先日にはSonyの新製品体験会に参加させて頂き、短時間とはいえXperia 1Ⅴの進化をしっかり感じることが出来たので今から発売が非常に楽しみです。詳細は「実際を触ったら超やばかった。Sony新製品体験会でXperia 1Ⅴをチェック」をご参照下さい。
さらに先日には香港版のXperia 1Ⅴを購入して開封レビューをしてみましたが、Xperiaが好きなユーザーにとっては堪らない一台になっていると思います。詳細は「Xperia 1Ⅴ 開封レビュー。ずっとこんなXperiaを待ってました」をご参照下さい。
さて今回は今年の夏モデルとして注目度が高いGalaxy S23 UltraとXperia 1Ⅴの比較レビューをしてみたいと思います。
デザイン比較。
個人的にXperia 1Ⅴは最高レベルの完成度を誇るGalaxy S23 Ultraに対してかなり頑張っている印象を受けます。まずスペックアップしながらも筐体サイズがほとんど変わっていないことは大きな魅力の一つ。
スマホ自体が世代を重ねるごとにスペックが進化してくれるのは嬉しいですが最上位モデルを中心に本体も僅かずつとはいえ大きくなっておりGaalxy S23 Ultraでは234gと重いです。
そして横幅は7mmも差があり持ちやすさや片手操作のしやすさは言うまでもないという感じです。
多くのメーカーのフラッグシップは標準モデルに上位モデルと用意されているので標準モデルがあるからサイズが気になるなら標準モデルを選べとなるかもしれませんが標準モデルがあるから上位モデルが大きくなってもいいという話ではなくこのまま大型化が進むのはあまり良くない。
スペックアップしてサイズ感を維持するということは構成部品の小型化などコストがかかる。ざっくり言えばより高い技術が求められる中Xperia 1Ⅴはサイズ感を維持しているのがすごい。
ハイエンドクラスを買う人は使用頻度も高いと思うので取り回しの良さはユーザビリティに直結。
ただ通常のスマホで見た場合縦長でGalaxy S23 Ultraは19.3:9とちょっと幅広を採用。
現にGalaxy S23シリーズの中でも落下による耐衝撃テストでGalaxy S23 Ultraは比較的破損しやすいことが判明しています。
一方でGalaxy S23 Ultraは丸みを帯びた光沢仕上げで質感としてXperia 1ⅤはザラザラでGalaxy S23 UltraはツルツルとXperia 1Ⅴの方が滑りにくいというかグリップ力がある。
好みも出るところですが高級感という面ではGalaxy S23 Ultraの方が圧倒的に感じる。ただ普段持ち運ぶものだと考えた時にXperia 1Ⅴはサイズ感に質感とよく考えられている。
ただデザインは一番好みが出る部分で絶対はないのでユーザーごとの判断にお任せ致します。
ディスプレイを比較。
Xperiaの方が縦長のディスプレイを搭載しているためメリットとしては一度に表示できる情報量が多いこと。ただGalaxy S23 Ultraの方が単純にディスプレイサイズがデカい。
そのためTwitterなどでみるとGalaxy S23 Ultraの方が一度に表示できる情報量が多く横幅も7mmの差があることからGalaxy S23 Ultraの方がコンテンツが大きく表示されます。
そのためコンテンツの見やすさという面でGalaxy S23 Ultraの方が圧倒的に感じます。
ただOneUIが重いことが影響しているのかスクロールしている時はあまり気にならないですがアプリの切り替えなどの際にXperia 1Ⅴと比較するとちょっとだけもっさりする印象。
Xperia 1Ⅴはピュアアンドロイドに近く表示できるコンテンツは全て120HZでの表示。そのため僅かな差ですがXperia 1Ⅴの方がサクサク動作するという感じで今も昔も変わらずです。
なので海外サイトのディスプレイテストを参考にすると標準の75%のライトアップ領域で最大で1274nitsですがディスプレイの10%を占める白のパッチで1747nitsとしています。
