2023年第3四半期。Googleは大幅成長にSonyはオワコンじゃない

今年のフラッグシップモデルとなるGoogle Pixel 8とGoogle Pixel 8 Proを購入したので開封レビューをしてみました。詳細は「Pixel 8 & 8 Pro 開封レビュー。この機種の魅力はまだまだ語りきれない」をご参照下さい。

一方で既存機種に関してAndroid14へのアップデートで電池持ちと発熱が改善されたとの報告も多く、また先日にはPixel 7aなどの電池持ちを改善させる方法を共有して頂きました。詳細は「Pixel 7aなど。電池持ちを劇的に改善させる簡単な方法が判明」をご参照ください。

さて今回canalysが2023年第3四半期における国内のメーカー別シェアに言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。

上位4社は順調な成長。

今回の調査レポートは7月から9月の第3四半期におけるデータでシェア1位は相変わらずAppleです。9月にはiPhone 15シリーズを発表/発売していることからもシェアも拡大しています。

もちろん四半期にもよりますがAppleは近年50%前後のことが多い中で第3四半期は強いです。ただdocomoがiPhone 5sで初めてiPhoneを扱った時の70%オーバー程の異常さはないです。

また50%以下になることはあれど国内では圧倒的な強さをみせており王者であることに違いなし。思ったよりiPhone 15シリーズが高価格化されなかったこともあるのか1%と僅かに成長。

GoogleやSHARPが混戦状態。

次に2位を確認するとGoogleとSHARPとなっておりSHARPはAQUOS R8シリーズの導入など新製品を出した時期であることからも売上は比較的確保しやすい時期だったと思います。

逆にこの時期にAQUOS Senese 8を導入することが出来ればもっと伸びていた可能性もあります。Foxconnに買収してから低価格モデルの強化に力を入れておりラインナップもより豊富に。

流石に最上位となるAQUOS R8 proは20万円オーバーと高いですが3万円から20万円までと販売地域がほぼ日本のみであることを考えるとかなり手広くやってくれている印象を受けます。

さらに直販版の販売に積極的になるなど以前のような中途半端さがないからこそ堅調な人気。新製品の導入が大きかったのか34%も成長しており今後の飛躍にも期待したいところです。

そしてGoogleに関して急成長の途中ということもあり151%と大きな成長を遂げています。ただシェアで見ると8%で第2四半期は10%は超えていたのでちょっと下がったかなという印象。

一方でSHARPと違うのはフラッグシップであるPixel 8シリーズが導入されていない時期です。第3四半期にはPixel Foldが発売されたとはいえ25万円を超えることから影響はほぼない。

このことからもPixel 7aがしっかり売れた上でPixel 7シリーズの安売りが大きかったかも。国内2位に維持しており逆に第4四半期ではPixel 8シリーズが発売されているのでどうなるのか。

Sonyはまだまだオワコンじゃない。

次に4位としてSonyですがGoogleと同様に第3四半期には目立った新製品がないです。Xperia 5Ⅴは9月に国内含めて正式発表されましたが国内での発売は10月なので含まれていない。

Xperia 10Ⅴが堅調に売れたという感じなのか品切れが続いたXperia 1Ⅴが貢献しているのか。それともキャリアで叩き売りになったXperia 5ⅣやXperia 1Ⅳが貢献しているのか不明です。

GoogleやSHARPと比較してもシェアは1%とほぼ変わらず四半期によっては抜かす可能性もある。オワコン扱いされているSonyですが13%としっかり成長しておりキャリア中心に売れているのかも。

ここまで見るとAppleの1位は長らく変わらずSHARPとSonyが2位争いをずっと続けてきた感じ。ただそこにGoogleが彗星のごとく現れたという感じで2位はどのメーカーがなってもおかしくない。

Samsungは非常に厳しい状況に。

一方で5位となっているSamsungですが年間における成長率が-32%と一人負けの状態に。シェア率で見ると5%程度5位とほぼいつも通りという感じですがなぜか大きなマイナスにで第3四半期でみるとGalaxy Z Fold 5とGalaxy Z Flip 5が発売されています。

下半期の新製品が折畳式機種というのは去年と一緒ですが今年は特に売れなかったのか。

それとも上半期に発売したGalaxy S23やGalaxy S23 Ultraが完全にとまってしまったのかちょっと良く分からないですが今までSamsung製品を買っていた人が他社を選んだ結果Samsungだけ一人負けの状態になってしまったように見えてしまいますが実際にはどうなのか。

作っている製品自体は世界最大手ということもり間違いない感じですがブランドの認知力が足りないのか今年からはGalaxyロゴをやめてグローバルと同様にSamsungロゴに変更しています。

