Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。
また先日には香港版のXperia 5Ⅳを購入して開封レビューをしてみましたが発熱以外は想像以上に良く良機種に仕上がっている印象を受けます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 開封レビュー。満足度激高。けど発熱はひどめ」をご参照下さい。
さて今回香港版のXperia 5Ⅳを約1週間使ってきたので良かったこと/悪かったことについてまとめてみたいと思います。
望遠画角の不安定さ。
先日には一部機種との比較記事を公開させて頂きましたがXperia 5Ⅳは歴代Xperiaに感じたデメリットの部分がしっかり底上げされたこともあり実際に使っていても満足度はかなり高いです。
ただ癖があるため手放しでおすすめは出来ず気になった部分を確認していきたいと思います。まず一つ目としてカメラですが広角/超広角に関してはざっくり言えば2020年モデルが大きな変化なし。
超広角はDPAFに対応したためオブジェクトトラッキング機能に対応などスペック面で強化されていますが画質という面で大きな進化は2020年モデル以降あまりないようにも感じます。
ただ自分が撮影したタイミングが良くなかったのかフレアがちょっと発生しやすい印象を受けます。
森の中で空を見上げるように写真を撮る時よりも逆光までいかない環境で天気がかなりいい日だとフレアが発生しやすいことに加えオート撮影だと照度が安定しない時がある印象を受けます。
これはXperia 1Ⅳでも同様になる時がありますがXperia 5Ⅳの方がちょっと不安定かなという印象。同じカメラセンサーで同じレンズなのにちょっと安定さが違うのでチューニングの問題なのか気になる。
そしてペリスコープ非搭載で散々批判されてきた望遠レンズですが撮影する被写体で評価が分かれる。
中距離を撮影する時はペリスコープ非搭載だからといって画質がそこまでひどいとは思いません。確かにXperia 1Ⅳの85mmから125mm間の光学ズーム範囲には及びませんが5.2倍以上になるとそこまで画質の差を感じません。
むしろ多くのユーザーはズームをしても2倍から3倍程度なのでXperia 5Ⅳの2.5倍というのは絶妙にニーズをカバーしている印象です。2021年モデルはペリスコープを搭載していますが望遠画角において光学式手ぶれ補正非対応かつバースト撮影にも非対応です。
なので汎用性が高いのはXperia 5Ⅳに感じます。ただ一方で娘を試し撮りして感じたのはあくまでもオート撮影の話ですがかなり写真が暗めになること。
サンプルを撮影した時にちょっと日陰とはいえかなり暗くなりすぎではと感じ暗いせいかノイズも多めで画質がちょっと荒いかなという印象。
しっかり構えて調節して撮影する時は問題ありませんが照度が絶妙に足りない時に不安定に感じるかも。現状2022年モデルはセンサーサイズよりも読み込み/書き出し速度を優先してカメラセンサーを決定。
なので画質の改善という面では来年以降に期待で照度が十分な時で中距離の撮影はいい感じです。ただ照度が絶妙でポートレート気味に撮影しようとなるとちょっと不安定になる時があります。
ちなみにHDRバースト撮影に対応していますがなぜかXperia 1Ⅳより連続撮影が出来ないです。搭載SoCは同じですが撮影できるのは30枚以下で2秒くらい撮影すると撮影不可になります。
発熱はしやすい傾向。
そして2つ目に気になるのが発熱でゲームをやらない自分の使い方ではまず発熱を感じることはほぼない。
ベンチマークで負荷をかければ内部温度が上昇する結果放熱されるため全体的にかなり熱くなります。Snapdragon888以降のSoCを搭載した機種を使ったことがない人にとっては衝撃的に感じるかもです。
自分の使い方で発熱を頻繁に感じるのはカメラ撮影をしている時。HDRバースト撮影を2セットくらいで割と簡単に発熱。
また連続撮影はしていませんが娘と1時間くらい公園で遊んでいる時にバースト撮影やFHD/60fps撮影でのビデオ撮影などをちょこちょこしている外気温が下がってきた今でも熱くなります。
真夏の環境で試せていないため何ともですが最近の外気温ではカメラが発熱で強制終了には遭遇しない。来年の夏に外気温が30度オーバーになってきた場合はおそらく発熱が原因で強制終了になるかも。
ただ唯一の救いなのが撮影持続モードに対応。
記事執筆時点でキャリアモデルが対応しているのか確認がとれていませんが香港版では対応しておりSony純正のシューティンググリップなどとペアリングすれば発熱をしても使えます。
最大どの程度持つかまでは確認していませんが4K/120fpsで撮影持続モードなしでは8分程度で強制終了。
その発熱した状態から撮影持続モードに切り替えて撮影を続行しましたが20分以上撮影できたので最初から使えば4K/120fps撮影でも30分以上は撮影できるかもしれなせんがやはり別途にアクセサリーが必要となるのはユーザーからすれば出費。
ただこれはSonyがユーザーの怪我を防ぐために追加された機能のため仕方ないと言えば仕方ないです。Xperia 1Ⅳのキャリアモデルは非対応ですが海外版や直販モデルが対応していることからもキャリアカスタマイズされた際に潰された機能。
