先日にはPixel 8シリーズが正式発表されたばかりですが早くも来年の5月に正式発表される可能性がPixel 8aのデザインもリークしています。詳細は「Pixel 8aのほぼ確定的デザイン判明。想定していたほど小型化せず」をご参照下さい。
一方で今年のフラッグシップモデルとなるGoogle Pixel 8とGoogle Pixel 8 Proを購入したので開封レビューをしてみました。詳細は「Pixel 8 & 8 Pro 開封レビュー。この機種の魅力はまだまだ語りきれない」をご参照下さい。
さて今回Google Pixel 8とGoogle Pixel 8 Proのどちらがおすすめなのか改めてまとめてみたいと思います。
発熱とパフォーマンスの違い。
Pixel 8シリーズのPVを見ても分かるように今年の大きな特徴の一つがAIによるカメラの強化。なので今年のPixelの良さを全力で楽しみたい人はPixel 8 Pro一択という感じになります。
その上で気になる部分を比較していきたいと思いますがまずは安定性の部分です。
まずいつものベンチマークを3回連続で回してみるとスコア的には大きな違いはありません。1回目こそ100万点は超えますが3回目にはスロットルダウンの影響か80万点程度に落ちる。
ただ今回のベンチマークの結果で見る限りはPixel 8の方が僅かに高いスコアで推移している。内部温度を確認するとPixel 8 Proは2回目で42.3度で3回目には43.9度まで上昇。一方でPixel 8は2回目で40.7度で3回目に42.1度と僅かですが内部温度が抑制されています。
ちなみに計測終了ごとに外部温度を計測しましたがPixel 8は34.6/36.0/37.2度に対してPixel 8 Proは35.3/37.4/38.1度とPixel 8 Proの方が1度近く高い温度となっている。ほぼ内部温度の差が外部温度の差という感じで僅かにPixel 8 Proの方が熱く感じます。
合わせてパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testを実施。
Pixel 8の安定率は67.7%に対してPixel 8 Proは64.8%なので僅かにPixel 8が優秀です。Pixel 8の方が内部温度が上がりにくいためスロットルダウンもかかりにくい可能性。
その結果パフォーマンスの持続性が僅かに優れているという流れなのかもしれません。あくまでも今回のベンチマークのテスト結果を基に判断しており絶対値ではないです。
また両機種ともベンチマークをみる限りガチでゲームをやるような機種でもありません。
電池持ちに違い。
そして合わせて確認したいのが電池持ちで今までそれぞれ1週間使ってきた印象としてPixel 8 Proの方が触れば触るほど減りが早いという印象でPixel 8はそこまでではない。
動画撮影時点で残念なことにいつも参考にしている海外サイトがバッテリーテストを公開していないため体感になりますがPixel 8は100前後くらいでPixel 8 Proは90前後。
自分の使い方だとPixel 8 Proの方が電池持ちは悪いという印象で使う時間が増えると一気に電池がなくなるという印象です。両機種ともPixel 7aと同じチューニングという感じで待機状態における電池持ちは前モデル対比でしっかり改善した印象ですが使うと簡単に減る。
その中でPixel 8の方がまだマシという感じですが両機種とも電池持ちが良いとは言えません。ただそれぞれ使ってきた感じとしてPixel 8の方が発熱もしにくく電池持ちが僅かにマシ。
やはりディスプレイサイズの違いなどからも無印の方が燃費がよくなりがちなのかもしれません。
ディスプレイ輝度の違い。
次に2つ目として大きな改善点の一つになりますがディスプレイ輝度を確認したいと思います。スペック上で見ればPixel 8はHDR表示で最大1400nitsでPixel 8 Proは1600nitsです。
そしてピーク輝度で見るとPixel 8は2000nitsでPixel 8 Proは2400nitsです。ただ素人目で見ると単純な話で高照度の環境でもしっかりと見えるかどうかだと思います。どちらも高照度の環境でサンプル撮影をした時に確認しましたが十分に見やすい明るさ。
少なくとも撮影した写真や動画を確認する限りは十分に見やすい明るさになったと思う。なので個人的にはそこまでスペックに拘らずどちらを選んでも大丈夫かなという印象です。
ただそれぞれiPhoneやGalaxyと比較した時は僅かですが暗く見えたのでスペックほどインパクトの明るさが日常的に出ているとは思わないのが一番なのかもしれません。
一つ言えるのは以前のPixelのようにディスプレイが暗くて見にくいとは思わないこと。最大が1000nits程度のPixel 7aよりは明らかに明るく感じPixel 7 Proなどとはそこまで変わらないという感じなのでディスプレイ輝度に固執する必要はないと思います。
正直比較してもどんぐりの背比べという感じでスペックほどの差を感じないという印象です。
