先日には2023年Samsungにとって主力機種であるGalaxy Z Fold 5を購入しましたが、やはり折畳式機種の中でカスタマイズ性はピカイチという感じです。詳細「Galaxy Z Fold 5 開封レビュー。現行デザイン集大成に相応しい見事な完成度」をご参照下さい。
一方で先日にはシンガポール版のGalaxy S24 Ultraを購入しましたが、チューニング不足なのかカメラが非常に不安定で現状だと進化したと評価するのが非常に厳しい状況になっています。
詳細は「Galaxy S24 Ultra 開封レビュー。質感超高いけどチューニングは甘め」をご参照下さい。さて今回シンガポール版のGalaxy S24 Ultraを購入して約1週間使ってきたので気になるポイントについて短期レビューをしてみたいと思います。
残念なポイント。
開封から約1週間使ってきましたが抜群の安定性は健在でめちゃくちゃ良いスマホだと思います。正直なところおすすめはしやすいスマホだと思う一方で個人的には全く面白みを感じないです。
動体の撮影に弱い。
まず気になった部分から確認していきたいと思いますが一つ目として動体の撮影の弱さです。自分はスマホで子供を撮影することが多いため動体の撮影はかなり重要視している部分です。
ただGalaxy S24 Ultraで子供をここ1週間近く撮影してきましたが動体の撮影には向かないです。前モデル対比でシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグは改善した印象。
なので子供もより撮りやすくなっているかなと思っていましたがほぼ改善は見られない感じです。
撮影のタイミングでちょっとでも子供が動いたりすると完全にブレた写真になり微妙です。いつもならブランコに乗っている娘を試し撮りしますが今回はそれ以前の問題という感じです。
走り回っている子供を何十回も撮れば上手く撮れることもありますがシャッターチャンスを逃すことに違いはないので自分がスマホに求めていることと残念ながら一致していない感じです。
ちなみにポートレートモードはもちろん通常の撮影モードでもちょっとでも動くとブレます。なので小さいお子さんを綺麗に撮りたいと思う人にとってはあまりおすすめ出来ない感じです。
ただ自分のように動体の撮影にかなり拘っている人はそこまでいないと思うので過度の心配は不要。
先日開封レビューを公開した時にコメントで不良個体なのかとのご指摘も頂きました。ただ現時点で修正のアップデートが配信されているわけでもなく不良個体か判断できる要素がない。
仮に不良個体として動体の撮影にも支障が出ているのであれば今後改善する余地があるかも。ただ海外サイトもペットの撮影には向かないと評価しているので動体の撮影はどちらにせよ弱いかも。
最近ポートレートに強いvivo X100 Proを使っていたこともあるかもしれませんがフォーカス精度がポートレートが強い機種と比較して弱いからこそ僅かな動きでもブレやすいのかも。
カメラのチューニング不足。
次に2つ目としてカメラソフトのチューニング不足の可能性があり前モデル対比で悪化の印象です。特にナイトモードで撮影している時ちょっとでも強い光源があると簡単にフレアが発生する。
白飛びの抑制は相変わらず強いなと思いますがなぜかフレア対策が弱くなったせいで台無しに。めちゃくちゃよくいえばXiaomi 14 Proのような光芒が発生しているのかもしれませんが個人的には派手なフレアが発生しているようにしか見えないので正直何ともという感じです。
ナイトモード撮影時の露光時間が前モデル対比で僅かに短くなっているのでしっかり時間をとってフレアもせめて前モデルと同程度に抑えることができればまだ良かったのかもしれません。
現状だと露光時間が短くなった分手ブレなどが発生しにくなりましたが出来上がる写真も微妙です。またズーム撮影に関してもGalaxy S24 Ultraでは光学10倍センサーをやめ光学5倍に変更。
そのため従来のように光学10倍ではなく実質光学10倍相当で撮影できる感じになっています。正直なところ光学10倍撮影に拘っているユーザーはかなり限定的なので廃止になってもおかしくない。
ただSamsungとしては劣化したという印象を防ぐためか無理にアピールしているようにも見えます。
結局のところは退化はせずとも進化をしているとも思わないので現状維持と言った方が無難でこの現状維持をどう考えるかはユーザー次第でズームに関しても今後アップデートで改善されるかも。
個人的にGalaxyにズームを求めるとすれば15~20倍程度の中距離ズームで前モデルからそこまで大きな進化を感じないのでやはりSoCやAIを進化させてもカバーするのに限界がある感じ。
海外では今後アップデートで改善されるとアップデート待望論がかなり強いですが実際にアップデートでそこまで改善できるのか個人的には疑問でアップデートにあまり依存したくない。
国内でいつ発売されるか不明ですが今より最適化が進んでいればいいなと思いますがカメラの微妙なところ全てが改善されるとは思っておらず今後アップデートで改善されたら別途まとめる予定。
動画に関して低照度の環境であれば安定していますが高照度だとなぜか白飛びみたいな感じになる。どう表現していいのかフレアだらけと表現するべきなのか別日に子供を撮った時もダメでした。
ただ屋内の照明下や曇りの時は大丈夫で高照度かつ日差しが強めの時は安定しないという感じです。
良かったポイント。
次に満足度が高い部分として電池持ちで前モデルの時の電池持ちの良さは健在という感じです。
電池持ちの良さ。
開封してから1週間程度なのでバッテリーの最適化はまだ完全に終了していないと思います。ただ自分の使い方だと朝の6時30分頃から夜の9時くらいまで使って電池残量は70%前後のことが多い。
