今や貴重な選択肢になりつつあるハイエンドコンパクトモデルですがASUSは他社との差別化戦略としてコンパクトモデルを積極的に展開しており、高い技術力もありZenfone 9は非常に上手くまとまった一台に感じます。
詳細は「コンパクト難民期待の星。Zenfone 9の開封レビューを早速してみた」をご参照下さい。また先日にASUSは後継機種となるZenfone 10が正式発表しており、電池持ちは相変わらずかなり安定していることが判明しています。
詳細は「Zenfone 10のバッテリーテスト結果判明。まさに安定の一言」をご参照下さい。さて今回は日本でも発売される可能性が高いZenfone 10が欲しいと思う4つの理由について主観的にまとめたいと思います。
デザインが良い。
まず一つ目の理由としては市場のニーズとして大型化が正義の中で独自路線を貫いていること。ASUSはZenfone 10で差別化のために採用しているのがコンパクトな筐体サイズです。
事前情報では6.3インチと大型化するとの予測もありましたが前モデルと同じく5.9インチを継続。Zenfone 9ではデザインが刷新されましたがZenfone 10では細部のアップデートに留めている。
カメラリング部分がよりスリム化されており好みも出そうですが威圧感がちょっと減った感じ。そのためかカメラ部分がよりすっきりとした印象で背面のロゴもよりシンプルになりました。
前モデルの時はメカメカしい感じがして良かったですがちょっとごちゃごちゃしている感じも。一方でZenfone 10はほぼ機種名だけと逆に機種名が記載されている機種も珍しく差別化に。
相変わらずバックパネルはガラスではなくプラスチックですがマット仕上げを採用しています。Xperia 10Ⅴもそうですがプラスチックを採用することで耐久性の改善に加え軽量化にも貢献。
さらにマット仕上げを採用したことでプラスチック特有の安っぽさもなく質感も高めです。個人的にZenfone 9のデザインも好きでしたがZenfone 10の方がよりスッキリして好印象です。
昨年購入した台湾モデルはブラックで指紋は目立ちにくかったですが汚れが目立ちやすかった。なので今回はブルーかレッドを購入したい感じでカラバリが豊富なのも魅力的に感じます。
筐体サイズは前モデル対比で縦横は一緒ですが厚みは0.3mm増して重さは172gと3g重量化。とはいえこのサイズ感は魅力で個人的には持ち運ぶのに邪魔にならないサブ機にもいいかも。
市場のニーズとしては6.1インチ前後がトレンドですがもうちょい小さい機種が欲しい人もいます。その中でZenfone 10は有力な選択肢でPixel 8やGalaxy S23なども比較してみたいところ。
Zenfone 8までのデザインでは正直欲しいと思いませんでしたが前モデルから垢抜けた感じ。サイズ感は個人的に魅力ではありませんがデザインが好きだからこそ欲しいという感じです。
電池持ちが安定していること。
次に2つ目の理由として電池持ちが安定していること。リーク段階では5000mAhに大型との予測ただ実際に蓋を開けてみたら4300mAhと前モデルと同じですが筐体サイズを考えるとデカい。
早くも海外サイトがバッテリーテストの結果を公開しており109のスコアを獲得しています。ちなみに前モデルは108だったので僅かに改善程度で正直に言えば期待以下という感じです。
Snapdragon 8 Gen 2を搭載したことで電力効率が改善して電池持ち改善に期待していました。海外サイトによると待機状態における消費電力が多いことからも今回の結果に繋がったと評価。
今年のハイエンドは115前後のスコアを獲得している機種が多くGalaxy S23 Ultraは126です。それら機種と比較するとスコアは悪いですがコンパクトモデルの中では優秀であとは使ってみたい。
Zenfone 9の時は108というスコアの割にはめちゃくちゃ電池持ちが良く感じていて自分の使い方だと寝る前の電池残量が60%以下になることが少なく使用頻度が少ない日は70%前後。
2022年に使った機種の中でも自分との相性が良かったのか電池持ちはかなり良かった印象です。これでZenfone 10がより改善しているのであれば今年トップクラスになる可能性があります。
Galaxy S23 Ultraが自分の使い方だと寝る前の電池残量が60%程度なのでこれを超えるのか。
115を獲得しているXperia 1ⅤやXiaomi 13 Proは40%前後のことが多いので自分の使い方でどうなるのか非常に楽しみで電池持ちが良ければコンパクトモデルでありながら電池持ちが良いとある意味矛盾した機種になる可能性があるので今からめちゃくちゃ楽しみです。
カメラの動体撮影はより強化されたのか?
