Pixel 6aの時に感じたデメリット部分がしっかり改善された上で、円安の影響の中僅か1万円程度の値上げに踏みとどまったGoogle Pixel 7aを購入したので開封レビューをしてみました。詳細は「Pixel 7a 開封レビュー。6万円で購入できる神機種がやってきた」をご参照下さい。
またGoogle初の折畳式機種であるGoogle Pixel Foldのアメリカ版を購入してみましたが、販売地域が限定されていることもあるのかアメリカ版でも技適があり、国内版とおそらく違うのは保証とおサイフケータイだと思います。
詳細は「Pixel Fold 最速自腹開封レビュー。想定以上に完成度が高いけど粗が目立つ」をご参照下さい。さて今回はiPhone+iPad miniの組み合わせからPixel Foldに買い換えるのはありなのか比較レビューをしてみたいと思います。
デザイン比較。
一部噂によるとAppleは折畳式機種を開発していると言われていますが最初に登場するのはiPhoneではなくMacやiPad系と予測されておりiPhoneからは早くても2026年以降の可能性。
事前情報通りであればAppleから折畳式のiPhoneが登場するのはだいぶ先の話になります。だからこそiPhoneユーザーで折畳式機種を使いたいとなった時に他社を選ぶしかありません。
今回は現状iPhoneの最上位モデルとなるiPhone 14 Pro MaxからPixel Foldへの買い替えがありなのかざっくり確認したいと思います。
まず一つ目としてサイズ感でiPhone 14 Pro Maxは横幅が現状のスマートフォンの中でもトップクラスという感じです。そのため快適に片手操作ができるユーザーは限定的という感じで残念なことにかなり重いです。
従来の形状を採用したスマホにおいてiPhone 14 Pro Max以上の重さを誇る機種はほぼない。取り回しが圧倒的に悪いiPhone 14 Pro MaxですがPixel Foldはさらに癖があります。
ミニタブレットとして捉えれば小さいと考えることもできますが閉じた状態においてやはり取り回しが非常に悪い。本体の厚みに関しては折畳式なので分厚いのは仕方ないです。
ただ持ちにくい上で283gとかなり重いので見た目以上に持ちにくいと感じるかも。折畳式機種はメインディスプレイとサブディスプレイの使い分けが一つの特徴になると思います。
基本移動中は折り畳むことになるので閉じた状態での取り回しの良さは重要になってきます。
縦幅が140mm以下とコンパクトなのでポケットなどには入れやすく可搬性には優れている。ちなみに折畳式機種を買うならiPhoneとiPadでいいとよく言われますがiPad mini 6とiPhone 14 Pro Maxは合計で537gなのでタブレットと合わせて持ち運ぶよりは軽いです。
ちなみにiPad mini 6の本体サイズを確認すると195.4×134.8×6.3mmでPixel Foldは139.7×158.7×5.8mmなので横幅がiPad miniが4nc近く長いという感じです。
Pixel Foldを開い状態だとタブレット扱いになるので薄くて軽くて持ちやすいと印象が逆転。
タブレットとして見れば可搬性に優れますがスマホとして見れば取り回しが悪いという感じです。自分は在宅のことがほとんどなのでメインとサブでは7:3くらいの比率で使っています。
基本家にいる時はメインディスプレイの割合が高く逆に外出する時はほとんど開かないです。ユーザーによって使い方が異なるため重視してくる部分も変わるってくるので正直なんともです。
ただ折畳式機種がほしい人はタブレットみたく使えるところが魅力に感じるんだと思うので開いた状態で見れば下手なタブレットより取り回しがよく可搬性に優れているという感じです。
ディスプレイを確認。
次にディスプレイですが最初にPixel Foldのサブディスプレイと比較してみるとディスプレイサイズが大きく異なることに加えアスペクト比の違いからもPixel Foldの方が横長。
何より縦幅が大きく違うことからもiPhone 14 Pro Maxの方が表示できる情報量が多いです。
ちなみに画素密度でみるとiPhone 14 Pro Maxが460ppiでPixel Foldは408ppiと僅かにiPhone 14 Pro Maxの方が高いですが肉眼で識別できるような差があるわけではない。
また見やすさに直結する部分としてディスプレイ輝度がありますがiPhone 14 Pro Maxはちょっと分かりにくく公式ホームページで記載されているのはあくまでもピーク輝度です。
