コスパ重視で語るべきではない。結局Pixel 8は買うべき機種なのか

先日にはPixel 8シリーズが正式発表されたばかりですが早くも来年の5月に正式発表される可能性がPixel 8aのデザインもリークしています。詳細は「Pixel 8aのほぼ確定的デザイン判明。想定していたほど小型化せず」をご参照下さい。

一方で米Amazonでは既存のPixelの大幅値引きが行われておりPixel 7に関しても信じらないような魅力的な価格で販売されています。詳細は「米Amazon。Pixel 7を信じられないほどの魅力的な価格で販売中」をご参照下さい。

さて今回Google Pixel 8シリーズを購入すべき機種なのか改めて気になったポイントをまとめてみたいと思います。

コスパ重視の機種ではない。

まず最初にPixelはコスパ視点で評価されることが多いですが中華メーカーのようにコストを意識して開発されている製品ではなくコスパで評価するなら廉価モデルであるPixel 7aだと思う。

フラッグシップをコスパで評価する人はほぼいないのにPixelのみ評価されるのはおかしいです。何よりコスパなんてスペックや価格だけで判断できるものではなく実際に使わないと分からない。

ましてユーザーごとにスマホに求めることが違うのでコスパで判断するのはかなり難しいです。

発熱の改善。

その上でまず一つ目として安定性の部分ですが発熱に関しては前モデル対比で改善した印象。あくまでもベンチマークでの判断になりますが前モデルよりも内部温度も外部温度も上がりにくい。

ただPixel 8の方が顕著に感じますがパフォーマンスの持続性が優先なのか強めの制御が入る。なので3D Wild Life Stress Testなどでは60%以上を出しやすい一方でハイスコアは低い。

Snapdragon 8 Gen 3搭載機種やDimensity9300搭載機種が200万点を超えている中Pixel 8シリーズのGoogle Tensor G3は良くても100万点ちょいなので大きく見劣りします。

とはいえゲームでもやらない限り70万点であっても200万点であっても差を実感することは難しく体感しやすいリフレッシュレートはしっかりと120Hzに対応しているので快適に感じる。

結局分かりやすい指標としてベンチマークがありますがゲームをやるユーザーなら重視するべき。一方でPixel 8シリーズは明らかにゲームをやるためのチューニングをしているとは思えない。

少なくとも近年のPixelを見る限りゲームに力を入れていないことは明白で今年は特に強めです。ガチでゲームをやりたい人にとってPixel 8シリーズはそもそも選択肢に入れるべきではない。

一方で自分のようにゲームよりカメラ性能重視でハイエンドが欲しいと思う人もいると思う。

自分のようなゲームをあまりしないユーザーからすればどんなにハイスコアを出したとしても内部温度が50度近くまで上がり外部温度も40度を超えてくる機種の方が不快に感じると思う。

その辺Pixel 8シリーズは以前より発熱を抑制してくれるのでユーザビリティは改善した。

電池持ちは良くない。

一方で電池持ちに関して他社と比較すると電池持ちが決して良いとは言えない状態です。海外サイトを参考にするとPixel 8 Proは90を獲得しており前モデル対比で僅かに改善。

一方でPixel 8は86と前モデルより悪化しており100以下の機種は決して良いとは言えない。特に今年は最上位モデルでも115超えの機種が増えており折畳式機種でも115超えが存在する。

個人的な使い方では1日で電池がなくなる機種ではありませんが他社と比較すると物足りないです。

前モデルの課題だったディスプレイの電力効率はGalaxy S23 UltraやiPhone 14 Pro Maxより優秀みたいですがディスプレイ輝度自体を強化したことが影響したのかGoogle Tensor G3の電力効率がイマイチなのか不明ですが電池持ちが思っていたより改善しなかったのが残念です。

Google Tensorを搭載したPixelの中で見れば最も発熱が抑制されていますが電池持ちは正直微妙。少なくともパフォーマンスの向上や電池持ちの改善に期待して買い換えると微妙という感じです。

一方でカメラ重視であまり普段使いで発熱してほしくない人にとってはありかなという感じです。

カメラ性能自体はそこまで変わらず。

次にカメラですが大きな特徴となるのはAI強化による編集マジックや音声消しゴムマジックの追加。また今後GoogleのクラウドAIを利用した動画ブースト機能が追加予定ですが現時点で未知数です。

ただ極論を言ってしまえばAIによる機能強化は動画ブーストを除いて編集するかどうかでカメラ自体はしっかり進化しているかどうかで見るとめちゃくちゃ進化している訳ではないです。

Googleの発表によるとメインカメラセンサーの刷新で前モデル対比で21%多くの光量が取り込める。カメラセンサーの詳細は不明ですがGNVとも言われており前モデルが搭載していたGN1と比較するとセンサーサイズや画素数などは一緒でレンズ構成などに変更があるくらいとほとんど一緒です。

