先日には売れ筋かつ廉価モデルの最新機種であるGoogle Pixel 6aの開封レビューをしたので詳細は「こんなスマホを待っていた。Google Pixel 6aは想定以上に丁度いいスマホ」をご参照下さい。
また先日にGoogle Pixel 7シリーズを正式発表しましたが円安の状況でかなり価格を頑張ってくれておりPixel Watchに関しては拍子抜けしたくらい安いという感じです。
詳細は「Google新製品発表。Pixel 7が予約特典で実質0円と激安」をご参照下さい。さて今回Google Pixel 7とGoogle Pixel 7 Proが手元に届いたので開封レビューをしてみたいと思います。
開封の儀
まずは開封をしていきたいと思います。化粧箱は白を基調としておりいつものPixelらしいデザイン。
同梱物はUSB-Cケーブル。
説明書にSIMピン。
そしてデータ移行のためのスイッチアダプターです。
電源アダプターはすでに同梱されておらずPD対応の電源アダプターを持っていない人は見直すべきです。Pixel 7は最大21WでPixel 7 Proは23Wで充電可能。
ちなみにGoogleの発表によれば30Wに対応した電源アダプターで30分で約50%の充電が可能としており最低でも25W以上は欲しいところ。またPixel 6の時はPD非対応の電源アダプターだと充電出来ない不具合も発生していました。
ざっくり言えば電源アダプター側もUSBCで25W以上の物を持っていないなら買った方がいいです。迷ったらGoogle純正の30Wがおすすめで自分は毎度お馴染みのAnker Nano II 45Wを使う予定です。
ちなみに付属品に関してPixel 7シリーズで同じです。そして今回アクセサリーも合わせて購入しました。
フィルムは共通してSpigenを購入。Pixel 7はフラットディスプレイのためガラスフィルムです。
ガイド枠付きのお馴染みのやつなので貼るのが非常に簡単で指紋認証対応しているものになります。
そしてPixel 7 Proに関してはEdgeスタイルを採用しているためガラスではなくTPUフィルムです。正直不器用な自分にとってTPUのフィルム自体貼るのが苦手なのに難易度が高い水貼りタイプは憂鬱。
付属している水で指先を濡らした後にフィルム全体をしっかり濡らして本体に装着させる。その後位置合わせをした後で水抜きをしっかりしてあげれば完成という感じです。
ありがたいと思うのが貼直が可能で失敗してももう一度濡らして再チャレンジ出来るのがいいです。正直だいぶ手こずりましたがとりあえず貼れたので良かった。
指紋認証対応のフィルムでPixel 6 Proの時も同じシリーズのものを愛用していたので信頼感はかなりある感じです。
両機種ともGorilla Glass Victusを搭載しているため耐久性は最高クラスに違いはありません。ただ傷がついてしまった時にショックなので自分は開封の時点でいつも貼っちゃう感じです。
デザインを確認。
次にデザインを確認していきたいと思います。個人的にいまだに謎なのが同じシリーズでありながらもアスペクト比が違うこと。
そのためPixel 6シリーズの時はディスプレイサイズが違う割には大きさにそこまで差がなかったですがPixel 7が前モデル対比で小型化したこともありPixel 7シリーズではより大きさが区別化された印象を受けます。
今回購入したのはそれぞれの限定色でPixel 7はレモングラスにPixel 7 Proはヘーゼルでどちらもいい感じの色味です。個人的には開封時点でレモングラスの色合いがすごく良く感じてかなりワクワク感を感じました。
パックパネルは光沢仕上げであるため今トレンドのマット仕上げと比較すると指紋が目立ちやすいです。海外で先行公開されていた実機レビューをみる限り濃いめの色こそ指紋が目立つ印象でしたが今回購入した2色はそこまで目立つという感じでなくちょっと安心です。
基本自分は屋内で使う場合ケースなしで使うことが多いので指紋がちょっと目立ちやすいとテンションが下がるので良かった。
本体上部を確認するとPixel 7 Proのみミリ波に対応していますがアンテナスリットの材質が変更。Pixel 6 Proの時は上部ほとんどがアンテナスリットという感じだったのでかなりスッキリな印象。
本体左側面にはSIMトレイのみです。
本体右側面を確認すると電源ボタンと音量ボタンといつも通り。ただPixelが他のAndroid機種と違うのは音量ボタンの上に電源ボタンがあることで他のAndroidを使った後に使うとよく押し間違えをします。
またサイドフレームに関してPixel 7はアルミですがPixel 7 Proはステンレススチールを採用。そのためか質感も差別化されておりPixel 7はカメラ部分含めマット仕上げを採用。