最大値で見ればiPhone 14 Pro Maxの方が2000nitsなので高いですが実際にディスプレイ全体で見た時はそこまで出ていない可能性が高く特にHDR表示の場合は差がないかも。
iPhone 14 Pro Maxはピークなので1600nits以下でPixel Foldはピークにすれば1200nits以上出ている可能性があり表面的なスペックに惑わされないように注意が必要です。
実際に比較して見るとiPhone 14 Pro Maxの方が僅かに明るいというか発色が良く感じる。
そしてYouTubeを再生してみるとPixel Foldの方が横幅あるためコンテンツ自体はほぼ一緒。ただ縦幅に大きな違いがあることからもPixel Foldの方が関連動画などの情報が少ない。
そのまま全画面表示にしてみると縦幅はほぼ一緒で横幅が僅かにPixel Foldの方が小さい。もちろん再生するコンテンツのアスペクト比によって変わってきますが意外と差がない。
今回はいまだに多くの動画が16:9に対応しているため16:9対応のコンテンツを再生してみました。
合わせて少年ジャンプ+で漫画を表示してみると縦幅の差がほぼ関係なくほぼ一緒という感じ。僅かにiPhone 14 Pro Maxの方が大きいという感じですが比較しないと分からない程度の差。
意外にもサブディスプレイの時点でコンテンツを楽しむ上でそこまで差がないことに。
リフレッシュレートに関しては同じく120Hz表示に対応していますがスクロールした際の感じ方が大きく異なりiPhone 14 Pro Maxはめちゃくちゃ滑らからだけどモッサリした印象。
一方でPixel Foldはめちゃくちゃサクサク動いて軽く感じますが滑らかさがない感じです。普段Androidを使っている自分からすればPixel Foldの方が違和感がないという感じです。
やはりiPhone 14 Pro Maxでスクロールした際にわかりやすく言えば遅く感じてしまいます。
次にPixel FoldのメインディスプレイでYouTubeを再生してみると流石に大きな差がある。全画面表示にした時には圧倒的な差という感じでこのサイズ感でコンテンツを楽しめる。
先ほどと同様に少年ジャンプ+を表示してみましたが1ページ表示でもまず差があります。
またPixel Foldは基本見開き表示になりますが1ページあたりの大きさも同じくらいです。そのため漫画においてもやはりPixel Foldの方が圧倒的に見やすいかなという印象です。
コンテンツを消費するという面ではPixel Foldの方が圧倒的に優れている印象を受けます。スペック的に見ればサブディスプレイより見劣りしますがタブレットと考えるとそこそこな感じ。
ちなみにディスプレイサイズが異なるため単純な比較は出来ませんがPixel Foldの方が画素密度が高くディスプレイ輝度もiPad miniが最大で500nitsなので圧倒的に明るいです。
その上でPixel Foldは120Hz表示に対応しているため操作感も明らかに違うという感じです。
一応合わせてYouTubeを再生してみると筐体サイズの差以上にコンテンツの大きさに差。
全画面表示にしても圧倒的でPixel Foldの方が横につぶれている印象を受けるくらいです。
同様に少年ジャンプ+を開いてみると意外にも1ページ表示の場合はそこまで差がない。
一方で見開き表示の場合はやはりiPad miniの方が大きくこれは本体の向き関係ないです。そして折畳式機種特有の使い方としてフレックスモードがありコンテンツの見方も変わります。
全てのアプリが最適化されているわけではありませんがYouTubeを再生してみるとPixel Foldは上半分に動画が表示され下半分に概要欄などが表示される感じです。
上半分でもiPhone 14 Pro Maxと比較して小さいとはいえそこまで差があるわけではない。また基本iPhone 14 Pro MaxやiPad miniでは自立するのが厳しいので動画などをみる時はスタンドなどアクセサリーが必要ですがPixel Foldはフレックスモードを使えるので不要。
動画視聴をしたい際に場所と問わず自立できるというのは地味に便利だと思います。
またサブディスプレイにコンテンツを表示することも可能なので汎用性は地味に高いと思います。ちなみに海外の評価サイトにおいてPixel Foldのディスプレイは現状最高評価を獲得しています。
デメリットとしてディスプレイのチラつきですがそれはiPhone 14 Pro Maxも一緒です。
ただ気にするべき部分として2つあり一つ目としてはディスプレイの折り目があること。正直使っていれば気にしなくなりますが誰かと共有しながら何かする時は気になるかもしれません。