また中価格帯となるGalaxy A54 5Gは発売していますが以前のようなエントリーモデルであるGalaxy A20シリーズを導入していないことが影響しているのか今は安いモデルがないです。

基本は15万円前後からしか買えないというラインナップになったのが大きく影響したのかも。

一方でハイエンドモデルは以前より細かいニーズに対応するためにオプションをより最適化。従来キャリアモデルでストレージオプションが用意されるのはiPhoneくらいという感じでした。

ただオンラインショップ限定など販路が限定されますがGalaxy S23 Ultraは512GBに1TBを用意。またGalaxy Z Fold 5も同様にストレージオプションが用意されるなど容量が増えれば本体価格が高くなるのは当たり前ですが購入層のメインがオタクであることを考えると嬉しい配慮。

またGalaxy S23 Ultraの直販版が発売されており今後Galaxy Z Flip 5も出る可能性。

国内のマーケティングにはかなり力を入れている。

一方でSamsungの直近の流れを見るとタブレットにかなり注力している印象を受けます。フラッグシップとなるGalaxy Tab S9シリーズは3モデルとも展開しており先日には価格重視であるGalaxy Tab S9 FEが導入されるなどスマホよりも積極的に展開している。

スマホの売上がイマイチだからこそタブレットに注力しているということなのかキャリアでは思っていたように売れないからこそ直販版で色々と試しているのか気になるところです。

実店舗は相変わらず原宿のみですがGalaxyの即日修理ができる店舗が増えてきており直販版に関しては有料の保証プランを用意 さらにGalaxy Watch 6シリーズではFeliCa対応とかなりマーケティングは積極的に感じますがスマホで見るとあまり好調ではない感じに見える。

タブレットやアクセサリーを先に買ってもらいスマホも買い替えてもらう戦略なのか気になる。何よりSamsungだけ大きく数字を落としているのがちょっと気になるという感じです。

Googleの今後は第4四半期以降が重要。

Pixel 7aの存在でシェア拡大をしているGoogleですがPixel 8シリーズでは高価格化。今までは本体価格が安いということもありましたが今年はそこまで安い感じではないです。

円安はどのメーカーにとっても厳しい状況の中でGoogleだけ極端に安かったという感じ。だからこそより注目を集めることが出来た感じですが高価格化したことで鈍化することに違いなし。

一方でキャリアの販促はかなり強めで一部店舗ではPixel 8が実質24円とかになっている。少なくともキャリアがしっかりとアピールしてくれている限りは実質価格も抑えやすいです。

なので台数はそれなりに出ると思いますがGoogle Storeでの動きは鈍くなった印象です。またPixel 8シリーズの進化点を見るとAIが中心なので分かりやすいようで分かりにくい。

動画が綺麗に撮れるとかディスプレイが綺麗とかゲームが快適に出来るとか電池持ちが良いとか単純な方がユーザーにとって分かりやすく刺さりやすいと思いますがAIは分かりにくい。

音声消しゴムマジックなど被写体の声以外のノイズを削除するなど他社ではない独自機能。さらに編集マジックは不要なものをより高精度に削除することができ被写体の大きさや場所を自由にかえることができ写真の編集が今まで以上に楽しくできるようになったと思います。

ただ撮影した写真を編集するユーザーって全体で見れば少数派で編集しない人には刺さらない。またリアルタイム翻訳機能や文字起こし機能は使う人は使うけど使わない人は全く使わないです。

AIの強化は他社との差別化に繋がっている一方でAIが活かされた機能がマイナー寄りです。そのため単純に安いという流れからPixel 8シリーズではとっつきにくくなった印象です。

逆にPixel 8シリーズがしっかり売れて第4四半期でシェアを拡大するなら今後は安泰だと思う。現状高くなったとはいえ他社より僅かに安いことに違いはなく今までが異常だったなだけかも。

さらに来年にPixel 8aが発売されればしっかりと売上は維持することが出来ると思う。長らく国内市場では動きがないという感じだったのでGoogleが活性剤になるのは嬉しいところ。

少なくともSamsungは意識しているように見えるのでSamsung製品ももっと価格を頑張れば買いやすくなる可能性が出てくるのでAndroidがより活性化する流れになってくると思います。

まとめ

今回は国内市場においてGoogleが脅威的な成長をしていることが判明したのでまとめてみました。日本はこれだけ選択肢があるのは恵まれている方で今後も市場が活性化してほしい。

少なくともAppleが焦るような展開になってほしくそれが出来るのはGoogleだけかなという印象。

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