コスパ王決定戦。Pixel 6aとPixel 7 徹底比較レビュー

先日には売れ筋かつ廉価モデルの最新機種であるGoogle Pixel 6aの開封レビューをしたので詳細は「こんなスマホを待っていた。Google Pixel 6aは想定以上に丁度いいスマホ」をご参照下さい。

また先日にGoogle Pixel 7とPixel 7 Proを購入して開封レビューをしてみましたが思っていた以上に前モデルのデメリットがしっかり改善されておりかなりの完成度に仕上がった印象を受けます。

詳細は「Pixel 7とPixel 7 Pro 開封レビュー。発熱が想定以上に改善でめっちゃいい」をご参照下さい。さて今回は今年のハイコスパ機種として注目度が高いPixel 6aとPixel 7の実機比較レビューをしてみたいと思います。

デザインを比較。

先日にはスペックに基づいての比較記事を公開させて頂いており重複する部分もあるのでご了承下さい。まずデザインで気になる部分を確認したいと思います。

筐体サイズは大きな差がある訳ではなくPixel 6aが地味にデカいからこそ差がない印象ですがやはり持ち比べるとPixel 6aの方が良い。本体の厚みの差はあれど片手操作する際に丁度いいと思えるのがPixel 6aです。

個人的には筐体サイズより気になるのが重さでPixel 7は前モデルから軽量化されたとはいえガラスフィルムなどを装着すると200gを超えて重量級の仲間入りをするのに対してPixel 6aはガラスフィルムとケースをつけて200gオーバーという感じなのでPixel 6aの方がやはり軽い。

Pixel 7は前モデルより小型化したこともあるせいか持ちやすくなった分余計に重さを感じやすいです。本体のデザインとしては基本統一されておりカラバリに関しては完全に好みの問題です。

本体上部の比較をしてみましたがアンテナスリットがPixel 7の場合1本に減っていることを確認できます。

本体左側面を確認するとSIMトレイの搭載のみと共通。

本体右側面を確認すると音量ボタンと電源ボタンの搭載は共通。カメラ部分に合わせてPixel 7はアンテナスリットが2本に増えています。

本体下部を確認するとUSB-Cにスピーカーを確認できます。僅かにですがPixel 7の方がスピーカーグリルが大きくなっています。

大きく違うのはカメラ部分で搭載しているセンサーサイズの違いも影響しているのかカメラバンプに差。

Pixel 6aは真上から見てもほとんど気にならないのに対してPixel 7はしっかりとバンプしておりカメラバンプ部分に指を引っ掛けることも可能。

ただ一方で好みの問題ですがカメラ部分のデザインは個人的にはPixel 7の方が好きでカメラレンズ以外の部分はアルミフレームにマット仕上げで高級感を感じますがPixel 6aはちょっと野暮ったい印象。

Pixel 6aの方がカメラ部分において無駄な部分が多く感じるデザインに見えてしまいますがPixel 7はより引き締まった印象を受けます。あと合わせて確認しておきたいのが耐久性でサイドフレームにアルミを採用しているのは多分一緒。

そしてバックパネルにガラスも共通ですがPixel 6aはGorilla Glass 3なので大きく劣ります。落としてしまった場合よりも引っ掻き傷や擦り傷に対して耐性がないという感じです。

またバックパネルを押してみると気のせいなのかもしれませんがPixel 6aの方がプニプニしている。サイズ感が優先ならPixel 6aですがPixel 7もだいぶ改善。とはいえPixel 6aのサイズ感がちょっと中途半端だからこそPixel 7も中途半端に感じます。

まず気にしてほしいのが3つあり一つ目は本体の重さで2つ目はカメラバンプとカメラデザイン。そして3つ目に耐久性の差で個人的にはPixel 7の方が好みのデザインですがまだまだおすすめしやすいサイズ感ではないです。

ディスプレイを比較。

次にディスプレイを確認したいと思います。アスペクト比が一緒かつ横幅にそこまで差がないためディスプレイサイズの差は単純に縦幅の差という感じでPixel 7の方が余白や黒帯が出来やすい。

YouTubeを再生してみるとPixel 6aに採用されているディスプレイを把握していませんがほぼ差なし。ただベゼルの差があるのかPixel 6aの方が全体的に黒帯が発生していることを確認できます。

一方でディスプレイの色味などよりも差を感じるのはディスプレイ輝度です。

Pixel 7はHDR表示の場合は1000nitsに対してPixel 6aは自動調節で最大876nitsです。正直両機種ともディスプレイの色味は暖色系でそこまで差を感じませんがHDR対応コンテンツなどをみる時などに輝度の差からPixel 7の方が明るく見やすい。

ちなみにPixel 7は自動調節の場合は最大で1400nitsに対応していることからも屋外で見た時にPixel 7の方が明らかに見やすいです。ただ逆に手動調節の場合はそこまで差がある印象はなく屋内で使っている分にはPixel 6aでも十分。

