OnePlus Open。2024年折畳式機種のベンチマークになると思う3つの理由

今年はグローバル展開に本気なのか中国版と合わせてグローバル版も合わせて発表されたOppo Find N3を購入したので開封レビューをしてみました。詳細は「今年一番ヤバい奴がきた。Oppo Find N3 開封レビュー。サイズ感が最高」をご参照下さい。

一方で先日にはOppo Find N3の短期レビューをしつつアメリカを中心として発売されたOnePlus Openを購入したので開封レビューをしてみました。詳細は「OnePlus Open 開封レビュー。Oppo Find N3が良すぎでつい購入」をご参照ください。

さて今回OnePlus Openが2024年の折畳式機種のベンチマークになると思う理由を主観的にまとめたいと思います。

発売地域が広い。

当初は2023年の8月下旬に正式発表予定だったとされているOnePlus OpenとOppo Find N3ですがBOE製のディスプレイに致命的な問題が見つかったことからも正式発表を延期したとの話。

詳細な理由は不明ですが現にメインディスプレイはBOE製からSamsung製に変更されています。またOnePlus OpenとOppo Find N3は違うメーカーですが実質同じ機種を発売地域を分けて発売。

デザインにおいてはロゴやカラバリにスペックで見れば独自UIの違いなどもありますがほぼ一緒。また従来OppoはOppo Find N2など中国市場以外で発売してきませんでしたがOnePlusが取り扱うことに合わせてグローバル展開を行なっており2つのメーカー見ると販売地域が一気に拡大。

そしてアメリカではブック型の折畳式機種はPixel Fold/Galaxy Z Fold 5に次いで3機種目。先行して発売されていた2機種よりも安いことも影響したのか一気に注目を集めた印象です。

ソフトは最低限満たしている。

その上で一つ目の理由としてはカスタマイズ性能は多くのユーザーが求めているわけではないこと。先行して折畳式機種の開発を継続してきたSamsungですが他社と圧倒的な差があるのはソフトです。

折畳式機種の現状のネックはアプリの最適化が進んでいないことですがSamsungはアプリの最適化を待ちつつもカスタマイズ性を強化したことでアプリ最適化の遅れを上手くカバーしている印象です。

またオプションが多数用意されているということはユーザーが自分好みに設定して使えることに。そのため使いやすいと評価が高いですが市場の評価としてはOnePlus Openの方が高い印象です。

2023年の年末に多くの海外サイトが2023年最高の機種や読者が選んだ最高の機種などの記事を公開しましたがOnePlus Openが上位にいることがあってもGalaxy Z Fold 5はかすりもしない。

また折畳式機種部門で見てもOnePlus Openが一位であることがほとんどという感じでした。

OnePlus Openのソフトは折畳式機種としては最低限の機能はカバーしている印象ですがGalaxy Z Fold 5と比較すると圧倒的にオプションも少なく物足りないと感じることもあります。

それでもOnePlus Openの方が評価が高いことを考えるとソフトよりハードを重視している人が多いと考えることができある程度のオプションさえあれば十分と判断している可能性が高いです。

少なくともGalaxy Z Foldシリーズほどのカスタマイズ性能に拘るユーザーは極一部の可能性。逆に言えばOnePlus Openと同程度までカスタマイズできれば十分と考えることができます。

持ちやすいサイズ感。

次に2つ目の理由としてユーザーはソフトよりハードを重視している可能性が高く持ちやすさです。中国市場で行われたアンケート結果を見るとユーザーが折畳式機種を購入する時に重視している項目は価格や機能性よりもデザインで特に取り回しの良さが最優先という評価です。

そのためHuawei Mate X5やXiaomi Mix Fold 3にHonor Magic V2は薄型化/軽量化が優先。一方でOnePlus Openは中華メーカーの機種と比較するとデザインは物足りないと思います。

ただグローバル市場でみるとGalaxy Z Fold 5とPixel Foldと比較してどうなるかだと思う。改めて本体サイズを確認すると本体を閉じた状態で153.4×73.3×11.9mmで重さは245gです。

中華系の折畳式機種と比較するとまだまだ重く本体の厚みもありますがグローバル市場で見ると強い。実際に折畳式機種を使っている人間からすると本体を開いている時のサイズ感は重要ではないです。

また片手操作なんてほぼ不可能に近いので両手操作が基本になると重さも気にならないです。一方で通常のスマホのように使いたい時は本体を閉じた状態で使うようになるためサブが重要です。

本体の縦幅で見ると150mm以下の機種は現状ほぼなくPixel 8でも150mmは超えてくる感じです。そして150mm以下の機種も多くのユーザーにとっては持ち替えなしの片手操作は厳しいところ。

