Pixel 8は化ける可能性。Tensor G3より想定以上に優秀なSoCになるかも

先日にはPixel 7aやPixel Foldが正式発表されましたが何より嬉しいのがdocomoの取扱が復活したことに加えdocomoのバンドに最適化されたことでよりPixelが最強の状態になりました。

詳細は「docomoの取扱開始で最強へ。Pixel 7aやPixel Foldがついに正式発表」をご参照下さい。そしてGoogle Pixel 7aを購入して軽く使ってみましたが、6万円という価格でこの完成度はやはり満足度が非常に高く感じます。

詳細は「Pixel 7a 開封レビュー。6万円で購入できる神機種がやってきた」をご参照下さい。さて今回Pixel 8シリーズに搭載が予測されているGoogle Tensor G3の詳細な情報が出てきたので簡単にまとめたいと思います。

Google Tensor G3の詳細。

Googleは正式発表していませんがSamsungと共同して独自SoCの開発を進めておりコードネームからもGoogle TensorはExynos2100がベースでGoogle Tensor G2はExynos2200がベースになっておりGoogle Tensnor G3はExynos2300がベースの可能性。

そして今回のGoogleの内部情報からGoogle Tensor G3のより詳細が判明したとしています。

構成 メインコア ミドルコア 高効率コア
Tensor Cortex-X1(2.8GHz)x2 Cortex-A76(2.25Ghz)x2 Cortex-A55(1.8Ghz)x4
Tensor G2 Cortex-X1(2.85GHz)x2 Cortex-A78(2.3Ghz)x2 Cortex-A55(1.8Ghz)x4
Tensor G3 Cortex-X3(3.0GHz)x1 Cortex-A715(2.45GHz)x4 Cortex-A510(2.15GHz)x4

Google Tensor G2は初代と比較した場合はミドルコアが時代遅れのCortex-A76からより適切なCortex-A78に変更されたくらいでメインコアはCortex-X1と同じでクロック数は向上しましたがSamsungの5nmプロセスルールを継続採用と控えめの進化でした。

ただGoogle Tensor G3はSnapdragon 8+ Gen 1などと同じくCortex-X3を採用に。また合わせてARMv9に基づいて設計されており比較的新しいアーキテクチャを採用可能に。

一方で異質な構造は継続しており例えば多くのSoCはメインコアが1個にミドルコアが3個に高効率コアが4個と全部で8コア構成ですがGoogle Tensor G3ではメインコアが2つと今までの構造はやめ1つになりましたがミドルコアに高効率コアが4つずつと全部で9コア構成。

メインコアが2つから1つになることでどの程度パフォーマンスに影響があるのか不明です。

またSamsungのプロセスルールを採用していとは思いますがGoogle Tensor G2と同じく5nmを採用しているのかSnapdragon 8 Gen 2などと同じく4nmを採用しているのか不明です。

一方で今回の情報によると構成コアの刷新にクロック数の強化とパフォーマンスが最新のARMv9.2を採用したSoCには劣りますが大幅に改善する可能性があるとしています。

また電力効率も改善する可能性があるので電池持ちも改善する可能性があります。残念なことにスペックだけでは判断出来ないのがもどかしいところですがスペックで見ればSnapdragonにもようやく見劣りしないSoCをPixel 8シリーズは搭載することになりそう。

進化によるデメリット。

また今回の情報でGoogle Tensor G3でのアーキテクチャの刷新の影響について言及。まず最初にデメリットとして捉えられる部分から確認していきたいと思います。

一つ目としてSoC自体のパフォーマンスを最大限発揮できるかはPixel 8シリーズの発熱対策次第としておりソフトはもちろんハードでの強化も必須になってくるかもしれません。

GoogleはGoogle Tensor G2で消費電力が多く発熱の原因になっていたCortex-X2はスキップしてあえて古いCortex-X1を継続採用しましたがCortex-X3では処理性能が大幅に改善する可能性。

一方でCortex-X1対比では発熱がしやすい可能性もありSoCの進化のみに頼るとちょっと危険でGoogleはPixel 8シリーズでどのような対策をしてくるのか気になるところ。

事前情報でPixel 8は現行モデル対比で小型化すると予測されており排熱はより苦手にこのことを考えるとSoC+ハードでの発熱対策をしっかり仕上げてほしいように感じます。

次に2つ目としてGoogle Tensor G3の問題というべきか微妙ですがExynos5300を継続採用。

Google Tensorで統合されたExynos5123は消費電力と発熱に問題を抱えつつモデムとしても不十分でPixel 6シリーズの発売直後から通信関連の不具合が多発したという流れがあります。