自分のように屋内で使うことが多い人はそこまで気にする必要はないですが屋外で移動が多い人はディスプレイ輝度が明るいPixel 7を選んでおいた方がいい。

また購入前から分かっていたことですがリフレッシュレートの差は大きくいくらPixel 7が90HzとはいえPixel 7を触った後にPixel 6aを使うと動きが鈍く残像を感じやすい。

Pixel 6aでミドルレンジによくあるもっさり感はほとんど感じませんがPixel 7の後にみると残像がひどく感じてしまい目が疲れます。

ここはユーザーが普段使っている機種によって評価が分かれるところで現状60Hz表示の機種を使っている場合は特段問題ありませんが90Hz以上の機種を使っている場合はストレスだと思います。

スマホを使う上で絶対見るのがディスプレイで結構ディスプレイスペックは重要です。ただコストがかかりやすい部分でもあり廉価モデルは如実にカットされがちという感じです。

ディスプレイサイズの差や色味の差は個人的にほとんど気になりませんが輝度の大きな違いとリフレッシュレートの差はユーザビリティに直結する部分なのでしっかり確認してほしいところです。

基礎スペックを比較。

そして基礎スペックですが5G対応/docomoバンド非最適化/eSIM対応でのDual SIMは共通です。ちなみにdocomoやahamoのeSIMでも通信や通話は出来ると思いますが対象機種ではないので注意。

まだPixel 7を使い始めたばかりなので確認しきれていませんが手持ちでみるとPixel 6aはAndroid13にアップデートしたことでちょっとバグが発生。なので現時点で判断しきれませんがAndroid13を標準搭載しているPixel 7の方が安定しているかも。

アップデートサポート期間はメジャーアップデート3回にセキュリティが5年と一緒ですがPixel 6aが早く発売された分早く終了。

容量構成に関してSDカードスロット非搭載は共通ですがPixel 7はカラバリによって256GBありそのため本体のストレージが少しでも多い方がいい人はPixel 7の方がおすすめです。

そしてRAMに関して正直スペックほどの差を自分の使い方では感じないですがバックグラウンドの処理の仕方が異なるのかPixel 6aは2~3個のアプリを開くとRAMの容量に余裕があってもアプリを切り替えると再リロードになるため切り替える度に読み込みが発生するので正直面倒です。

RAMを最大限使っているならまだしも余裕があるのになぜここまで制限するのかは不明です。待機電力などに差が生まれるのか不明ですがPixel 7はPixel 6aのような制御がありません。

そのためこまめにアプリを切り替えて使う人やアプリを都度終了させる習慣がない人はストレス。これはPixel 6aが廉価モデルだからという理由ではなく別の理由で制御されていると思います。

なのでスペックの差というよりはソフト制御の差からもPixel 7の方が快適に使えます。そして搭載SoCに関して独自SoCの初代と2代目を搭載。発熱を調べるためにベンチマークを3回回しました。

スコア的に見ればPixel 7は最高が80万点に対してPixel 6aが72万点なので丁度10%の改善。一方で気になったのはスコアでPixel 7は80万点から最終的に73万点と約10%程度の減少。

それに対してPixel 6aは3回目で55万点まで下落しているので約30%の減少になっています。内部温度的に見ればそこまで差があるわけではありませんがスコアに大きな差があります。

あくまでもベンチマークという指標で見ればPixel 7の方がパフォーマンスの持続性が優秀。

またベンチマークに合わせて外部温度も計測しましたがPixel 7は34.4/38.1/39.0度に対してPixel 6aは34.6/37.1/38.3と外部温度はまだPixel 6aの方が低いという感じです。

実際に触った感じとして背面部分はあまり差を感じませんがサイドフレーム部分でPixel 7の方が熱く感じるため結果Pixel 7の方が発熱した際により熱く感じやすいかもしれません。

ただ何よりPixel 6シリーズ対比でパフォーマンスの持続性や発熱が大幅に改善したPixel 6aとPixel 7がほとんど一緒になったことでGoogleもかなり頑張ったのではないかなという印象。

電力効率とGPUの強化を中心に設計されたGoogle Tensor G2の方向性は正解だと思います。

そしてバッテリーに関してPixel 7の方が筐体サイズが大きいのですがバッテリー容量は小さいです。Pixel 7を使い始めたばかりで何ともですがここ数日の体感ではPixel 7の方が減りが早い印象。

電池持ちに関しては海外サイトのバッテリーテストの結果を含めて後日別記事でまとめたいと思います。充電速度に関しては僅かにPixel 7の方が早く充電時間も僅かに短いと思われます。

どちらの機種も電池残量に合わせて充電速度が遅くなっていくのでフル充電には2時間弱は必要です。そして地味に差があるのがPixel 7のみワイヤレス充電に対応していることですがユーザー次第。

防水防塵に関してPixel 7はIP68に対してPixel 6aはIP67と浸水性能に差があります。

ただIP68に対応しているとはいえプールや海やお風呂などで使うのは基本NGなので実生活において基本はそこまでに防水性能に差があると思わない方がいいと思います。

そして生体認証は共通して画面内指紋センサーです。執筆時点でPixel 7に採用されている指紋センサーはさらにハード面で進化しているのか不明。今回比較する際にあたって指紋の登録回数は同じ指を2回で同じくSpigenのガラスフィルムを貼った上でテストしてみましたがかなりの差です。

