コスパと完成度。Galaxy S23 UltraとPixel 7 Pro 徹底比較

先日には売れ筋かつ廉価モデルの最新機種であるGoogle Pixel 6aの開封レビューをしたので詳細は「こんなスマホを待っていた。Google Pixel 6aは想定以上に丁度いいスマホ」をご参照下さい。

また先日にGoogle Pixel 7とPixel 7 Proを購入して開封レビューをしてみましたが思っていた以上に前モデルのデメリットがしっかり改善されておりかなりの完成度に仕上がった印象を受けます。

詳細は「Pixel 7とPixel 7 Pro 開封レビュー。発熱が想定以上に改善でめっちゃいい」をご参照下さい。さて今回コスパがいいと注目度が高いPixel 7 ProとGalaxy S23 Ultraのどちらがおすすめか比較レビューをしてみたいと思います。

デザインを比較。

まずデザインから確認していきたいと思いますが前モデルのフロント部分同士なら非常に似ていた。前モデルでも背面のデザインは違いましたがその上で大きな違いを感じていたのが質感です。

比較するカラバリによっても印象が異なると思いますがPixel 6 Proは色合いがちょっと中途半端で高級感が劣っていた感じですがPixel 7 Proはカメラ部分にアルミフレームを採用したこと。

さらに今までスノーとヘーゼルを使ってきましたが光沢仕上げを採用しているとはいえ指紋が目立たない。

もちろんGalaxy S23 Ultraのようにマット仕上げではないため質感はまだ劣るかもしれませんが前モデルほど質感に差を感じない印象でPixel 7 Proではだいぶデザインが洗練された印象。

ちなみにバックパネルは共通してガラスですがGalaxy S23 Ultraの方が耐久性は上です。

ユーザーで評価が大きく分かれそうなのはカメラデザインでPixel 7 Proは今や珍しい並列型を採用しているためテーブルに置いた時にガタつかないですがカメラバンプの存在感がすごいです。

一方でGalaxy S23 Ultraは垂直型を採用しているためデザイン的にはすっきりして見えます。

本体サイズを確認するとどちらも大型モデルであることに違いはありませんがPixel 7 Proの方が明らかに持ちやすく軽いです。特に横幅に約2mmの差があることが大きく全然持ちやすさが違います。

Pixel 7 Proを使っている時は何ともでしたがレビューに備えてGalaxy S22 Ultraを久しぶりに使っていた時からあまり調子が良くない手首にかなり負荷がかかっていたみたいで少なくとも自分の手の大きさではPixel 7 Proの方が圧倒的に取り回しが良く使いやすいという印象です。

ただXperiaが好きな自分にとってGalaxy S23 Ultraは昔のXperiaのデザインに似ているのでデザインは割と好きな方。デザインは完全に好みですが取り回しの良さはPixel 7 Proです。

ディスプレイを確認。

そしてディスプレイを確認したいと思います。Pixel 7 Proはアスペクト比19.5:9を採用しているのでデザインにも直結していますが僅かに縦長。

それより気になるのはEdge部分でGalaxy S23 Ultraは前モデル対比でフラット化しており実際に使っていてもディスプレイが湾曲していることが気にならない。

改めて比較してみるとYouTubeなどコンテンツを見る時でGalaxy S23 Ultraの方が横長に加えてよりフラット化したことでコンテンツが大きく見える。

逆にPixel 7 ProはEdge部分に配慮してかEdge部分があるせいでよりコンテンツが小さく表示され本体サイズの差も合わせるとコンテンツの表示に地味に差を感じます。

またダークモードで背景が黒で表示されている場合は気になりませんが白の場合はEdge部分が影っぽく黒く表示されるのが気になる。

EdgeディスプレイといえばSamsungでGalaxy S23 Ultraでどんどん脱Edge化したこともあり今まで気にならなかったのに比較すると気になる感じです。表示解像度や発色という面ではそこまで差を感じないからこそEdgeが気になる。

この流れでPixel 8 Proでは無理だとしてもいずれPixelでもEdgeディスプレイの採用をやめて欲しい。

ディスプレイ輝度に関して最大値はGalaxy S23 Ultraの方が上ですが日常使いではほぼ差なし。少なくともPixel 7 ProでもHDR表示で1000nitsまで高くなるのでそうそう困ることはないです。

