Googleにどのような狙いがあるのか定かではありませんが例年より約2ヶ月の前倒しとなる8月に新製品発表会を開催することを明らかにしておりPixel 9シリーズが正式発表される可能性。
一方で正式発表時期が早いことからもリーク情報では全容がまだ見えてこない状況です。今回Android AuthorityがGoogle Pixel 9シリーズのカメラに言及しているので簡単にまとめたいと思います。
カメラ構成が判明。
今回の情報によるとGoogleの内部コードからPixel 9シリーズのカメラ構成が判明との話。ただ注意点として今回の情報源はPixel 8の時に派手に情報をハズしているので鵜呑みは危険です。
その上でPixel 9を確認すると広角は現行モデルと同じく1/1.3インチのGNKを継続採用。一方で超広角は事前情報通りであれば古いIMX386から刷新されたIMX858に変更されると指摘。
近年のGoogleのカメラハードウェア情報は隠されていて非常に確認しずらい状況になっています。
Pixel 8 | Pixel 9 | |
---|---|---|
広角
|
Samsung GNK
1/1.31” – 50 MP OIS |
Samsung GNK
1/1.31” – 50 MP OIS |
超広角
|
Sony IMX386
1/2.8” – 12 MP |
Sony IMX858
1/2.51” – 50 MP |
望遠
|
–
|
–
|
インカメラ
|
Samsung 3J1
1/3″ – 10.5 MP |
Samsung 3J1
1/3″ – 10.5 MP Autofocus |
そのためIMX386を本当に搭載しているのかも定かではなく別の情報源によるとPixel 8の超広角はセンサー名が不明で1/2.9インチになっているとされておりIMX858は1/2.51インチで50MPとなるためセンサー自体が大型化された上で高画素化するので画質改善に期待できます。
おそらくピクセルビニングを採用する可能性があり現行モデルと同じくマクロ撮影に対応するかも。そしてインカメラに関してはSamsungの3J1を継続採用しているため特段進化はありません。
ただセンサーが同じであることを考えるとクラス3に対応した顔認証も継続採用と推測できます。何より今回の情報によるとPixel 9シリーズのカメラでキーになるのがIMX858を採用することです。
ちなみにIMX858は最近の機種でみればXiaomi 14 Ultraの広角以外に採用されているなど型番的にも新たしめのセンサーとなっておりハードの進化は単純に嬉しいところです。
次に折畳式機種であるPixel 9 Pro Foldを確認するとメインカメラセンサーはIMX787を採用。Googleは公式発表していませんが現行モデルもIMX778を採用しておりクロップしているとの話。
今回の情報においても同様にクロップしているので実質1/2.0インチで48MPの仕様になるかも。そして望遠はペリスコープの採用に加え1/3.0インチのSamsung 3J1を継続採用との話です。
Pixel Fold | Pixel 9 Pro Fold | |
---|---|---|
広角
|
Sony IMX787 (cropped)
1/2″ – 48 MP OIS |
Sony IMX787 (cropped)
1/2″ – 48 MP OIS |
超広角
|
Sony IMX386
1/2.8” – 12 MP |
Samsung 3LU
1/3.2″ – 12 MP |
望遠
|
Samsung 3J1
1/3″ – 10.5 MP OIS |
Samsung 3J1
1/3″ – 10.5 MP OIS |
インカメラ(メイン)
|
Sony IMX355
1/2.8” – 8 MP |
Samsung 3K1
1/3.94″ – 10 MP |
インカメラ(サブ)
|
Samsung 3J1
1/3″ – 10.5 MP |
Samsung 3K1
1/3.94″ – 10 MP |
ただ超広角に関しては1/3.2インチのSamsung 3LUに変更とされているので小型化されます。少なくとも同サイトによると現行モデル対比で薄型化することでカメラセンサーに影響が出た可能性がありハードだけで見れば進化どころか退化したと捉えられても仕方ないかも。
カメラの進化にかなり期待していたので残念としか言いようがなくあとはGoogle Tensor G4を搭載することでどれだけ画質が底上げされるかで現時点ではあまり期待出来ない状況に。
この感じだとGalaxy Z Fold 6などライバル機種と比較してかなり見劣りする可能性があります。ちなみにインカメラはメイン側もサブ側も共通して1/3.94インチのSamsung 3K1に変更。
