Nothing Phone (2a) 開封レビュー。コスパ最強なのかPixel 7a比較

先日には今年の10月に正式発表される可能性があるGoogle Pixel 9シリーズのほぼ確定的なデザインがリークしておりフラット化が特徴見えますがiPhoneのデザインに非常に似ています。

詳細は「カメラが超強化?Pixel 9シリーズのほぼ確的的なデザイン判明」をご参照下さい。一方で先日に海外サイトはGoogle Pixel 8シリーズで強化された顔認証に加え生体認証が唯一正しく機能する機種だと絶賛しています。

詳細は「Pixel 8。Androidで唯一生体認証で正しいロック解除を行う機種」をご参照下さい。さて今回Nothing Phone (2a)を購入したので開封レビューをしつつPixel 7aと比較レビューをしてみたいと思います。

開封

まず開封をしていきたいと思いますが今回購入したのがホワイトということもあり化粧箱も白です。カメラデザインを強調するパッケージデザインで面白いですが高級感は正直ないです。

また多くの人は考えないと思いますがこのビリビリと箱の一部を剥がすタイプはやめてほしい。自分に合わなかった時に売却を考えるユーザーにとって化粧箱が元に戻らないのはマイナスです。

そして付属品を確認するとUSB-Cケーブル。

次にSIMピンです。

最後に説明書と最低限という感じで他のメーカーと同じですが充電アダプターは同梱されていないため自分で用意する必要がある。充電規格をみるとPD3.0に対応した45W以上の電源アダプターであれば問題なく充電できる。

中華メーカーやGalaxyのように独自規格の採用などで複雑化していないのは嬉しいところです。

また最初は必要ないと思いましたが今回はSpigenのガラスフィルムを購入しました。Nothing Phone (2a)はスクリーンプロテクターが標準装着されているので多くの人は不要。

ただ自分のようにTPUフィルムよりガラスフィルムが好きな人などは別途用意してもいいかも。最近中華メーカーの機種を購入していたことが多いことからも電源アダプターと専用ケースが付属していないのは寂しく感じますがSamsungやAppleと比較すれば同程度なので問題なしです。

デザインを確認。

そしてある意味大きな特徴とも言えるデザインを確認していきたいと思いますが個人的には微妙です。

中華メーカーのフラッグシップはカメラセンサーの大型化に伴いサークル型のカメラデザインを採用していることが多いですがNothing Phone (2a)は背面の回路図みたいな部分と合わさって中途半端にスカスカなデザインを採用しているように見えるのでお洒落なデザインには見えず。

ここは好みの問題だと思いますが個人的にはNothing Phone (2)のように垂直型が良かった。

そして本体上部を確認するとマイク程度でアンテナスリットすらないのはスッキリ見えます。

次に本体左側面に音量ボタンを搭載しており本体右側面に電源ボタンを搭載しています。

多くのAndroidは本体右側面に音量ボタンと電源ボタンを搭載していることが多いです。むしろ分離しているのはiPhoneという感じでiPhoneユーザーが違和感なく使えるような狙いかも。

最後に本体下部を確認するとスピーカーグリルにUSB-CにマイクにSIMトレイという感じです。サイドフレームはフラットデザインを採用した上でマット仕上げなので意外と質感は高めに感じます。

ただ背面はガラスを採用していることからも光沢仕上げで角度をつけてみた場合にかなり反射する。

海外サイトのレビューを見た時にブラックは正直カッコいいと思えず指紋も埃も目立つ感じでしたがホワイトだとそこまで目立つ感じでもなくバックパネルにガラスを採用した機種とあまり変わらず。

ここは逆に良かった部分でブラックの方がメンテナンスは大変だった可能性もあります。

Pixel 7aとも比較。

また今回は国内でもコスパが高いと注目されているPixel 7aと合わせて比較したいと思います。縦幅で見ると1cm近く横幅で見ると3mm近くPixel 7aの方が小さいため持ちやすさが違います。

価格帯を考えるとライトユーザー向けだと思うのでPixel 7aのサイズ感の方が受けが良いと思う。ただPixel 7aの方が小さいのに重いので持った時のずっしり感はPixel 7aの方が上です。

Nothing Phone (2a)はでかいからこそか想定以上に軽く感じるのは良かったところです。

またNothing Phone (2a)は背面中央に並列型のカメラデザインを採用したことを考えると内部スペースに余裕がある可能性があり個人的には垂直型を採用しつつ小型化させた方が良かった。

