Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。
また先日には香港版のXperia 5Ⅳを購入して開封レビューをしてみましたが発熱以外は想像以上に良く良機種に仕上がっている印象を受けます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 開封レビュー。満足度激高。けど発熱はひどめ」をご参照下さい。
さて今回Xperia離れ加速している印象を受けるのでその原因について簡単にまとめたいと思います。
コンセプトが尖りすぎ。
自分のチャンネルで見るとメインとなっているXperiaの再生回数が芳しくない。
特にXperia 1Ⅳの発売以降から大きく落ちた印象でそれ以降もXperiaの動画の再生回数はイマイチとなっており今年に入ってよりXperia離れが加速しているような印象を受けます。
なのでXperia離れの要因について確認したいと思います。一つ目はコンセプトが尖りすぎなことでこれはメリットでもありデメリットであり好きをとことん極めるコンセプトを採用しています。
ただ今まではオタク向けだったのがどんどんマニア向けという感じでターゲット層がより限定的。2022年モデルで追加された新機能の一つとしてゲームとビデオのライブストリーミング配信機能。
1000人と聞くと大したことがないように感じますが全YouTubeチャンネルの上位10%前後との話。つまり1000人を超えただけで上位1割に入れるくらい1000人達成は狭き門という感じですがXperia 1ⅣやXperia 5Ⅳはその狭き門を通過することなく使うことができます。
YouTubeをやっている人からすれば1000人を達成するのにどれだけ大変か実感する部分であり正直Xperiaの新機能はありえないと思っちゃうくらいです。これはGoogleのPixelですら非対応でありXperiaがすごいことをしているかって話ですが一般ユーザーからすれば興味がない新機能です。
Music Proなどもそうですがかじったことがある人からすればすごい面白い新機能に対応しても一般ユーザーにはそのすごさが伝わりにくいからこそユーザーの興味関心が薄れる印象。
Xperia 1Ⅳではマニア向けの進化をしましたが折角出したProシリーズのみ対応させてXperia 1シリーズやXperia 5シリーズはもっと分かりやすい機能で差別化すれば良かった。
ちょっと専門的になりすぎて敷居が高くなっているのが一つの要因に感じます。
分かりやすく伝えられる言葉がない。
コスパ=安いと使っている人もかなり多い印象を受けますがそれはとりあえず置いておいてコスパという分かりやすい言葉でその特徴を伝えれれるのは一般ユーザーにもリーチしやすい。
一方で自分のようなオタクからすると何方かと言えばスペック厨に近い感じでワクワクするようなスペックを搭載していれば端末全体での完成度はイマイチでも欲しくなります。
そして気にするスペックの部分としては基礎スペックに加えカメラ構成という感じです。
一方でXperia 1Ⅳに関しては処理速度を優先した上での決定ですが望遠レンズの小型化。またカメラの進化が激しいスマホ市場においてメインカメラセンサーは3年連続同じです。
いまやミドルレンジでも1/1.5インチ相当のセンサーを搭載しておりハイエンドモデルは1/1.3インチが標準となってきている中Xperiaの1/1.7インチはかなり物足りないです。
コストや内部スペースの問題などSonyが他に優先していることがあるんだと思いますがXperia PRO-Iを使ったことがある人間からするとXperia 1Ⅳのカメラはちょっとインパクトに欠けておりスペックだけで見ればXperia PRO-Iが選択肢に入ってきますがセンサーをフル開放しておらず実質1/1.3インチ相当。
2023年には中華スマホを中心に1.0型センサーを採用した機種がより多く登場すると予測されており噂に過ぎませんがPixelも採用かも。
Galaxy S23 Ultraがセンサーサイズという面で取り残されると予測されている中Xperiaに関しても1.0型センサーまでといかなくてもスペックでインパクトを出してほしい。
