先日には香港版のXperia 1Ⅴを購入して開封レビューをしてみましたが、Xperiaが好きなユーザーにとっては堪らない一台になっていると思います。詳細は「Xperia 1Ⅴ 開封レビュー。ずっとこんなXperiaを待ってました」をご参照下さい。
一方で先日にはXperia 5Ⅴの香港版を購入してみましたがネットで言われている人ほど悪くない印象で、Xperiaらしさがコンパクトな筐体に上手くハマった良機種という感じです。
詳細は「Xperia 5Ⅴ 開封レビュー。シンプルで分かりやすい進化を遂げた良機種」をご参照下さい。さて今回Xperia 1ⅤやXperia 5Ⅴなど今年のXperiaはまだおすすめしやすくなった理由について簡単にまとめたいと思います。
安定性の改善。
国民の所得が上がらないことも影響しているのかコスパという言葉が非常に注目を集めやすい。一方でXperiaは2019年に現行シリーズになってからニッチ路線に舵をきっておりコスパは意識しておらず好きだと思ってもらえる人に買ってもらえれば十分と独自路線を採用しています。
なのでSonyの拘りが強く反映されたコンセプトとなっており一般ユーザー向けではないです。ただ今年のXperiaは多くのユーザーのニーズに応えていると感じ一つ目の理由は安定性の改善。
歴代で見ればXperia 5シリーズは別としてもXperia 1シリーズは電池持ちが悪かった。ただ近年電池持ちの改善を意識しているのか徐々に改善にしてきており今年は特に安定しています。
少し前まではハイエンドで100以上のスコアを獲得していれば御の字という感じでした。ただ今年のハイエンドモデルは全体的に改善傾向でXperia 1Ⅴは115のスコアを獲得しています。
今年登場した機種の中では電池持ちが良い機種と評価するのは難しいですが4Kの表示解像度に120Hz表示に対応した機種であることを考えると電池持ちはかなり安定したきた印象です。
一方でXperia 5Ⅴは130のスコアを獲得しており今年登場したハイエンドの中でもトップクラス。本来はコンパクトモデルの方が電池持ちが悪いというイメージが強い中圧倒的な強さを見せている。
実際に使ってみてもXperia 5Ⅴの電池持ちの良さは抜群で多くのユーザーは満足できると思う。
そしてミドルレンジであるXperia 10Ⅴに関しては175を獲得しており異常なほど電池持ちがいい。以前のガラケーのような感じではありませんがライトユーザーであれば3日は充電しなくていい。
今年はラインナップ全体で電池持ちが改善されておりXperia 5ⅤとXperia 10Ⅴは特にいい。
発熱対策の強化。
一方で電池持ちの改善に大きく貢献している可能性が高いのが発熱対策だと思います。他社は発熱対策として巨大なペイパーチャンバーを採用していますがSonyは採用を見送り。
その理由としては内部設計上ベイパーチャンバーが最適解ではなくグラファイトシートの方が効率的だからとしており放熱性能は強化しつつも発熱の原因となる消費電力の抑制に注力。
Snapdragon 8 Gen 2を搭載したことで前モデル対比で消費電力は改善したことに加えXperia 1Ⅴはカメラ撮影時の消費電力抑制など負荷が高いタスク時のアルゴリズムを見直し。
消費電力が抑制できたことで発熱しにくくなり電池持ちも良くなりカメラに関しては以前のような短時間での強制終了する感じではなく4K/60fpsでも長尺撮影が可能になった。
本来ハイエンドモデルに電池持ちを求めるべきではないですが全体的に安定してきたらかこそ欲が出る状態になっており発熱対策の結果なだけかもしれませんが電池持ちもしっかり改善。
他社と比較すると発熱はしやすいですが以前のような不快に感じる熱さにはなりにくくなった。安定性が改善したことでここ数年のXperiaと比較すると圧倒的におすすめしやすくなった。
オート撮影の強化。
次に2つ目の理由としてまだまだ癖が強いですがオート撮影がより強化されたことで改善。Xperia 1で初めてトリプルレンズカメラを搭載しましたが画角の異なる3つのシングルレンズカメラを搭載というコンセプトに加えマニュアル全振りのCinema Proを搭載。
Xperia 1IIで秒20コマのバースト撮影に高速オートフォーカスに加えPhoto Proの採用。Sonyは一眼ユーザーからのフィードバックをもとにXperiaのカメラを進化しておりニーズが高い高速オートフォーカスとマニュアル撮影をしやすいUIの採用を優先的に。
そして3つの異なるシングルレンズカメラというコンセプトからもXperia 1Ⅳでは全画角でのリアルタイムトラッキング機能に加え秒20コマのバースト撮影に対応した感じです。
読み出し/書き出し速度を優先するために望遠レンズは前モデル対比で小型化させたり高画素化させないなどSonyの強い拘りがあったからこそハードがようやく揃った感じです。
そしてハードが落ち着いたからこそか2023年モデルではオート撮影を中心としたソフトの強化。
Creative Lookの採用でSonyらしさがありつつもユーザーの好きな色味で撮影が可能に。また動画ではS-Cinetoneに対応するなどシネマライクな動画がより撮りやすくなっています。
