シェアがついに減少傾向。ただPixelはそれよりも深刻な問題に直面

2023年の第2四半期において国内のAndroid部門でシェア1位を獲得するなどGoogleはここ数年で一気にシェアを拡大しており2023年通期で見れば1000万台の大台を達成しています。

一方でAppleが強いアメリカ含めた北米市場においてはかなり苦戦しているとの話です。今回Phone Arenaによると2024年第1四半期においてPixelはシェア減少傾向にあると報告しているので簡単にまとめたいと思います。

シェアが減少傾向に。

今回市場調査会社が2024年第1四半期メーカー別シェアの調査結果を公開したことが判明しました。相変わらずAppleが52%とシェア1位を獲得した一方で前年対比でみると現状維持になっています。

次に31%のシェアを獲得して2位となったのはSamsungで前年対比でしっかりと成長しています。

今回の情報によるとSamsungは2020年第1四半期以来最高の四半期を迎えることが出来たと指摘しておりシェアを拡大できた大きな理由の一つはGalaxy S24の売れ行きが好調であることでGalaxyユーザーの買い替えを見事に促進することが出来たとしています。

また別の調査会社の調査結果によるとGalaxy S24シリーズを購入したユーザーの約25%はGalaxy AIに興味を惹かれたからとしておりGalaxy AIも大きく貢献していると思います。

Samsungは近年韓国以上にアメリカで力を入れている印象をうけプロモーションも積極的です。Samsungが得意とするソフト面をGalaxy AIでさらに後押しできたからこそユーザーからすればより新鮮味を感じて新しい機種を使ってみたいと購入促進に繋がったのかもしれません。

そして3位はシェア9%を獲得したMotorolaとなっており堅調な成長を遂げたという印象です。

一方でGoogleで見ると詳細な数字には言及していませんがグラフを見る限り減少しています。ただ市場調査会社のアナリストによるとGoogleは第1四半期において市場シェアを低下させた一つ目の理由としてはGalaxy S24シリーズの激しい競争に打ち勝つことが出来なかったからと指摘しています。

そして2つ目の理由としては5月に廉価版であるPixel 8aの発表準備を進めていたことからも一部ユーザーは買い控えをした可能性があり結果的にシェア減少に繋がったと指摘しています。

ただ2つ目の理由に関しては昨年でみればPixel 7aの発表を控えていたのである意味同じです。そうなると単純に競合他社と比較してPixel 8シリーズが魅力的ではないとみることが出来ます。

また今回の情報によると第1四半期において出荷台数は前年対比で減少傾向にあり理由としては通信事業者が4Gから5Gへの切り替えを積極的に進めた結果5G対応に伴いコストが増加したローエンドの選択肢が少なくなりユーザーの買い替えが躊躇したと指摘しています。

何より今回の調査結果だけで見るとGoogleにとっては厳しい第1四半期になったと思います。

ブランドロイヤリティも厳し目。

一方で今回別の市場調査会社がアメリカ在住かつスマートフォンを利用している1万人をターゲットにブランドロイヤリティのアンケートを行いその調査結果を公開しています。

ブランドロイヤリティとは簡単に言えば次に機種変更する際も同じメーカーの機種を使いたいかどうかという指標で高ければ高いほどメーカーとしては売上が安定しやすいです。

その上で調査結果を確認していくとAppleで見れば次もiPhoneを選びたいと答えた人は50%と非常に高い一方で他社への買い替えを検討していると答えたと人は全体の34%と低いです。

少なくとも既存のiPhoneユーザーの半数はリピーターになってくれる可能性が高いです。

次にSamsungで見ると次もGalaxyを使いたいと答えた人は44%とAppleには及ばないですが非常に高く逆に他社を検討している人は全体の34%とAppleと同じ水準になっています。

少なくとも今回の統計でみるとAppleやSamsungのシェアがアメリカで高いことも納得です。

一方でGoogleを確認すると次もPixelに買い替えたい人が僅か25%しかいないです。つまり買い替えのタイミングで他に魅力的な選択肢があればPixelを離れる可能性が高いです。