スピーカーの違い。
そして3つ目としてはスピーカーで両機種とも前モデル対比でしっかりと改善しています。とりあえず音量50%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたが音量自体はPixel 8 Proの方が大きいですが音質自体は両機種ともだいぶマシになった。
以前のように高音がキンキンするような感じではなくなったので音のバランスがよくなった。正直なところ両機種とも他社と比較すれば音質にアドバンテージがあるとは思えないです。
ただ世代を重ねるごとに進化していることに違いはなくこの世代は音量で選ぶのが分かりやすい。
カメラの違い。
そして4つ目としてはカメラでハードでもそうですがソフトでもかなり差別化されています。まずハードから確認するとPixel 8 Proは48MPのより高画素な超広角センサーを搭載。
Pixel 8 で撮影。
次にPixel 8 Proで撮影してみましたがその辺の風景などを撮っている限りでは写真をズームにでもしない限り違いが分からない。
まずPixel 8で撮影。
そしてPixel 8 Proで撮影してみましたがマクロ撮影に関して画質の差はあまり感じません。ただPixel 8 Proの方がフォーカス精度が優秀と感じる時があり被写体にも寄れる印象でレーザーオートフォーカスの差の恩恵なのかも。
そしてPixel 8 Proのみは望遠レンズを搭載しており光学5倍ズームに対応しています。GoogleはPixel 7 Proから望遠レンズに切り替わる5倍以下の撮影の画質改善に注力。
広角と超広角で撮影することで底上げしており低倍率のズーム撮影にも力を入れています。
まずPixel 8/Pixel 8 Proの順番で2倍で撮影。
次にPixel 8/Pixel 8 Proの順番で5倍で撮影で撮影してみました。やはり分かりやすい差になるのは5倍の時でPixel 8 Proの方がノイズが少ない上に被写体以外のボケ感も綺麗という感じで5倍程度の撮影までに拘る場合でもPixel 8 Proだと思います。
ただハードによる差はスペックから見てもある程度想像がつくところであり分かりやすい。
ソフト面での差別化。
一方でソフト面を確認していくと一つ目として50MPの高解像度撮影で今まではピクセルビニングで12.5MPでの出力が共通でしたがPixel 8 Proのみ高解像度で撮影可能に。
2つ目にも繋がってくるのかもしれませんがPixel 8 Proのみがマニュアル撮影に対応。マニュアル撮影に対応することからもユーザーに表現の幅を持たせるために50MP撮影に対応かも。
そして3つ目として今年の冬に提供が開始予定となっているビデオブーストです。
従来は撮影した動画は本体で処理されますが動画ブーストをオンにすることでGoogleのデータセンターにアップロードされる。そしてデータセンターにあるAIを通して色味や照度が調節されノイズが削除されるなど動画のクオリティが一段階が上がるという新機能です。
おそらくGoogle Tensor G3のTPUだけでは処理しきれいないのでGoogleのクラウドAIを使って処理するという流れになるのかも。またPixelの強みとしてナイトモードですが今後動画版もビデオブーストの一つの機能として追加される予定となっています。
ただこれらAIを活かした新機能はPixel 8 Pro専用みたいでPixel 8は非対応に。差別化のためなのか最初はPixel 8 Proに絞ることで問題なく処理できるのかを様子見なのか。
何より動画もそれなりに撮りたいと思う人はPixel 8 Proを一択という感じになります。
ちなみに有料になるとのコメントを頂きますがビデオブーストを使うためだけに別途料金は不要。ただクラウドAIを通して処理するため通信料金が発生するのでこれを有料と考えるなら別の話。
その他消しゴムマジックの改善などもPixel 8 Proのみとされておりソフトで差があります。写真面で見ればマニュアル撮影への対応で表現できる幅が広がり動画面で見ればビデオブースト。
今年のカメラの新機能はほぼPixel 8 Proに集約されている感じになります。なのでAIを楽しみたいとなればPixel 8 Proを買っておくのが一番という感じです。
まとめ
今回は改めてPixel 8とPixel 8 Proのどちらがいいのか簡単にまとめてみました。価格差が4万円近くありますがAIにどれだけ投資をできるかどうかだと思います。ツール兼スマホとしてみれば安定性も割と改善したPixel 8でも十分に感じると思います。
ただ今年の特徴であるAIを最大限に楽しみたいのであればPixel 8 Proという感じです。自分はカメラに拘りがあり今後追加されるビデオブーストが今から非常に楽しみです。
PR)購入は待ち時間・手数料不要のオンラインショップがおすすめ!
DoCoMoはこちらで! | auはこちらで! |
SoftBankはこちらで! | 楽天はこちらで! |
LINEMOはこちらで! | ahamoはこちらで! |