意外な事実。Pixel 8で最大「7年」のアップデートに対応した理由

先日にGoogleのエンジニアがPixel 8ではハード的な制約から「Gemini Nano」を統合出来ないと発言して大きな話題になりましたが、その後にGoogleはこのエンジニアの発言を撤回。

何より最近の動向を見る限りGoogleのアップデートポリシーに一貫性がないと感じてもおかしくありません。今回9T05GoogleがGoogleのPixelへのアップデートについて言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。

Feature Dropのデメリット。

GoogleはPixelにSnapdragonを搭載していた時はQualcommと協力してアップデートを開発。その結果配信スケジュールが大きくずれることもなければ不具合やバグも今ほど多くなかった。

ただ当たり前の話ですがGoogle Tensorに切り替えてからQualcommの協力を仰げなくなった。従来と異なりデバック不足が原因と言われていますがPixel 6シリーズから不具合やバグが急増。

そのためかGoogleは四半期ごとのβ版であるAndroid QPRを2021年10月から開始しています。

まずこのAndroid QPRに対してGoogleは年間を通じて多くのベータプログラムを持っている今より多くのテスターを抱えていることからも従来と比較してはるかに信頼できるアップデートを配信できるようになったと発言しており現状を見る限りとても安定しているとは言えないですがPixel 6シリーズが発売された直後と比較すればアップデートはだいぶ信頼できるようになった。

また今回の情報から勝手な解釈になりますが四半期ごとのFeature Dropはバグ対策の面も。

多くのメーカーはAndroidのメジャーアップデートの際に新機能を多数追加する感じでメーカーによって差がありますがセキュリティアップデートはセキュリティパッチの更新に加え不具合やバグの修正が中心であっても小規模の新機能が追加されるという流れに見えます。

逆に言えばメジャーアップデートは大きく変更されるため不具合やバグが発生しやすい。一方でGoogleのFeature Dropはざっくり言ってしまえば新機能を追加するタイミングを年間に4回に分割することでメジャーアップデートでの不具合やバグの発生リスクを減少に。

ユーザーからすれば四半期ごとに新機能が追加されるので他社より新鮮味を維持しやすいです。一方でデメリットとしては新機能のタイミングが年に4回に分割されているので四半期ごとのアップデートで何かしらの問題を抱えてしまうと一年中何かしらの不具合が発生している印象に。

現状のPixelをみる限りFeature Dropの不具合のせいで常に不具合というイメージが強い。また直近でみるとFeature Drooの配信時期も安定しておらず昨年の12月のアップデートでは12月の新機能でありながらも動画ブーストやウォッチ認証は遅れて対応したと分かりにくい。

また1月の下旬にはSamsungとの兼ね合いもあったと思いますがPixel 8シリーズを中心とした。イレギュラーなFeature Dropを配信しており3月こそは従来通りのスケジュールという感じ。

ただ3月のFeature DropでPixel 7シリーズはかこって検索に対応しましたが先日のGoogleの発表通りあえてずらしたのかPixel 6aやPixel Foldなどは間に合わずという感じ。

以前は対象機種であれば同日かつ新機能も同じタイミングで追加されていましたが最近はバラバラという感じでGoogle自身の開発スケジュールが安定していないようにも見えてしまう。

最大「7年」の理由。

そしてPixel 8シリーズではAndroid最長となる最大7年のアップデートに対応しました。今回の情報によるとなぜ「7年」という期間を選んだのかという質問に対してGoogleは歴代Pixelの使用方法を調べた結果だとしています。

例えば2016年に発売された初代Pixelがどの程度の期間アクティブであったか調べた結果7年近く使われていることが判明したとの話。これは同じユーザーが7年近く使っているパターンもあると思いますが例えば買い替えの際に古い機種をお下がりとして家族に渡したりすると結果機種の使用期間は長くなります。

また全てのユーザーが新品で購入するとも限らず発売から数年後に安くなったタイミングで中古を購入してそこから数年使うというパターンもあるのでGoogleの調査結果では意外と長く使われていることが判明したからこそより多くのニーズに応えるために7年に決定。

少なくともスマホは年々高価格化していることに加え以前よりスマホ自体が成熟している。そのためユーザーの買い替え頻度は下がっており家族にお下がりとして渡した場合などはさらにトータルの使用期間が長くなるのでユーザーにはほぼメリットしかない決定だと思う。

