Galaxy S23 正式発表。前モデルから進化がちょっと乏しいかも

先日にSamsungはGalaxy Z Fold 4とGalaxy Z Flip 4を正式発表しており合わせてGalaxy Buds 2 ProやGalaxy Watch 5シリーズも発表するなど下半期の新製品に関してもかなり充実している印象です。

詳細は「何が変わったのか徹底比較。Galaxy Z Fold 4とZ Flip 4が正式発表」をご参照下さい。また先日には韓国版のGalaxy Z Fold 4を購入して思うのはパッとした分かりやすい進化はないものの完成度が着実に高くなっていることを実感できる良機種に仕上がっていること。

詳細は「Galaxy Z Fold 4の開封レビュー。Z Fold 3から本当に変わった?」をご参照下さい。さて今回SamsungがGalaxy S23シリーズを正式発表したので前モデルからどう変わったのか簡単にまとめたいと思います。

Galaxy S23

Galaxy S23シリーズが気になっている方はすでにリーク情報である程度確認している可能性。また自分が先日公開させて頂いた記事ともかなり被る部分があるので今回は正式発表を経て気になる部分を中心に確認していきたいと思います。

まず標準モデルであるGalaxy S23ですが筐体サイズにしろ重さにしろ前モデル対比でほぼ変化はないですがコンパクトモデルを求めるユーザーにとっては貴重な選択肢の一つに違いはありません。

デザイン上の大きな違いはサイドフレームに一体化したようなカメラバンプがなくなりカメラレンズそれぞれが独立したデザインを採用。

iPhoneを使った時がある人は共感してくれるかもしれませんがレンズそれぞれがバンプしたようなデザインだとレンズそれぞれの間の部分に汚れがたまるのがちょっと嫌です。

メンテナンスのしやすさという面では今までのように台座部分があった方がよかったかも。何よりデザインとしてみた場合は完全にユーザーの好み次第です。

またカラバリは4色展開で従来は明るめの色が多かったですが今回はグリーンにブラックと半分はちょっと暗めの色合い。そのためか全体的にポップな印象ではなくなり質感を意識してきた感じなのかもしれません。

ちなみにSamsungオンラインショップ限定のカラバリが用意されておりライム/グラファイトの2色。

また耐久性の部分ではGorilla Glass Victus 2を採用した初めての機種の一つにGorilla Glass Victusと比較してどのような改善が施されたのかなどスペック的な部分は不明。

ただガラスの耐久性を求めるのに最も過酷な条件をクリアしたとしており耐久性は改善しているGorilla Glass Victusが前モデルと比較して擦り傷などへの耐久性が2倍に強化された一方で落下による耐衝撃性が不十分という印象があったたことからも耐衝撃性がより改善されているかも。

ディスプレイに関してはディスプレイサイズに表示解像度にリフレッシュレートなど変わらずです。ちなみにGalaxy S23とGalaxy S23+は可変式120Hz表示に対応しておらずコンテンツに合わせて段階式のリフレッシュレートです。

ただ大きな進化点としてはディスプレイ輝度で前モデル対比対比で30%近く高くなり最大1750nitsとかなり明るいディスプレイを搭載。ただ電池持ちに不安が残るモデルだからこそディスプレイ輝度の改善も電池持ちへの影響が心配。

基礎スペックを確認すると容量構成は前モデルから変化もなくSDカードスロットも非搭載です。

注意点としてGalaxy S23シリーズが最新となるUFS4.0を採用している中Galaxy S23のベースモデルのみはUFS3.1でこの理由としてSamsungが公式発表したわけではありませんがSamsung自身がUFS4.0に対応した128GBのストレージを製品化していないからとされています。

一応他社なら選択肢があるみたいですが十分なパフォーマンスではなく下手なものを採用するよりは潔くUFS3.1を採用した可能性があるとされておりユーザー思いの選択です。

今まででSDカードスロットやイヤホンジャック復活の声を多数聞くとはいえSamsungが廃止したことを考えるともうニッチなニーズなのかもしれません。

そして大きな進化ポイントのSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxyを搭載していること。

Snapdragon 8 Gen2のメインコアはCortex-X3で通常版は最大で3.2Ghzで動作しますがGalaxy専用の特別版は3.36Ghzで動作することからもパフォーマンスはより高くなります。

