課題は販売地域。Pixel Fold 2を下半期発表だとGoogleには辛いかも

先日には今年の10月に正式発表される可能性があるGoogle Pixel 9シリーズのほぼ確定的なデザインがリークしておりフラット化が特徴見えますがiPhoneのデザインに非常に似ています。

詳細は「カメラが超強化?Pixel 9シリーズのほぼ確的的なデザイン判明」をご参照下さい。一方で先日に海外サイトはGoogle Pixel 8シリーズで強化された顔認証に加え生体認証が唯一正しく機能する機種だと絶賛しています。

詳細は「Pixel 8。Androidで唯一生体認証で正しいロック解除を行う機種」をご参照下さい。さて今回DSCCが2024年第1四半期において折畳式機種市場で大きな動きが発生することに言及しているので簡単にまとめたいと思います。

2023年第4四半期。

まず2023年第4四半期において前年対比33%の増加で420万台出荷したとしており四半期別で見れば過去4番目に高い出荷台数となっていることからも昨年の第4四半期はそれなりに売れたことになる。

今回の調査結果からSamsungはGalaxy Z Flip 5とGalaxy Z Fold 5の売れ行きが不調。その結果第3四半期に70%近くあったシェアが40%近くまで落ちていますが他社の機種がそれなりに売れたからこそ市場全体でみた時はそれなりに売れた四半期になったと思われます。

ちなみに機種別で見るとトップ10にSamsungが4機種でHonorとOppoが2つずつでHuaweiとXiaomiがそれぞれ一つだったとしており新製品がないvivoやOppoにとっては厳しい結果に。

またトップ5を確認すると第5位から順番にOppo Find N3 Flip/Galaxy Z Fold 5/Honor Magic Vs 2/Hauwei Mate X3で世界で最も売れた機種がGalaxy Z Flip 5です。

海外サイトの評価を見ると2023年折畳式機種市場においてOppo Find N3やOnePlus Openが高評価を獲得していた印象ですが残念なことにトップ10にすら入ることが出来なかったことを考えると売上は厳しい可能性がありOnePlus Openは不明ですがOppo Find N3が過剰在庫になっているとの話も間違っていない可能性がありむしろ売上不振から開発が中止になったOppo Find N5 Flipのことを考えるとOppo Find N3もそれなりに深刻な状態かもしれません。

ただOppoは折畳式機種市場から撤退しないことを明らかにしていますが正念場なのかも。ちなみに第4半期にHuaweiとほぼ同率となっているHonorですが7月には中国市場でHonor Magic V2を発売していますがHuawei Mate X3やHuawei Mate X5に押され気味かも。

やはり中国市場において転換期になっているのはHuawei Mate 60シリーズとHuawei Mate X5の登場でGMSに非対応は問題なくても5Gが今まで使えなかったのは中国人にとっても大きかった。

ただKirinチップの復活に加え5Gも復活したことでHuaweiに買い替えているユーザーが多い。その結果折畳式機種に限らずHuawei製品に買い換えているユーザーが多いためシェアが回復。

なので折畳式機種市場でも存在感が増しておりHonorも苦戦している流れになっているのかも。AppleもHuaweiの復活以降売上を大きく落としており何より中国政府がHuaweiを斡旋している。

Huaweiが中国市場で完全に復活するのは時間の問題で折畳式機種であればスペックや価格よりもデザインが優先されているという調査結果はパフォーマンスがあまり高くないHuawei Mate X5が中国市場でしっかり売れていることで裏付けされており今後よりデザイン重視になる可能性もある。

2024年第1四半期。

そして今回レポートは2024年第1四半期におけるメーカー別の市場シェアも推測しています。何よりの大きな動きとなるのがHuaweiで四半期ベースでは初のシェア1位を獲得する可能性。

ちなみにHuaweiはHuawei Mate X5に加え人気の高いフリップ型であるHuawei Pocket 2を先日発売した一方でSamsungは新製品がないこともありHuaweiがシェア40%を獲得するのに対してSamsungはシェア20%程度まで落ちる可能性があり3位のHonorとほぼ同じ感じになります。

またHuaweiの復活はサプライヤーにも影響を与えておりフレキシブルディスプレイで世界1位のシェアだったSamsungですが2023年第4四半期にはBOEに抜かされていることが判明。

またHuaweiが一気に売上を拡大することからも2024年第1四半期は前年対比105%の成長かも。何よりSamsungがここまでシェアを落とすことが以外でそれだけGalaxy Z Fold 5やGalaxy Z Flip 5は堅調に売れているという感じではなく実際に3月の動き次第ではどうなるかも。

Honorは第1四半期にHonor Magic V2のグローバルモデルを発売しており市場限定ですがHonor Magic V2 RSRの導入など第1四半期はグローバル展開に集中しているという感じです。