そのため物理的にできるだけ小さい方がいいと思うユーザー以外は許容できるサイズ感の可能性。

何よりライバルでみるとGalaxy Z Fold 5は横幅が68mmと圧倒的にスリムで持ちやすいです。ただサブディスプレイのアスペクト比が23:9で縦長であることからも視認性と操作性が犠牲に。

そしてPixel Foldは縦幅がコンパクトですが横幅が79.5mmと片手操作はかなり厳しいサイズ感。サブディスプレイに関してメーカーによって考え方が異なりGalaxy Z Fold 5で見ればライトな作業程度であくまでもメインディスプレイを使うことを想定して設計した可能性がある。

そもそもiPad miniをライバル視しすぎてメインディスプレイのことしか考えてなかった可能性。一方でGoogleの場合はマルチタスクを使わないならサブディスプレイを使ってねという感じです。

そのためスペック一覧を確認するとサブディスプレイという表現ではなく外部という表現です。

結局閉じた時にサブディスプレイが通常のスマホのように使いやすいかが重要になってくる。その中でOnePlus Openは6.3インチでアスペクト比20:9と本体サイズと合わせて絶妙なサイズ感。

ちょうど良いサイズ感のサブディスプレイを採用している機種がなかったからこそ注目度が高い。今後Honor Magic V2がグローバル展開されると思いますがサブはOnePlus Openの方が良いです。

カメラに妥協がない。

そして3つ目としては折畳式機種は内部スペースの問題からもスペックが妥協されがちですがOnePlus Openは現状折畳式機種の中でもほとんど妥協を感じられない仕上がりとなっています。

Oppo Find N2まではコストカットのためか型落ちのSoCを搭載することが多かったですがOnePlus OpenではSnapdragon 8 Gen 2と発表された当初は最新のSoCを搭載している。

またマルチタスクを意識しているのかRAMは16GBでストレージは512GBに対応していること。さらに仮想RAMにも対応しておりパフォーマンスの持続性は最大限とは言えませんが安定している。

またバッテリー容量も4802mAhと最大限ではありませんが筐体サイズを考えると大きめです。そしてデザインからも分かるようにカメラに関しては現状最大限という感じで魅力の一つになっている。

登場時期の問題もあったと思いますがメインカメラセンサーには2層トランジスタ技術を採用したLYT-T808を搭載しており現状折りたたみ式機種きで見ると最大となる1/1.43インチです。

一定の条件下においては1インチセンサーと同等の表現ができるようになっていることが特徴。

内部スペースの問題からも大型センサーは搭載しにくい中で最大クラスのセンサーを搭載しつつも2層トランジスタ技術の採用とこれはPixel FoldやGalaxy Z Fold 5などSamsung製のセンサーを採用している機種にはない魅力で中華系の折畳式機種にも遅れをとっていないです。

また個人的にびっくりしたのは望遠レンズでOmniVision OV64Bとセンサーサイズは1/2インチと望遠センサーの中ではそこそこ大きめでPixel Foldのメインカメラとセンサーサイズは一緒です。

また光学3倍に加えペリスコープ形状を採用しているため最大120倍のデジタルズームに対応。流石に120倍ズームの画質は実用性がないですがスペックでは妥協していないことが分かります。

基礎スペック自体は底上げしやすい一方で折畳式機種にとってカメラが難しい問題だった。ただOnePlus Openがこの流れを変えた感じで内部スペースを言い訳にできない感じになっている。

またそもそも価格が高い折畳式機種ですがコストカットの面からもカメラは控えめが多かった。ただOnePlus Openはアメリカで見ればGalaxy Z Fold 5やPixel Foldよりも安い上でしっかりとしたスペックを搭載しているのでコストカットの言い訳も出来ない感じになった。

もちろんOnePlus Openも課題はありますが今後のベンチマークになる可能性が高いです。

まとめ

2024年は中華メーカーがグローバル市場でより積極的に展開してくる可能性があります。事前情報通りであればXiaomi Mix Fold 4で初のグローバル展開と予測されておりvivoは不明です。

そのため中華メーカーの動き次第の面もありますが現状ではOnePlus Openが一つの指標に。そしてこの流れのままになると後継機種が出る時まではずっとベンチマークのままの可能性もあります。

少なくとも市場の反応を見るとそれだけOnePlus Openはダークホース的な存在になっている。一部情報によるとGalaxy Z Fold 6ではデザインを刷新する可能性が高いと予測されていますがカメラに関してはコストカットの問題からも現状維持と言われており実際にどうなるのか気になる。

何より国内で発売されるとしたらOppo Find N3の方でSoftBank専売でもいいから発売してほしい。それだけ折畳式機種市場を刺激した存在であることに違いはなく今後の売れ行きが楽しみです。

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