発表時期の影響もあったのか今年のUltraモデルは例年と異なり大陸版とグローバル版のタイムラグは僅か2日と大幅に改善しておりグローバル市場でも3月中旬より発売になりました。
一方で先行して発売している香港版のXiaomi 14 Ultraには技適があることが判明に。このことからも国内でもついにXiaomiはフラッグシップモデルを展開すると期待されていました。
今回XiaomiがXiaomi 14 Ultraを国内で正式発表したの人気機種とカメラを比較しつつまとめたいと思います。
国内でいよいよ正式発表に。
まず今回Xiaomiの2024年上半期の新製品イベントで正式発表されたもの中で個人的に興味があったものとしてはタブレットであるXiaomi Pad 6S Proで12.4インチと大きめ。
ディスプレイの表示解像度が3Kでリフレッシュレートも最大で144Hzに型落ちとはいえSnapdragon 8 Gen 2を搭載していることを考えるとエンタメデバイスとして十分過ぎる性能。
むしろクリエイティブな用途で使うべきなのかもしれませんが本体価格が6万9800円と安いなので自分のようにエンタメ用途として高性能なタブレットが欲しい人にとっておすすめしやすい。
次に2つ目としてはRedmi Note 13 Pro+で何より価格が5万9800円と安いことです。パフォーマンス的に見ればDimensity7200 Ultraを搭載しているのでNothing Phone(2a)に近い可能性がある一方で容量構成はRAM12GBにROM512GBと大容量モデルがあるのは嬉しいところ。
メインカメラセンサーは1/1.4インチで2億画素のためおそらくSamsungのHP1センサーを採用かも。何より昨年はPixel 7aが無双という感じでしたが今年はPixel 8aが頑張ってくれたとはいえNothing Phone (2a)に今回発表されたRedmi Note 13 Pro+など安い選択肢が充実してきた。
そして3つ目として本命ともいえる最上位であるXiaomi 14 Ultraがついに国内で正式発表に。バンド構成を見るとN79に対応している一方で記述がないことからもおサイフケータイは非対応。
おそらくですがグローバル版に技適の認証を通しただけとローカライズは不十分です。ただカラバリはブラックとホワイトの両方と出してくれる感じでストレージは512GBモデルのみ。
そして本体価格は19万9900円とGalaxy S24 Ultraの価格が魅力的だったからこそもうちょっと頑張ってくれるかなと思っていましたが2万2000円のphotography Kitが数量限定とは言えもらえるので実質17万7900円になることに加え3ヶ月のYouTube premiumや1回限定とはいえディスプレイの修理サービスに加え2年間のメーカー保証対応など地味に充実。
ちなみに大陸版だと6999元なので日本円で税抜15万4000円という感じですが香港でみると8999香港ドルなので税抜で約18万円で税込で見ればほとんど一緒と円安の状況を加味するとXiaomiは相当頑張ってくれたなという印象でphotography Kit込みで見れば大陸版に近い。
ぱっと見の印象としては20万円と高く見えますが為替を考えるとメーカーはかなり努力している。
デメリットは大きく2つ。
自分はXiaomi 14 Ultraの香港版を購入してから長らく使ってきたので気になる部分を確認していくと一つ目としてはWi-Fiの接続性でこれば自宅のルーター環境にもよるかも。
昨年で見ればXiaomi 13 ProにXiaomi 13 UltraにXiaomi Mix Fold 3と購入しましたがその全てで自宅のWi-Fiの環境と相性が悪いのかパケ詰まりのような状態になりストレスに。
必ずしも毎回ではありませんが例えばXを開くとタイムラインにある写真や動画は表示されず。長らく放置しておけば表示されますが他の機種で問題ないからこそかなりストレスに感じます。
自分はあまりXiaomi関連のことを調べていないため何ともですが他のメーカーの機種なら同様の問題が起きないことを考えるとXiaomiはWi-Fi周りが弱いのではと思っちゃいます。
直近でも通信関連の不具合を起こしているPixelよりも自分の環境だとXiaomiの方が弱いです。
そして2つ目は電池持ちでGalaxy S24 Ultraやvivo X100 Proなど電池持ちが安定している機種を使ってきたこともありXiaomi 14 Ultraの電池持ちは決して良くないです。
ちなみに海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると11時間25分で前モデルが10時間9分であったことを考えると改善していますがGalaxy S24 Ultraやvivo X100 Proは約14時間なのでスコア的にも大きく引き離されており電池持ちが悪いことも実感できます。
ただ一方で充電速度は速いので多くのユーザーはそこまで気にする必要はないのかもしれません。電池持ちが悪いと評価されているPixel 8シリーズと同程度でXiaomi 14 Ultraは搭載しているスペックを考えると見かけだけという感じで電池持ちは物足りなく感じます。
大きな特徴でもあるカメラを使っている簡単に電池が減るのでバッテリー管理は重要だと思います。少なくとも購入以降大きく気になるのはWi-Fiの不安定さと電池持ちの悪さという感じです。
デザイン性は好みの部分があれど個人的には高級感を感じでスペックの割には持ちやすいのも良い。またHyperOSになったとはいえMIUIの時と同じでちょっと癖が強いので慣れるまでは大変かも。