やはり大型モデルと同程度のサイズ感なのでこの時点でユーザーを選ぶと思います。コストの問題からもZenfone 10のように小型化しろとは思いませんが一回り小さいだけでも違う。

ちなみにNothing Phone (2a)は背面はガラスですがサイドフレームはプラスチックを採用。一方でPixel 7aは背面がプラスチックで表面をGorilla Glass 3でコーティングしている。

耐久性の部分で言うどっちもどっちという感じで質感も個人的にはそこまで変わらずという感じ。ただNothing Phone (2a)の方が面白いデザインを採用しているかなという印象です。

Nothing Phone (2a)は高級感をそこまで感じませんが変に安っぽさもあまり感じません。

ディスプレイを確認。

そしてディスプレイを確認していきたいと思いますが6.7インチに表示解像度はFHD+と普遍的。Nothing Phone (2)と違う部分としては可変式120Hz表示に非対応ですがこの価格帯の機種で120Hz表示に対応しているだけでも十分で設定を確認すると60/90/120Hzの3段階で調節可能。

基本的には表示するコンテンツに合わせてリフレッシュレートを調節するダイナミックで十分。一方でPixel 7aは最大90Hz表示となっておりオプションで60Hz/90Hzの2択という感じ。

やはり実際に比較してみるとNothing Phone (2a)の方がサクサク動作している印象です。下手なミドルレンジだと残像は感じにくくてもつっかりを感じることがありますがNothing Phone (2a)は感じないのでミドルレンジでは十分に快適な表示性能だと思います。

ディスプレイ輝度にほぼ差を感じず。

また合わせてユーザビリティに直結する部分としてディスプレイ輝度でNothingによるとHDR表示で1100nitsでピーク輝度で1300nitsとされていますが海外サイトを確認するとNothing Phone (2a)は手動調節で664nitsで自動調節で981nitsと個人的には十分に感じる。

ちなみにPixel 7aは498nitsで自動調節で1070nitsなので高照度の環境だとPixel 7aの方が僅かに見やすい感じですが屋内で比較した限りではNothing Phone (2a)の方が明るく感じる。

正直明確な差があるという感じではなくミドルレンジであることを考えればこれ以上は贅沢です。自分の使い方であれば日常生活で必要十分なディスプレイ輝度で特段不満はないという感じです。

ディスプレイサイズの差が見やすさに直結。

その他HDR10+に10bitに対応など流石にDolby Visionなどは非対応ですが十分に発色がいい。YouTubeを再生してみても色味に癖がある感じでもなく個人的には違和感なく見れます。

一方でディスプレイサイズの違いからもNothing Phone (2a)の方がコンテンツは見やすいです。あと耐久性の部分でNothing Phone (2a)はGorilla Glass 5など多少はマシです。

ただ両機種とも耐久性はしょぼいことに違いはないので露骨にコストカットしている感じになります。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していきたいと思いますがNothing Phone (2a)はAndroid14をベースにしたNothing OS2.5.3を標準搭載しておりシンプルなデザインが大きな特徴です。

アップデートサポート期間を確認するとPixel 7aは発売からまもなく1年経過することもありアップデートサポート期間はほぼ一緒という感じですがメジャーアップデートはPixel 7aが少ない。

少なくともNothing Phone (2a)はPixelのように毎月のアップデートは保証されていません。

一方でPixel 7aは物理+eSIMに対してNothing Phone (2a)は物理のDual SIMに対応。そしてミリ波は共通で非対応ですがNothing Phone (2a)は実質docomo専用となるB21にN79には非対応となっていることから地方に住むドコモユーザーに影響がでる可能性があること。

実際のどの程度の影響があるか不明ですがB3非対応の地域では4Gがより高速化しない可能性。そしてdocomoの5GエリアはN79を中心に整備していることから半分のエリアで使えないことに。

これはユーザーによってはデメリットという話で気にする人は気にした方がいいと思います。あと販路にもよりますが直販版の場合は両機種とも1年のメーカー保証しかない状態。

一方でPixel 7aはキャリアから発売されているため有料の保証プランに加入することも可能です。

発売までにNothing Phone (2a)はおサイフケータイへの対応が間に合ったとはいえPixel 7aの方が国内の最適化がより進んでいる感じでNothing Phone (2a)は不十分。

