Googleの本気。Pixel Foldを弱小メーカーがわざわざ出す理由

先日にGoogle Pixel 7とPixel 7 Proを購入して開封レビューをしてみましたが思っていた以上に前モデルのデメリットがしっかり改善されておりかなりの完成度に仕上がった印象を受けます。

詳細は「Pixel 7とPixel 7 Pro 開封レビュー。発熱が想定以上に改善でめっちゃいい」をご参照下さい。またPixel 7 Proの満足度が高い理由としてPixelの周辺アクセサリーが充実してきたことでPixel自体の満足度がより高くなっている印象を受けます。

詳細は「Pixel 7 Pro 長期レビュー。これで約3万円ってめっちゃコスパいい」をご参照下さい。さて今回GoogleがPixel Foldを発表/発売する狙いについて簡単に推測してみたいと思います。

延期の歴史。

Googleは2019年に折畳式機種の開発をしていることを明らかにしましたがリークが出たのは2020年後半でその当時passportというコードネームで開発されていることが判明。

ただ結局その後ちょこちょこリークはあったとはいえ自分が把握している限りでは2回延期。

そしてSamsung関連からの情報として5月の発表ではなく下半期に発表と再び延期されたとの予測もありましたが直近の情報からもヨーロッパにおいて6月上旬に発売される可能性がある。

今のところ下半期に延期されたと新たな情報が出てきていないことからも5月に発表されるか不明。ただこのまま上半期に発表/発売して欲しいところです。

Androidの最大化。

何度も延期はしてきましたが開発自体は継続されてきたPixel FoldですがGoogleが継続した理由の一つ目としてAndroidの最適化です。近年スマホはどんどん大型化しており合わせてディスプレイサイズも大型化しています。

そのため今までのAndroidでは大型ディスプレイを搭載した機種に十分に最適化出来ていなかった。

なのでGoogleはAndroid12Lを開発してAndroid13では統合しておりAndroid14でも大型ディスプレイを搭載した機種により最適化できるように開発を進めています。

GoogleからすればAndroidをより多くのメーカーの機種に使ってもらうことに加えAndroidを使っているユーザーが増えればGoogle関連のサービスから収益がより発生しやすくなります。

近年はコロナや半導体不足の影響などもありパートナーシップを結んでいるSamsungやXiaomiの売上がイマイチだからこそGoogle自らAndroidのシェアを拡大できるようにPixelを強化しています。

安くすれば手にとってくれるユーザーは増えると思いますがAndroidが十分に最適化されていない。結果ユーザーから使いにくいと評価されればiPhoneへ移行する可能性がありGoogleにとっても損失。

それを避けるためにもGoogleは大型ディスプレイへの最適化のためにPixel TabletやPixel Foldを自ら発表すると言われています。

ちなみにGoogleは今までPixel Foldに言及したことはありませんが2023年に正式発表することを明らかにしているPixel Tabletに関しては言及しておりいよいよタブレットとパソコンの販売台数が逆転しそうな域まで来たとしており今後タブレットのニーズがますます高くなる可能性があることに言及しています。

Pixel Tabletを売りたいのはもちろんあると思いますが今後勢いがつきそうなタブレット市場でAndroidのシェアをより拡大して収益につなげたいというのが一番の狙いに感じます。

Googleがエコシステムを強化している理由はプロダクトを売ることが最優先ではなくAndroidのシェアを拡大することで収益を伸ばすことでPixel Foldもその一旦を担うと思います。

折畳式機種の可能性。

次に2つ目の理由としてGoogle自身が折畳式機種自体に今後可能性を感じているからだと思います。

先ほどの話とも重複しますがAndroidの最適化という面でも折畳式機種により最適化するためPixel Foldを出すという面もあると思いますがそれだけで莫大な開発費がかかる折畳式機種を出すとは正直思えません。

Samsungはすでに公言しているように今後Galaxyシリーズの主軸はGalaxy Zシリーズであるとしており2025年までにはGalaxy Zシリーズの売上をGalaxy S程度まで引き上げることを目標としています。

また今までグローバル市場での展開に消極的だった中華メーカーの一部もグローバル市場で展開に。

OppoはOppo Find N2 Flipを発売しておりHonorはHonor Magic Vsを今後発売予定でvivoに関しても認証情報からvivo X Flipを今後グローバル市場で展開する可能性があります。

グローバル市場で展開することを考えると少なくとも各メーカーは今後折畳式機種の存在がどんどん大きくなると考えている可能性。またユーザーのニーズにも合っている可能性がありそもそも5G開始により高速通信が可能になりスマホで動画などをより楽しみやすくなる。