実際に撮影してみても分かりやすい変化があるという感じではなくPixelらしい写真が撮れる。シーンによっては細かい部分でノイズや白飛びの改善などが見られますがほぼ変わらない時も。

また色味なども大きな違いはなくTensor G3の搭載で画像処理技術も底上げされると思いきやそこまで変わった感じはなくアルゴリズム自体はほとんど変わってないのではないかなと思う。

一方で自分の手持ちのPixel 7 Proだと動体を撮影しようとした時にプレビュー画面がガタガタ。それがPixel 8シリーズではなくなったので撮りやすくなりましたがおそらくバグがあっただけ。

またPixel 8で見ると超広角センサーの詳細は不明ですが新たにマクロ撮影に対応しています。そしてPixel 8 Proでも超広角センサーが刷新され歴代最も綺麗なマクロ撮影が可能に。

ただ超広角で風景を撮影した時に大きな差があるわけではなくマクロ撮影も自分の撮り方に問題があるだけかもしれませんがそこまで差があるという感じではなくPixel 8が単純にマクロ撮影に対応したと思った方がいいくらいです。

マクロ撮影をしたかったユーザーからすればPixel 8の進化は嬉しいところですがカメラ全体で見ると前モデルから大きな差はないように見える。動画ブーストでPixel 8 Proの動画は化ける可能性がありますがPixel 8に関係ない話です。

相変わらずポートレートの精度が高いですが従来のように1倍での撮影は不可で1.5倍からのみ。とはいえ被写体にしっかり寄れることからも扱いやすく動体の撮影は他社と比較すればしやすい。

Pixelの良さがしっかり継承された一方でカメラ自体でみるとそこまでの進化は感じられないです。Pixel 5などIMX386を搭載していた時とは雲泥の差ですが直近で見れば大きな違いはない。

あとは繰り返しになりますがPixel 8 Proの動画ブーストで低照度含めてどこまで改善されるか。もともとカメラ性能は安定しているからこそ目立った進化は感じにくいと思います。

デメリットはしっかり改善。

そして3つ目として基礎スペック関連ですが嬉しい部分としてストレージオプションが増えたこと。カラバリが限定されていますがPixel 8 Proは最大512GBに対応と国内では歴代最大容量です。

やはりSDカードスロット非搭載機種だからこそストレージオプションが用意されるのは嬉しい。またアップデートサポート期間が最大7年とセキュリティパッチに加えメジャーアップデートも拡張。

この価格帯のモデルを購入するユーザーが7年も利用するのか正直疑問ですがより長く使える。また中古で型落ちで購入しても他社より長く使えるので付加価値がより高くなるかもしれません。

近年はミドルレンジもしっかり底上げされているためハイエンドはツールより嗜好品の側面が強い。そのため同じ機種を7年使う人は限定的だと思いますがGoogleの本気を感じることは出来ます。

またディスプレイ輝度の改善はすごく分かりやすく実際に使っていて暗いと感じることがほぼない。Pixel 8 Proで見るとピーク輝度が2400nitsとかなり明るめですがスペックほど明るく感じない。

またiPhone 15シリーズなどと比較すると僅かに暗いかなと思いますがPixel 8シリーズ単体で使っている時はどんなシーンでも基本暗いと感じないのでユーザビリティが大幅に改善されたと思う。

また癖が強い光学画面内指紋センサーも自分は実感がないですが改善されたの評価が多いです。電池持ちは何ともですが前モデルにあった不満に感じる部分をしっかり改善してきてくれた印象。

そしてカメラ自体はそこまで大きく進化したという印象はありませんが編集する楽しみを追加。自分はリアルタイム翻訳機能や自動文字おこし機能を使わないので何ともですが改善との話。

デメリットを完全ではないとはいえしっかり潰してきた上でAI関連の新機能を追加した感じです。

なので最新機種という新鮮味はPixel 6シリーズ以降のユーザーからすればあまりないかも。ただユーザビリティの部分はしっかり改善されているのであとはここにどれだけ投資できるかです。

あくまでも個人的にですがPixel 8はAI関連に興味がなければ無理に買い換える必要はない。小型化したことで取り回しの良さは改善しましたが全体的に見るとそこまで進化がないと思う。

一方で今年のテーマであるAIをしっかり楽しみたいのであればPixel 8 Proがいい感じ。フラットディスプレイの採用にバックパネルにはマット仕上げの採用とデザインも割と変わった。

ただPixel 7 Proの下取りで条件よく買い替えができるならまだしも定価だと難しいところです。

まとめ

今回はPixel 8シリーズに買い換えるべきなのか改めて気になった部分をまとめてみました。個人的には買い替えて良かったと思いますがこれがいいという分かりやすい変化に欠けるかも。

その上で本体価格が前モデル対比でしっかりと値上げされたので中途半端になった印象も受けます。分かりやすくおすすめしやすいのはPixel 6以前のPixelユーザーという感じでしょうか。

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