かったと思います。レビュー時期が終わればしっかりと使っていきたいと思う機種に感じます。
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