今後Android13のタイミングなどで対応のするのか不明。ただ仮に追加されない。さらに長時間撮影をしたい人はキャリアモデルではなく直販を待った方がいい。
今のハイエンドはiPhoneでも発熱します。同じ日にiPhone 14 Pro Maxで10枚程度ポートレートで撮影しただけでも発熱を感じたので発熱は避けられない。
ただ他の機種とXperia 5Ⅳでの大きな違いは他の機種は外部アクセサリーや機能に頼ることなくある程度長時間撮影できますがXperia 5Ⅳは無理。
カメラはより積極的に使いたい人でXperiaがいい人なら現状では撮影持続モードの有無を確認。Xperiaに拘りがない人は他のメーカーの機種の方がいいです。
またカメラはどうでもいいけど発熱が気になるというコメントを頂きますがカメラがどうでもいい人はハイエンド以外を選ぶべきです。もしくは処理性能が高い方がいいならゲーミングスマホなど発熱対策が強化された機種を選ぶべきです。
ぶっちゃけ発熱対策がいまいちなXperiaをカメラに興味がないのに選ぶ必要は全くないです。
満足度が高い機種。
あくまでも自分の使い方だと望遠画角はXperia 1Ⅳの方が画質というより安定した写真が撮れる印象。発熱に関して個人的には問題ないですが発熱しにくいか発熱しやすいだったら発熱しやすいです。
これでXperia 5Ⅳが撮影持続モードに加え専用のXperia Streamでも出れば対処もできるのですが冷却効率のためなのか現状Xperia StreamがXperia 1Ⅳ用専用しかないのは残念に感じます。
ただ使っていて良くなったと感じる部分の方が多い。
スピーカーの改善。
まず一つ目としてはスピーカーの改善です。
従来のステレオ感を重視したチューニングではなくサラウンド感が強化されたチューニングの印象なので音の好みはでると思いますが音圧がはっきりしたことで臨場感がかなり改善された。
さらに音量もかなり大きくなっておりXperia 1Ⅳと比較するとむしろXperia 5Ⅳの方が大きく感じる。自分はイヤホンを使うタイミングは夜のフリーの時間にちょっと使うくらいで基本はスピーカーです。
なのでイヤホン接続時よりもスピーカーの方が重要視しており単純に音量が大きくなったのは嬉しい。
基本外で大音量で流すという機会はないためiPhone 14 Pro MaxやGalaxy S22 Ultraと比較すれば音量は物足りないですが屋内で自分が使う分には十分な音量で満足度が高いです。
さらにBluetooth接続時はもちろん有線接続時でも音圧が改善している印象を受けます。Xperiaで音楽を聴くのが楽しくなってからは今まであまり興味なかったハイレゾ音源の購入頻度も高い。
しっかり楽しみたいとなればWF-1000XM4やWH-1000XM5が必要になりますがあれば満足度が違います。
Videography Proの搭載。
次に2つ目としてはVideography Proの搭載です。これはXperia 1Ⅳの時にも思いましたがビデオ専用アプリが搭載されたので分かりやすい。
またCinema Proを使わなくても4K/120fps撮影や4K/60fps撮影が使えることに加え地味に嬉しいのがマニュアルだけではなくAuto撮影にも対応。これでマニュアルだけなら個人的には不便でしたAutoに対応したことで汎用性が爆上がりです。
さらに瞳オートフォーカスやオブジェクトトラッキングに対応したことで他の機種でいうポートレートほどボケ感が出るわけではありませんが地味にボケ感がある撮影が可能でフォーカス精度の改善は嬉しいです。
メインカメラセンサーのサイズが小さいため限界がありますが臨場感はかなり改善した印象です。変に加工感が強くない上で自然なボケ感のある撮影ができるのはXperiaの魅力に感じます。
ディスプレイ輝度の改善。
そして3つ目としてディスプレイ輝度の改善はやはり嬉しい。
スペックで見れば最大1.5倍の進化ですがスペック以上に明るくなった印象を受け海外サイトのディスプレイテストの結果を見る限り現状でXperiaの中で最も高いディスプレイ輝度に対応。
また屋外でもよほど直射日光下で見ない限りはある程度写真やビデオ撮影時でも確認できるので個人的にはかなり満足度が高いです。
ただ先日のレビュー動画まで使っていたガラスフィルムはブルライトカット用だったのか相性が悪いと全然見えないのでアクセサリー選びは最低限注意した方がいいと思います。
まとめ。
もちろんデメリット部分もありますがXperia 5Ⅳではスマホとして求められるオーソドックスな部分がしっかり底上げされたことで満足度が高いんだと思います。
キャリア版は撮影持続モードがあるかどうか。またキャリアアプリのバグで発熱に影響しないかだけ心配。
ただRakuten版は約12万円で買えるとハイエンドモデルは今や10万円オーバーが当たり前で15万円に近づいてきている中10万円に近い価格で購入できるのは魅力です。
まだまだカメラの癖が強いとはいえ全画角でのバースト撮影や4K/120fpsやシームレスズームなど全体的に分かりやすくスマホ部分がしっかり底上げされたのはでかい。
個人的には現時点で使ってきた今年のスマホの中ではトップクラスの満足度です。
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