なのでHonorの売れ行き次第ではGalaxy Zシリーズが売れなくなるので3位に転落する可能性も。ただSamsungにとって今年一番辛い時期はこの第1四半期と推測しており第2四半期には首位に復活。

おそらくHuaweiの勢いが落ち着くことからもグローバルで売れているSamsungが有利なのかも。また今回の情報によると2024年通期で見てもSamsungがシェア1位を獲得すると予測しています。

ちなみにどのような計算なのか不明ですが202年通期で27種類の折畳式機種が出荷されるとの話。

一方で2024年第1四半期にはその内の25機種が出荷されると推測しており第2四半期から年末にかけて僅か2つの折畳式機種しか出ないことになりますがPixel Fold 2やOppo Find N5にGalaxy Z Fold 6やGalaxy Z Flip 6が第3四半期や第4四半期に出てくることを考えるとちょっと整合性がとれていないように感じます。

ちなみにメーカー別でみるとHuaweiとHonorが今後シェアを拡大する一方でOppoとvivoは価格の弱さに加え本体のデザイン性などに遅れ。さらに売上不振の影響で最新のフリップ型を出さないことからシェアが減少する可能性が高いと指摘。

価格が安いということもあると思いますがフリップ型はシェア拡大の上では非常に重要な存在です。何より今回の推測通りであれば第1四半期は大きな動きがある可能性があり目が離せない状況。

そして上半期に折畳式機種を導入するのはトップメーカーで見ればvivoくらいの可能性がある。なのでvivoやHuawei以外のメーカーは下半期に集中する可能性があり市場も活性化する可能性。

ただHuaweiは第2四半期に世界初のトリフォールドを採用した折畳式機種を出すとの予測もありKirinチップが復活したことを考えるとHuawei Mate Xシリーズも毎年丁寧に出す可能性もある。

Googleの課題。

今回レポートでは市場別のシェアを確認出来ないため何ともですが恐ろしいのがHuaweiやHonorです。シェアをしっかり拡大している大きな要因の一つは中国市場でしっかり売れていることです。

結局グローバル市場で見た時に中国も含まれるため中国市場以外で全く売れなくても中国でさえしっかり売れればグローバル市場でのシェアをしっかり拡大することができ存在感が増します。

特にHuaweiはKirinチップを復活させたHuawei Mate 60シリーズ以降は海外展開なしです。なので中国市場の売れ行きのみだけで存在感が増しており中国市場がそれだけでかいということに。

この感じだと中国市場でHuaweiやHonorが圧倒的だからこそOppoやvivoにXiaomiと付け入る隙がないのでグローバル展開もあまり積極的に出来ないという流れになるのは仕方ない。

とはいえ折畳式機種市場で生き残りたいのであれば中国市場でのシェア拡大が難しいからこそグローバル展開をしてシェアを少しでも拡大して売上を重ねていくしかないかなと思います。

一方で個人的に気になるGoogleですが2023年6月に一部市場でPixel Foldを発売しています。日本でも同時に発売していたらまた変わったのかもしれませんが第二四半期だけシェア5位を獲得。

Pixel Foldはドイツ/イギリス/アメリカ/日本でしか発売していないことを考えるとすごいです。とはいえ1位と2位のSamsungとHuaweiでそれぞれ30%近くのシェアを獲得しており3位のvivoが20%弱となっている中でGoogleはシェアが良いところ5%程度なので上位とは大きな差があります。

先日の情報からもGoogleはPixel Fold 2でデザインを刷新する可能性があり容量構成もプロトタイプ通りであればPixel初のRAM16GBに加えUFS4.0に対応したストレージを採用するかも。

また本体は大型化している可能性がありますが全体的に薄型化しており軽量化している可能性も。

デザイン自体もより洗練されておりヒンジの構造も大きく変わった可能性があり耐久性の改善。少なくとも初代が抱えていたハードの物足りなさを一気に改善してきた可能性があります。

とはいえやはり重要になってくるのは販売地域で現行モデルと同じく4カ国ではシェア拡大は難しい。Pixelは機種にもよりますが25カ国程度で販売していることもありPixel Foldは5分の1程度。

流石に高価な機種であることに加え生産の問題もあるため一気に販売地域の拡大は難しいと思う。ただPixel Fold 2ではヨーロッパ圏を中心に拡大して合計8カ国程度になるだけでも印象が違う。

生産台数が増えれば規模の経済も使えるので結果コストカットもしやすくなり価格次第ですがシェアも拡大できると一石二鳥なのでGoogleが今後どれだけ存在感を増すことができるか楽しみ。

まとめ。

今回はDSCCが折畳式機種市場における最新のレポートが公開されたので簡単にまとめてみました。有名なリーカーはSamsungのCEOの弛まぬ努力によって首位から転落したと皮肉ってます。

ただSamsungがずっと保守的なことに違いはなく現状に甘んじていたと言われても仕方ないかも。

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