以前よりGoogleはPixelを強化する際にハードではなくソフトが主軸の進化が多かったです。分かりやすい例の一つがカメラで同じセンサーを採用しつつアルゴリズムを最適化することで他社のフラッグシップモデルに見劣りしないカメラを実現することが出来ていた印象です。
ただ一方でPixel 6シリーズからハードに関しても他社に負けじと強化してきた印象です。今回はGoogle Pixel 9シリーズで想定以上に品質が改善する可能性が出てきたのでまとめたいと思います。
セキュリティの強化。
近年のPixelでみると大きな転機になっているのはPixel 6シリーズのタイミングで独自SoCのGoogle Tensorに移行したことに加え初のペリスコープの搭載や画面内指紋センサーの搭載など。
ただハードを進化させたことにチューニングが追いつかなかったのかGoogle Tensorが単に原因なのか不明ですがハード関連の不具合も多く今まで以上に不安定になったという印象です。
とはいえGoogleはそれ以降世代を重ねるごとにハードの品質を少しずつですが改善しています。
その上でまず一つ目として画面内指紋センサーが刷新され超音波式を採用するとの予測です。Pixel 6シリーズで初めて搭載された時は認証精度が悪い上に認証速度も遅いとユーザーから不満の声が多数でましたが認証速度に関してはセキュリティの観点から遅くしていたとの話。
ただ結局その後アップデートで認証速度自体は改善されましたが指紋認証自体が安定しない。だからこそかGoogleは廉価版のPixel 6aのタイミングでハードを刷新するなど異例の対応。
結局その後ハードが刷新されたのか不明ですがPixel 8シリーズではだいぶ安定した印象です。ただ今回の情報によると超音波式を採用すると予測されているのでさらに快適になる可能性。
現行モデルが採用している光学式は光を投射して指からの反射を元に認証をしているとの話。
そのため指の表面が濡れているなど指表面の状態に影響を受けやすい上で光を投射することから高照度の環境だと認証に失敗する可能性があるなどデメリット部分もありますが超音波式は限度はあるとはいえ濡れている手でも大丈夫な上に高照度の環境でも影響を受けにくいです。
また認証速度が速いことに加え認証精度も光学式より優秀と言われており学者によって見解が異なりますが一般的には光学式より超音波式の方がセキュリティも高いと言われています。
また現状だと超音波式指紋センサーを搭載しているのはSamsungにSHARPにvivoの一部機種のみ。
その理由としては指紋センサーのコストの高さと言われていますが今年は光学式指紋センサーで有名なサプライヤーが超音波式指紋センサーの量産に成功したため中華メーカーが積極的に採用すると言われており光学式より高いとはいえ超音波式が現実的なコストになってきた感じ。
すでにvivo X100 Ultraが採用しており十分に快適に使うことが出来ることも確認できます。一方でGoogleはコストが高いと言われているQualcommの2世代目の3D Sonicを採用との予測。
Galaxy S24 Ultraが採用している超音波式指紋センサーと一緒で十分に期待できる可能性。
何よりコストが安い超音波式指紋センサーを採用するのではなく高いのを選んだことからも品質にこだわっている可能性がありある意味Google Tensor G5に繋がっている可能性も。
また今回の情報によるとPixel 9 Pro Fold以外のPixel 9シリーズで共通採用しているとの話。Pixel 9 Pro Foldが採用していない理由は単純で画面内指紋センサーを採用していないから現行モデルと同じく電源ボタンに指紋認証が統合されている可能性が高いと判断することが出来る。
何より超音波式を採用することでセキュリティが強化される上に快適性もかなり強化される。生体認証という部分では顔認証含めてAndroidの中ではトップクラスになる可能性があります。
ディスプレイ品質の改善。
次に2つ目としてディスプレイで最新となるSamsungのM14を採用すると予測されています。Samsungはディスプレイでもいくつかのシリーズを提供しておりvivo X100 Proなどは中価格帯となるSamsungのEシリーズを採用しており最高品質になるのがSamsungのMシリーズ。
基本はSamsungとAppleのフラッグシップモデルしか採用していないという感じでAppleでみればiPhone 15 Proシリーズなど歴代Proモデルが採用するなど品質も高いけどコストも高いです。
ただ今回の情報によるとPixel 9シリーズは共通して最新となるM14を採用している可能性。ちなみに9月に正式発表される可能性が高いiPhone 16 Proシリーズも同様に採用する可能性。