流石に来年ではセンサーの刷新に期待したいところですが4年連続同じセンサーの採用が許されるのは今のスマホカメラの基礎を築いたとも言われるPixelだけでXperiaは許されない。
発熱問題。
特に夏頃に発売されるXperia 1シリーズは外気温の高さからも余計に発熱がしやすくカメラでの長時間撮影は非常に厳しいです。またゲームなど高負荷をかけるとパフォーマンスはすぐに不安定になる感じです。
ここ数年のSoCの流れは消費電力を犠牲にしてパフォーマンスを優先する流れとなっています。つまり消費電力が多ければ発熱もしやすくなりもちろん電池持ちも悪いという流れになります。
加えてSamsungのプロセスノードを採用したSnapdragon888とSnapdragon 8 Gen 1は特にハズレという流れになっていますがここでメーカーの対応が大きく別れた印象。
中華メーカーやSamsungはソフト制御はもちろんベイパーチャンバーの改善やサーマルペーストの強化などハード面とソフト面で発熱対策を強化しています。
よくコメントでSnapdragon 8+ Gen 1なら買ってたとかSnapdragon 8 Gen 2を待つと頂きますがSoCに頼った発熱対策では問題は根本的に解決せず。
Snapdragon 8 Gen 2がめちゃくちゃ発熱がしないという構造になっていない限り現状の発熱対策のままでは今後いくら待っても発熱問題に引き摺り回されることになります。
デザイン上の問題から内部スペースに余裕がなく発熱対策をこれ以上強化できないのか他の発熱対策のノウハウがなく単純にこれ以上強化出来ないのか不明です。
ただどんなSoCが来たとしてもある程度安定したパフォーマンスが発揮できるようにノウハウを貯めるべきで今はどのメーカーの機種も苦戦しているからこそチャンスに感じます。
Snapdragon865の時代はベンチマークが60万点くらいだったのにSnapdragon 8+ Gen 1では最大で120万点近くのスコアが出ることからもスコアだけで見れば2倍近くの進化をしています。
それだけパフォーマンスが高くなっているのに発熱が同じというこは基本ありえず今後のハイエンドは基本発熱がつきまとうと思います。なので熱くなるのは避けるのが難しくどれだけパフォーマンスを安定させられるかが重要でSonyは発熱対策が急務に感じます。
アップデートサポート期間。
本体価格が抑えめで利益も出しにくい上にサポート期間まで伸ばせばコストが高くてそれこそ出す意味がない状態になりこれが出来るのは絶対的なシェアを誇るメーカーのみです。
一方でハイエンドに関してはせめてメジャー3回にセキュリティは4年に対応してほしいところ。
ハイエンドクラスを購入するユーザーはそもそも長期間使わないという声も地味に多い一方で高いからこそ長く使いたいという声もあるのでアップデートサポート期間を伸ばせば需要を満たせる。
キャリアモデルに関してはアップデートサポートをどうするかはメーカーではなくキャリアの判断次第なので別でキャリアの施策をみる限り基本は2年で乗り換えることが前提のように感じます。
ただ直販モデルや海外版に関してはもうちょっと伸ばす必要があります。
それこそEU議会の審議中の法案で今後メジャーアップデートが3回にセキュリティが5年に対応するべきというものがありますがいきなりここまで伸ばすのは正直難しいと思います。
なので今からでも段階的に伸ばすべきに感じます。
まとめ。
なので自分は高いと思っても否定はできません。以前コメントでiPhoneと同じブランド力があるとSonyが勘違いしてしまったと頂きましたが勘違いできるならもっと安くすると思います。
年間2億台近く出荷するメーカーと100万台程度のメーカーでは仮に全く同じスマホを製造するとしてもコストが全く違うので弱小メーカーの端末が高くなるのは正直当たり前です。
ただ事情はあれどこれ以上高いことに違いはなくSonyにとっても正念場です。来年の5月頃には第五世代が出ると思いますが現状の問題点をどう改善してくるのか気になるところ。
自分はこれからもXperiaを応援していきますがもっとおすすめしやすいスマホになってほしい。
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