超朗報。Pixel 9シリーズで現行モデルの致命的な欠点が改善かも

GoogleはPixelにAIをブレイクスルーするためにPixel 6シリーズからSnapdragonをやめExynosをベースとした独自SoCであるGoogle Tensorに切り替えましたがハードの品質がそれ以来不安定な印象です。

さて今回Android AuthorityががPixel 9シリーズの一部スペックに言及しているのでまとめたいと思います。

5Gモデムが刷新に。

Googleは2021年にGoogle Tensorに切り替えた際に開発をより簡素化するためか従来Snapdragonを搭載していた時はQualcommのモデムを採用していましたがPixel 6ではSamsung製となるExynos5123を採用した結果ここから通信関連の不具合が多発に。

2021年12月に配信予定だったFeature Dropも通信関連の深刻な不具合が発生した結果。配信が延期になり結局は2022年1月中旬から配信開始と約1ヶ月遅れになるなどかなり深刻に。

またPixel 7シリーズが搭載しているGoogle Tensor G2ではExynos5300に刷新しました。少なくともPixel 6シリーズと比較すればだいぶ安定した印象ですが不具合はまだある感じ。

ただGoogleは2021年にPixel 6シリーズを出してから今に至るまで通信関連のアップデートを重ねてきていますが結局完全に対処しきれておらず4月のアップデート以降もPixel 8シリーズやPixel 7シリーズなど一部個体に通信が出来ない不具合が発生しています。

海外サイトによるとこの不具合の原因はアダプティブコネクティブが原因の可能性があるとの指摘。そのためキャッシュとストレージを消去すれば改善する可能性があると推測されています。

結局のところPixel 7シリーズもPixel 8シリーズも同じくExynos5300を統合しており少なくともGoogle TensorがExynosをベースにしている以上5GモデムもSamsung製の流れ。

そして今回の情報によるとPixel 9シリーズが搭載するGoogle Tensor G4ではExynos5400に刷新すると予測されており現行モデルと比較すれば通信速度が改善した上で電力効率が改善に。

残念なことに今回の情報源によるとExynos5400の詳細なスペックは確認出来なかったとの話。一方でExynos5300は通信はだいぶ安定したとはいえQualcomm製と比較すると消費電力がかなり多く発熱しやすいとPixelの電池持ちの悪さや発熱のしやすの原因の一つとの指摘もある。

なのでExynos5400を統合することで電力効率が改善すれば発熱や電池持ちが改善する可能性も。また今回の情報によるとExynos5400は衛星通信をサポートした5Gモデムになるとの予測。

少なくともGoogleはAndroid14やAndroid15で衛星接続関連機能を強化しています。このことを考えればPixel 9シリーズでハード的に対応してもおかしくないという感じになる。

少なくとも5Gモデムが刷新されれば通信関連の不具合は今よりは改善する可能性があります。

結局はSamsung製。

また今回の情報によるとGoogle Tensor G4にExynos5400が統合されると予測されています。

つまり現時点での情報でみればPixel 9/Pixel 9 Pro/Pixel 9 Pro XL/Pixel Fold 2に来年登場する可能性があるPixel 9aあたりが採用する可能性があり5月に正式発表が予測されているPixel 8aに関してはGoogle Tensor G3なのでExynos5300と従来通りかも。

また今回の情報によるとGoogleはExynos5400を採用した5Gタブレットを開発していることが判明したとしていますが残念なことに現時点ではいつ正式発表されるのか不明としています。

ただ単純に考えればGoogle Tensor G4を搭載しているので来年の上半期までには正式発表。またタブレットとなれば現状だとPixel Tabletしかないので後継機種ではついにセルラーモデルが追加されるという流れになり実質Google Tensorを搭載した最後のタブレットになる可能性。

来年の後半に登場が予測されているPixel 10シリーズはGoogle Tensor G5を搭載予定。そしてGoogle Tensor G5はTSMC製に切り替わるとの予測なので5Gモデムも変更される可能性。

逆に言えば通信関連の不具合はPixel 10シリーズになればある程度落ち着く可能性があります。

結局今回の情報通りExynos5400を搭載したとしてもSamsung製であることに違いはないです。今までの流れからもSamsung製を採用している以上通信関連の不具合を完全に払拭出来ない。