センサーの詳細は不明ですがセンサーサイズで見れば一気に小型化しており画質には期待できず。
インカメラの刷新が特徴に。
そして次にかなり気になっていたPixel 9 Proシリーズを確認していきたいと思いますが今回の情報によるとPixel 9 ProとPixel 9 Pro XLのハードは完全に一緒との話です。
個人的にはPixel 9 Pro XLのカメラは強化されてくると思っていましたが差別化はなしです。その上でメインカメラセンサーは現行モデルと同じくSamsungのGNKを採用するとの予測です。
ちなみにPixel 6シリーズで初めてSamsungのGN1を採用しましたがPixel 8シリーズのタイミングでGN1が生産終了したことからマイナーアップデート版であるGNKに刷新しています。
とは言ってもGN1とGNKで大きな差がないと言われていることがから実質4年連続採用に。来年登場するPixel 10シリーズでも継続採用されれば歴代最長記録を更新することになります。
何よりメインカメラセンサーの刷新がなかったのは残念で大型化してほしかったところです。
Pixel 8 | Pixel 9 Pro & Pro XL | Pixel 8 Pro | |
---|---|---|---|
広角
|
Samsung GNK
1/1.31” – 50 MP OIS |
Samsung GNK
1/1.31” – 50 MP OIS |
Samsung GNK
1/1.31” – 50 MP OIS |
超広角
|
Sony IMX386
1/2.8” – 12 MP |
Sony IMX858
1/2.51” – 50 MP |
Sony IMX787 (cropped)
? – 48 MP |
望遠
|
–
|
Sony IMX858
1/2.51” – 50 MP OIS |
Samsung GM5
1/2.55” – 48 MP OIS |
インカメラ
|
Samsung 3J1
1/3″ – 10.5 MP |
Sony IMX858
1/2.51” – 50 MP Autofocus |
Samsung 3J1
1/3″ – 10.5 MP Autofocus |
そして超広角はIMX858に刷新されPixel 9 Pro Fold以外のPixel 9シリーズは広角と超広角は全く同じ仕様になっておりPixel 9 Proシリーズは望遠にもIMX858を搭載と指摘。
両機種ともペリスコープ機構を採用していますがズーム倍率の詳細などは不明です。ちなみにPixel 8 Proは望遠に48MPの1/2.55インチのSamsung GM5を搭載しているので本当に僅かですがセンサーサイズだけで見れば大型化していますがインパクトのある違いではない。
また興味深い進化としてはインカメラで超広角や望遠と同じくIMX858を搭載していることです。他社の機種と比較してセンサーサイズが大きいことに加えIMX858がリアカメラ用として使われることがほとんどの中でPixel 9 Proシリーズはインカメラに採用するのが面白い。
リアカメラは堅実なアップデートに対してインカメラの進化をしっかりとアピールする可能性。
またGoogle Tensorに移行してからコストカットのためかSamsung製のコンポーネントの採用比率が高まっていった中でカメラはかなり分かりやすくPixel 8で見ると3分の2がSamsung製でPixel 8 Proが4分の3がSamsung製という感じでしたがPixel 9 Proシリーズは4分の3がSony製を採用する流れでPixel 10シリーズではオールSony製に戻る可能性も。
また今回の情報によるとGoogleカメラアプリの内部コードから8K/30fps撮影を開発中。少なくともGoogle Tensor G3やGNKはスペック的に対応していますがソフトで非対応だった。
今回の情報だとシリーズ通して対応するのか不明ですが8K撮影に対応する可能性があるとの話。ただ正直なところ8K撮影に対応するだけでは実用性がなくニーズも低いのかなと思います。
また情報が錯綜していたUWBに関してPixel 9のみ非対応としており新たに強化されるウォッチ認証を使いたい人はPixel 9以外を選ぶしかない流れになりそうです。
バッテリー容量の一部が判明。
また台湾における認証情報からもPixel 9シリーズのバッテリー関連の一部スペックが判明。認証情報からもおおよその充電速度のみしか確認出来ない状態とはいえPixel 9 Pro XLは32.67Wに対応していることからも35W以上の充電速度に対応している可能性があります。
充電関連 | 充電速度 | カタログスペック |
---|---|---|
Pixel 9
|
24.12 W
|
?