そして次の機種変更の際に他社を選ぶと答えた人は全体の57%と非常に高いことが判明しました。少なくともPixelを買ったのはいいけど満足していない人が圧倒的に多いことになります。

シェアが世界で見てもトップクラスのAppleやSamsungと比較するとかなり劣って見えます。何よりGoogleは既存ユーザーを満足させられるような製品を提供出来ないていないことが浮き彫りになった感じで前回見た調査の時よりも数字がさらに悪化している印象を受けます。

少なくとも短期的に見ればシェアを拡大することが出来ますが長期的にみた場合だと今のやり方のままではリピーターが増えないので結果かなり早い段階で成長がとまる可能性もあります。

以前から言われていることでもありますがGoogleは今後ブランドロイヤリティをいかに改善できるかが最優先事項であって改善が遅れるとジリ貧になるのは容易に想像がつきます。

Pixelの課題。

今回の市場調査結果だけではGoogleのブランドロイヤリティがなぜここまで低いのか詳細は分からないですが一つの要因としてはハードの品質が低いことがあると思います。

Pixel 8シリーズではあまり目立った報告はないですがPixel 7ではカメラ部分が破損したりPixel 7 Proは音量ボタンなど物理ボタンが勝手に外れる現象も発生しています。

またAndroidを開発しているGoogleだからこそもっと頑張って欲しいと思っちゃいますが不具合やバグは他社と比較して多めなのにGoogle Tensorに移行してから急増しました。

この理由の一つとして以前Snapdragonを搭載していた時はQualcommと協力してアップデートを開発していたみたいですがGoogle Tensorに切り替わったことで協力を仰げなくなった。

その結果デバックが不十分の状態で配信されるようになったので不具合などが多発しています。

また最近で見ると不具合もかなり深刻なものが多くアカウントを2つ設定した個体だとストレージにアクセス出来なくなる不具合が発生して結果スマホとして使えない状態になり今年に入ってからは接続の自動調整に不具合が発生した結果通信が出来ない個体が多発しました。

またひどい個体になるとWi-Fiすらまともに接続出来なくなったのでスマホとして使えない状態になっています。さらにGoogleのチューニングの問題なのかハードの問題なのかいまだに不明ですがSamsungの5Gモデムが原因で電波感度も悪ければ消費電力も多く結果発熱しやすいとの話です。

なのでPixelの電池持ちが悪い一つの要因は5Gモデムの可能性があると指摘されています。またGoogleとしてはベンチマークでハイスコアを獲得するようなチューニングをしていないと発言していますが機種同士で比較する際の分かりやすい指標の一つに違いはありません。

その中でスコアが大きく見劣っているとなるとユーザーの心象もあまり良くないかもです。

何よりGoogleはAIをより強化するためにGoogle Tensorに切り替えていますがスコアでは見えにくい部分でありAIを積極的に使っているユーザーもまだまだ多いとは言えない状況です。

個人的にはSamsungのGalaxy AIと比較してGoogle AIのほとんどはオフラインで処理できていることを考えるとすごいと思いますが一般層の認知度は全然足りない状況です。

よく分からないAIよりもゲームを快適にプレイできるようにしてくれと思われても仕方ないです。急激にユーザーが増えているということもあり一気に注目度も上がりましたが不具合やバグが以前と比較するとあまり改善されていないからこそ悪目だちするようになった印象を受けます。

またスペックは強化されたとはいえ不安定さを抱えたまま前モデル対比で値上がりしています。少なくともAppleのような強力なエコスシテムを構築するとかSamsungの強力なカスタマイズ性に対応しろとかは思いませんがスマホとしてもっと安定して欲しいところです。

この安定性の部分が改善しない限りブランドロイヤリティは改善していかないと思います。

まとめ。

少なくとも現状のように安くしてシェア拡大することばかりを進めていくと危険に感じます
一方で今年の下半期に正式発表されるPixel 9シリーズでは価格設定含めてどのように仕上げてくるのか非常気になるところで何より安定性の改善に期待したいところです。

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