一方でPixel 7 Proに関してはカメラ部分含めて光沢仕上げとなっておりデザインが区別化。個人的にはPixel 7のマット仕上げの方が好きですがPixel 7 Proの方が高級感を感じます。
そして本体下部にはUSB-Cにスピーカーといつも通りの感じ。デザインの違いとしてぱっと見はカラバリと大きさとカメラ部分という感じがしますが細部でしっかり区別化されています。
またサイドフレーム側から見ればPixel 7 ProはEdgeスタイルを採用しているためよりスリムに。そのため本体の厚みは一緒なのに側面だけで比較するとPixel 7の方が分厚いと錯覚します。
またPixel 7 Proに関して最上位モデルの中では210gオーバーとはいえフィルムありでも214gくらいなので軽い方です。
ディスプレイを確認。
そしてディスプレイを確認したいと思います。スペック自体は前モデルから基本踏襲という感じです。
Pixel 7 Proは前モデルと比較すればEdge部分がよりフラット寄りになったと言われていますが実際に比較してみてもそこまで変わらない印象でここでまず好みが分かれる部分だと思います。
まだ詳細は明らかになっていませんが採用されているディスプレイ自体は異なります。Pixel 7はPixel 7 ProのようにLTPO技術を採用した可変式120Hz表示に対応しているわけでもない。
Pixel 6の時は低コストのSAMSUNGのリジッドディスプレイが採用された結果ベゼルにも影響。
Pixel 7も下部分のベゼルが比較的太いことからも世代は違えどリジッドディスプレイを採用かも。
ただ採用されているディスプレイは違えどYouTubeなどを再生してみても差はほとんど感じません。むしろ再生するコンテンツによってはPixel 7のアスペクト比20:9の影響で余白が出るかも。
何よりディスプレイ輝度の改善が嬉しいところでHDR表示の場合は両機種とも1000nitsで自動調節の場合つまり高輝度モードの状態だとPixel 7は1400nitsでPixel 7 Proは1500nitsに対応。
手動調節だとそこまで進化を感じないですが屋外で使うとかなり見やすくなったなという印象です。またリフレッシュレートに違いがありPixel 7はちょっと緩めのサクサク感という感じでPixel 7 Proに関しては非常にヌルヌルしている印象。
これがPixel 7 Proが通常の120Hzならサクサク感に地味に差を感じるのかもしれませんが可変式のためかそこまで動作性に差を感じない。ただ残像などはやはりスクロールで比較した場合だとPixel 7 Proの方が感じにくいです。
とはいえPixel 7でも十分に快適なことに違いはありません。
そしてディスプレイと合わせて確認したいのが画面内指紋センサー。Pixel 6の時はセキュリティを重視したチューニングを採用した結果認証速度が遅くそもそも認証精度も悪かった。
Pixel 6aではハード自体が刷新された上でPixel 6で培ったチューニングが採用されている。実際にフィルムありの状態で試してみると手持ちの場合かなり改善された印象です。
Pixel 6の時はちょっと押し込んだ状態でワンテンポ待つ感じでPixel 6 Proは軽く触れた状態でワンテンポおく感じでしたがPixel 7シリーズでは共通して軽くさっと触れるだけで認証できます。
記事執筆時点でセンサー自体が改善されているのか不明ですがPixel 6aよりも全然よくなっています。
ただ指紋認証はどうしても個体差や個人差が出やすく他の機種で指紋認証がなかなか反応しない人はPixel 7シリーズでも同様に反応しにくい可能性があるので注意が必要です。
基礎スペックを確認。
次に基礎スペックを確認したいと思います。標準搭載はAndroid13で3回のメジャーアップデートに5年のセキュリティアップデート。また3ヶ月周期で新機能が追加されるFeature Dropもあり次は12月の予定です。
ミリ波はPixel 7 Proのみ対応でeSIM対応のDual SIMに対応。そして残念なことにdocomo専用のバンドとも言えるn79とB21に非対応です。
B21は4Gでの高速通信するための補助的なバンドでユーザーの声がほぼないため何ともですがdocomoのキャリアモデルと比較した場合にPixelは非対応なので最高通信速度に影響が出るのであって非対応=通信速度が遅くなる感じではない。
そしてn79に関してはdocomoが今は5Gエリアを拡大する上で積極的に整備しているのがn79でざっくり言えばdocomoの5G対応エリアの半分を認識することが出来ないことになります。
これはユーザーの住環境によって評価が異なるので自分の住環境の状況で判断するべきです。バンドに対して何か認識違いがあったらすみません。
容量構成に関してPixel 7はオブシディアンのみ256GBのオプションがありPixel 7 Proはスノーとオブシディアンの2色で256GBのオプションがあります。
