進化なのか退化なのか。Pixel 6aとPixel 5aの比較レビュー

今年の後半に2世代目のGoogle Tensorを搭載して正式発表されると予測されていたGoogle Pixel NotePadが再び延期されたと予測されています。詳細は「もう嫌だ。Google Pixel NotePad。また延期されたかも」をご参照下さい。

また先日にはGoogleの売れ筋である廉価モデルの最新機種であるGoogle Pixel 6aの開封レビューをしてみたので詳細は「こんなスマホを待っていた。Google Pixel 6aは想定以上に丁度いいスマホ」をご参照下さい。

さて今回Google Pixel 5aから最新機種であるPixel 6aへ買い換える必要があるのか簡単に比較レビューをしてみたいと思います。

在庫はほぼなし。

記事執筆時点でPixel 5aはGoogle Storeにおいてはすでに終売しています。またSoftBankオンラインショップにおいても在庫なしであとは店頭に在庫があるかどうかです。

そのため新品を入手するのは困難な状況となってきておりあとは中古で購入するかどうかです。なので今回はPixel 5aユーザーがPixel 6aに乗り換えるべきかを中心に確認したいと思います。

デザインを確認。

Pixel 5a含めて2021年モデルの共通のネックとしてはどのモデルも筐体サイズが大きめで重め。

まだPixel 5aはマシな方でしたがPixel 6aは一回りいかないくらい小型化されており取り回しが非常にしやすくなっています。ただ質感は大きく異なりPixel 5aのバックパネルはプラスチックかつマット仕上げだったのに対してPixel 6aはガラスかつ光沢感のある質感です。

Pixel 6aはカラバリによりますが指紋は目立ちやすい。そしてなんとも言えないのがデザイン。

Pixel 5aの方がカメラ含めてシンプルなデザインを採用していますがカラバリはGoogleらしくない。一方でPixel 6aはGoogleらしいポップなカラバリですがデザイン全体ではシンプルさがないです。

個人的にはPixel 5aのデザインの方が好きでこのデザインを採用した最後の機種がPixel 5aになると思われます。おそらくこのデザインが今後復活する可能性は低くあるとしてもPixel NotePadくらいだと思います。

少なくともデザインで見る限りよりコンパクトな筐体サイズがいい人にとってはPixel 6aがいいです。

ディスプレイ比較。

そしてディスプレイに関して画素密度は僅かに違えど表示解像度にアスペクト比は一緒です。さらに60Hz表示も一緒でGorilla Glass 3を採用していることも共通で耐久性が不安なことも一緒。

単純に筐体サイズが大きい分Pixel 5aの方がより大きくコンテンツや文字が表示されます。なのでより大きくコンテンツを表示したいのかそれともPixel 6aでも十分かで判断するべきだと思う。

また記事執筆時点でPixel 6aのディスプレイテストの結果が公開されていないため詳細は不明。ただおそらくですがPixel 5aと同じく標準表示で500nitsでHDR表示で800nits程度だと思います。

実際に比較してみるとあくまでもディスプレイ輝度が自動調節の場合はPixel 5aの方が僅かに明るい。今までPixel 6を他の機種と比較してきましたが自動調節の場合は暗めに表示されがちという印象です。

ディスプレイに関しては本当に大きな違いもなく単純に大きさで判断するのが分かりやすいと思います。

基礎スペックを確認。

そして次に基礎スペックを確認したいと思います。同じく直販モデルで比較した場合eSIM対応でDual SIM対応も同じでミリ波非対応も一緒です。

大きな違いとしてはアップデートサポート期間でPixel 5aはメジャーアップデート3年にセキュリティアップデートが3年ですがPixel 6aはメジャーアップデートが3回にセキュリティが5年とTitan M2チップを搭載しているかの差。

少なくともPixel 6aの方が約1年遅く発売されたこともあり余計にPixel 6aの方が長く感じます。容量構成はRAM6GBにROM128GBと同じでSDカードスロット非搭載というのも一緒です。

ちなみにGoogle Photo無制限アップロードに関しても同じ対象外の機種となっておりストレージに不安を感じる人は外付けのSDカードアダプターもしくはGoogle Oneの契約がおすすめです。

そして搭載SoCに大きな差がありPixel 5aはSnapdragon765GでPixel 6aはGoogle Tensorを搭載。まずベンチマークを3回連続で回してみました。

単純にベンチマークスコアでみるとPixel 5aは38万点前後で安定しているのに対してPixel 6aは60万点から70万点の間という感じで差があります.