手持ちでみた場合Pixel 6aはアップデートで反応が悪くなったこともありますがしっかり押し込んで認証するのに対してPixel 7に関しては軽く認証部分に触れるだけでも認証することができます。

もちろん個体差や個人差があるところですがPixel 6aがアップデート前で安定していた時と比較してもPixel 7の方が明らかに良く顔認証に対応していることからロック解除には雲泥の差です。

次に両機種ともステレオスピーカーを搭載。音量を50%にした上でスピーカーテストをしてみました。Pixel 6の時はほぼ変わらない感じでしたがPixel 7では明らかに音量が大きくなっています。

ちょっとPixel 6aのスピーカーは音量が物足りなさすぎるという感じでPixel 7は普通です。一方でPixel 7に関しては音質があまり改善せず音量のみが大きくなったという感じです。

なので両機種ともスピーカーはちょっと物足りないことに違いはありません。

カメラを確認。

最後にカメラを確認したいと思います。両機種とも望遠レンズを非搭載でAI超解像ズームを採用。ただ搭載SoCの画像処理の差なのかPixel 6aは最大7倍に対してPixel 7は最大8倍となっています。

メインカメラセンサーにおいてPixel 6aは歴代Pixelと同じくIMX355に対してPixel 7はGN1を搭載しておりセンサーサイズが全くと言っていいほど違います。

一方で画素数に関してPixel 7は50MPとはいえ基本ピクセルビニングを採用しているため12.5MPとほぼ一緒の画素数で撮影されます。まず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

まずPixel 7の超広角で撮影してみました。

次にPixel 6aでも同様に撮影してみました。

そしてPixel 7で撮影。

Pixel 6aで撮影しましたがPixel 7の方が色がはっきりしている印象を受けます。ちょっと好みが出そうな部分ですがPixel 7の方が色が分かりやすいという感じです。

広角で撮影。

次にPixel 7で撮影してみました。

次にPixel 6aで撮影してみましたが広角になるとPixel 7の方がちょっと青みがかかっているように見えPixel 6aは赤みがかっている印象を受けるのはきのせいでしょうか。

次にPixel 7で接写してみました。

次にPixel 6aで撮影。なぜか撮影の際に色味がおかしくなりました。一方でボケ感に関してはやはりセンサーサイズが大きいPixel 7の方が強く出ていることを確認できます。

そしてPixel 7でポートレートモードで撮影してみました。

そしてPixel 6aで撮影してみましたがボケ感に関してはほとんど差がない印象。ただPixel 6の時から一緒ですがPixel 7は撮影した時の画角よりちょっと広角気味に画像処理の際に補正されます。

そのためPixel 6aの方が実質同じ位置で撮影した場合は寄った撮影ができます。

望遠で撮影。

まずPixel 7で2倍で撮影してみました。

次にPixel 6aでも同様に撮影。まだ2倍程度だとそこまで差がない印象を受けます。

次にPixel 7で5倍で撮影してみました。

Pixel 6aでも同様に撮影してみましたがそこまで差がないように感じます。

最後にPixel 7で7倍で撮影してみました。

そしてPixel 6aで撮影してみましたが最大ズーム倍率になるとPixel 7の方がまだノイズが少ないことを確認できます。あくまでも今回のサンプルでみる限りは5倍程度まではそこまで差がある印象を受けません。

また今回サンプルがありませんが一番はっきりと違いが分かりやすいのが2倍で動画撮影をしている時で画質に大きな差があります。Pixel 7は基本ピクセルビニングをしていますが一定の条件では50MPで撮影しているみたいでその一つが2倍撮影での動画撮影。

改めてセンサーサイズと画素数の差を実感できる例だと思います。今回天候に恵まれず低照度のサンプルを撮影にいけるタイミングがなかったので何かしらの形で後日別記事にまとめられたらまとめたいと思います。

基本はPixel 6aとPixel 6の違いと似ている可能性が高いので過去動画のPixel 6aとPixel 6の比較記事を参考にして頂けると幸いです。

まとめ

今回はようやく手元にPixel 7とPixel 6aの実機が揃ったので比較レビューをしてみました。

叩き売りやら予約特典やらで価格がめちゃくちゃですがGoogle Storeにおいて同じ128GBの場合の価格差は約3万円と結構あるように感じますがPixelの特徴の一つとしてサポート期間の長さ。

仮にメジャーアップデートが終了する3年で判断した場合年間で1万円で月換算だと約840円です。なので価格差があってないようなものなので個人的にはPixel 7の方がおすすめがしやすいです。

ただ一方で少しでも電池持ちの良さや持ちやすさなど安定性を求めるならPixel 6aがいいと思います。どちらを選んだとしても今年の最優秀コスパ機種になると思います。

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