結局は初代。Pixel 10搭載Tensor G5に過度の期待をしない方がいい理由

直近の情報からもGoogleはGoogle Tensor G5の開発を台湾で開始している可能性が高いです。さらに取引データベースからもTSMCと取引していることから事前情報通りTSMC製に切り替えかも。

今回はGoogle TensorがTSMC製に切り替わるPixel 10シリーズまで待つべきなのか主観的にまとめたいと思います。

5Gモデムが未知数。

Google Tensorに移行したPixel 6シリーズから発熱がひどく電池持ちも悪いとの評価が多くソフト関連でみても以前より不安定だったとはいえさらに不具合が増えた印象を受けます。

ソフトは別にしてもせめてハードは少しでも安定してほしいと思うユーザーも多いと思います。だからこそTSWMC製に切り替わるGoogle Tensor G5を待ちたいと思うユーザーもいると思う。

現時点では分からないことの方が圧倒的に多いため何ともですが安定性の部分は別としても多くのユーザーが望んでいる進化をGoogle Tensor G5が遂げているかは何ともです。

今回はGoogle Tensor G5で注意する必要がある部分を確認していきたいと思いますが一つ目は5GモデムでGoogle Tensor G4ではExynos5400に刷新されると言われていますがこれはGoogle Tensor G4自体をSamsungと共同して開発していることからも妥当な流れです。

GoogleとしてもコストカットのためかSamsung製を合わせて採用した方が効率的だと思います。一方でGoogle Tensor G5でTSMC製に切り替わるとなった時にどこの5Gモデムを採用するか不明。

おそらくですがGoogle自身が専用の5Gモデムを開発してくるとは考えにくいのでSamsung製を継続採用するのかそれともAppleのようにQualcomm製を採用するのか非常に気になるところ。

単純に考えればQualcomm製に切り替えた方が品質は向上する可能性がありますがコストは増加。またチューニングの問題ももちろんありQualcomm製の5Gモデムを採用しているXperiaも通信関連はちょっと不安定な部分があるのでハードを強化すればいいだけの話でもないです。

何よりQualcomm製の5Gモデムは非常に高価と言われておりミリ波対応だと余計にコストが増す。Google Tensor G5でTSMC製に切り替えるだけでもコストがかなり増加する可能性がある中で5Gモデムも高単価なQualcomm製に切り替えるとなるとSoC周りのコストだけでもやばそうです。

何よりGoogle Tensor G4だとExynos5400なので通信関連が劇的に改善しない可能性あり。ただGoogle Tensor G5になるとどこの5Gモデムを採用するか不明なので未知数という感じ。

AI主軸の進化を遂げる可能性。

Google Tensor G5はTSMCの3nmプロセスルールを採用していると予測されておりTSMC専用のパッケージング技術の採用とGoogle Tensor G4と比較すると箱の部分は大幅に強化。

ただ一方で現時点ではアーキテクチャに何が採用されるのか不明で順当にいけばメインコアはCortex-X5あたりを採用する可能性があるのでパフォーマンスはかなり高い可能性があります。

少なくともSamsungとTSMCではプロセスノードにパッケージング技術に生産効率と大きな差。直近の情報からもExynos2500は歩留率の問題に直面しており量産に入れないとの予測がある。

このままいくとGalaxy S25シリーズの搭載に間に合わない可能性がありスキップの可能性も。一方で仮に間に合わせたとしても歩留率がギリギリだと不良品に近い個体が多数出荷かも。

そうなってくるとSnapdragon888やSnapdragon 8 Gen 1の時のように爆熱SoCになるかも。結局Samsungはシェア2位を誇るとはいえQualcommやAppleやMicrosoftなどがTSMCに集中しているということはそういことで半導体メーカーからの信頼性があまりない可能性。

ミドルレンジ向けやエントリー向けならまだしもフラッグシップ向けは不安という流れかも。何よりSamsung製から切り替わるだけでもGoogle Tensorは安定する可能性があります。

とはいえGoogle Tensor G5を待っているユーザーはゲーム性能の改善に期待している印象。またあまり実用性はありませんがベンチマークスコアの改善に期待している人も多い印象です。

もちろんアーキテクチャが刷新された上でTSMCが製造するようになれば処理性能は改善する。そのためベンチマークスコアも改善すると思いますがユーザーの期待通りにはならないかも。