ただトップスコアで見ると2倍近くの差があり重いゲームなどをやりたいユーザーはPixel 6a一択です。また同じく60Hz表示ですが搭載SoCの違いかPixel 6aの方がより快適に動作してくれる感じです。

Pixel 6aを触った後にPixel 5aを触るとPixel 5aはもたつきやカクツキがちょっと気になります。比較しないと気にならないレベルかもしれませんがPixel 6aの方が明らかに快適に感じます。

あと発熱に関して少なくともベンチマークでみた場合Pixel 6aは熱くなるのに対してPixel 5aは暖かくなる程度で内部温度でも大きな差がありPixel 5aの方が発熱しにくい分安心感があります。

ただ言い方を変えると発熱するほどのパフォーマンスをPixel 6aと比較して発揮できていないことに。

またPixel 6aはバッテリー容量が僅かに減少 ワイヤレス充電非対応は共通で充電速度も一緒です。おそらくですがPixel 5aの方がバッテリー容量が多い分充電に要する時間は多いと思います。

また電池持ちに関して現時点でPixel 6aの最適化が終了していないため評価は出来ません。ただPixel 5aはいつも参考にしている海外サイトのバッテリーテストにおいて歴代Pixel最高のスコアを獲得。

このスコアをPixel 6aが抜けるとは到底思えずPixel 5aの122に対してPixel 6aはいいとこ90前後。なので電池持ちは圧倒的にPixel 5aの方が優秀だと思います。

そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたがどちらもステレオスピーカーに共通して対応していますがPoxel 5aの方が明らかに音量が大きい。

自分の耳だと音質の違いはほとんど分からないですが何よりも音量の差に絶対的な差を感じます。またPixel 5aはイヤホンジャックを搭載しているため多くのニーズに応えやすいと思います。

そしてPixel 6aは画面内指紋センサーを搭載していますがアクセサリー込みでめっちゃ快適とは言えず。一方でPixel 5aの場合は背面に搭載しているためアクセサリーとの相性はなく気楽に出来ます。

また認証速度もPixel 5aの方が早いという印象で背面に指紋認証が搭載されていること自体が嫌だと思うユーザー以外はPixel 5aの指紋認証の方が気兼ねなく認証できるという感じです。

カメラを確認。

そして最後にカメラを確認したいと思います。カメラセンサーで見れば超広角だけ違ってあとは一緒。ただ一方で大きな差になるのがPixel 6aがGoogle Tensorを搭載したことで画像処理性能の強化。

また消しゴムマジックや顔フォーカスなど新機能に対応しています。まず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で比較。

まずPixel 5aで撮影。

そしてPixel 6aで撮影。

次にPixel 5aで撮影。

そしてPixel 6aで撮影。少なくとも今回のサンプルだと違いがよく分からない感じでほとんど一緒です。

1倍で撮影。

次にPixel 5aで撮影。

そしてPixel 6aで撮影。ここまでみるとGoogle Tensorを搭載したことによっての恩恵がほぼ分からないです。

そしてPixel 5aで撮影。

そしてPixel 6aで撮影。フォーカスの問題もありそうですが僅かにPixel 6aで撮影した画像の方が明るく感じますがほとんど差がない印象です。

望遠で撮影。

次にPixel 5aで2倍で撮影。

同じくPixel 6aで撮影。

Pixel 5aで7倍で撮影。

そしてPixel 6aでも撮影。最大ズーム倍率だとむしろPixel 5aの方がまだ画質がよく感じてしまいます。

ポートレートで撮影。

Pixel 5aで撮影。

そしてPixel 6aで撮影。少なくとも今回のサンプルで確認する限りではほとんど差を感じません。仮に違いがあったとしてもほとんどの人にとって気にならない部分でありほぼ同じカメラという感じです。

次にナイトモードかつ手持ちで写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

ナイトモードで撮影。

Pixel 5aで撮影。

そしてPixel 6aで撮影。噴水部分においてPixel 5aはライトアップの光によって色が引っ張られていますがPixel 6aはより正確に表現しています。

次にPixel 5aで撮影。

そしてPixel 6aで撮影。やはりPixel 5aはライトによって色が引っ張られやすいですね。

そしてPixel 5aで撮影。

次にPixel 6aで撮影。白飛びやゴースト現象は変わらずダメですね。

最後にPixel 5aで天体写真モードで撮影。

そしてPixel 6aで撮影。露光時間はどちらも2分弱とほぼ変わらない条件でしたが改めて比較するとPixel 6aの方が明るく撮影できています。このことからも高照度の環境では違いを確認できませんが低照度になると僅かに違いがでてくる。

この辺がGoogle Tensorを搭載したメリットなのかもしれません。

まとめ。

その他リアルタイム翻訳機能や文字起こし機能はPixel 6aの新機能で魅力に感じるかどうかです。

Pixel 6aはGoogle Tensorを搭載したことミドルレンジらしかね処理性能を手に入れましたがその反面Pixel 5aのような電池持ちの良さや発熱のしにくさなど安定性を失った印象です。

個人的にはリアルタイム翻訳機能やカメラの新機能が魅力に感じる人。またゲームをもっと快適にやりたいなど少しでもパフォーマンスに拘りたい人は買い替えるのはありかなと思いますがほとんどの人にとっては買い替える必要がなくむしろPixel 6aのデメリットの方が目立つ印象です。

ややこしいと思うのがPixel 6aはPixel 5aの実質後継機種ですが後継機種ではなくPixel 6の廉価モデルとして開発されているため同じaシリーズでも大きな方向転換になったと思います。

Pixel 6aはミドルレンジとしてできることが増えた一方でミドルレンジとしての魅力は失った感じでこれだと進化したのか退化したのか不明で、少なくともミドルレンジを求めている人にとっては退化からもしれません。

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