ただ建前の可能性もありアメリカの一部州での法律に合わせた結果との話もありますが真意不明。

またスマホとしての完成度を見た場合7年前に発売されたPixelとPixel 8では大きな差がある。つまり初代Pixelでも7年近く使われていたことを考えるとPixel 8はもっと長期間使われるかも。

一方で最大7年というアップデートについてPixel 8と7年後に登場するPixelではおそらくハードは全く違う可能性があるので単純に考えればアップデートの恩恵を等しく享受出来ない。

このことに対してGoogleによると本体のスペックに出来るだけ依存しないアップデートを構築する計画だとしておりGoogleの計画通りになれば古い機種も新しい機種もアップデートの内容は完全とはいえないまでもある程度同じになる可能性がありユーザーとしても嬉しいです。

ただ現状で見ても音声消しゴムマジックやベストテイクなど本体のスペックに依存したものが多い。まして2025年にはAndroidに大言語モデルを追加する可能性があることを明らかにしておりPixelはオフライン処理がメインのため特にAI関連機能は本体のスペックに強く依存します。

このことを考えるとAndroidのメジャーアップデートやFeature Dropで追加される新機能は最軽量のものを中心にしてアップデートでは出来るだけ差別化しないという流れになるのかも。

つまり目玉機能ようなものはアップデートに絡ませず機種ごとで搭載するという流れかも。ただOSが世代を重ねるごとに重くなっていくと動作性や電池持ちにも影響を及ぼす可能性。

その中で出来るだけ軽くして世代関係なく多くの機種が享受できるようになるのはいいのかも。

差別化はどちらにせよある。

また先日GoogleのエンジニアによるとGemini Nanoはハード的制約からPixel 8は非対応と発言して大きな話題になりましたが先日Googleはこの発言を撤回したのでちょっと一安心。

ちょっと確認しきれていませんが6月のFeature DropとしてPixel 8に配信予定との話。

一方でGoogleはPixel 8にGemini Nanoを統合できた理由に言及しておりざっくり言えばRAMの使い方次第だとしておりGemini Nanoを使った新機能の一つであるレコーダーアプリの要約機能は遅延読み込みと呼ばれるシステムを組み込んでおりメモリに常駐させていない。

一方でスマートリプライに関してはGboardで読み込み時間が長いとユーザビリティが下がる。そのためメモリの常駐させることで即時対応ができる仕様になっているとしています。

少なくともPixel 8 ProはRAN12GBに対してPixel 8はRAM8GBなのでAIで見れば余裕はない。そこを使用用途に合わせてメモリを常駐するか上手くわけることで少ないRAMのPixel 8でもなんとか統合できるという感じで素人目でみるとGemini Nano自体はそこまでRAMをくわず。

結局Gemini Nanoを通して追加された新機能がどれだけRAMをくうか重要という感じみたいです。少なくともGoogleはユーザビリティを下げてまでGemini Nanoの統合は考えていない。

また今後も様々な検証にテストを重ねていくとしているのでPixel 8が置いてきぼりにならない。ただこれはPixel 8に対する話で今後登場するPixel 8aやPixel 9がどうなるか不明です。

直近の情報を見る限りPixel 9 Proシリーズが中心でPixel 9は別扱いになる可能性があります。やはり最大の恩恵を受けたいとなればより高いモデルに投資した人とこれは他社でも当たり前。

なので今回のPixel 8を例にPixel 9もある程度大丈夫と安易に期待しない方がいいです。おそらくですが新機能の追加という面ではPixel 8シリーズなど型落ちのフラッグシップや廉価版となるPixel 9aと同じ扱いになりPixel 9 Proシリーズとは差別化してくると思う。

むしろGoogleとしても差別化しやすいようにProシリーズを拡充させた可能性がありラインナップの切り替えで狭間になったPixel 8だからギリギリ救われているという感じかも。

何よりPixel 9シリーズのRAMを見ればある程度今後を推測できる流れになると思います。

まとめ。

今回はGoogleはアップデートポリシーに言及したので簡単にまとめてみました。あくまでも同じユーザーが7年使うのかという面でみると微妙かなと思っていましたが家族など複数のユーザーに使われる可能性があると考えた時に7年はある程度カバーできるのかもしれない。

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