Google Tensor G2ではExynos5300が採用され通信関連の不具合は大幅に改善。

ただ今回の情報によると消費電力と発熱の問題は解決しておらずGoogle Tensor G3でも同じモデムを採用する可能性があることからこれら問題を継続してしまう可能性があると思います。

Pixel 7 Proは電波状況が悪い場所で電波感度が上がったことから電波をより探すようになり結果消費電力が大幅に増加することが判明していますがPixel 8 Proでも継続する可能性。

そして3つ目として64bit対応アプリへの完全移行です。Pixel 7シリーズではAndroid初の64bit対応アプリのみのサポート機種でした。

認識違いだったら申し訳ないですがPixel 7などGoogle Tensor G2のアーキテクチャで見れば32bitアプリには対応しているけどソフトで制御していた感じがGoogle Tensor G3では64bitバイナリーのみになるとしておりハード面でも32bitアプリに対応しなくなる可能性があるとしています。

個人的には64bitで全く問題ないと思っていますが一部古いアプリをapkなどで愛用しているユーザーにとっては評価が分かれるところです。Google Tensor G3で32bit対応アプリへのサポートがハード面で完全に終了するか定かではありませんがどちらにせよソフトで制御されると思う。

4つ目としては仕方ないですがGoogle Tensor G3で原価コストがさらに高くなる可能性。先日に市場調査会社がGalaxy S23 Ultraのコンポーネントにおける原価コストの分析結果を公開しましたがSoCと通信関連のコンポーネントだけで全体の35%を占めているとの推測。

Galaxy S23 UltraはSnapdragon製を採用しているので余計に高くついている可能性もただどちらにせよSoCが進化すればコストも増加するので本体価格に跳ね返る可能性もあります。

進化によるメリット。

次にメリットとして捉えられることについて確認していきたいと思いますが一つ目としてより高速なストレージ規格に対応できること。Pixel FoldやPixel 7シリーズはUFS3.1に対応していますがGalaxy S23 Ultraやvivo X90 Pro+など最上位モデルを中心に最新となるUFS4.0に対応しています。

あくまでもカタログスペック上の話になりますがUFS4.0の方が処理性能が2倍になり電力効率が50%改善します。

SDカードスロットを搭載しないPixelだからこそ本体のストレージにおける処理速度は地味に重要で電力効率の改善は劇的とはなりませんが電池持ちの改善に僅かに貢献する可能性もあります。

もちろんUFS4.0対応のストレージを採用すればストレージの原価コストも高くなります。そのため一喜一憂は出来ませんがスペックでの見劣りがなくなってきたからこそ期待したい。

2つ目としてはGPUも強化される可能性があること。

Google TensorはMali-G78を採用していたためSnapdragon888やExynos2100より優秀なGPU性能でしたがGoogle Tensor G2で採用されたMali-G710ではパフォーマンスの向上よりも持続可能なパフォーマンスの向上という感じでライバルのSoCに対してGPU性能の優位性がなくなった。

ただGoogle Tensor G3では10コア構成のMali-G715を搭載する可能性があるとしておりレイトレーシング機能に対応する可能性があるとしています。

ちょっと自分は疎いですがレイトレーシングは光線の伝わり方を計算し正確な光/影/反射の表現を提供する新しいグラフィックレンダリング手法としています。ざっくり言ってしまえばゲームなどグラフィックにおける表現力が強化される感じでゲーム体験が一段階向上する可能性。

そして3つ目としてAV1エンコードを備えた初のスマートフォン向けSoCになる可能性。

Google Tensorはビデオアクセラレータにハイブリットアーキテクチャを採用していましたがAV1にサポートしていませんでしたがGoogle Tensor G3ではビデオブロックをアップデート。

ただ今回の情報によるとPixel自体はAV1エンコードに対応しない可能性があると指摘。

そして4つ目としてTPUが強化される可能性がありカメラの画像処理などが強化される可能性。メリット部分は専門的なことが多く個人的にはあまりピンとこないことが多いという印象です。

素人目線で見れば何より発熱のしやすさが改善されるのか/電池持ちがどうなるのかが気になる。ただこれらはSoCだけの問題ではなく搭載機種の設計とソフトによる最適化に影響されます。

何より今回の情報を見る限りGoogle Tensor G3は思っていたよりもいいSoCになるかも。

まとめ

今回はPixel 8シリーズで搭載されるGoogle Tensor G3の詳細な情報が出てきたのでまとめてみましたが今回の情報通りであればベンチマークの見劣りはなくなるかもしれません。

もちろんSnapdragon 8 Gen 3には及ばない可能性が高いですがGoogleがやりたいことを強化しつつ他社にも見劣りしないSoCに進化する流れであれば最高の流れですよね。

何よりベンチマーク強化に注力するとは思えないのでGPU性能がどうなるのか楽しみです。

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