そして3つ目の理由としてカメラで動体撮影が改善されているのか非常に気になるところです。カメラ自体で見ればメインカメラセンサーが1/1.56インチなので卒なく撮れる感じで大型センサー搭載機種特有の癖もなく撮りやすい感じ。
センサーだけで見ればZenfone 9の時でハイエンドというよりはミドルレンジ寄りだったからこそ期待値がそもそも低いのかも。何より中華系にあるような過剰な補正もなく見た感じに近い写真が撮れるので使いやすい印象。
Zenfone 10では超広角にインカメラとOmnivisionに変更されオートフォーカスもカット。なので露骨にコストカットされていますがメインカメラセンサーが維持されたのは救いです。
前モデルの時に唯一の不満だったのが動体撮影でブランコに乗っている子供を撮影するのは厳し目。
さらにポートレートで撮影したらびっくりするような写真が撮れたこともあったのが残念。ただ動体の撮影がしっかり改善されているのであれば気軽に撮影しやすいカメラに進化。
あまり動体の撮影に言及しているレビューがないのでこれは使ってみないとわからないです。個人的には風景を綺麗に撮れるより動体を上手く撮影できることの方が圧倒的に優先度が高い。
センサーで見れば露骨にカットされていますがカメラソフト含めてどうなったのか楽しみです。
スペックがしっかり底上げされたこと。
次に4つ目としてZenfone 9で気になっていたスペックはしっかり底上げされていること。地味にないと不便に感じるのがワイヤレス充電でZenfone初の対応機種となりました。
やはり有線にケーブルを挿すのは面倒で長期使用で見ればUSB-C部分の故障に繋がる可能性。海外サイトを参考にすると最大15WとしていますがASUSは充電速度よりバッテリーケアを重視。
そのため充電速度に期待する機種ではないので15Wでも対応してくれたことに大きな意味がある。
また使用頻度は少ないですがこの筐体サイズでありならもイヤホンジャックを継続しています。今や搭載している機種が限定的な中で搭載をしてくれるのは非常に魅力的に感じます。
Xperiaほどではないにしろオーディオ関連の機能も抜かりないのはポイントの一つに感じる。その上で価格もしっかり抑えておきておりヨーロッパ向けの価格が799ユーロと高くないです。
日本円で約12万円ですがヨーロッパ向けの価格は付加価値税が含まれているのでちょい安いかも。
実際に日本で発売する時にどの時期の為替を参考にするかにもよりますがZenfone 9はベースモデルがギリギリ10万円以下だったのでZenfone 10も10万円前後の価格に期待したい。
国内のフラッグシップで見るとPixelがバグっていますが13万円前後が一つの目安という感じ。その中で10万円前後に抑えることができれば昨年と同様に価格の面でも注目を集めるかも。
最近最上位モデルや折畳式機種ばかり買っているせいか20万円オーバーが当たり前の中で10万円ちょいで購入できるのであれば個人的にはめちゃくちゃ安く感じてしまいます。
Snapdragon 8 Gen 2搭載機種の中ではかなり購入しやすい価格になりそうで楽しみです。
まとめ。
アップデートサポート期間がメジャーが2回とAndroid14は含まないのでAndroid15までと短くセキュリティアップデートは最大4年とちょっと物足りなさを感じるかもしれません。
さらにZenfone 9ではおサイフケータイ機能に対応したとはいえ国内フルバンドに非対応。キャリアとのつながりが薄いからこそではありますが直販版が中心で非常に分かりやすいです。
気にならない部分がないわけではありませんが個人的には早く試してみたい機種の一つです。
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