その中でより大画面でコンテンツを楽しめるようにと折畳式機種が登場したとも言われています。通常のスマホの形状だと出来なくはないですがこれ以上ディスプレイを大きくすると今度持ちにくくなり可搬性も悪くなります。

今や廃止になったGalaxy Noteシリーズも一時期は7インチを超える可能性があるとの予測。ただ結局7インチを超える機種は登場しておらずGalaxy Z Foldに譲ったという感じだと思います。

また今のフラッグシップモデルはカメラを中心に進化していますがこれ以上カメラが進化してもあまり必要ないと感じるユーザーも。カメラ以外の部分にしっかり進化してほしいと思った時にディスプレイが大きくてコンテンツが見やすい。

またタブレットと2台持ち運ぶのは面倒だと思うユーザーにとってブック型の折畳式機種は相性がいいです。ブック型はまだまだ価格が高いですがようやくグローバル展開するメーカーが増えてきたことで今後競争が発生すれば安くなる可能性。

一気に価格が下がるということはないと思いますが世代を重ねるごとに買いやすくなるかも。

日本市場は何方かと言えば保守的で折畳式機種に否定的な意見が多いですが海外では着実に売上も伸びており新しいカテゴリーなので当たり前といえば当たり前ですが驚異的なペースで成長。

初めて折畳式機種が登場して3年ちょいで全体で2%弱まで成長。数字で見れば大したことがないですがローエンドから含めて2%弱の成長はかなり早く今年は累計で3000万台程度売れる可能性があります。

スマホの次なる進化が折畳式機種なのか不明ですがGoogleもチャンスがあると考えているからPixel Foldを出す可能性がありPixel Foldの売上次第では2025年にPixel Flipが出るかも。

現時点でブック型の多くは20万円近くするため購入しやすい価格ではありませんがハイエンドモデルとタブレットを使っているユーザーをターゲットに今後加速させるのかも。

最適化を優先したデザイン。

個人的にはスマホメーカーとして見れば弱小であるGoogleがリスクが高い折畳式機種であるPixel Foldに割と積極的なのは嬉しいところです。やはり開発費がかなりかかるため余裕がないメーカーや仮に出せたとしても採算性があまり取れないメーカーは消極的になると思います。

一応噂はあれどSonyやSHARPから出る可能性は低く国内シェアで見ればさらに低いGoogleが出すと考えるとかなりの冒険であるように感じます。

リークしているデザインをみる限りだとアプリやAndroidを最適化しやすいようにPixel Foldのディスプレイサイズを選んだように見える。7.6インチと言われていますがアスペクト比含めかなり横長で上下のベゼルもかなり太めです。

これは出来るだけ多くのアプリを最適化させやすいように決定されている可能性がありユーザーの視認性とアプリの最適化で絶妙なバランスなのかもしれません。

また折畳式機種は内部スペースの問題からもフラッグシップモデルのような大型カメラセンサーの搭載は厳しい。

現状で見ても1/1.5インチが最大クラスでPixel Foldで見れば望遠レンズを搭載しているとはいえ廉価モデルであるPixel 7aと同程度のカメラを搭載していると考えるとわかりやすいです。

ただエンタメを楽しみたい人にとってカメラはそこまで必要ないと思うので問題なくPixelの場合ハードではなくソフト主軸のためフラッグシップと遜色ない写真を撮れる可能性もあります。

またGoogle Tensor G2を搭載する可能性が高いのでパフォーマンスは十分で原神などトップクラスの重いタイトルは別の話としてある程度のゲームはできるのでゲーム好きにもいいかも。

スピーカーの音質や音量にディスプレイの画質など実際に使ってみないと分からない部分もありますがスマホではコンテンツを消費することがメインの人にとって折畳式機種はいいと思う。

コンテンツを生産する人にとってはタブレットやパソコンが別途あった方が便利だと思います。ただ今までタブレットは消費することがメインだった人にとっては一台にまとめるチャンスかも。

事前情報では最低で$1300程度になると予測されておりめちゃくちゃ高いという感じでもない。国内では為替の影響などからも20万円近くになると思いますがどの程度売れるのか気になるところ。

まとめ

個人的にはGoogleには今後も頑張って欲しくコスパがいいと言われる機種以外も頑張って欲しい。コスパで注目を集めていますがコスパのイメージがついてしまうといずれジリ貧になります。

その中でPixel Foldとコスパに関係ない製品にチャレンジするのは応援したくなります。どんな感じであれ必ず購入してレビューをしたいと思うので早く発売してほしいです。

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