|
Pixel 9 Pro
|
25.20 W
|
?
|
Pixel 9 Pro XL
|
32.67 W
|
?
|
Pixel 9 Pro Fold
|
20.25 W
|
?
|
Pixel 8
|
24.66 W
|
27 W
|
Pixel 8 Pro
|
26.91 W
|
30 W
|
Pixel Fold
|
22.5 W
|
23 W?
|
ちなみに同じく認証情報からGoogleは45Wの電源アダプターを用意していることが判明。今まではPixel 8 Proの最高30Wに対応すれば十分だったので最大30Wの電源アダプターのみ。
ただ今回の情報からも45Wの電源アダプターが用意されることから45Wに近い充電速度に。対応する機種が増えてくる可能性があり少なくともPixel 9 Pro XLは充電速度が強化されそう。
そしてバッテリーの標準的なサイズも確認することができますがカタログスペックではどのようになるのか不明で海外サイトによるとPixel 9とPixel 9 Proは4780mAhとの指摘。
ちなみにPixel 8は4575mAhなので海外サイトの指摘通りであれば僅かに容量が増加しています。
バッテリー容量 | バッテリー容量 | カタログスペック |
---|---|---|
Pixel 9
|
4558 mAh
|
4780mAh?
|
Pixel 9 Pro
|
4558 mAh
|
4780mAh?
|
Pixel 9 Pro XL
|
4942 mAh
|
?
|
Pixel 9 Pro Fold
|
4560 mAh (1183 mAh + 3377 mAh)
|
?
|
Pixel 8
|
4485 mAh
|
4575mAh |
Pixel 8 Pro
|
4950 mAh
|
5050mAh |
Pixel Fold
|
4727 mAh (1460 mAh + 3267 mAh)
|
4821mAh
|
一方で標準表示でみるとPixel 9 Pro FoldとPixel 9 Pro XLは現行モデルよりも減少。つまりカタログスペックにおいてバッテリー容量が減少している可能性があるので不安です。
よく言えば電池持ちが悪化しても充電速度が改善しているのであればカバーすることは可能です。ただ現行モデルでさえ電池持ちが悪いことを考えると不安がちょっと増えるかなという印象です。
事前情報からもPixel 9シリーズはSamsungのM14ディスプレイの搭載で電力効率の改善。またGoogle Tensor G4はSamsungの最新世代の4nmプロセスノードを採用した上で新しいパッケージング技術を採用することからも電力効率が改善している可能性が高いです。
さらにExynos5400を統合することで現行モデル対比で通信における電力効率が50%前後改善。そのためディスプレイやSoCなどで見れば電池持ちが改善する要因が強めですがだからといって劇的な改善に期待できるわけでもなくディスプレイ輝度が強化されたらトントンになるかも。
もちろんスペックだけでは判断しきれませんが現時点では電池持ちにあまり期待出来ない状況。やはり電池持ちの改善や通信の安定はPixel 10シリーズまで待つ必要があるの気になるところ。
まとめ。
今回はGoogleの内部コードからPixel 9シリーズのカメラに関する情報が出てきたのでまとめてみましたが個人的にはPixel 9 Pro Foldのカメラに進化がほぼないのがかなり残念。
むしろ折畳式機種市場でGoogleがアピールできるとすればカメラなのに退化している可能性。実際に今回の情報があっているのか不明ですが過度の期待はせずに待ちたいと思います。
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