他社まで巻き込んで。Googleが折畳式機種にガチかも

国内で発売される折畳式機種はグローバル市場と比較するとかなり限定的ですが、今年注目の折畳式機種であるGalaxy Z Fold 5とPixel Foldを比較してみたらコンセプトがかなり違うことが判明しました。

詳細は「方向性が真逆の存在。Galaxy Z Fold 5とPixel Foldを徹底比較」をご参照下さい。一方でPixel Watch 2の認証情報が判明しており事前情報通りスペックが底上げされており価格が据え置きならかなり魅力的な存在になると思います。

詳細は「有名サイトが指摘。これはPixel Watch 2のデザインではない」をご参照下さい。さて今回Android AuthorityによるとGoogleは折畳式機種に関してAndroidメーカー共通の新たなルールを規定する可能性があると報告しているのでまとめたいと思います。

Androidメーカー共通の新たなルールを規定。

GoogleはNexus 9を最後にタブレット市場から撤退しており長らく後継機種は発表せず。タブレットの売れ行きがついにパソコンを上回るところまできたことからも市場のニーズに合わせてタブレット市場に参入したという感じに見え個人的には消極的に見えてしまう。

一方で折畳式機種に関しては2019年頃に開発をしていること明らかにしており発売までに約4年の月日を要しましたが市場限定とはいえタブレットと比較すると積極的に感じます。

そして今回の情報によるとGoogleは折畳式機種に一定のルールを設ける可能性があることが判明。自社製品を開発する際に一定の基準を設けるのは普通だと思いますが今回の情報によるとGoogleが規定しようとしているルールはAndroidメーカーも守る必要があるとしています。

そのためAndroidメーカーはGoogleのアンケートに応えた上でサンプルデバイスを指定された場所に送付する必要があり送付先で規定を満たしているかテストされるとしています。

ヒンジの最低保証開閉回数。

そしてGoogleが他のAndroidメーカーに求める一つ目のルールが20万回の開閉に耐えること。20万回はSamsungがGalaxy Zシリーズに求めている最低限の条件で今回の規定と一緒です。

20万回と聞くとピンと来ないですが仮に1日100回開閉した場合5年で達成するという感じです。正直5年ヒンジは持ったとしてもディスプレイの保護レイヤーはそこまで持たないと思います。

ちなみに絶対ではありませんが手持ちのPixel Foldで1日のロック解除数は50以下がほとんど。またロック解除=メインディスプレイを必ず開いているとは限らないので開閉で見ると少ない。

1日50回の開閉で見た場合20万回を達成するには10年近くの月日を要する感じになります。ユーザー次第の面がありますが20万回という数字は途方もない数字で5年以上必要な人がおそらく多いのではないかなと思います。

逆に自分のようなヘビーユーザーではないユーザーが安心して長く使えるように最低で20万回と規定したのかも。

ただXiaomi Mix Fold 3で見れば50万回となっておりHonor Magic V2で見れば40万回とされていることからも規定以上の耐久性を誇る機種が増えており逆に言えば最新の折畳式機種で見ればほとんど満たしているかも。

ヒンジの摩擦性能。

そして同じくヒンジですが2つ目としてヒンジの摩擦性能。開封した直後のヒンジの摩擦性能と20万回の開閉した後の摩擦性能の差が20%以下に抑える必要があるとしています。

つまり20万回開閉した後にヒンジのトルク性能が80%以上残っている必要があることになります。フレックスモードに対応している機種が増えていますがGoogleとして長期間使った後にヒンジが緩むことを出来るだけ避けフレックスモードを快適に使えるようにしたい可能性も。

折畳式機種のキーとなるのがヒンジだからこそ最低限満たすルールが厳し目なのかもしれません。

アップデートサポート期間。

そして3つ目の条件としてハードではなくソフトになりますがアップデートサポート期間を規定。少なくとも折畳式機種に関してはメジャーアップデートが2回にセキュリティを3年と規定。

ただ正直これは緩めでヒンジに求められる規定と比較すれば一致していないようにも感じる。もちろんユーザー次第ですが最低でも4年くらいにしないとバランスがとれないように感じる。

そもそも現状発売されている折畳式機種でこの規定条件以下のアップデート期間になっているメーカーの機種はないという感じで最低でもメジャー3回にセキュリティ4年でも余裕がありそう。