少なくともPixel 9シリーズも同様の問題が発生すると覚悟しておいた方がいいと思います。

ちなみにExynos5300はExynos2400にも統合されていると言われていますがSamsungの最上位となるGalaxy S24 UltraはSnapdragon 8 Gen 3搭載モデルしか存在しないためExynos5300を採用しておらず通信関連の不具合に関して少なくとも自分は全く聞かない。

またGalaxy S23シリーズの時はSnapdragon 8 Gen 2搭載モデルしか存在していないためExynos5300を採用しておらずSamsungはある意味Googleで実験しているように見えてしまう。

結局のところSamsung製のコンポーネントで優秀なのは有機ELディスプレイとストレージくらい。ただディスプレイに関してはBOEに押され気味でカメラセンサーやバッテリーは遅れ気味です。

Galaxy自体はSamsung製のコンポーネントを採用することに固執している感じではなくハードよりソフトが主軸のためGalaxy S24シリーズでみれば圧倒的な安定性があります。

ただこれはモバイル部門が採用しているコンポーネントの選別が優秀なだけであって別にSamsungが製造しているコンポーネントが優秀ではないことがGoogleが証明している感じ。

何よりExynos2400もそうですがコストカットの側面でしか搭載していないように見えてしまう。何より本当に期待できるのはTSMC製に切り替わるGoogle Tensor G5のタイミングだと思う。

オフライン処理がメインに。

またGoogleによるとPixel 9シリーズ含めた今後のPixelのカメラの展望を明らかに。現状だとPixel 8 Pro専用となっている動画ブーストですがGoogleはスマートフォンで見た中で最高のビデオ品質を提供することが目標であるとしており第1弾としてPixel 8 Proから提供。

少なくともGoogleにとって始まったばかりのプロジェクトであることを明らかにしました。またGoogleがこのプロジェクトを始めるにあたって低照度環境におけるビデオ撮影の改善をより多くのエンドユーザーが望んでいることが判明したからこそ開始したとしています。

また動画ブーストがオンラインで処理することに対して現時点でのスマートフォンのSoCでは求められるパワーを実現しておらずだからこそオンラインで制約の少ない方法で処理している。

何よりGoogleとしては動画ブーストを開発する際に色のズレや照度によるちらつきや手ぶれなど多方面で処理した上で一貫性を持たせることが必要だからこそSoCもより高いパフォーマンスが必要。

少なくともオンライン処理である以上は今後Pixel 8など対象機種を拡大できる可能性。一方でGoogleは今後の展望を明らかにしておりオフライン処理を最終目標にしているとの話。

Pixel 9では新機能と機能のアップグレードに取り組んでいることを明らかにしていますが動画ブーストの対象機種が増えたとしてもオフラインで処理できるかは現時点でなんともです。

ただ今回のGoogleの発言を見る限りGoogle AIはオフライン処理がメインになることに違いはない。一方でPixelのために培ったAI機能はより多くの機種で使えることも目標にしており第1弾としてはGoogle Photo経由の消しゴムマジックで一定の条件を満たせばiPhoneでも使えます。

そして第2弾として編集マジックで現状だとPixel 8シリーズのみしか使うことが出来ません。一方で直近の情報によるとGoogle Photo経由でOS関係なく誰でも無料で使うことができるとの話。

ただGoogle Oneの2TBモデルプラン以上を契約していないユーザーは編集マジックで編集した写真を1ヶ月に最大10枚までしか保存できないとされており無制限に加工したいならGoogle Oneを契約して条件を満たす必要がありGoogle Photo経由なら歴代Pixelでも遊べる。

何より今回の情報通り動画ブーストの最終目標がオフラインなら編集マジックのように開放されず。また今年の後半にOppoやOnePlusの一部機種はGemini Nanoを統合することが判明しておりおそらくですがGoogle CloudやGemini Proを使った新機能も追加される可能性があります。

このことを考えると今後オンライン処理のAI機能はメーカーによって多少差はあれど共通化の流れになる可能性がありGoogleとしてはオフライン処理に特化することでPixelの特徴に。

そしてオンライン処理はSamsungのように実質有料化という流れに持っていく可能性があります。

まとめ。

今回はPixel 9シリーズで5Gモデムが刷新されるとの情報が出てきたのでまとめてみました。とりあえずPixel 8シリーズで自分の手持ちで見ると通信関連の不具合には遭遇していない。

ただ不具合報告が増えていることに違いはないので少しでも早く安定してほしいところです。何よりPixel 9シリーズではどのような仕上がりになるのか今から非常に楽しみです。

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