執筆時点で海外サイトがバッテリーテストの結果を公開していないため何ともですが自分の使い方での体感だと13時間以上14時間以内の感じで前モデル対比で改善した印象を受けます。
ただ昨年使った機種の中でも抜群の電池持ちだったXperia 5Ⅴなどには及ばないという感じです。もちろんゲームをやるかなどユーザーの使い方次第だと思いますが自分の使い方なら十分すぎる。
多くのユーザーにとってフラッグシップモデルであることを考えると十分に満足できると思います。当初Snapdragon 8 Gen 3は思っていたより発熱がひどいとの評価が多かったため。
Galaxy S24 Ultraでは大丈夫なのか心配もありましたがしっかり仕上げてきてくれた印象です。パフォーマンスがしっかり底上げされた上で電池持ちが改善したのは単純にすごいと思います。
また前回は開封直後に回したのである程度落ち着いた状態でベンチマークを3回連続で回しました。スコア的にみると大きな差があるとう感じではなく気になる部分としては外部温度です。
計測終了ごとに外部温度を計測してみましたが開封直後は39.6/39.2/41.3度に対して今回計測した時は36.2/42.2/42.1度と前回より条件が良くなっているはずなのに高めです。
なので負荷をかけた場合はこの程度までは温度が上がると思っていた方が分かりやすいです。ただ熱くて持てないという感じではなく手がかじかんでいる時にはちょうどいい暖かさです。
ベイバーチャンバーが大型化したことで放熱性能が強化されたことでパフォーマンスの持続性は改善。ただより放熱しやすくなったことで前モデルよりは外部温度が上がりやすいということになる。
正直ベンチマークテストでもっと外部温度が上がる機種はいるのでまだまだマシな方だと思います。
所有欲を満たすデザイン。
そして2つ目に満足度が高い部分としてディスプレイ含めたデザインの質感の高さです。まず横幅が79mmもあり本体の重さも232gもあるので最上位モデルの中でも重量級かつ持ちにくい。
自分の手の大きさだと快適に片手操作ができる大きさではなく手首への負担もかなりすごいです。ただそれでも質感はめちゃくちゃ高くて所有欲をかなり満たしてくれるデザインだと思います。
バックパネルにディスプレイとフラット化された上で本体の四隅は角ばった印象があるためデザイン全体で見ると一枚の板という感じで個人的にはかなりスッキリした印象を受けます。
またサイドフレームが実質マット仕上げになったことで全体的に指紋が目立ちにくいのもありです。他のカラバリの実機を見ていないので何ともですが今回購入したバイオレットはかなり濃いめです。
これでサイドフレームも同じ色味だったらかなり色がしつこいと感じたかもしれませんがサイドフレームの色の違いが良いアクセントになっており高級感をより演出しているように感じる。
正直チタンを採用したことにメリットを感じず素人目で見れば手触りがちょい違うくらいです。耐久性の改善に貢献したとされていますが落とさない限りその恩恵を受けることはなくそもそもサイドフレームが壊れなくてもバックパネルなど他の部分が壊れたらあまり意味がないです。
なので極論かもしれませんが質感向上とデザイン面でしかあまり恩恵を受けていないかなと思う。正直なところこれでアルミフレーム+マット仕上げでももしかしたら満足度が変わらなかったかも。
そしてディスプレイに関してディスプレイ輝度が改善したことの恩恵をどの程度受けているのか。不明ですが非常に明るく見やすいディスプレイという印象でフラットになったのもポイントです。
S-Penユーザーからしても横幅が広くなったこと含めてキャンバスが広いと考えれば嬉しいです。フラットディスプレイに進化したことでコンテンツが途中で歪んだりすることもなく一定で良い。
何よりディスプレイがついている状態のデザインも個人的には所有欲をみたしてくれる感じです。
おすすめしやすいけど面白くはない。
Galaxy AIは今後どの機能までかは不明ですが有料化されることが判明しており正直難しい。
新機能である囲って検索はGoogleレンズが悪いというべきなのかAIの精度が悪いのか検索結果が微妙なことも多く自分は使い始めて数日で飽きた感じで今後精度が改善すればまた印象が変わってくる可能性ありジェネレーティブエディットはPixelの完全な後追いに。
Pixelでいう消しゴムマジックのような機能はありますがガチの編集機能は個人的にあまり使わず。一方でGoogleは音声消しゴムマジックやベストテイクなど編集とはいっても写真や動画の質を改善するための機能がある一方で現時点でGalaxy AIにはないので汎用性が限定されます。
何より自分はスマホのカメラを重視しているからこそGalaxy S24 Ultraのカメラは微妙です。
もちろん良いところもありますが大きな特徴だったズームは強化ではなく現状維持になった。最上位モデルだからこそ何か面白みが欲しいところですが安定性を重視した結果面白みがない。
正直個人的には画質どうこうより使っていて楽しいカメラが欲しいという感じですが残念なことに自分に刺さる機能がなく見やすいディスプレイに抜群の安定性という感じです。
国内での価格は発表されていませんがグローバルで見れば値上げされる可能性が高いと思う。そうなると20万円を超えてくると思いますが安定性に20万円はちょっと高いかなと感じます。
ただ逆に優れたカスタマイズ性に長期のアップデートサポート期間に抜群の安定性と多くの人におすすめしやすい仕上がりだと思っておりまさにAndroid版のiPhoneという感じだと思います。
自分の手持ちだとカメラが現状不安定すぎて非常に厳し目の評価になってしまいましたが今後アップデートを待ちつつ様子見をしていきたいところで今後の展開が非常に楽しみです。
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