少なくともGalaxy S24 UltraはM13を採用しているのでPixelやiPhoneに抜かされる感じ。Samsungの場合は来年登場するGalaxy S25 Ultraで初めて採用されると予測されています。
あとGalaxy Z Fold 6やGalaxy Z Flip 6も同様にM13を採用している可能性があるとの話。
何よりコストの問題からもGalaxy Sシリーズでみても採用している世代はバラバラです。その中でPixel 9シリーズは共通してM14を採用しているとなればコストをかけていることに。
Googleがあまり積極的にアピールしないこともありますがPixelのディスプレイの品質は以前より悪いという感じではなかったですがPixel 8シリーズでもそれなりに強化しています。
もちろん廉価版となるaシリーズは別の話になりますが無印も強化してくるのがちょっと意外です。
ちなみに実機画像をリークした海外サイトによるとPixel 9とPixel 9 Proではベゼルの太さが僅かに違うという感じなので採用しているディスプレイが違うかなと思っていました。
ただ今回の情報通りであればディスプレイは一緒なのでベゼルの太さがなぜ違うのか謎です。
また最先端のディスプレイを採用することで発色の良さなど品質がいいことはもちろんスペックも強化しやすく何より電力効率も改善している可能性があるので仮に現行モデルと同じスペックなら単純にディスプレイの燃費が改善した分全体的な電池持ちも改善している可能性があることに。
正直なところ超音波式指紋センサーにM14を採用してコストが本当に大丈夫なのか気になるところ。Pixel 9 Proシリーズに関しては値上げしやすい環境にありますがPixel 9に関してはPixel 8aの価格が据え置きになったからこそ値上げしにくい状況なので本当に大丈夫なのか。
ディスプレイの品質に関してはそこまで拘っているユーザーはいないのかもしれません。少なくともディスプレイ輝度やりリフレッシュレートの話あってもディスプレイ自体の話をしているユーザーの会話なんて聞いたことがないので多くのユーザーにとってわかりにくい部分。
ただ超音波式の採用はGoogleのチューニング次第ですが分かりやすい進化になると思います。
5Gモデムの刷新。
そして3つ目としては以前より言及していますが最新となるExynos5400を搭載していることです。現時点でSamsung自身が未発表のため5Gモデムとしてどのように進化しているのか未知数です。
事前情報によると衛星通信サポートに加え電力効率は現行モデル対比で50%近く改善していると予測されていますが実際に搭載しているPixel 9シリーズでどうなるのか正直不明という感じ。
ただPixelの長きにわたる不具合の一つとなっているので5Gモデムの刷新は単純に嬉しいところ。
これで他に搭載機種がすでに発売されているのであれば試することもできるかもしれませんが現状はなくPixel 8シリーズが搭載しているExynos5300をSamsungが正式発表したのもPixel 8シリーズが発売されてから2ヶ月後くらいだった感じでPixelがかなり先行しています。
ちなみにGalaxy S24とGalaxy S24 PlusにはExynos5300を搭載したモデルもありますが日本で発売されているのはSnapdragon搭載モデルなので統合されている5GモデムもQualcomm製で結局のところ国内でExynos2400搭載モデルを試すことが出来ないので厳しい。
もし国内で発売されているGalaxy SシリーズがExynos搭載モデルであれば統合されている5GモデムもExynosになるのでPixelの通信関連の不具合はソフトの問題なのかハードの問題なのか検証することが出来ますが現状だと出来ないのでPixel 9シリーズで5Gモデムが刷新されても実際に改善されるか不明ですがしっかり最新のものを採用するのは嬉しいところ。
衛星通信をサポートさせるためなのか通信関連を安定させるためなのか不明ですがGoogleも出来るだけ品質に拘っていることになりこれで安定してくれればまさに文句なしという感じです。
まとめ。
今回はPixel 9シリーズの一部ハードの品質が想定以上に高い可能性があるのでまとめてみました。ハードだけで見ればどんどん整ってきているのであとはソフト面をしっかり仕上げてほしい。
ソフトが安定化するだけでも印象が大きく変わってくる可能性があるので尽力してほしいところ。
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