Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。
また先日には香港版のXperia 5Ⅳを購入して開封レビューをしてみましたが発熱以外は想像以上に良く良機種に仕上がっている印象を受けます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 開封レビュー。満足度激高。けど発熱はひどめ」をご参照下さい。
さて今回は主観ですがXperiaが目指すべき道はvivoだったように感じるので簡単にまとめたいと思います。
ゲーミングスマホより優れる発熱対策。
ここ最近vivo X Fold+にvivo X90 Pro+を使っていて思うのはXperiaで物足りなさを感じる部分が上手くカバーされていること。まず一つ目として本体の放熱対策です。
中華メーカーは最新SoCを積極的に採用することからもvivo X90 Pro+で見ればSnapdragon 8 Gen 2を搭載していますがXperiaに最新SoCを採用して欲しいとは思わない。
vivo X90 Pro+の大きな特徴として執筆時点では最大クラスとなるベイパーチャンバーの搭載。
Xperia 1ⅣやXperia 5Ⅳは自分の使い方であれば真夏でない限り発熱がやばいと感じることはほとんどありませんが長時間撮影をしたい人や長時間をゲームをしたい人にとっては発熱しやすくストレスの原因になります。
ゲームに関しては発熱でアプリが落ちるということはなくてもソフトでリフレッシュレートなどを強めに制御するため動作が不安定になることが多いです。
一方で長時間撮影に関して海外版は関係ありませんが国内版でみるとXperia 1Ⅳの直販のみ対応。
長時間撮影モードに対応していないキャリアモデルやXperia 5Ⅳは発熱によるユーザーの怪我を避けるために発熱がひどくなると強制的にアプリを終了させます。
カメラに関してはまだしもゲーミングスマホとしてゲームエンハンサー機能をバリバリ強化。このことを考えると長時間快適にプレイが出来ないというのはユーザーからすればデメリットです。
vivo X90 Pro+はゲーミングスマホとしてアピールしているわけではありませんが発熱対策を強化。ゲーミングスマホでも5000mmm2のベイバーチャンバーを搭載していればかなりデカい方なのに8900mmm2で強化していることを考えるとすごい。
発熱はゲームや動画に限らず全ての動作において弊害になりまた内部温度が高い状態が継続すると内部にも負荷がかかるため故障するリスクもありそのことを考えるとハイエンドクラスは発熱対策は出来るだけ強化しておいた方がいいように感じる。
Xperia 1Ⅳ専用のゲーミングギアであるXperia Streamが発売されていますが注目度はイマイチ。ゲーム用のコントローラーだったらもっと注目度が高かったかもしれませんがそうではない。
またXperia Streamを装着すると散々発熱がひどいと批判されていたXperia 1Ⅳでもパフォーマンスがかなり安定することが明らかに。もちろんアクセサリーを使えばある程度安定するのは当たり前でそれよりもユーザーとしては本体の発熱対策で安定させて欲しいところ。
他のメーカーよりもかなり拘ってゲームエンハンサーを開発していることからも本体の発熱対策もしっかり強化してvivo X90 Pro+までいかずともゲーミングスマホレベルには強化して欲しい。
発熱が改善されるだけでもユーザーのXperiaに対する評価は大幅に変わると思います。
画角で分かりやすくしたカメラ。
次にカメラですがXperiaとvivoは同じくカールツァイスレンズを採用しています。なのでやりたいことというか写真で表現したい部分として少なくとも目指している方向性は似てる。
また多くのメーカーのスマホが複数のカメラを搭載。また一枚の写真を撮影する際に複数のカメラで撮影して一枚に合成していることがあります。例えばPixelの顔フォーカスは広角カメラと超広角で同時に撮影して被写体が動いていても顔がぶれないように補正しています。
なので多くのメーカーの機種は複数のカメラが独立した存在というよりは相互補完している感じ。
一方でXperia 1Ⅳで見た場合16mm/24mm/85mmと3つの画角で撮影できるというコンセプトでトリプルレンズカメラをというよりは画角が異なる3つのシングルレンズカメラを搭載。
なのでカメラがそれぞれ独立しているという考え方。デジタル一眼では好みの画角で撮影する時にカメラレンズを変えて撮影するのでその流れをXperiaにも採用しているという感じです。
このコンセプト自体は個人的に好きですがvivo X90 Pro+でも似たようなことをしています。それがポートレート撮影でvivo X90 Pro+はまずポートレート専用のセンサーを採用。
さらにその上で24mm/50mm/90mmの3つの画角でポートレート撮影を楽しめるようになっています。
