Snapdragon 8 Eliteのコストは$200前後と言われており、採用するメーカーにとって悩みの種になっているとも言われています。例えばSamsungは従来グローバル地域でExynosを採用することで利益を確保していましたがGalaxy S25シリーズに間に合わない可能性。
このことからもGalaxy S25シリーズは値上げを回避できないとも言われており、先日より中国で発表されている新製品もメーカーや機種によって差があれど値上げ傾向にあります。
今回Android AuthorityがGoogle Tensorへの移行は失敗だったのかについて言及しているので簡単にまとめたいと思います。
コストカットが優先事項に。
先日リークしたドキュメントからもGoogleはGoogle Tensorを継続するためにコストは$65程度に抑える必要があるとの話。ただリークしたGoogle Tensor G4は$80と言われており、Google Tensor G5ではTSMC製に移行することからも$100を超えてきてもおかしくない状況にあります。
少なくとも他社と比較するとコストが安いことに違いはないですが、Google Tensor G5でGPUの強化によりチップ自体が大型化。そのためGoogle Tensor G6では面積を8%近く小型化するためにGPUの仮想化やレイトレーシングがカットされる可能性があると予測されています。
Googleとしてはパフォーマンスを強化したいところだと思いますがコストがネックになってイマイチ進化させられない状況になっているとの話です。ただそれでもPixle 11シリーズでは100倍ズームや超低照度ビデオなど新機能を追加するために開発を進めている可能性があるとしています。
何よりコストとの板挟みになっていることからもGoogleが理想としているペースで進化させられていない可能性は十分に考えられます。
失敗なのか？
プロセスノードがどんどん小型化していくとコストは増加しており、GPUに関してもラインセンス料は世代を重ねるごとに高価になる可能性があります。さらに自社開発のTPUやセキュリティチップのコストも増加していく可能性があります。
何より同サイトによるとGoogleはGoogle Tensorに莫大な投資をしたからこそ他社と比較して明確な勝利が必要だったとしています。他社より圧倒的に劣っているベンチマークはパズルの小さなピースに過ぎないとしながらも、他社の機種と同程度の価格帯になってしまったことからも中途半端に感じてしまう可能性。
現状だと他社と比較して圧倒的なAI性能やカメラ性能があるわけでもありません。とはいえGoogle Tensorに移行したことが失敗だったかと言われると、それも判断するのが厳しいとしています。
Pixel 9が売れていることを考えると、それは少し厳しいかもしれません。Joe Publicは、特にアプリやゲームが問題なく動作し（最速でなくても）、バッテリー寿命が良好である場合、仕様についてあまり気にしません。Googleは、カスタムTPUデザインを活用して、Pixelシリーズに目を引くAIとカメラ機能を構築することに成功しました。
GoogleにとってGoogle Tensorは、おそらく資産ではなく悩みの種になっている可能性があると指摘しており、現状抱えている問題の改善に加えコストの問題とGoogle Tensorの未来は今後も混乱している可能性があると指摘しています。
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