Googleの幹部が明らかに。なぜPixelのカメラは撮影した写真と動画を加工するのか

Pixel 8シリーズに関しては前モデルが搭載していたGN1が生産終了になったことからもマイナーアップデートであるGNKを搭載していると推測されていますが、先日の情報からもPixel 9 Pro XLは可変絞り機能に対応している可能性があるとの予測。

他社と同じ動きであればPixel 9 Proシリーズのメインカメラセンサーは1/1.3インチより更に大型化している可能性があります。一方でGoogle Pixelの最大の特徴と言えばカメラソフトです。

今回9To5GoogleによるとGoogleがPixelのカメラに求めていることを明らかにしたと報告しているのでまとめたいと思います。

なぜカメラソフトで加工するのか。

近年GoogleはAIを主軸にしているため音声消しゴムマジックやベストテイクに消しゴムマジックなどの新機能を追加していますが、そもそもこれら新機能は撮影した写真や動画を編集する機能です。

一方でメーカーの特色が出やすいのがカメラソフトによるチューニングでSonyのように現実をより忠実にというコンセプトを採用しているメーカーもあればSamsungのようにSNS映えを目指した分かりやすい加工をするメーカーもいます。

そして今回海外サイトが行ったPixelのカメラ部門の幹部へのインタビューにおいて、同社の幹部は以下のようにコメントをしています。

[ピクセル6から]画像処理から画像作成、画像生成への移行が見られ始めました。あなたの記憶は現実とは異なるので、「あなたの記憶を再現するために、画像のノイズを減らし、シャープにしよう」からのシフトであり、それは大丈夫です。それは知覚と人間のことです。人間のために作りましょう。

あなたの記憶はあなたの現実です。あなたの記憶よりもリアルなものは何ですか?もし私があなたの記憶に合わない写真を見せたら、あなたはそれが本物ではないと言うでしょう。

カメラソフトで加工しているのは、撮影したユーザーの記憶の再現を手伝うためだとしており、少なくとも撮影したその瞬間をより現実的に撮影することに重きをおいていないことになります。

またGoogleの幹部によるとPixelで既存のカメラ機能の「シュミレーションを構築しようとはしていない」ことを明らかにしたとしています。

ピクセルのポートレートモードを一例として指摘し、Googleは従来のレンズの典型的なボケ味を超えることを選択し、その選択の結果として「実際のレンズの制限なしに」機能を構築することができました。

GoogleがPixelのカメラソフトの開発にあたって何を理想にしているのかわかるだけでも面白いですよね。人間の記憶は割と都合が良い場合が多い。だからこそ記憶を再現するという面で加工も必須になるのかもしれません。

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