またGPUに関しても強化されておりゲーム機能がより強化されていることに加えカメラの改善にも貢献しておりリアルタイムのセマンティックセグメンテーションを可能にする世界初のスマホに。

ただ今回の発表では確認できませんでしたがざっくり言えばSnapdragon 8+ Gen 1など従来のオーバクロック版でSamsungが期間限定の独占なのか。またSnapdragon 8+ Gen 2がないのか現時点で不明です。

ただ他社のメーカーが好きなユーザーからすれば限定は避けて欲しい。

バッテリー容量に関しては前モデル対比で微増しておりSnapdragon 8 Gen 2の搭載と合わせて電力効率の改善でスペック以上に電池持ちが改善する可能性はありますが詳細は不明でこれは今後のレビュー結果を待つ必要があります。

充電速度は有線は最大45Wに強化されていますがGalaxy S22 Ultraの充電速度を参考にすれば25Wでも45Wでも数分の差しかないと思います。ただスペック上で強化されたのは進化したという感じがしてまだマシです。

IP68に対応は変わらず生体認証に関しては2D顔認証に加え超音波式指紋センサーを搭載ところも変わらずです。現時点では何より発熱と電池持ちがどうなっているのかで安定性が改善しているならそれだけでも十分に価値があるという感じです。

最後にカメラですがセンサーに変更があったのか現時点で不明ですが画素数やスペックだけでみるとほとんど一緒です。ただSnapdragon 8 Gen 2で
画像処理も強化されているので全体的にクオリティが改善する可能性が高いです。

Galaxy S23+

次に中位モデルであるGalaxy S23+ですがざっくりと言えばGalaxy S23を大きくしただけです。

前モデル対比で本体サイズや重さに違いがほとんどない一方でGorilla Glass Victus 2の採用で耐久性の改善。

またカラバリも同じく4色展開なのでぱっと見て大きさ以外に違いがない。

ディスプレイのスペックも進化した部分は正式発表ではほとんど確認できないという感じ。

一方で基礎スペックに関して容量構成が変わっており市場によっては512GBモデルの追加。逆に従来のモデルであった128GBモデルが廃止になっているのでベースモデルの底上げ。

またバッテリー容量に関してはGalaxy S23と同様に前モデル対比で増加しているのは嬉しい。もともとPlusモデルは電池持ちがいい方なのでGalaxy S23+ではどこまで電池持ちが改善しているのか気になるところ。

またカメラに関してはGalaxy S23と同じでほぼ進化なし。SamsungはGalaxy SシリーズにおいてUltraに注力することを明らかにしており最新でみればGalaxy S23とGalaxy S23+は価格優先モデル。

ただGalaxy S23+価格的にもGalaxy S23ほど安いわけでもなく前モデル対比でカラバリ変更/デザイン変更/SoCの変更/バッテリー増量程度でGalaxy S23と比較してもちょっと進化が乏しい印象。

近年Plusモデルの売上が圧倒的に悪く今回もラインナップとして揃えた程度な印象です。ちなみに一部情報によると来年はPlusモデルが廃止と予測されているので逆にGalaxy S23+は貴重な機種になるかもしれません。

Galaxy S23 Ultra

そして最後に最上位であるGalaxy S23 Ultraについて確認していきたいと思います。

カラバリこそ変更はあれど同シリーズの中ではデザインの変化が正直最も乏しく分かりにくいです。カメラ部分にリングがついたこととEdge部分の範囲がよりスリム化されよりフラット化したこと。

ちなみにメインカラバリはグリーンとなっており日本でもグリーンは発売され可能性が高い。

一部市場では前モデルと同様にSamsungオンラインショップ限定のカラバリが用意されておりライム/スカイブルー/グラファイト/レッドの4色で前モデル対比でライムが追加された感じ。

あとは気になる部分として僅かに重くなっており折畳式機種を除けばトップクラスの重さです。横幅が78.1mmもあることを考えるとiPhone 14 Pro Max同様にユーザーを選びます。

ディスプレイに関しては現時点で確認できる範囲では進化がほぼなく以前の記事でも触れさせて頂きましたが最新のディスプレイを採用しているかどうか。仮に採用していないのであればiPhone 14 Pro Maxよりディスプレイの評価は低いかも。