ただ執筆時点でPixel 7 Proの256GBモデルは予約すら出来ない状況になっているので初期在庫がどの程度あるのか不明ですが人気が集中しているのかも。この感じで大容量モデルが売れていけば後継機種での512GBの扱いに期待したいです。
SDカードスロットの非搭載は相変わらず。そして初期設定もまともに終了していない状況ですがベンチマークを3回連続で回してみました。
RAMに差はあれどそこまでスコアに差がある感じない。事前情報においてGoogle Tensor G2はSamsungの4nmを採用していると予測されていましたがGoogleが5nmを採用していることを明らかに。
構成されているコアやコア数が同じであることからもCPU面ではクロック数くらいの変更しかない。
ただGPUが強化されており新たに採用されたTPUのお陰でAI関連がしっかりと進化するなどGoogleは少なくとも処理性能に関してはこれ以上の性能は必要ないと判断しているのかもしれません。
現にベンチマークは今回試した限りだと最もハイスコアが出やすい1回目で77万点程度で10%程度改善。どうしてもSnapdragon 8+ Gen 1の100万点などと比較すると見劣りしますがそれでもパフォーマンスは十分だと思います。
そして気になる人が多い発熱ですがベンチマークの計測が終了ごとに外部温度も計測しました。Pixel 7は34.1/38.0/38.4度に対してPixel 7 Proは36.4/37.1/36.2度という感じです。
やはりPixel 7の方が搭載されているグラファイトシートの面積が小さいこともあるのかPixel 7 Proの方が同じ環境で熱くならないです。
あくまでもベンチマークに限定すると内部温度も他のハイエンドAndroidでは43度を超えてくる中40度程度に抑えられており外部温度もPixel 7 Proは37度程度までしか上がっていないのでかなり改善されてます。
まだまだ初期設定も完全に終わっていない状態であることから発熱しやすい環境だとは思います。
また何より最初に思ったのが初期設定時の発熱。最近Pixel 6を初期化して再設定したばかりでこの時と比較するとPixel 7シリーズは少し暖かくなるとはいえ全然発熱していないです。
外気温が20度程度まで下がってきたこともありカメラのサンプル撮影中もほぼ発熱を感じず。これからしっかりと試していく必要がありますが前モデルより大幅に改善した印象。
ただ注意点として直近のハイエンドと比較すればまだ大人しい方に感じますが今までミドルレンジを使っていて今回安くて購入した人からすれば発熱はびっくりするかも。
そしてバッテリーに関して両機種とも前モデル対比でバッテリー容量が減少しているのが残念。Pixel 7 Proは僅か3mAhですがPixel 7に関しては本体の小型化の影響か地味に減少しています。
GoogleによるとAIによる最適化やより消費電力の少ないディスプレイの採用にGoogle Tensor G2の搭載。この組み合わせで電力効率を改善したとしていますが電池持ちがどの程度なのか不明です。
あくまでも公式発表によれば待機状態における消費電力は抑制されているみたいですが開封から触っている感じだと電池の減りは前モデルから改善しているという印象は現時点でありません。
やはり使えば使った分減るというのがPixel 6シリーズだったのでそれと同じ感じで電池持ちがいい機種にある使っても電池が減らないという感じではなく今後検証したいです。
そして生体認証に関して指紋認証に加え新たに顔認証に対応。Googleは近年セキュリティをかなり意識しておりPixel 4で初めて採用した時もセキュリティの高さをアピールしていました。
このことから顔認証センサーを搭載しない2D認証には消極的かと思っていましたが今回で実装。DPAFに対応したインカメラでユーザーの顔をより立体的にスキャンしてGoogle Tensor G2でスムーズに認証する流れです。
ただGoogleはPixel 7シリーズ顔認証のセキュリティの区分をクラス1にしているみたいでセキュリティが低い認識。そのため顔認証が使えるのはロック解除時のみ。
顔認証の登録は非常に簡単で設定で認証後にスワイプでホーム画面を開くようにするかスキップするか選択することが可能。認証速度も十分で顔認証に対応しているだけでもかなり便利に感じます。
ちなみにマスクありだとダメ/鼻の部分まで出してもダメで下唇まで出せば認証が出来る感じです。
また夜に試せていませんが遮光性の高いカーテンが設置してある寝室で部屋を暗くした状態で試したところ認証が出来ないのでやはり赤外線なしでは低照度の環境では使えないと思います。
そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたが他の機種と比較してみないとなんともですがまずPixel 7 Proの方が明らかに音量が大きい。