直近の情報からもGoogle Tensor G5はSamsung製の16GBのRAMが統合されていることが判明。

ゲーム性能にそこまで拘りがないGoogleがRAM16GBに対応させる理由は一つしかなくオフライン処理におけるAI性能を底上げすることで方向性は現状と一緒だと思います。

つまりGoogle Tensor G5でTSMCに切り替える理由はゲームパフォーマンスやベンチマークを改善させるためではなくAIをより快適に動作させるためにSoC自体を底上げするためだと思う。

このことからもゲーム性能の改善に期待している人は正直待つ必要はあまりないと思います。もちろん求めるゲーム性能はユーザー次第それぞれだと思いますがゲームをがっつりやりたいなら単純に他社のスマホを検討した方がよくSnapdragon 8 Genシリーズ搭載機種が分かりやすい。

少なくともTSMC製に切り替わることでゲーム性能が劇的な改善とかは期待しない方がいいです。AI機能の底上げで結果ゲーム性能やベンチマークが改善してもここがメインになることはない。

あくまでも初代。

そしてGoogle Tensor G5はGoogleの独自SoCとしてみれば5世代目になりますが初代からもExynosをベースにしたセミカスタマイズSoCという感じでExynosありきの存在という感じ。

一方でGoogle Tensor G5は完全な独自SoCとも言えますがある意味初代になります。自分は半導体の開発の知識が全くないため何ともですがGoogle Tensor G4まではSamsungと共同して開発して積み上げてきたものがある一方でGoogle Tensor G5はある意味リセットです。

もちろん今まで積み重ねてきたノウハウが完全にリセットされるわけではありませんがやはり勝手が違う部分も出てくる可能性があるのでサプライヤーに合わせて最適化が必要かも。

現時点でGoogle Tensor G4がどの程度の仕上がりなのか不明ですがコードネームからもGoogle Tensor G3のマイナーアップデート版でメインコアにCortex-X4を採用するなどしっかり底上げされている可能性が高いですが大きくパフォーマンスを底上げさせるというよりはGPUの強化に伴いAI機能を底上げした上で発熱抑制に電池持ちの改善と安定性が重視の可能性。

ちなみに初代とGoogle Tensor G2もコードネームでみるとマイナーアップデート版です。Google Tensor G2はベンチマークの改善を主軸にせず当時Cortex-X2の発熱がひどかった。

さらにSamsungが4nmプロセスルールを採用した半導体を安定して製造することが出来なかった。このことからも初代とアーキテクチャは同じにしてクロック数だけは僅かに強化した感じ。

またプロセスノードも5nmを維持して発熱抑制を主軸にしてGPUだけしっかり強化した感じです。つまりGoogle Tensor G4はAI機能こそ強化されると思いますが基本はGoogle Tensor G3の安定版という感じである意味Samsung製Google Tensorの集大成になる可能性があります。

つまり歴代Google Tensorの中で最も安定した上で発熱もしにくく電池持ちが改善の可能性。一方でGoogle Tensor G5はTSMC製でみれば初代となるため最適化がどこまで出来るのか結局その時になってみないと分からないですが必ずしも安定しているとは言えない状況です。

TSMC製に切り替われば全てが良くなると考えるのはちょっと安直なのかなと思っちゃいます。

繋ぎもありかも。

キャリアのプログラムを利用している人は別の話になりますが直販版を一括購入している人は逆にGoogle Tensor G5まで長い目で待つのではなく繋ぎの機種を挟むのはありかもしれません。

セールなどタイミングによりますがここ数年でみると下取り価格が高いのは1世代前の機種。もしくは2世代型落ちになっている機種という感じですが必ずしもこのタイミングとは言い切れず。

単純にPixel 10シリーズを狙っている人は繋ぎとしてPixel 9シリーズを購入するのはあり。そしてセールなどによってはPixel 7シリーズの下取り価格を強化してくれる可能性があります。

直販版を購入している人は下取りを上手く利用することで割と買い替えをしやすくなる。逆に下取りを使わないでPixel 10シリーズまで待って下取り価格がめちゃくちゃ安い時に手持ちの機種を出したら勿体無いという感じなのでPixel 9シリーズをチェックするのはありです。

今回はPixel 10シリーズが搭載するGoogle Tensor G5が必ずしも当たりとはは言えないのでまとめてみましたが正直先のこと過ぎて何ともという感じで気長に待つのがありかなと思います。

もしかしたらGoogle Tensor G4の方が良かったと思うこともあるかもしれないのでTSMC製に切り替わる=絶対安心で狙い目と過度の期待をしないのが一番なのかなと思います。

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