あとはユーザビリティの面でディスプレイがよりフラット化されたこともありS-Penユーザーによっては嬉しい変化かも。ただ個人的には開き直って完全にフラット化して欲しかった。

基礎スペックを確認すると容量構成が変更されており市場によりますがベースモデルがRAM8GB/ROM256GB。ただ多くの市場ではRAM12GB/ROM256GBが実質ベースモデル扱いになる可能性がある一方で最大で1TBに対応。

ちなみに以前のようにRAM16GBモデルは存在しません。またSoCが進化したことでGOSでついた負のイメージを払拭することができるのか気になるところで特に電池持ちの改善に期待しています。

Galaxy S22 Ultraはハイエンドモデルの中では電池持ちが優秀な方で海外サイトのバッテリーテストの結果を確認すると108でGalaxy S21 Ultraが記録した116を超えて欲しくiPhone 14 Pro Maxの121にどこまで迫ることができるのか気になるところです。

充電速度に変更はなく生体認証も変更ありません。すでに実機からのリーク情報として採用している超音波式指紋センサーは前モデルと一緒であることが判明しており物足りないです。

とはいえ進化がなくてもGalaxy S22 Ultraの時点で十分のレベルなので仕方ないのかも。また実機で確認する必要はありますがスピーカーが低音を中心により改善されています。

音量自体はもともと心配していませんが音質に関してもより臨場感が出る可能性があり楽しみです。

またカメラを確認するとクアッドレンズカメラ構成 センサーの詳細も判明しておりメインはSamsungの200MPのHP2センサーを採用。センサーサイズ自体は前モデルから変わらずなのが残念ですが特に低照度撮影におけるフォーカス速度の改善。

さらにシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグも改善しているみたいなので今まで以上に動体の撮影にも強く。また超広角はIMX563からIMX564に変更。

そしてインカメラがGH1から12MPの3LUに変更とメインカメラセンサー含めると3つのセンサーが刷新されており望遠レンズはIMX754を継続採用。光学10倍/デジタル100倍ズームに対応しておりSoCなどからも画質自体は改善されているみたい。

カメラがどの程度改善されているのか実際に使ってみないとわからない部分が多いので何ともですがぱっと見の印象としてはメインカメラセンサーの高画素化が一番分かりやすいです。

価格と発売日。

そして価格に関してアメリカではGalaxy S23が$799でGalaxy S23+は$999からでGalaxy S23 Ultraは$1199からとなっており前モデル対比で据え置きとなっています。

ただ多くの市場では確認しきれていませんが値上げされている可能性が高くこれはドル高の影響でアメリカだけが価格据え置きという流れなのかもしれません。

ちなみにヨーロッパでは100ユーロは値上げという感じなので結構高くなります。アメリカでは2月17日より発売という感じで発表から発売までとほぼ例年通りの流れです。

ちなみに認証情報からも国内ではauとdocomoがGalaxy S23とGalaxy S23 Ultraを扱う可能性が高く発表は3月頃が目処かなと思います。国内での価格もGalaxy S23が13万円前後でGalaxy S23 Ultraが19万円前後になる可能性。

また原価コストの上昇から今年はプロモーションを少し控えめにすると言われているので国内における予約特典がどうなるのか気になるとろであとは直販版が出るのか気になるところです。

もちろん機種にもよりますが国内市場におけるAndroidでキャリアが扱っているPixel/Xperia/Galaxy/AQUOSの中でGalaxyのみが直販版がないのでSamsung Japanが今後どのような動きをするのか非常に楽しみでその前にeSIM対応かつバンド縛りがなくなりそなのも楽しみです。

まとめ

今回はGalaxy S23シリーズが正式発表されたので改めてまとめてみました。基本はSoCで安定性の底上げという感じで正直それ以外は目立った進化がないという感じです。

特にフラッグシップモデルを求めるユーザーに対して何か強烈にアピールできるものがない印象。その中で価格も仕方ないとはいえ高価格化してどの程度注目を集めつのか気になるところです。

自分もまずは海外版を購入する予定なので手元に届き次第レビューをしたいと思います。

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