Sonyにこれだけはやってほしくない。Xperiaが失敗に繋がる3つの道筋

Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。

また先日には香港版のXperia 5Ⅳを購入して開封レビューをしてみましたが発熱以外は想像以上に良く良機種に仕上がっている印象を受けます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 開封レビュー。満足度激高。けど発熱はひどめ」をご参照下さい。

さて今回はXperiaが失敗する可能性がある今後の大きく3つの道筋について簡単にまとめてみたいと思います。

コンセプトの変更。

今回の記事は主観に基づいてまとめているので予めご了承下さい。まず一つ目としてコンセプトの変更です。現行シリーズは好きな人にとことん好きになって
貰えるように好きを極めるというコンセプトを採用しています。

一方でネットで見るともっとスペックを抑えたり分かりやすくして価格も下げるべきだとの意見が多い。多くのユーザーにそう認識されていないと思いますがXperia Xシリーズまでは万人向けです。

Sonyの売上のピークはXperia Z3の頃でそこから売上減少が止まらず新シリーズへ移行。Xperia Zシリーズ最後となったXperia Z5シリーズは単純に人気がなかったのか。

Snapdragon810に足を引っ張られすぎて売れなかったのかその両方なのかは不明です。Sonyの開発者が明らかにしているように2016年から始まったXperia Xシリーズはスペックをそこそこにして価格を意識したモデルです。

なので多くのユーザーが期待しているそこそこのモデルはすでに登場しており結果的に見れば2018年に終了しています。後に開発者が明らかにしていますが市場のニーズを読み間違えたと失敗を認めています。

売上を回復させたいのに無難なスマホにすれば他社との差別化が出来なくなります。また価格は頑張ったとしても薄利多売で価格で攻めてくる中華スマホには敵いません。

価格が中途半端に感じるからこそスペックもそこそこを意識しているので全体的に中途半端に。

中にはXperia XZ premiumやXperia XZ1のような注目を集めた機種も存在していますがXperia Z4以降から続く売上減少をとめることができず結果的に新シリーズに移行しています。

今のXperiaのコンセプトは際立ちすぎているため一般ユーザーの多くは魅力に感じない。ただだからといって一般ユーザーを意識し始めるとコンセプトがぶれぶれになり崩壊します。

開発進捗があるため難しいところではありますが例えばMusic Proの搭載などよりもカメラセンサーの大幅な進化などSonyの拘りとユーザーの拘りが一致しやすい部分から優先的に進化させてほしいと思います。

その上で変態的な機能があれば尚更魅力的に感じます。やっていることが間違っているとの指摘もありますがそれを言うなら個人的には順番が違うと思う。今のXperia 1Ⅳなどがカメラ部分でみると一区切りとなりますが来年以降でどうなるのか。

待った甲斐があったと思える進化を遂げるのか何か違うとなるのか今から非常に楽しみです。

ちなみにナンバリングが分かりにくいとの指摘も多かったですが単純に分かりにくいです。

少なくともXperia 1シリーズは1から生まれ変わったという意味で1が採用されていますがXperia 5シリーズとXperia 10シリーズでなぜ5と10が採用されているのか不明です。

一方で命名規則はカメラに影響されている可能性が高く数字が低いほど上位モデルになります。あとは世代にギリシャ数字を採用している感じで命名規則からも一般ユーザーをターゲットにしていないことが明白でカメラ好きに興味を持ってもらいやすいような名称です。

ただ他社を見てもiPhoneやPixelはナンバリングが増すだけなので分かりやすいですがGalaxy Sシリーズは10の次が20でその次は21とよく分からずHUAWEIなど中華メーカーの一部はナンバリングが10飛ばしと知っている人からすれば問題ない。

けど知らない人からすれば結局シンプルなところ以外は分かりにくいことに違いはないです。

何より今のコンセプトは継続してほしく万人受けの機種なら他にも選択肢があるので万人受けに変更することだけはやめてほしく仮に方向転換したら失敗すると思います。

ユーザーの声は聞きすぎること。

次に2つ目としてユーザーの声を聞き入れすぎること。ユーザーからすれば購入した消費者の意見を大切にするべきだと思いますがユーザーの声を入れすぎるとコンセプトと相反します。

今のコンセプトは好きな人は買って下さいねという感じなので極端に言えばユーザーの意見どうこうという感じではなくSonyが売りたいものを開発して売るという感じです。

なので売れるにフォーカスしたものを開発している感じではない。日本ではあまり行われていない印象ですが海外ではユーザーに対してSonyがアンケートを不定期に行っていることが判明。

自分が把握している限りの話になりますが近年でユーザーの声が取り入れられたと思うのがイヤホンジャックの復活。

Xperia XZ2シリーズで一度廃止になりこの時Sonyはワイヤレスイヤホン市場が大幅に成長したことから有線イヤホンのニーズがないと判断して廃止したことを明らかにしています。

ただXperiaの場合Sonyの有線イヤホンを愛用しているユーザーも一定数いたことから他のメーカーとちょっと状況が違う中でのカット。散々批判されたことも影響したのか5軸非対応とはいえイヤホンジャックが復活しています。

一般ユーザーから見て不要と評価されがちなスペックでSonyの拘りが反映されているのはXperia 1シリーズのみ対応していますが4Kディスプレイを搭載していること。

2015年に初めて搭載されてからいまだ追従する他社は存在しておらずXperiaの独自機能です。一方で他社は4K撮影や8K撮影に力を入れていますがそもそも撮影した素材を何でみるのか。