とはいえ不満をしっかりとカバーしてくれるくらいカメラは使っていて楽しいという感じです。
人気スマホとカメラを比較。
そして今回は国内でも注目度が高いフラッグシップに対してXiaomi 14 Ultraのカメラがどんな感じなのかざっくりと比較していきたいと思いますがスペックではやはり激強という感じ。
今回比較する機種の中では唯一1インチのセンサーを搭載しておりテレマクロにも対応。まずは高照度の環境で写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはPixel 8 Pro/Xiaomi 14 Ultra/iPhone 15 Pro Max/Galaxy S24 Ultraの順番になっているので予めご了承下さい。
超広角で見るとPixel 8 ProとGalaxy S24 Ultraは黒潰れしにくい印象で、Galaxy S24 Ultraに関しては色味が一番派手という感じです。
広角で撮影。
まずあえて逆行になるように撮影してみましたがiPhone 15 Pro Maxが一番フレアがひどいという印象。
次に接写をしてみましたがセンサーサイズがこの中では小さいPixel 8 ProとGalaxy S24 Ultraはデジタル処理が強めで、iPhone 15 Pro Maxは被写体がこのくらいの大きさになると接写するのが厳し目です。
色味はやはりXiaomi 14 UltraとGalaxy S24 Ultraが濃いめという印象を受けます。
ポートレートで撮影。
次に1倍で撮影してみましたがXiaomi 14 Ultraはセンサーサイズが大きい分距離感が掴みにくい感じで、今回プレビュー画面では大丈夫だと思っていましたが撮影後の写真ではピンとがずれている感じに。
被写体が小さいため苦手な機種も多い中でGalaxy S24 UltraとPixel 8 Proはすぐにフォーカスがあった一方でiPhone 15 Pro Maxは最短撮影距離が長すぎて被写体に寄れません。
次に2倍で撮影してみましたがフォーカス精度に差がでている印象です。
2倍だとXiaomi 14 Ultraが一番癖が強い印象を受けます。
次に3倍に調節できる機種は3倍で撮影しておりiPhone 15 Pro Maxは調節不可能だったので5倍で撮影しています。個人的にポートレートは5倍以下で撮影することが多いので2倍の次が5倍はちょっと画角差がありすぎに感じます。
Xiaomi 14 Ultraはやはりマクロ撮影に切り替えないとちょっと寄りにくい印象を受けます。
マクロで撮影。
Xiaomi 14 Ultraのみテレマクロに対応していることもあり被写体には寄りにくいですがボケ感がでるので雰囲気が出やすい。
マクロ撮影にあまり慣れていないこともありますがフォーカスが思っていたより合わせにくい。
望遠で撮影。
最初に1倍で撮影。
次に2倍で撮影してみましたが大きな差がある印象はないです。
次に4機種全てで光学ズームとなる5倍で撮影してみましたがXiaomi 14 Ultraが一番ノイズが多く見えるのは気のせいでしょうか。
一方で10倍になるXiaomi 14 Ultraが一番安定しているように見えます。
そして20倍になると最大ズーム倍率に近いiPhone 15 Pro Maxは限界という印象を受けます。
次にPixel 8 Proにとって最大となる30倍で撮影してみました。
50倍になるとどっちもどっちですがXiaomi 14 Ultraの方がまだましかなという印象です。
最後に100倍で撮影してみましたGalaxy S24 Ultraの方がまだ被写体を明るく補正できている印象です。
超広角(低照度)で撮影。
次に低照度の環境でナイトモードかつ手持ちでサンプルを撮影してみました。
やはり白飛びでみるとPixel 8 Proが最もひどくGalaxy S24 Ultraが最も安定している印象を受けます。
広角(低照度)で撮影。
今回のサンプルでみるとXiaomi 14 Ultaは照明の色に引っ張られにくい印象を受けます。
写真全体の明るさという面でみればiPhone 15 Pro Maxが最も優秀なのかもしれません。
強い光源がある環境だとGalaxy S24 Ultraが最もゴーストや白飛びが抑制されている一方でiPhone 15 Pro Maxがもっともひどい
望遠(低照度)で撮影。
次に1倍で撮影してみましたがこのサンプルだとXiaomi 14 Ultraはどうした?と思うくらい照明の色に引っ張られています。
次に3倍で撮影してみましたがiPhone 15 Pro Maxが一番明るく補正されている分ノイズも多めに見える感じに。
最後に5倍で撮影してみました。低照度の環境だとXiaomi 14 Ultraはそこそこ安定している印象ですが全体的に見ればGalaxy S24 Ultraの方が安定している印象を受けます。
まとめ。
今回はXiaomi 14 Ultraが国内で正式発表されたので国内でも人気が高いハイエンドと比較してみましたが大型センサーを搭載している分クセが強めなので慣れが必要という感じ。
また可変絞りに対応しているとはいえオート撮影だとすぐに切り替えられるUIではないのもマイナス。ただ今まで国内で発売された機種にはなかったカメラ超特化機種なので面白いと思う。
慣れてしまえば気軽にオートでもエモい写真が撮れる面白い機種なのでチェックしてみて下さい。
取材協力: Xiaomi Japan
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