Pixel 8でより明白。今後のPixelに期待できることと出来ないこと

先日にはPixel 8シリーズが正式発表されたばかりですが早くも来年の5月に正式発表される可能性がPixel 8aのデザインもリークしています。詳細は「Pixel 8aのほぼ確定的デザイン判明。想定していたほど小型化せず」をご参照下さい。

一方で米Amazonでは既存のPixelの大幅値引きが行われておりPixel 7に関しても信じらないような魅力的な価格で販売されています。詳細は「米Amazon。Pixel 7を信じられないほどの魅力的な価格で販売中」をご参照下さい。

さて今回は今年のPixelから見える今後のPixelの方向性について主観的にまとめたいと思います。

ゲーム向きにチューニングしていない。

GoogleはPixel 6シリーズでGoogle Tensorに切り替えてから拘っていることの一つがAIです。その上でまず一つ目としてどんなにいいSoCを搭載してもゲーム用にチューニングしないこと。

ネットを見ているとベンチマークスコアでしか判断していない人が多くPixel 8シリーズが搭載しているGoogle Tensor G3のアーキテクチャまで気にしている人はかなり限定的です。

Google Tensor G3のメインコアはCortex-X3なのでSnapdragon 8 Gen 2と同じです。ミドルコアを5個搭載するなど異質な部分もありますが明確にチューニング方法が異なること。

もちろんアーキテクチャによって多少の差はあれどメインコアとGPUがほぼ一緒であればベンチマークスコアも似てくる可能性がありますがGoogle Tensor G3は100万点前後に対してSnapdragon 8 Gen 2は150万点前後とハイパフォーマンスを優先していないことが一目瞭然。

一方でパフォーマンスの持続性や発熱抑制に注力している感じでストレステストの結果を見る限りSnapdragon 8 Gen 2を搭載しているGalaxy S23 UltraやXperia 1Ⅴの安定率は50%ちょい。

一方でPixel 8シリーズは60%前半から後半と安定性に重きを置いていることが分かる。

Googleの開発ポリシーである80%ルールから見れば一般ユーザーはゲーム性能に拘らない。どんなにベンチマークでハイスコアをとれても発熱がしやすく動作も不安定になるのであれば一般ユーザーからすればユーザビリティが下がるだけで安定性を優先した方が満足度が高くなる。

ただGoogleがしたいことを実現するためのパフォーマンスを満たすために比較的最新のアーキテクチャを採用していると考えた方がわかりやすいのかもしれません。

Google Tensor G2の時点でゲーム向きではないという感じでしたがアーキテクチャ自体が古かったので単純にパフォーマンス不足の面も強いかなと思っていましたがGoogle Tensor G3は比較的新しいアーキテクチャを採用してもこのベンチマークなので他社と違うことが明白に。

少なくともスマホでがっつりゲームをやりたい層は一般層ではなく残りの20%に含まれる。なので単純にゲーム性能にフォーカスせず残り80%のユーザーが満足できるようにと明白に。

ただ一方でゲーム用のチューニングをしていないとはいえ発熱はしやすく消費電力も多めです。そのためSamsungのプロセスノードにサプライヤーがSamsungとそうせざるを得ない可能性も。

技術的に不安定な部分があるから想定以上にパフォーマンスを制限している可能性もあります。今後のSoC次第の面もありますがゲームをがっつりやる人向けの機種にはならないと思う。

電池持ちが安定しない。

次に2つ目としては今年のPixelの共通点として電池持ちが悪いのが課題点という感じです。ユーザーの使い方によって電池持ちの評価は変わるところで1日持てば十分と考える人もいれば数日は充電なしで持ってほしいと思う人もいて一般層からすれば前に使っていた機種と比較して電池持ちがどうなったかでも印象で違います。

なので自分は他社の機種と比較してどうなのかを基準にしておりPixel 7aはXperia 10ⅤやGalaxy A54 5Gと比較してどうなのかなど。

その上で海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にしておりPixel 7aは76に対してXperia 10Ⅴは175と大幅にスコア差がありミドルレンジは110以上の機種が多い中でPixel 7aは電池持ちが悪くPixel 8は83に対してライバルとなるiPhone 15やGalaxy S23は100前後で劣る。

そしてPixel 8 Proは90に対してXperia 1Ⅴは115でGalaxy S23 Ultraは126と劣る。シリーズの中で出来るだけ同じ立ち位置かつ価格帯で比較した場合今年のPixelの電池持ちは悪い。

もちろん自分が参考にしている海外サイトのバッテリーテストも他のサイトの結果とは異なる。なのでいつも同じサイトの結果を参考するようにしており少しでも公平性があるようにしています。

ちなみにユーザーによって使い方が海外サイトの評価基準と一致しないこともあると思うので海外サイトの評価は悪いけど自分の使い方だと悪いとは思えないというズレもあると思います。