ただPixel 7 Proは前モデルからそこまで変わった印象を受けませんがPixel 7は地味に音量も音質も底上げされた印象を受けます。ただどうしても物足りないことに違いなし。
両機種ともステレオスピーカーを搭載しているとはいえ音量/音質も平均的な印象です。
カメラを確認。
最後にカメラを確認したいと思います。大きな違いとしてPixel 7 Proのみが望遠レンズを搭載。Pixel 7はデジタル8倍ズームが最大に対してPixel 7 Proは光学5倍にデジタル30倍ズームに対応。
またPixel 7 Proのみ超広角がオートフォーカスに対応したことでマクロ撮影に対応。
ちなみに分かりにくいですがPixel 7もしっかりレーザーオートフォーカスを搭載しています。とりあえず時間があまりなかったので共通だと思う広角と超広角に関してはPixel 7 Proで撮影。
ズーム撮影に関しては両機種でサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
まず超広角で撮影してみました。
広角で撮影。
次に1倍で撮影してみました。雨が降っている中での撮影でサクッと撮影してきた感じですがいつものPixelという感じで楽です。超広角も広角も癖がなくいのがポイントです。
次にポートレートで撮影してみました。
ポートレートモードに関して最短撮影距離をほとんど気にせず使えさらにフォーカス精度が優秀なので他の機種では撮影するのが難しい被写体でもPixel 7シリーズは簡単にフォーカスを合わせてくれてめちゃくちゃ撮影が楽で本当に使いやすいです。
またマクロモードに関しては被写体に接近すると基本は自動で切り替わる感じでマクロ撮影のアイコンをタップすることでオフ。もしくはカメラの設定から自動マクロのオン/オフができます。
個人的にはそこまで使わないモードですがしっかり寄って撮影したいと気に便利だと思います。そもそもPixelの場合は他の機種ならマクロに切り替わりそうな画角でも十分に寄って撮れるので。
また新たに対応したシネマティックモードですがこれがPixelで使えるようになったのはデカい。あくまでも今回試した感じだとフォーカス精度がちょっと甘く感じることもありますがこれで今までボケ感のある撮影をしたい時はiPhoneで撮っていましたがPixelで十分。
望遠で撮影。
次にPixel 7で2倍で撮影しました。
次にPixel 7 Proで撮影してみましたがPixel 7の方が全体的に白っぽくなっている感じでPixel 7 Proで撮影した画像の方が色がはっきり表現できている印象を受けます。
次にPixel 7で5倍で撮影してみました。
Pixel 7 Proに関しては光学ズームなので画質は綺麗ですが気になるのは5倍以上になると色味がちょっと変わることです。望遠センサーに切り替わったからなのかちょっと他の画角と統一感がないように感じます。
最後にPixel 7の最大ズーム倍率となる8倍で撮影。
Pixel 7 Proでも同様に撮影してみましたがこの倍率になってくると雲泥の差です。5倍以上の撮影をしたい人はPixel 7 Proを選んでおけば間違いないという感じです。
購入した専用ケース。
最後に今回購入したケースですがまず1種類目はSpigenのお馴染みのクリアケースです。本体のデザインを楽しむにはクリアケースが一番でさらにケース自体の耐衝撃性もかなり優秀。
なので悩んでいる方には値段もそこそこなのでクリアケースという選択肢がおすすめしやすいです。
そしてもう一つがGoogle Storeで発売されているベルロイのレザーケースです。本体のデザインというよりはケースの質感やデザインを本体と合わせて楽しむという感じです。
Pixel 7用が6500円くらいでPixel 7 Pro用が7500円と結構お高いですが本体を安く買えたならアクセサリーでちょっと贅沢して楽しむのもありかなと個人的には思います。
ケース自体がもっと硬いかなと思っていましたが思っていたより柔らかく取り外しが容易なのもいい。
質感もデザインも良く今後はベルロイのケースは必ず購入するようにするかもしれません。
まとめ
今回はPixel 7シリーズを購入したので開封レビューをしてみました。第一印象としては前モデルよりカメラの幅が広がった感じで大きく変わったという感じではありません。
電池持ちは現時点で評価は出来ませんが顔認証に対応でロック解除は非常に楽に感じます。予約特典が魅力的でPixelを狙っていた人にとっては魅力的ですがスペックで見ればマイナー進化。
個人的には安さだけでよく分からない状態で購入した人から批判続出にならないかの方が不安です。前モデルにあったデメリット部分をしっかり潰してきた良機種でこれはかなりいい感じです。
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