そして今までのXperiaのカメラの弱点と言えばカメラセンサーの弱さでした刷新に。その当時世界初でしたが2層トランジスタ技術を採用したIMX888を採用しており
センサーサイズが大型化したことに加えより多くの光量を取り込めるようになったことでより繊細な描写が撮影できるように改善。
他社は自分たちが求める写真が撮れるようにAIやカメラソフトを使って加工しますがXperiaの場合は現実をより忠実に描写することが優先。今まではハードにカメラソフトの弱さからも表現してきれていないことが多かったですがハードが底上げされたことで完全とは言えないですが今まで以上に繊細な描写が可能になっている。
紅葉など補正が強いスマホだとなかなか上手く撮れないことが多い中Xperiaは得意かも。さらに夕暮れなどの撮影も改善しており今まで以上に撮影していて楽しいスマホに進化している。
ナイトモードへの対応。
また従来は現実をより忠実に撮影するというコンセプトからもナイトモードに非対応でした。ただ真っ暗な場所を現実に忠実に撮影すると結果真っ暗で何も撮れないので今回初めて対応。
従来は24mmのみ露光時間を長くして撮影する低照度撮影に対応していましたが手ブレが発生。ただXperia 1Ⅴなどはオート撮影の場合画像重ね合わせ技術が採用され手ブレがより抑制。
もちろん他社のナイトモードに強い機種と比較すると白飛びもしやすくゴーストも発生しやすい。ただオート撮影に力を入れてくれてからこそ歴代Xperiaの中でも最も扱いやすいカメラに。
オート撮影をしっかり底上げしてくれたからこそ今までよりも敷居が下がった感じです。
ラインナップがより明確化。
そして3つ目としてはラインナップがしっかり区別化されたことで選びやすくなったことです。
Xperia 10Ⅴを選ぶべき人。
Xperia 10Ⅴは一般ユーザーがターゲットになっており前モデル対比で進化ポイントも明白。一般ユーザーの多くは電池持ちがよく持ちやすいサイズ感で綺麗に撮れるカメラがある機種が良い。
Xperia 10Ⅴではメインカメラセンサーを刷新して画質を底上げしています。本来であれば望遠レンズも不要なのかもしれませんが光学2倍で撮るために残しているのかも。
そして近年は軽量化に力を入れており横幅も70mm以下とサイズ感を強く意識しています。その上でディスプレイ輝度も改善しておりみやすいディスプレイを意識しているのかもしれません。
さらに先ほどの話と重複しますが電池持ちの改善と10シリーズ初のステレオスピーカーの搭載。スマホをツールとして使いたい人にとっては分かりやすい進化をしておりメリットが明白なので店頭で店員さんも接客しやすい可能性がありキャリアでの販売を主軸に考えていると思う。
Xperia 5Ⅴを選ぶべき人。
そしてスマホはツールだけどゲーム含めたエンタメ性能を求めるユーザーにXperia 5Ⅴがおすすめ。Snapdragon 8 Gen 2を搭載しつつも電池持ちは抜群なのでツールとしての基準も満たす。
さらにゲームも楽しめるようになっておりカメラに関してはデュアルレンズカメラをとはいえSonyがXperiaでやりたいことをしっかり楽しめるようになっているので分かりやすいです。
むしろカメラに関しては光学2倍までと割り切っているXperia 5Ⅴの方が分かりやすいかも。自分の周りの話になりますがズームを使う時はあくまでも遠くを撮影する時のみ。
つまり撮影技法としてあえてズームを使うことはなく近場であれば基本1倍で撮影することになる。そこで人間の目の画角に近い48mmのポートレート撮影をアピールしているのは分かりやすいです。
価格差もかなりありますがXperia 10ⅤとXperia 5Ⅴの選び方としてはゲーム性能という感じ。
Xperia 1Ⅴを選ぶべき人。
そして全てにしっかり拘りを持ちたい人は最上位であるXperia 1Ⅴを選べばいいだけです。Xperiaでガチでゲームをやろうとすると発熱を抑制するためにきつめのスロットルダウン。
そのためパフォーマンスの持続性は他社と比較すると微妙ですがXperia 1ⅤにはゲーミングギアであるXperia Streamがあるので電池切れも発熱の心配も不要になります。
ゲームを長時間しっかり楽しみたい人にとってはXperia 1ⅤでXperia 5Ⅴとの大きな差。またカメラに関して2倍以上の撮影もしっかりした人にはXperia 1Ⅴという感じです。
どうしてもXperiaは他社と比較すると価格が高いためそう見えないですがターゲットは明確。少なくともゲームをしっかりやりたいなら発熱対策がしっかり強化された機種である必要があり快適にやりたいならコスパなど関係なく最上位を黙って買っておけという感じになると思う。
最上位が買えないならユーザーもそれなりの妥協が必要になるのは当たり前かなと思います。
まとめ。
今回はXperiaは以前よりおすすめしやすくなった理由についてまとめてみました。来年はどうなるのか不明ですが今のコンセプトはしっかり継続してほしいように感じる。
ユーザーの声を聞くことが美徳扱いされがちですがそれをやり始めたら終わりの始まりです。現に国内で最も人気のあるiPhoneはユーザーの声を聞いていないことで有名です。
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