ちなみにNothing Phone (2a)のFelicaチップ搭載位置はカメラ部分の左斜め上あたりです。

容量構成を確認。

容量構成に関してNothing Phone (2a)はRAM12GB/ROM256GBの上位モデルがあるのが良い。今やカメラが高画素化していることからもデータ容量が増えていることに加えゲームアプリもどんどん容量が増えていることを考えると今後数年使うなら余裕があった方がいいと思います。

またPixel 7aは前モデルほどではありませんがアプリのリロードが使い方次第では発生。マルチタスク気味に使いたい人にとって上位モデルという選択肢があるのはアドバンテージです。

パフォーマンスと持続性の差。

そして発熱とパフォーマンスを調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。スコアで見るとPixel 7aの方が上で体感できる差ではありませんがゲームなどで実感かも。

内部温度を確認するとNothing Phone (2a)は37度あたりでスロットルダウンをかける。

一方でPixel 7aは38度前後でかけている印象で両機種ともそこまで内部温度は上がらず。ちなみに計測終了のタイミングで外部温度を計測してみましたがNothing Phone (2a)は32.1/31.8/32.0度に対してPixel 7aは33.6/36.1/35.0度とちょっと高いです。

ただ久しぶりにPixel 7aを触ったら想定以上に熱くなりにくくなっている印象を受けます。一方でNothing Phone (2a)に関してはほぼ発熱を感じないとかなりシビアな制御かも。

またパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testを実施。

パフォーマンスの持続性という部分ではPixel 7aは安定率が71.9%まで下がっています。正直フラッグシップと比較すると悪くはないですがNothing Phone (2a)が良すぎです。

また計測終了後に外部温度を計測したところNothing Phone (2a)は34.1度に対してPixel 7aは40.1度と実際に持ち比べてみてもPixel 7aの方が発熱を感じます。

トップパフォーマンスはPixel 7aの方が高いですが発熱しやすく持続性も低いという感じ。自分はゲームをやらないため何ともですが日常使いならNothing Phone (2a)の方が上です。

バッテリー関連を確認。

バッテリーに関してはNothing Phone (2a)の方が容量は圧倒的に多いですが筐体サイズの違いを考えると仕方ないという感じ何よりNothing Phone (2a)の方が電池持ちは安定している。

海外サイトのバッテリーテスト結果を参考にすると15時間53分と電池持ちは想定よりも良いです。いつも参考にしているサイトがPixel 7aの新しい方式によるとバッテリーテスト結果を公開していなため何ともですが旧スコアを元に推測するとおそらく11時間以下の可能性があります。

個人的に12時間以下は電池持ちが悪く13時間以上で電池持ちが良く16時間以上が化け物という感じ。もちろんユーザーの使い方によって印象が変わる可能性がありますがNothing Phone (2a)は電池持ちがかなり安定している一方でPixel 7aは電池持ちが悪いと対照的な存在だと思います。

ターゲット層を考えれば電池持ちの良さが優先事項なのでNothing Phone (2a)の方が優勢。さらにNothing Phone (2a)は充電開始30分で59%でフル充電に要した時間は63分です。

一方でPixel 7aは充電開始30分で48%でフル充電に要した時間は117分とかなりの差があります。決してNothing Phone (2a)の充電速度が速いというわけではありませんが圧倒的な差です。

ちなみにNothing Phone (2a)はワイヤレス充電に非対応なのでここは評価が分かれるところ。

その他について。

そしてもう一つPixel 7aはIP67に対応しているのに対してNothing Phone (2a)はIP54です。NothingによるとコストカットのためにIP68のテストを通していないとしていますが実際にはIP68相当に対応しているとアピールしていますがどんな理由であろうとIP68ではないのは事実。

とはいえプールや海にお風呂などで使って故障した場合両機種とも保証対象外なので注意が必要。

そして生体認証はインカメラを利用した2D顔認証に光学式画面内指紋センサーは一緒です。今回のレビュー動画を撮影する時のように落ち着いた状態であれば認証速度に反応とほぼ変わらず。

ただ屋外でサンプル撮影している時などポケットから取り出して認証しようとするとPixel 7aは上手く認識してくれないこともあるのでNothing Phone (2a)の方が快適性は上という感じです。

ちなみに両機種とも高照度の環境で指紋認証が使いにくいことや真っ暗で顔認証が使えないのは一緒。そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたが音量に関してはNothing Phone (2a)の方が明らかに上ですが音質はPixel 7aの方が良く聞こえる。