そして2つ目としてディスプレイ自体の耐久性でまずディスプレイ表面に保護レイヤーが装着。この保護レイヤーのせいかあまりディスプレイが綺麗に見えないのはきのせいでしょうか。
また爪を立てたりすると保護レイヤーに傷がつく可能性もあり通常のスマホよりは圧倒的に耐久性が劣るという感じでディスプレイの汚れも可能な限り気にした方がいいかも。
持ち運ぶ時は折り畳むと思うので気にする必要はないですが使っている時は注意が必要です。個人的には今まで折畳式機種を使ってそこまでデリケートな使い方をしなくても壊れなかった。
ただPixel Foldは今後どうなるのかわからないので安易に大丈夫とは言えないと思っています。メインディスプレイもサブディスプレイもスペック的にはかなりいい感じでiPad miniと比較すると雲泥の差という感じですが耐久性とどう向き合うかという感じになりそうです。
基礎スペックの違い。
そして基礎スペックを確認したいと思いますがOSが異なるため表面的な比較は意味がないです。そのため気になる部分を確認していきたいと思いますが一つ目として生体認証でPixel Foldは指紋認証と折りたたんでいる時のみ顔認証に対応しているという感じです。
同じ顔認証でみるとiPhone 14 Pro Maxは3D顔認証なので真っ暗の状態でも認証が可能です。さらにセキュリティも高いという感じですがPixel Foldのは本体ロック解除時のみ使用可能。
iPhone 14 Pro Maxはセキュリティが求められるシーンではFace IDでほぼ認証可能。一方でPixel Foldは生体認証に対応しているシーンが少なく出来ても指紋認証のみという感じ。
なのでiPhoneユーザーからするとAndroidの方が生体認証を使うシーンが少なく感じるかも。
2つ目としてコンテンツを楽しむなら重要になるのがスピーカーで音量50%で比較してみました。やはりiPhone 14 Pro Maxの方が音量も音質も良くスピーカーに明確な差がある印象。
ただiPad miniと比較するとiPhone 14 Pro Maxとの差ほど大きな差があるわけではない。3つ目として発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。
iOS用のアプリは内部温度を計測してくれないので計測終了ごとに外部温度を計測するとiPhone 14 Pro Maxは43.5/38.1/38.3度でPixel Foldは36.5/37.2/36.8度。
触った感じとしてiPhone 14 Pro Maxは背面カメラ周辺部分がかなり熱いという印象。
一方でPixel Foldは全体的に暖かいという感じで放熱の仕方がちょっと違うように感じる。
個人的な印象としてはiPhone 14 Pro Maxの方がかなり熱いと感じるシーンがありますが基本よほど負荷をかけない限りは大丈夫で逆にPixel Foldは常に暖かいという感じです。
なのでPixel Foldの方が発熱しやすいという印象を受ける人が多いと思います。
そして電池持ちに関してはバッテリー容量だけで見ればPixel Foldの方が多いですが電池持ちに直結するわけではなく海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にするとiPhone 14 Pro Maxが121とハイエンドモデルの中で圧倒的でPixel Foldは及ばないです。
執筆時点で海外サイトがバッテリーテストの結果を公開していないため何ともですが自分の使い方だとスコアが100を超えてないように感じるので電池持ちは雲泥の差かも。
ただ自分はメインが8でサブが2の比率で使っているのでユーザーによって印象が変わる。ちなみに海外サイトによるとiPhone 14 Pro Maxは充電開始30分で48%まで充電が可能でフル充電には1時間52分と充電速度が速くないためかなり時間がかかるという印象です。
合わせてiPad miniを確認すると充電開始30分で35%でフル充電に要した時間は1時間57分。やはり安定性という面ではiPhone 14 Pro Maxでゲームなどもマルチに楽しめる感じです。
一方でPixel Foldは発熱しやすいことに加えトップパフォーマンスがそこまで高くないので原神など高負荷なゲームをストレスなしで遊ぶにはちょっと厳しいかなという印象です。
カメラを確認。
最後にカメラですがPixel Foldは内部スペースの問題もあるのか搭載しているセンサーが小さい。ただ一方でペリスコープを搭載しているので最大ズーム倍率は強めとなっています。
とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回の画像はPixel FoldにiPhone 14 Pro Maxの順番で撮影しているので予めご了承下さい。
今回のサンプルでみる限りiPhone 14 Pro Maxの方が黒潰れしていることに加え白飛びしている印象を受けます。
広角で撮影。
全体的にiPhone 14 Pro Maxの方がノイズが少ないように感じますが、センサーサイズの考えるとあまり差がないように感じてしまいます。
接写してみましたがフォーカス精度にあまり差がないように感じます。ただボケ感に関してはiPhone 14 Pro Maxの方が強く見えます。
ポートレートで撮影。
相変わらずiPhoneは被写体が小さいと最短撮影距離が長過ぎてで寄れないので上記のサンプルのように画角にだいぶ差があります。
次にポートレートで3倍を撮影してみましたが流石にiPhone 14 Pro Maxの方が綺麗に撮れていることを確認することができます。iPhoneのポートレートは多くのユーザーが最も使う1倍で癖が最も出るので使いにくい可能性があります。
望遠で撮影。
最初にiPhone 14 Pro Maxでは光学となる3倍で撮影。
次にPixel Foldにとって光学となる5倍ですがiPhone 14 Pro Maxの方が綺麗に見える。
10倍で撮影してみましたがiPhone 14 Pro Maxの方がノイズが多めであること確認できます。
iPhone 14 Pro Maxで最大となる15倍で撮影してみましたがPixel Foldの方がノイズが少ない。Pixel Foldは他の機種との比較もそうですが低倍率撮影の方がちょっと弱いという感じです。
低照度で撮影(超広角)
iPhone 14 Pro Maxで撮影した画像の方が全体的に暗い。ナイトモードがシーンによってトリガー式なのでわかりにくいかもしれません。
真っ暗のシーンで撮影してみましたが正直どっちもどっちという感じです。
低照度で撮影(広角)
iPhone 14 Pro Maxの方が僅かにノイズに白飛びが抑制されています。
被写体が明るいとナイトモードに切り替わらないのが不便。
両機種ともフレアにゴーストに白飛びがひどい。
接写してみましたがフォーカスはiPhone 14 Pro Maxの方が僅かにマシな印象を受けます。
低照度で撮影(望遠)
まず2倍で撮影してみました。
そして3倍で撮影。
最後に5倍で撮影してみましたがGoogleのカメラソフトがすごいのか、Appleのカメラソフトがダメなのかと思うくらい、ハードにかなりの差がある割には明確な差がある印象を受けません。
まとめ
仮にPixel FoldではなくiPhoneとタブレットを購入すると考えた時にiPad miniはコンテンツの消費に全振りするとして64GBのセルラーモデルで10万2800円という感じです。
一方で今回は最上位のiPhone 14 Pro Maxで比較しましたがタブレットを持ち運ぶならスマホ自体は小さくてもいいと考えると人も。なのでPixel Foldと同じく256GBで見た場合iPad miniと合計でiPhone 14は23万7600円でiPhone 14 Plusは25万2600円です。
そしてiPhone 14 Proだと26万7600円でiPhone 14 Pro Maxなら28万2600円と無印+iPad miniの組み合わせならPixel Foldより安いですがProになると高くなります。
iPadをガチで使いたい人にとって折畳式機種が代わりになるのは厳しいかもしれません。
ただ大画面でコンテンツの消費にフォーカスをしつつそこそこ作業ができればいいとなった時にPixel Foldのような折畳式機種として代わりが務まる可能性が出てきますがユーザー次第。
どこに出かけるとしてもリュックやバックを絶対持ち運ぶ人はタブレットが別でもいい。ただ自分のようにスマホだけで財布すら持ち運びたくない人におって折畳式機種は非常に楽です。
個人的にはタブレットがほしいけど荷物が増えるのが嫌で躊躇しているiPhoneユーザーや逆にiPad miniを使っているが荷物を減らしたいと思うユーザーにとっては面白い選択肢に。
購入は待ち時間・手数料不要のオンラインショップがおすすめ!
DoCoMoはこちらで! | auはこちらで! |
SoftBankはこちらで! | 楽天はこちらで! |
LINEMOはこちらで! | ahamoはこちらで! |