コスパ最強と言われるけど。Pixel 7などPixelが絶対おすすめ出来ない人

先日には売れ筋かつ廉価モデルの最新機種であるGoogle Pixel 6aの開封レビューをしたので詳細は「こんなスマホを待っていた。Google Pixel 6aは想定以上に丁度いいスマホ」をご参照下さい。

また先日にGoogle Pixel 7とPixel 7 Proを購入して開封レビューをしてみましたが思っていた以上に前モデルのデメリットがしっかり改善されておりかなりの完成度に仕上がった印象を受けます。

詳細は「Pixel 7とPixel 7 Pro 開封レビュー。発熱が想定以上に改善でめっちゃいい」をご参照下さい。さて今回Pixel 6a以降コスパがいいと注目度が高いPixelがあまりおすすめ出来ない人について簡単にまとめたいと思います。

完成度の高さを求める人。

まず一つ目としてソフトやハードで完成度を求める人です。Pixel 7シリーズに関しては中国で生産されていますが事前情報によると2023年モデルはPixel Fold以外は中国以外で生産予定。

Googleは数年前にベトナムにあるMicrosoftの工場跡地を買収して生産拠点をベトナムに移転することを計画していましたがコロナなどが重なり上手く移行出来ていない現状があります。

何よりの問題だったのが現地で品質を管理できる人材不足で逆に中国での生産は安定しています。Pixel 7シリーズにどの程度の影響が出るか不明ですが事前情報通りなら今後ベトナムなどに移転することで品質は一定期間は不安定になるかも。

またPixelはもともと不具合が多い方でその状況でGoogle Tensorに移行して開発フローが十分に確立できずひどかったのがPixel 6です。不具合やバグが多く修正用のアップデートを配信すればさらに深刻な不具合が発生する流れ。

Googleは四半期ごとに配信するFeature Dropのβ版で最新でみればAndroid13 QPRを開始。Pixel 6シリーズの時と比較するとPixel 7シリーズはかなり安定していますがそれでもあります。

不具合が全く機種なんて正直存在しないと思っていますがPixelは安定したとはいえ多い方です。また不具合やバグだと思っていましたが実際のところハードに起因している可能性がある部分も。

例えばPixel 6シリーズでは通話/通信関連の不具合が多発していましたがPixel 7シリーズでは通信モデムであるExynos5300に刷新したことでかなり安定。

このことからもコストカットのためにPixel 6シリーズで搭載されていた通信モデムに問題があった可能性があるとの指摘もあります。Google Tensorの開発費が膨大なのかSamsung製の部品をより多く採用することで全体的にコストカットしている可能性。

そのためPixel 7シリーズのカメラは前モデル対比でSamsung製の比率が増しています。ただ主観ですがSamsungはディスプレイ以外の部品は正直品質があまりいいという印象がありません。

Androidの内部コードからもPixel 7aやPixel FoldはSamsung製の5GモデムではなくQualcomm製の5Gモデムを採用しているとの予測。このことからもコストカットがより効率化すればSamsung離れが少しずつ進むかもしれません。

ただ現状だと限界までコストカットして価格を抑えている印象でそのツケとしてハードが不安。ソフト面ももちろんですがハード面が原因の不具合も今後発生する可能性があります。

今話題となっているリアカメラのガラス部分が破損する現象もコストカットのツケかもしれません。Googleが原因を明らかにしていませんがちょっと落ち着くまでは深刻な不具合があるかも。

安定性を重視する人。

次に2つ目として電池持ちなどの安定性を優先する人です。Pixel 4シリーズで話題になりましたが歴代Pixelの電池持ちは良いとは言えません。一部情報によるとPixel 4シリーズのあまりにもの電池持ちの悪さから開発チームの幹部2人が失望して辞めたとも言われているくらいです。

ただその後電池持ちにも尽力しておりミドルレンジとはいえPoxel 5はその当時歴代Pixelで最高。またPixel 5a 5Gに関しては現時点で歴代Pixel最高で当面抜かされることはないくらい圧倒的です。

ただPixel 5a 5Gがミドルレンジ向けのSnapdragonを搭載した最後のPixelとなっておりPixel 6シリーズ以降はGoogle Tensorを搭載しています。従来のPixelはざっくり言えばフラッグシップはハイエンド向けのSoCを搭載しておりaシリーズがミドルレンジ向けを搭載。

ただGoogle Tensorはハイエンド向けのSoCとなっており当たり前ですがミドルレンジ向けほど電力効率が優秀ではありません。

なので廉価モデルであるPixel 6aや今後発表されるPixel 7aはハイエンド向けのSoCを搭載していることからも同価格帯のライバル機種のような電池持ちを実現することはちょっと厳しいです。

例えば同世代でみるとPixel 6aの海外サイトにおけるバッテリーテストのスコアは94ですがGalaxy A53 5Gは113でXperia 10Ⅳは163と差があります。

最近ハイエンドモデルでもiPhone 14 Pro MaxやZenfone 9のように電池持ちが優秀な機種が増えてきていますがそれでもミドルレンジ以下の電池持ちが優秀な機種には敵いません。

これ以上のパフォーマンスやカメラの進化は要らないから電池持ちを改善してほしいと思う人はPixel以外を選んだ方がいいです。今後世代を重ねるごとに電池持ちは改善するかもしれません。