あくまでも1750nitsはピーク輝度であり実用的な範囲でみると高輝度モードの1200nitsが最大と捉えておいた方が分かりやすい。
一方でXperia 1Ⅴはややこしいですが高輝度モードで866nitsで手動調節の場合は589nits そしてクリエイターモードで最大936nitsで手動調節の場合は640nits 手動調節でみるとGalaxy S23 Ultraは531nitsで明るさを上げるオプションで最大831nitsなので基本的な使い方ではXperia 1Ⅴの方が明るい。
ただ高輝度モードなど屋外でピンポイントで力を発揮する時はGalaxy S23 Ultraの方が上。
オプションや高輝度を使わない場合は僅かにXperia 1Ⅴが上ですがそこまでの差を感じない。結局は外で使う頻度次第という感じでやはりサンプルを撮っている時はGalaxy S23 Ultraが明るいかなという感じですが何よりXperiaがここまで明るくなったのは嬉しいところです。
基礎スペックを比較
Galaxy S23 Ultraは認証情報からも国内で直販版が販売される可能性が高いですが現時点で容量構成やカラバリなど不明。ちなみに一部噂だとSamsungオンラインショップ限定のカラバリは日本で発売されないとしています。
直販版が出ることでようやく同じ立ち位置ですが執筆時点ではユーザーの評価が分かれやすい部分。何よりXperia 1Ⅴではキャリアと直販版のタイムラグが約1ヶ月までに改善されたのはデカい。
一方でXperia 1Ⅴはフラッグシップモデルの中で短いことに違いはありませんが20万円とこの価格帯の機種を4年とか5年使う人は正直かなり限定的なのではないかなと思っちゃいます。
少しでも実質負担金を減らすためにキャリアのプログラムを利用するのであれば2年後に返却。そうなってきた時にXperiaだとちょっと足りないけどGalaxyまではいらないという感じ。
とはいえ型落ちになったタイミングで買うユーザーもいると思うので長いことに越したことはない。ミリ波は両機種とも対応していますがXperia 1Ⅴの直販版は非対応のなので要注意です。
その他Galaxy S23シリーズからはバンド潰しもなくなりeSIMに対応したのは嬉しいところ。あとはGalaxy S23 Ultraの直販版が物理なのかeSIMのDual SIMに対応なのか気になる。
一方でXperia 1Ⅴは最大1TBまでのSDカードスロットに対応しているのでどう捉えるか。SoCに関してGalaxy S23 Ultraはざっくり言えばオーバークロック版を搭載しています。
とりあえず負荷をかけるためにベンチマークを3回連続で回してみました。
あくまでもベンチマークで見るとパフォーマンスの持続性はGalaxy S23 Ultraが優秀。
触った感じとしてXperia 1Ⅴは全体的に暖かい感じでGalaxy S23 Ultraは一部が熱い。そしてXperia 1Ⅳの時は大きな課題だったカメラの長時間撮影ですが4K/60fps撮影でとりあえず時間を区切って耐久テストをしてみました。
4K/60fps | Xperia 1Ⅴ | S23 Ultra |
15分 | 35.8度 | 37.1度 |
30分 | 38.3度 | 38.5度 |
45分 | 38.4度 | 38.6度 |
60分 | 39.3度 | 38.1度 |
あくまでも24度の室内でスタンドに置いた状態で定点撮影という条件での話ですが両機種とも1時間は問題なく撮影できました。また15分区切りで外部温度を計測しましたがほとんど一緒という感じでどちらも暖かい程度。
少なくともXperia 1Ⅴは前モデルのように発熱が原因で強制終了と不安定さはない。
この手の耐久テストは両機種ともそこまで差がある感じではありませんが自分がここ数日間Xperia 1Ⅴを使ってきた感じとしてはGalaxy S23 Ultraより熱くなりやすい。
Galaxy S23 UltraでLINEポコポコを10分程度しても発熱は感じませんがXperia 1Ⅴは明らかに発熱しておりKindleで漫画を1時間読んでいた時も同様になる感じです。