むしろPixel 7 Proは屋外で最大輝度で表示される際に他の機種と比較すると消費電力が多い。そのため屋外で使う頻度が多いユーザーほど電池持ちが悪いと感じる方が気になります。

個人的にはPixel 7 Proでも十分に明るいディスプレイですが拘りたい人はGalaxy S23 Ultraです。

また同じく可変式の120Hz表示に対応しているとはいえUIの差なのかTwitterで確認する限りPixel 7 Proの方が安定してスクロールできGalaxy S23 Ultraはちょっとカクツキが発生。

体感的にGalaxyは他の機種よりもTwitterでスクロールする際にカクツキが発生しやすい印象です。そしてディスプレイと合わせて確認したいのが指紋認証で顔認証に関しては特段差がないと思います。

一方で同じく画面内指紋センサーを採用しているとはいえGalaxy S23 Ultraは超音波式を採用。手持ちかつ自分の指紋で見れば大きな差を感じなく安定している印象ですが光学式の方が個人差に個体差が出やすい印象でPixel 7 Proの指紋認証の方がユーザーを選ぶという印象です。

正直ディスプレイに関しては大きな差があるわけではなくコンテンツの大きさに少しでも拘るならGalaxy S23 Ultraという感じで自分は持ちやすさと合わせるとPixel 7 Proを選びます。

基礎スペックを確認。

そして次に基礎スペックですがAndroid13を標準搭載は共通ですがアップデートサポート期間に違い。セキュリティアップデート最大5年は共通でもPixel 7 Proはメジャーが3回に対してGalaxy S23 Ultraは4回と長いです。

ただ注意点として国内版に関してはどうなるか不明です。

Pixelに関してはキャリアモデルやグローバルモデルに直販と関係なく共通した対応ですがGalaxy S23 Ultraの国内版はおそらくキャリアモデルのみなのでキャリアが対応するかどうか次第。

また国内版でみると物理+eSImのDual SIM構成はおそらく一緒ですがdocomoユーザーは注意。Pixel 7 Proの国内版はB21とn79に非対応ですがGalaxy S23 Ultraのdocomo版は対応するかも。

容量構成に関してGalaxy S23 Ultraの国内版はおそらくRAM12GB/ROM256GBモデルが扱われるかも。ただ細かい差で見ればGalaxy S23 UltraのみUFS4.0に対応しているため書き出し/読み出しが速い。

一時期話題となったGalaxy S23シリーズのシステムによるストレージの占有量ですが手持ちだとPixel 7 Proは15GBに対してGalaxy S23 Ultraの韓国版は35GBくらいです。

Pixel 7 Proと比較すれば多めですがそこまで気にするような容量ではありません。

そして大きな差に繋がる可能性があるのが搭載SoCでとりあえるベンチマークを3回連続で回しました。スコア的に見ればPixel 7 Proが80万点前後でGalaxy S23 Ultraが120万点前後と大きな差。

ちなみにGalaxy S23 UltraはGOSをオンの状態で計測しているので条件を整えればもっとスコアをあげることができると思います。

一方で今回ベンチマークスコアの計測に合わせて外部温度も計測してみましたがGalaxy S23 Ultraは32.1/36.4/40.7でPixel 7 Proは31.7/36.1/38.1度を記録。

Galaxy S23 Ultraを開封した初日に計測しているため平等とは言えない条件ですが完全に想定外でベンチマークでの結果で見ればPixel 7 Proの方がGalaxy S23 Ultraより内部も外部温度も安定。

自分は長時間ゲームなどをやらないため長時間負荷をかけた場合はGalaxy S23 Ultraの方が発熱含めてパフォーマンスの持続性が優秀だと思いますが自分の使い方であればPixel 7 Proの方が発熱が落ち着いているという感じです。

ベンチマークスコアで見れば大きく劣るとはいえ80万点も出る機種で日常の範囲で動作性で困ることはなく思っていたよりGoogle Tensorが頑張っている。

バッテリー容量は一緒ですが充電速度に差がありワイヤレス充電こそPixel 7 Proの方が速いですが有線の場合海外サイトを参考にするとPixel 7 Proがフル充電に1時間50分近くかかるのに対してGalaxy S23 Ultraは59分前後なのでかなりの差があります。

どちらもバッテリーへの負荷を避けるための充電方法ですがGalaxy S23 Ultraが速すぎのかPixel 7 Proが遅すぎなのか不明です。手持ちのGalaxy S23 Ultraのバッテリーの最適化が終了していないため現時点で判断するのは難しい。