何より今年のPixelの電池持ちは残念なことに共通して電池持ちが悪いという感じです。自分の使い方だとPixel Foldが最も悪くPixel 7a/Pixel 8/Pixel 8 Proの順に良くなる。

今年のフラッグシップは全体的に電池持ちが改善傾向でPixel 8シリーズは置いてかれた感じ。そしてPixel 7aに関してはミドルレンジとして考えると電池持ちはかなり悪いかなという印象。

待機状態における消費電力はかなり抑制されているのでライトユーザーほど電池持ちが良いと思う。ただちょっと使うと簡単に電池が減っていくので電池持ちが良いとは言えない感じです。

なぜここまで電池持ちが安定しなのか不明ですが一部情報によるとSamsung製のSoCが原因とかSamsungの5GモデムであるExynos5300を搭載していることが原因とも言われています。

そのため最初の話と重複しますがハイパフォーマンスに触れない可能性もあるのかもしれません。何よりGoogle Tensorに移行してからの電池持ちは不安定で特に今年は悪かったという印象。

Google Tensor G4もSamsung製といわれているので来年も電池持ちは不安定なのかも。

分かりやすい部分でのAIの恩恵がない。

そして3つ目としてAIの強化ですが現状でわかりやすい部分での底上げに使用されていない。例えば自動文字起こし機能やリアルタイム翻訳機能などを日常的に使う人は限定的だと思います。

今まで類似のことは他社でもできましたがPixelほど精度は高くなったという感じです。また消しゴムマジックや音声消しゴムマジックに編集マジックなど多くのユーザーがカメラを使う時に真価を発揮する機能ではなく撮影後の写真や動画を編集する機能に過ぎないです。

SNSの普及で以前より写真や動画を編集する人が増えたと思いますが大多数の人が編集するか微妙。結局現状だとスペックの底上げとしてAIが分かりやすいのはPixel 8 Proの動画ブーストなど。

あとはカメラの画像処理の際にAIを駆使していると思いますがPixel 7とPixel 8でカメラセンサーのハードが似通っていることもありそこまで大きな差を実感できない感じで少なくともAIを強化したからといって画像処理が大きく飛躍しているという印象を受けません。

結局AIの強化と言ってもユーザーが日常的に使う範囲での恩恵がないので分かりにくいです。

その結果Pixel 8シリーズで値上がりした際にスペックだけで判断する人は高くなったという印象。もちろん一般ユーザーから見てもAIとかピンとこないので高くなったという印象を持ちます。

現状だとPixelの精度が高くて使ってみると面白いけど何方かと言えばニッチな機能のみで恩恵。難しい部分だと思いますが王道の部分でAIの恩恵を受けられるようになれば評価が変わるかも。

何より動画ブーストはクラウドAI経由での処理になるためGoogleとしての今後の課題としてはオフラインで処理することで当面はAIの底上げが重視され汎用性はあまり改善しないかも。

来年はAI関連でどのような新機能を追加してくるのか不明ですが現状だとPixel 8 Proのみが新機能の全部に対応してPixel 8と区別化したことで余計に分かりにくくなったと思います。

コスパ重視の機種ではない。

最後に4つ目として最初からコスパが重視されている機種ではない可能性が高いことです。Googleは某社のように製品ページでコスパという言葉を使ったことがなく発表イベントで価格をしっかりアピールしてくる感じでもなく価格が安いことを全面に押し出していないです。

ただ国内市場で見ればPixel 4シリーズの頃からほとんど値上がりがしなかっただけです。そのため他社と比較した場合に安くなったというだけでコスパ推しの機種ではないと思います。

Googleがシェア拡大のためにPixel 7シリーズの価格や販促はかなり頑張ったと思う。そのツケもあったかもしれませんがPixel 8シリーズで他社と同様に値上げしただけで結果コスパが悪化と騒がれましたが世界情勢の影響を考えると今までが安過ぎただけだと思う。

ちなみに散々批判されているPixel 8シリーズの価格は世界で見ると2番目に安いみたいです。そのためGoogleとしても日本市場にかなり力を入れてくれていることに違いはありません。

これが優先市場でなかったら単純にもっと高かった可能性があり他社と同程度になった可能性も。またブランドロイヤリティが現状の課題であることからも安いというイメージは早めに切り離すかも。

安いではなくPixelだから欲しいというリピーターを作ることが今後の課題だと思うので今後も他社よりは安いことがあっても今までのように安いとはならない可能性が高いと思います。

まとめ。

今回は今後のPixelがどうなるのかPixel 8シリーズをもとにまとめてみました。まだまだ課題もハードの品質も安定していないので今後生産体制もしっかり強化してほしいところ。

来年移行はPixelが好きなだからという理由で購入する人がどれくらい増えるのか楽しみです。

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