2024年のPixelはどう変わる?eSIM強化など開発中の新機能まとめ

国内においては前モデルが安すぎたのか高価格化して批判されているGoogle Pixel 8 Proですが以前よりターゲット層が分かりやすく、さらにGoogleの拘りも明確になっています。

詳細は「使ってみて分かった。Pixel 8とPixel 8 Pro。どちらを買うべきか」をご参照下さい。また先日には12月のFeature Dropが配信を開始しており、これでようやくPixel 8 Proがスタートラインに立てたという感じです。

詳細は「まさに神アプデ。Pixel 8 Proが12月のアプデでゲームにカメラを強化」をご参照下さい。さて今回CES2024においてAndroidの新機能を発表したので現在開発中のβ版と合わせてまとめたいと思います。

CES2024で新機能を発表。

GoogleはCES2023においてはPixel Watch経由で本体のロックを解除するWatch Unlockを披露しており2023年12月のFeature Dropではギリギリ実装されたという流れになっている。

そしてCES2024に発表した一つ目がQuick ShareでNear By Shareの最新版という感じですGoogleはAppleのAirDropのように無線でデータの共有が可能になるNear By ShareをAndroid10で標準搭載していましたがSamsungと共同で開発したQuick Shareに進化。

SamsungはすでにGalaxyでQuick Shareを搭載していることからもSamsungのQuick ShareにNear By Shareが吸収されたと考えると分かりやすいですが出来ることはほぼ変わらないです。

そのため名称が変更されるくらいのイメージでよくGoogleの発表によると2月には実装開始。またAndroid14からはWindowsでもNear By Sahare経由でデータの共有が可能になりましたがWindows版も合わせてQuick Shareに変更される。

ちなみにGoogleはLGと協力して同社のパソコンにQuick Shareをプリインストールすることを進めているとしています。このことからも今後LGのパソコンはユーザーに余計な手間がなくてもQuick Shareが使えるかも。

そして2つ目としてはUWB技術を活かした新技術でタップしてキャストを今年の後半に実装予定。UWBを活かした機能は徐々に出てきており分かりやすい例としてはAppleのAirTagだと思います。

従来の探すサービスより詳細な位置を把握することができ紛失物などを探しやすくなった。

一方でGoogleはYouTube MusicとSpotify限定で例えばPixel Tabletで再生している曲をPixel 7 Proでの再生に切り替えたりPixel 8 Proで再生している曲をPixel Tabletでの再生に切り替えたりシームレスな連携がより可能に。

ただ注意点としてはUWBに対応する必要性があるので現時点ではPixel 6 Pro/Pixel 7 Pro/Pixel 8 Pro/Pixel FoldにPixel Tabletと対象機種が限定されるのがデメリットですが今後対応機種は増える可能性。

ちなみにアメリカではモバイルに免許証を取り込むことも出来ており車の鍵をUWBを活かしてデジタルキーとして取り込みスマホで車の施錠が可能になるなど地味に使われています。

コストの問題もあると思いますが今後Pixel WatchにもUWBを搭載することでより身近になる。

またキャストフロントにおいてGoogleはTikTokなどショートコンテンツを大画面に簡単に共有ができるようになるとしておりFast Pairに関してはChromecastでも対応予定です。

またAndroid Autoも地味に強化されており電気自動車がGoogle Mapとリアルタイムのバッテリー情報を共有できるようになるとしており一方でスマホで計画した旅行プランを車のGoogle Mapに共有することが可能としているのでGoogle Mapの汎用性が高くなる。

今年の目玉機能としてはUWBで対応機種の拡大はもちろんAppleのAirTagのような紛失タグをGoogleも純正で何か出してくるのか気になるところで新製品含めて楽しみという感じです。

eSIMがより強化される可能性。

次に自分たちに最も身近な存在なのが3月のFeature Dropで新機能が追加される可能性。現在β版であるAndroid 14 QPR 2の開発が進んでいますが先日には最新となるβ3が配信。

Androidのβ版は新機能や新製品のヒントが隠されていることが多く今回判明したのがeSIM関連。今回の情報によるとAndroid 14 QPR 2のβ版からeSIM転送ツールを準備中であることが判明。

Android 14 QPR 2のβ版にアップデートした個体でもeSIMに変換するオプションを確認できる。海外サイトによるとGoogleは物理SIMからeSIMへの変換をより容易にするために開発中。