Xperia 1Ⅴの最適化が終了していないこともあると思いますが発熱は現時点で感じやすいです。なので熱耐性はかなり強化されましたが日常使う上では発熱しやすいかなという印象。
ちなみに同じ条件ならGalaxy S23 UltraよりXperia 1Ⅴの方が発熱しやすいだけでGalaxy S23 Ultraが発熱しないという訳ではないのでご注意下さい。
一方でXperia 1Ⅴは充電開始30分で50%でフル充電には1時間37分と圧倒的に遅いです。ただワイヤレス充電に関してはXperia 1Ⅴの方が僅かに速いというのがちょっと面白い。
個人的に生体認証はGalaxy S23 Ultraの方が汎用性が高いと思いますがEdgeディスプレイに画面内指紋センサーの採用でアクセサリー選びに相性が出てしまうのはデメリットに感じる。
これでフラットディスプレイでも採用されればアクセサリー選びがしやすくなり耐久性の改善とメリットの方が多いように感じますがやはりSamsungとしてはデザイン性が優先なのか。
Galaxy S23 Ultraはステレオ感全開で目の前で聞いても離れて聞いてもある意味一緒。ただXperia 1Ⅴはサラウンド感も意識しているのか離れて聞くとあまり良く聞こえないですが正面で横向きで聞くとかなりの臨場感を感じて音質もいいのでユーザーの使い方次第です。
カメラを比較。
両機種ともピクセルビニングを採用しているため12MPで出力されますがGalaxy S23 Ultraは50MPに200MPとより高画素の状態で出力することができXperia 1Ⅴには出来ません。
またズームに対して考え方が大きく異なりXperia 1Ⅴは中距離撮影までにフォーカスしています。一方でGalaxy S23 Ultraは100倍までの画質にとりやすさを改善している印象。
とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
広角で撮影。
ポートレートで撮影。
望遠で撮影。
やはりXperia 1Ⅴはペリスコープを搭載しているとはいえ最大ズーム倍率にフォーカスしているわけではないので光学ズームの範囲であれる5.2倍以下までが実用的な範囲に感じます。
次に低照度の環境で撮影してきましたがGalaxy S23 Ultraはナイトモードをユーザーが選択することができますがXperia 1Ⅴは自動でトリガーされるタイプでユーザーがナイトモードを選択することは出来ないので大きな違いになっています。
全て手持ちでサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
低照度で撮影。
まず曇りの日でしたが18時半頃に通常モードで撮影したサンプルでGalaxy S23 Ultraの方が明るく補正されている。ただ先ほどのポートレートモードではなく通常モードでもやはりGalaxy S23 Ultraの方が被写体に寄れずピンともむちゃくちゃになっています。
以前までは低照度の環境だとXperiaは圧倒的に不利で低照度撮影に対応していたとはいえ24mmで手ブレもしやすい。一方で三脚固定でマニュアルで撮影すれば明るく撮影できましたが白飛びの抑制が難しかった。
ただXperia 1Ⅴではトリガー式とはいえ全画角でナイトモードに対応しており、Photo ProのBasicモードとAモードで限定ですが画像重ね合わせ技術の採用で手持ちでの手ブレもだいぶ補正されるようになってかなり汎用性が増しました。
シーンによってはむしろXperia 1Ⅴで撮影したサンプルの方が雰囲気があるので一気に進化したという印象です。
まとめ
ハード的には戦えるレベルまできたのであとはカスタマイズ性やサポート期間などソフト面が今後の大きな課題ですが国内メーカーの意地をみせてくれていると思います。
よくXperiaを褒めるとSony信者と言われますがXperia 1Ⅴはそれだけ良くなっています。不満がないわけではありませんが今年使った機種の中でもかなり楽しい機種に進化。
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