とは劇的に改善するとは思えずそもそもGoogle TensorがSamsungのプロセスノードを使いっているうちは厳しいのかなと思います。とはいえ多くのユーザーのニーズは満たせていると思います。

一方で電池持ちを犠牲にしてハイパフォーマンスとなっていますが今度は発熱の問題があります。

ミドルレンジ向けのSoCはそもそも発熱するようなパフォーマンスに対応していないため発熱しにくいですがハイエンド向けのSoCは当たり前ですがパフォーマンスが高くなれば発熱する。

ただGoogleはベンチマークスコアでハイスコアを獲得するためのチューニングではなくカメラをより強化するための画像処理や文字起こし機能やリアルタイム翻訳機能の底上げのためとAIを強化するためのチューニングをしています。

そのためハイエンド向けのSoCとはいえ長時間ゲームをやるためとか長時間撮影するなど高負荷をかけてもいいチューニングにしていないです。

Pixel 7シリーズの分解動画を確認するとハード面での発熱対策はグラファイトシートが中心。中華スマホのように原神など快適に動作するようにサーマルペーストなどは搭載していません。

一般ユーザーがしっかり楽しめるようなパフォーマンスに対応しているとはいえ最適化はしてない。

そのためPixel 6aでゲームをやると発熱がひどいとか長時間撮影は厳しいとか言われますがGoogleがそのような使い方をするユーザーをPixelのターゲット層にしていない可能性が高い。

8割のユーザーが満足できるようにする80%ルールが採用されていますがゲームや撮影などがっつり使いたい人は残りの20%の方でPixel以外を選んだ方がいいと思います。

何でもかんでも機種のせいにする人がいますがそもそもユーザーの機種選びが間違っていることも。廉価モデルとして見ればaシリーズはパフォーマンスはいいけど電池持ちは良くない。

そしてフラッグシップはGoogleが重要視している部分が他社と違うためパフォーマンスがめちゃくちゃ高いという感じではなくミドルレンジとハイエンドでしっかり線引きできる人にとって今のPixelは良くも悪くもちょっと中途半端に感じてしまう可能性があります。

コスパ最優先の人。

そして3つ目として現状だと矛盾しているようにも感じますがコスパを優先している人です。機種やメーカーに拘りがなくコスパがいいと言われる機種を選んでいるだけの人は注意が必要。

Googleはもちろん価格を抑えるための最大限の努力をしていると思いますがそもそも安さを売りにしているシリーズではなく結果的に安く感じるようになっただけ。

多くのメーカーは5G対応や世界情勢の影響からの原価コストの高騰に半導体不足が重なり本体価格がどんどん高価格化。フラッグシップの無印で国内で見れば10万円以上は当たり前で最上位は20万円近くになっています。

その中でPixel 7の約8万円とPixel 7 Proの約12万円はかなり安くて目立ちます。

ただ歴代Pixelの価格を見ると日本では初のPixelとなったPixel 3シリーズこそ高かったですがPixel 4シリーズではちょっと安くなりそこからほとんど価格が変わっていない感じです。

為替の影響などで少しずつ高くはなっていますが2019年からほとんど価格が変わっていない。一方でスペックはしっかりと進化しているので結果コスパが良くなっているという感じです。

なので繰り返しになりますが中華メーカーのようにコスパを売りにしている機種ではありません。また予約特典などマーケティングにかなり力を入れているため安く買えるチャンスが地味にあります。

ただマーケティングの方はGoogleがハード部門に今後従来の2倍の投資をするという戦略に沿って行われておりGoogleがある程度シェアを拡大したら強化をやめる可能性もあります。

あまりやりすぎるとその条件じゃないと売れなくなるというジレンマもあるので難しいところです。おそらくPixel 7シリーズの本体だけで見ると利益率がそこまで高いとは思えずマーケティングを考えるとむしろ赤字なのではないかと思っちゃうくらいです。

それだけGoogleは今シェア拡大を優先してAndroidユーザーの拡大に尽力している可能性。

またPixelを安く購入する方法として重要になってくるのが下取りですがいい金額で下取りをしてくれるのがPixelとiPhoneです。なのでコスパ良くPixelに買い替えたいとなった時に条件に合うPixelかiPhoneが必要になる。

例えば一度Pixelを買って次にGalaxyに買い替えてそのあとPixelにまた戻そうとした時にGalaxyの下取りは渋いので下取りの魅力は低減します。スマホに限らずコスパ良く買い替えるにはメーカーの施策に上手く合わせるしかありません。

なのでコスパに固執する人にはおすすめしないです。逆に条件が合う時に少しでも安く買い替えができたらいいなと思う人にとっては丁度いいです。よくコスパが売りの機種と言われますが自分はコスパを売りにしている機種だと思ってないです。

まとめ

その他ハード面で見れば指紋認証もちょっと癖がありますがPixel 7シリーズは顔認証にも対応。執筆時点でPixel 7aが顔認証に対応するか不明ですが画面内指紋センサーは相性がある。

特に乾燥して指紋認証がしにくくなりやすい人はPixelの指紋認証は相性が悪いとは思います。

Pixel 8シリーズは超音波式に強化されるとの予測もあり今後安定するかもしれませんがそもそも指紋認証と相性が悪い人はおすすめでないなどちょこちょこあります。

ただ個人的には多くのユーザーのニーズを満たせる機種にここ数年で一気に進化した印象があります。今年の後半に登場するPixel 8シリーズではどのような進化を遂げるのか非常に楽しみです。

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