例えば機種変更前の機種は物理SIMで機種変更後の機種にデータ移行をする際にSIMカードを物理SIMからeSIMに変更することが可能になると思われAppleと同様の機能に対応する可能性。

またおそらくですがeSIMからeSIMの移行手続きも今までより簡単になる可能性があります。

アメリカ向けのiPhone 14やiPhone 15はすでにSIMスロットが廃止されておりeSIM専用。アメリカで最もシェアが高いブランドの最新機種がeSIM専用であることを考えると今後eSIMがより一般的になる可能性がありGoogleとしても対応を出来るだけ急ぎたいところ。

直近でSIMスロットの廃止ということにはならないと思いますがeSIM変換ツールの搭載はその下準備の一つとして考えることができこの感じだと3月のFeature Dropで実装されるかも。

eSIM専用にすることでSIMスロットを廃止することができ内部スペースの節約に防水性能の強化。またSIMカード自体をなくせるので電子産業廃棄物の削減と地味に恩恵は多いと思います。

一方でメーカーで仕組みを用意しても実際に使えるかは販売地域のキャリアの対応にもよる。

国内で見ればiPhoneですら足並みが揃っていない印象であることを考えると日本でeSIMがより便利になるにはまだまだ先の話になる可能性があり逆にアメリカではAppleが先にiPhoneで下地を作ってくれたのでGoogleも協力を仰ぎやすい状態にあると思うので羨ましいところ。

2023年の3月にはDual eSIMに対応しており今年はeSIM変換ツールの実装と着実に強化。Googleは中国など物理のDual SIMが必要な地域でほぼ販売していないのである意味iPhoneよりeSIM専用モデルに切り替えるハードルは販売地域の事情だけで見れば低いのかもしれません。

その他Pixel Watchで飛行機に搭乗する際のQRコードが表示可能になるなど地味に進化。今後Android 14 QPR3と合わせてAndroid15のβ版も開始する可能性があるので楽しみです。

組織の再編成。

一方でGoogleは年初から大きな動きがあり主にハード部門を再編成していることが判明。Googleのハード部門はスマホを開発する部門/Nest関連を開発する部門/Fitbit部門と大きく3つに分かれておりそれぞれにハードやソフトの設計や開発を行うチームがいました

ただ今回の情報によるとGoogleは組織構造を再編成しておりPixel/Nest/Fitbitの開発をする一つのチームに統合されており従来より一貫した開発ができる可能性があります。

従来はそれぞれでチームがあったためPixelとNestの連携やPixelとFitbitの連携などチームを超えての開発をする必要があったみたいですが今後はより横の繋がりが強くなる。

ただの推測に過ぎませんがPixel Watchの設定はPixel Watchアプリでヘルスケアの管理はFitbitアプリと分断されているのも横の繋がりがいまいちだった原因もあるかもしれません。

認知度で考えればFitbitアプリにPixel Watchの管理機能も統合してほしいところです。

ただ今回の再編成によってFitbitの共同創設者の一人がGoogleをやめることが判明。またFitbit部門の幹部の一人もGoogleをやめることが判明しておりFitbitに大きな動きです。

また再編成が行われれば当たり前ですが既存の部門やチームが解散になったりしますがそのつけはAR開発部門に皺寄せがいっているとしています。事前情報でGoogleは秘密裏にAppleのVision Proのような拡張デバイスを開発している可能性があるとの噂がありました。

ちなみにGoogle Tensorを搭載してテストが行われており早ければ2025年に正式発表との噂。ただ今回の情報を見る限りGoogleは拡張現実の開発に消極的で独自開発をしていない可能性。

あくまでもAndroidのようにOEMのパートナーシップモデルに完全にコミットする可能性。少なくとも事前情報通りにGoogleからAR対応デバイスが出る可能性は現時点で低い感じです。

ただ何より部門が整理されたことからも今まで以上にGoogle製品の連携性が強化される可能性。AppleのエコシステムまではいかないとしてもAndroidの中ではかなり頑張ってほしいところ。

またエコシステムを強化するためにPixel FoldやPixel TabletにPixel Watchなど様々なタイプの製品の開発もしっかり継続してほしいところでハードはまだまだこれからです。

まとめ

今回はGoogleがCES2024で新技術を発表したので最新のβ版と合わせてまとめてみました。現時点ではほとんど情報がありませんが何よりAndroid15でどんな新機能が追加されるのか。

今年こそデスクトップモードやアプリ複製機能などが実装されることに期待したいところです。

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