Vivo X90 Pro+の場合はポートレートで異なる画角でとアピールしてますが通常の写真撮影でも1倍/2倍/3.5倍で表示されておりベースはこの倍率で撮影できるようになっています。
ここで気になるのがXperiaのハード的な部分で24mmに対して16mmと85mmの画質の差が地味にある。
vivo X90 Pro+に関してはメインカメラセンサーがIMX989とデカすぎるだめ他の画角よりハード的に強すぎですが他の画角でもある程度の画質撮影できるように強化されています。
Xperiaのカメラのコンセプトをしっかり実現したいなら全画角である程度センサーのレベルは揃えた方がよくむしろ全画角でメインカメラセンサーを採用するくらいの勢いが欲しいところ。
カメラのコンセプトの割には他のスマホと同様にメインカメラセンサーは頑張っているけど他のカメラセンサーはそこまでじゃないため結果メインの24mmで撮ることが増え他の画角にすると満足度が下がるという感じです。
Xperia 1Ⅳではメインカメラセンサー自体が物足りないですが他の画角はもっと物足りない。シングルレンズカメラを3つ搭載するというコンセプトならしっかりと底上げするべきのように感じます。
個人的にvivo X90 Pro+が欲しいと思った理由でポートレート撮影に力を入れていることですが3つの画角で楽しめるということでXperiaっぽい部分を感じたからより興味を持ったんだと思います。
メインカメラセンサーの進化はもちろん進化ですが他の機種以上に搭載しているカメラセンサーのバランスも重要。
中距離以下の撮影に特化しているならvivo X90 Pro+のようにポートレート専用センサーを搭載して望遠レンズ以外はある程度同じような感じで撮れるようにした方が際立つと思います。
唯一のアドバンテージ。
3つ目として同じくカメラですが動体の撮影に特化していることです。Xperiaの特徴として秒20コマのバースト撮影や瞳フォーカスや対象を追従するリアルタイムトラッキング機能です。
これはまだまだアドバンテージがあり最近vivo X90 Pro+を使ってより感じます。瞳にフォーカスを合わせることで人物であれば顔はぶれずに撮影できることが多い。
Pixelに関しても動体の撮影に強いですがこれはシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグが少ないことに加え顔フォーカスの機能により動体の撮影が上手くいくことが多い。
一方でvivo X90 Pro+はポートレートモードでも動体の撮影が上手くいくことが多い。
ただPixelやXperiaと比較するとフォーカスが甘めという感じで上手く撮れたと思っても後で確認すると顔がぶれているなどXperiaやPixelにはまだ及ばないかなという印象です。
ただvivo X90 Pro+でみればIMX989を搭載しながらも超低遅延技術で処理が早く動体の撮影にも強く取り込める光量が多いことからも低照度の環境でもしっかり撮れます。
さらに大型センサーのメリットとして中距離以下ではポートレートを使わずともボケ感がある。
写真の撮影も可能で別途スポーツモードにも対応しており1倍でもボケ感はなくなりますが動体の撮影に特化したモードがあるお陰でブレが少ない写真を撮りやすいというメリット。
Xiaomiに関しても低遅延処理に力を入れてきており動体の撮影に力を入れています。
ナイトモード含めてオールシーンで撮影できるスマホが動体の撮影に力を入れ始めた場合に今は絶対的な強みだとしてもいずれXperiaのアドバンテージはなくなる可能性があります。
個人的にはポートレートで動体の撮影が出来た方が楽しくXperiaはちょっと厳しい感じ。
ポートレートモードだと背景の加工感が強すぎて嫌だと思う人もいると思いますがvivoは中華のスマホの割には加工感がそこまでひどいという感じではなくXperiaが目指している自然なボケ感を割と安定して再現できているように感じます。
それでポートレートで動体の撮影も出来るとなれば魅力的でXperiaは現状ボケモードでの動体の撮影は厳しいです。圧倒的なアドバンテージがあるからこそ付随した部分もしっかり底上げして欲しいように感じます。
自分はXperiaを使うシーンでもカメラ自体のバランスを考えると今はPixelの方がお勧めしやすくvivoが日本で発売されることになればvivoの方がよほどの拘りがない限りはお勧めしやすい。
まとめ
端末で見ればディスプレイやオーディオはXperiaの方がvivoより優れている印象です。ただ一方でハイエンドを購入する人が気にするパフォーマンスやカメラという部分ではvivoです。
例え後追いになったとしてもSonyが目指したい未来に行っているのがvivoのように感じます。いい意味で刺激をもらってライカコラボ勢に対してカールツァイス勢で盛り上げて欲しいです。
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