ただPixel 7 Proは海外サイトのバッテリーを参考にすると84を獲得。

一方でGalaxy S23 Ultraは126を獲得しており使い方次第ですがGalaxy S23 Ultraの方が電池持ちは安定していると思います。まだ最適化が終了していない段階でもGalaxy S23 Ultraは電池が減らないのでかなりいい感じ。

ゲームにやるにしろ長時間撮影するにしろオールマイティな使い方ができるのはGalaxy S23 Ultraの方がいいです。そして音量を50%に設定してスピーカーテストをしてみました。

音量に関してはそこまで差がないように感じますがGalaxy S23 Ultraの方がより低音がしっかりでPixel 7 ProはPixelの中ではスピーカーが優秀な方ですがGalaxy S23 Ultraと比較すると音量も音質も劣っている印象。

特に低音に差がありGalaxy S23 Ultraの方が明らかに臨場感がある。動画をみたり音楽を聴いたりとオールマイティに楽しめるのはGalaxy S23 Ultraだと思います。

カメラを確認。

そして最後にカメラですがメインカメラセンサーのサイズは一緒ですが画素数には大きな差があります。とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

まずGalaxy S23 Ultraの超広角で撮影してみました。

同様にPixel 7 Proでも撮影。ここから基本写真はGalaxy S23 UltraにPixel 7 Proの順番です。

Galaxy S23 Ultraは前モデル対比で色味が落ち着いたとはいえPixel 7 Proの方がまだまだ現実により近い色味をしています。

広角で撮影。

次に両機種で広角(1倍)で撮影してみました。先ほどと同じくGalaxy S23 UltraにPixel 7 Proの順番です。

広角になると超広角以上に色味の差がはっきりします。Pixel 7 Pro自体も決して大人しい色合いではありませんがそれでもGalaxy S23 Ultraと比較すると大人しめに感じます。

ポートレートでも撮影してみましたが最短撮影距離などにはあまり差がない一方でフォーカス精度はPixel 7 Proの方が優れていることが多いです。なのでポートレートで見るとPixel 7 Proの方が失敗する可能性が低い。

望遠で撮影。

Pixel 7 Proにとっては光学ズームとなる5倍で撮影してみました。Pixel 7 Proの方がより鮮明に撮影できている印象を受けます。

次にGalaxy S23 Ultraにとって光学ズームとなる10倍で撮影してみました。今回のサンプルを見る限りでは解像感はあまり変わらない印象ですがGalaxy S23 Ultraの方がちょっと色潰れしているのが気になります。

最後にPixel 7 Proにとって最大となるデジタル30倍ズームで撮影してみました。流石にこのズーム倍率になると画質に雲泥の差があります。10倍程度であればそこまで変わらない印象ですがそれ以上になると徐々に差がが開いていく感じです。

低照度で撮影。

そして手持ち/ナイトモード/1倍でサンプルを撮影してきました。写真はGalaxy S23 UltraにPixel 7 Proの順番です。

かなり厳しい環境ですがGalaxy S23 Ultraはフレアにゴーストが最小限に抑えられている中Pixel 7 Proはかなりひどい感じです。どちらも低照度撮影に力を入れている機種ですが最も差がつくのが今回のようなシーンだと思います。

今回Galaxy S23 Ultraは全体的に暗めで以前のように無理に明るくしている感じではなく個人的には好印象でした。またGalaxyの低照度撮影といえば赤みがかかる印象でしたがそんな感じもありません。

まとめ

今回はGalaxy S23 UltraとPixel 7 Proをざっくりとですが比較レビューをしてみました。価格に関してアメリカで見ればPixel 7 Proが$899に対してGalaxy S23 Ultraは$1199と高い。

ちなみに国内で発売される可能性が高い256GB同士で比較した場合Pixel 7 Proが13万9700円でGalaxy S23 Ultraが前モデルすら18万円前後だったことを考えるとこれより安くなることは正直考えにくく仮に価格が据え置きだったとしてもこの価格差4万円をどう捉えるかだと思います。

どちらも使いやすさを意識した機種でGalaxy S23 Ultraの方が端末自体の完成度も高い上にエコシステムしっかりしているのでトータルで見れば満足度は高いと思います。

ただPixel 7 Proの方が安くPixel Buds ProやPixel Watchと揃えることができるので使いやすさよりも完成度の差と価格差をどう捉えるかで選べばいいようにも感じます。

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