ただPixel 7aのスピーカーの音量は圧倒的に物足りないという感じでユーザーを選ぶと思う。

カメラを確認。

そして最後にカメラを確認していきたいと思いますがNothing Phone (2a)の方が大型センサーを搭載しているのに対してコストカットのためSamsung製を採用しています。

一方でPixel 7aはインカメラ含めて全てSony製センサーを採用するなどちょい対応が異なります。まず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはNothing Phone (2a)/Pixel 7aの順番になっているので予めご了承下さい。

今回のサンプルでみると、Nothing Phone (2a)は実際の風景よりも明るめに補正されておりPixel 7aはちょっと暗めという感じです。雲が多い日だと撮れる写真の印象が大きく変わると思います。

広角で撮影。

次に接写してみましたが色味が全く違うのが気になるところ。

Pixel 7aの方がよりまだ現実に忠実という感じで、Nothing Phone (2a)は少し前のGalaxyのような色味で過度の補正が入っている印象を受けます。

センサーサイズに差があるとはいえノイズ感はあまり変わらない印象を受けます。

望遠で撮影。

両機種とも望遠は搭載していませんが、まず実質光学となる2倍ズームで撮影してみました。

次に5倍で撮影してみましたがPixel 7aの方が明らかにノイズが少ないことを確認できます。

そしてPixel 7aにとって最大となる8倍で撮影してみましたが大きな差。正直Pixel 7aも素晴らしいといえる感じではなくNothing Phone (2a)がひどいという感じです。

ちなみにNothing Phone (2a)は最大10倍に対応していますが実用性はないかなという印象です。

ポートレートで撮影。

まず気になった部分としてPixel 7aの方が被写体に寄って撮影できること。

フォーカス精度に関してもPixel 7aの方が優秀なことが多いです。

次に2倍で撮影してみましたがPixel 7aの方が明らかにフォーカス精度が優秀です。

ポートレートモードの使い勝手は明らかにPixel 7aの方が優秀に感じ、少なくとも高照度の環境時点でGoogleの方がカメラソフトの技術力が高い印象を受けます。

超広角(低照度)で撮影。

次に手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してみました。

個人的な印象としてはNothing Phone (2a)が全体的に赤みがかっている印象を受けます。

広角(低照度)で撮影。

水の描写の仕方に大きな違いがあり、今回のサンプルだとNothing Phone (2a)は大体露光時間2秒に対してPixel 7aは3秒という感じです。ただNothing Phone (2a)の方が手ブレしやすい印象を受けます。

白飛びは相変わらずPixel 7aの方がひどいことを確認できます。

白飛びはPixel 7aの方がひどいですが、Nothing Phone (2a)は無理に明るくしようとしているせいでフレアなどが余計に目立つという印象です。

望遠(低照度)で撮影。

まず2倍で撮影してみましたが明らかにPixel 7aの方がノイズが少ないことを確認できます。

最後に5倍で撮影してみましたが雲泥の差です。Nothing Phone (2a)はスペックの割には全体的に弱めという感じで、照度関係なく少し前のGalaxyという感じで好みが分かれそうです。

まとめ。

今回はNothing Phone (2a)の開封レビューをしつつPixel 7aとの比較レビューをしてみました。同じ直販版で見た場合Nothing Phone (2a)は5万5800円に対してPixel 7aは5万4800円です。

ただ世代を考えるとPixel 8aがライバルで後日発売されたら改めて比較したいと思います。多くのユーザーは出来るだけ安くて画面が見やすくて電池持ちが良くて綺麗な写真が撮れるスマホが欲しいと思っておりNothing Phone (2a)はこのニーズを上手くカバーしている機種だと思う。

128GBモデルなら4万9800円から購入できるなら多くのユーザーにとってコスパがいいと思います。

ただ実使用の面でメーカーの特色のようなものを感じず個人的にはちょっと面白みがないです。ミドルレンジモデルにそこまで求めるべきではありませんが個人的にはPixel 7aの方がカメラという特徴があるからこそ面白いと思っており何より価格が絶対的優先の人に刺さるのかなと思います。

また大きく好みが分かれるとすれば筐体サイズとその特徴的なデザインになると思います。何より今年のミドルレンジのベンチマークになる可能性があり他社に相当なプレッシャーをかけるかも。

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