基本Xperia 1シリーズ以外のスマホであれば4Kで撮影できても4Kで確認できません。おそらくですが4K撮影した素材をパソコンに移動して確認する人は本当に極一部です。

そう考えるとスマホ本体で最大4K/120fpsまでの素材なら確認できるのは便利です。その他にも一般ユーザーからすれば無駄と思う機能がありますが一部ユーザーにとっては嬉しい機能もあります。

ただこれらの機能はユーザーの声を反映させていくとなくなる可能性。またSonyはユーザーの声を聞かないと指摘をよく受けますが他のメーカーは実際にどうなのか。

国内で人気が高いAppleはイヤホンジャックや指紋認証の廃止などユーザーの声を反映させずAppleの方針が優先で今後Lightning含めた充電ポートが完全に廃止の噂ともあり。

物理ボタン自体も廃止になるとの予測があることからもユーザーファーストではない。Samsungに関してもGalaxy S21シリーズでSDカードスロットが廃止になりましたが復活する予兆はありません。

結局ユーザーの声を聞き入れているのか正直疑問です。Twitterなどを見ているとSDカードスロットの復活を待望しているユーザーが多い印象。ただ実際に復活しないことを考えると大きそうに見えるユーザーの声は実際に大きくない。

もしくはSamsungは他に優先させるべきことがってSDカードスロットの復活は考えてないの2択という感じでユーザーの声をしっかり聞き入れているメーカーはそこまでないように感じます。

Sonyが今度どんなに批判されたとしてもユーザーに媚び始めたら終わりの始まりに感じます。メーカーが強い意志を持って開発をしない限り面白い製品は生まれないと思うので。

直近の動向を見てもXperia 5ⅣがペリスコープにSnapdragon 8+ Gen 1非搭載で散々批判されましたが今までXperia 5シリーズに言われてきたのはSoCなどスペックを抑えて価格を下げるべきだと。

実際にそうなったら批判だらけと見るとユーザーの声ほどあてにしてはいけないと分かりやすい事例で聞くだけがちょうどいいように感じてしまいます。

カメラのコンセプトを変更。

そして3つ目としてTwitterで散々批判されているカメラです。技術的な詳細は把握していませんがαシリーズで採用されているカメラソフトのエッセンスをXperiaにもっと投入できないのか気になります。

一眼と比較すればレンズやセンサーサイズが全く違うとためハード的に劣るのは当たり前。ただXperiaはデジカメにはない高性能なSoCを搭載していることからもAI機能含めてもっとカバーできるのではと思っちゃいます。

ただ何よりもメインカメラセンサーの刷新はそろそろして欲しい。

フラッグシップモデルでメインカメラセンサーが1/1.7インチというのは正直かなり厳しいように感じます。

トレンドになりつつある1.0型センサーはXperia PRO-Iが存在していることからもそっちに任せておいてXperia 1シリーズはせめて1/1.3インチ程度に大型化して欲しい。

ただ1/1.3インチを搭載したとしてもようやく標準という感じでそこまで大きくないです。現実をより忠実に撮影するというコンセプトは個人的には非常に好きで気に入っています。

ただカメラソフトだけの問題なのか白飛びや黒潰れはしやすくスマホにカメラに最低限求められる部分をカバーしきれておらず現実をより忠実に表現もできていません。

カメラソフトでの補正や加工をこれ以上したくないのであればハードでカバーするしかない。ただそのハードも弱いため厳し目の評価がされやすいと悪循環の印象です。

技術面の知識がないので何ともですが個人的にPhoto ProのBASICモードとAモード以外でもノイズリダクション機能を搭載して欲しいこと。さらにメインカメラだけでもセンサーサイズが大きくなれば三脚なしでももうちょっと低照度の環境で撮影しやすくなると思います。

以前にSonyは他社が採用する明るくするためのナイトモードには共感していないことを明らかに。

ハイエンドシリーズでナイトモードに近い立ち位置ですが低照度撮影を搭載していることからも明るく撮影するためではなく低照度の環境でも出来るだけノイズを少なく撮影することにフォーカスしていると思われますがハードが弱くて結果本当に暗い環境だと真っ暗になります。

なので低照度撮影への考え方は素晴らしいと思いますがそれに見合ったスペックがない感じ。ただこれはハードが強化されれば改善する可能性。

何より自分は高速オートフォーカスとバースト撮影をかなり重宝しています。もちろんどんな被写体でも満足できる撮影ができるのが一番ですが現状そんな機種はほとんどない。

どんなに風景を素晴らしく撮影できたとしても自分にとっては動き回る子供をしっかり撮影できずブレブレの写真になるなら価値はない。

また逆も然りで自分は今のXperiaのカメラのコンセプトは好きなので少しでもSonyの理想とユーザーのニーズのバランスをとるためにもスペックの底上げをしっかりして欲しいです。

ここでコンセプトを変えてオート撮影にフォーカスするようになったら今までやったことが無駄。

まとめ

今回はちょっと辛口目ですが今後のXperiaにしてほしくないことについてまとめてみました。メーカーとして一番やって欲しくないのは自社製品のコンセプトがブレることです。

カメラを底上げするにはコストが増大して本体価格と葛藤しているのであればコンセプトがコンセプトなので自分は例え高くなったとしても買いたいと思います。

一方で今後コンセプトを変更してしまうのであれば自分はファンをやめるかもしれません。

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