Honorが今後廉価版の折畳式機種を出す可能性があると予測されていることからも価格帯や販売地域問わず最低限の対応が出来るように規定をするのかもしれません。

逆にこの規定期間しか対応していない折畳式機種を買うユーザーはかなり限定されるかも。

他社へ強制するより前に。

あくまでも今回の情報はリークとなっておりGoogleが正式発表したものではないため今後Googleから正式な回答を得ることが出来ればその時にまた内容をアップデートするとの話。

何よりGoogleがPixelだけではなく他社にも強制力を持つのがすごいことで仕組みが不明です。Android自体はオープンソースなのでAndroidでメーカーの動きを縛ることは出来ない。

となると折畳式機種でGMSを使いたい場合にこれら規定を満たすようにするべきなのか不明です。ただグローバルモデルでGMSが使えないとHuaweiみたくなるのでメーカーとしては規定を満たさないことでGMSを使えないとなれば意地でも規定をクリアしてくるように感じます。

ただ正直なところGoogleは他社を巻き込んだルールを規定する前に自社製品の改善が重要です。Pixel Foldが初代とはいえユーザーからすれば関係ない話で耐久性も重要な要素です。

発売直後はディスプレイの破損報告などから耐久性が懸念されていましたが現状は安定している。手元の個体は他の折畳式機種と同様に使っても特段耐久性が劣るという印象もなく平常運転。

現時点で2023年モデルと思われる未発表Pixelのコードネームは全部で3つ判明しています。ただ判明しているコードネームはPixel 8シリーズとPixel 8aだとされておりこのままコードネームが見つからないのであればPixel Fold 2は来年の5月に発表されないかも。

搭載SoCのことを考えるとフラッグシップと同じ方がいいのでPixel 9シリーズに合わせるかも。そもそもPixel Foldが今後毎年後継機種が出るかどうかも不明なので現時点では何ともです。

何より防塵性能含めて今後Googleは耐久性をどれだけ強化してくるのか気になるところです。

Googleはガチかも。

また今回の情報通りGoogleが他社を巻き込んで折畳式機種に新しいルールを規定するならそれだけGoogleは折畳式機種に対してガチで今後トレンドになると考えているのかも。

記憶違いだったら申し訳ないですが折畳式機種が今後主力になると明言しているメーカーはSamsungとOppoでOppoに関しては特段動きがありませんがSamsungは具体的な目標もあり。

2025年には売れ筋のGalaxy Sシリーズの売り上げをGalaxy Zシリーズが上回ること。

Galaxy Sシリーズはコロナで登場したGalaxy S20シリーズ以降あまり好調ではないです。世代を重ねるごとに予約時点での反響はどんどん大きくなっていますが売り上げに関しては反比例するかのように失速するのも早いので累計販売台数は2500万台前後のことが多い。

Galaxy S10シリーズが記録した3800万台には遠く及ばないという感じで厳しい状況。一方で第3世代のGalaxy Zシリーズで初めて累計台数が1000万台を突破しましたが第4世代ではそこまで伸びておらず第5世代の目標は1500万台とも言われています。

あと2年で累計販売台数を1000万台近く伸ばすことが出来るのか正直疑問もあります。

Samsungがすでに認めているように折畳式機種はAppleが参入しないと大きく変わらない。逆にAppleが参入すれば今後トレンドになる可能性がありますが事前情報通りであれば2026年以降とも言われておりAppleは市場動向によっては参入しないとも言われています。

実際にAppleが参入するのか不明ですがGoogleとしては対抗できるように下準備をどんどん進めたいという狙いがあるのかもしれません。今回の規定はあくまでもハード面でアプリの最適化含めたソフト面は以前より進めておりどうにかしたいのかもしれません。

AppleのApp StoreはGoogle Play Storeと比較して審査が厳しいと言われています。仮にAppleが今後折畳式機種を出すためにアプリの最適化を進めるのであればアプリの審査を厳しくしてタブレットや折畳式機種への最適化を審査合格条件にすればいいだけかも。

一方でGoogle Play Storeはそこまで厳しく出来ない感じなので現状だと何ともという感じ。アプリの最適化含めて今後Googleがどのように促進していくのか現状では不明です。

ただGoogleはソフトメーカーととしてもハードメーカーとしても折畳式機種にガチかも。

まとめ

今回はGoogleが折畳式機種に関する新たなルールを規定するとの話が出てきたのでまとめてみましたがGoogleにも今後折畳式機種を積極的に展開して欲しいと個人的には思う。

それとも今後折畳式機種がグローバル市場で発売される前の下準備ということなのか。何より多くのメーカーがグローバル展開をすることで折畳式機種が活性化してほしいところです。

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