先日には香港版のXperia 1Ⅴを購入して開封レビューをしてみましたが、Xperiaが好きなユーザーにとっては堪らない一台になっていると思います。詳細は「Xperia 1Ⅴ 開封レビュー。ずっとこんなXperiaを待ってました」をご参照下さい。
先日にSonyが9月1日に新製品発表会を開催することを明らかにおり、公式PVからもXperia 5Ⅴである可能性が高く一部スペックも判明しています。詳細は「今は待つべき。XperiaにiPhoneと9月に絶対注目すべき機種3選」をご参照下さい。
さて今回SonyがXperia 5Ⅴを正式発表したのでスペックやデザインに価格について簡単にまとめたいと思います。
デザインを確認。
昨年と同様下半期のイベントも事前収録された動画をYouTubeでプレミアム公開という流れ。Xperia 1Ⅴの時も同じ方式とはいえモバイル部門のトップがプレゼンしていく流れですがXperia 5Ⅳの時と同様にPVの寄せ集めという感じで尺も僅か11分とちょっと寂しく感じる。
逆に言えばそれだけSonyはXperia 1ⅤとXperia 5Ⅴでの気合いの入れ方が違うことに。直近になってリークも増えましたがまずデザインを確認していくとXperia 1Ⅳに似たデザインを採用。
サイドフレームはフラット形状でバックパネルは従来の2.5Dガラスをやめフラット形状に変更。またバックパネル部分を縁取りしてあるようなデザインで僅かにフレーム部分の方が高い。
従来は2.5Dガラスに加えバックパネルよりサイドフレームの方が僅かに低かった。このことからも落とした時にバックパネルが先に破損することが多かったとされています。
ただサイドフレームの高さを変更したことに加えバックパネルをフラット化したことで耐久性が改善されており万が一落とした時に従来よりは破損しにくくなっているのは嬉しいところ。
またバックパネルはフラット化に加えGorilla Glass Victus 2を採用でデザインに加え素材的な部分でも耐久性が改善されておりユーザビリティの改善に繋がると思われます。
そして全体的にマット仕上げを採用しておりXperia 1Ⅴの独自コーティングは採用されていない。またサイドフレームにスリットが入っていないことからもデザインで完全に差別化してきた感じ。
従来カラバリは違えど質感は似ていた印象でしたが第五世代になって明らかに異なる路線へ。
ただカメラ部分はXperia 1Ⅴのデザインが踏襲されておりレンズ一つ一つが独立したデザイン。そしてレンズとレンズの間にLEDフラッシュとマイクを搭載しているのでVLOGを意識したかも。
またカメラフレーム部分はアルミが採用されており前モデル対比でカメラが強調されたデザイン。デュアルレンズカメラを搭載したのは歴代Xperiaで見ればXperia XZ2 premiumなど限定的。
そのためXperia 5Ⅴのデザインもちょっと違和感を感じますが個人的には悪くない印象です。本体上部にはイヤホンジャックにマイクで本体右側面には音量ボタンと電源ボタンが搭載。
そして本体下部にUSB-CにSIMトレイとXperia 5Ⅳからボタンの配置に大きな変更はなし。
ちなみにXperia 5Ⅳの本体サイズは156x67x8.2mmですがXperia 5Ⅴは154x68x8.6mmです。また重さに関してXperia 5Ⅳは172gに対してXperia 5Ⅴは183gで分厚く重くなった。
持ちやすさにそこまで影響しないと思いますがXperia 1Ⅴとほぼ同じ重さなのが気になります。レギュラー色としてブルー/シルバー/ブラックの3色展開でXperia 1Ⅴよりちょっと明るめな印象。
実機で確認する必要はありますがティザーを見る限り安っぽさはあまり感じない印象です。コンパクトなサイズ感を踏襲しつつもデザインはしっかりブラッシュアップさせてきた印象です。
個人的にはブルーかブラックのどちらかが気になるという感じで実機を見るのが楽しみです。
ディスプレイを確認。
次にディスプレイですがデザイン面で見ればパンチホールやノッチは採用せずベゼルありです。またアスペクト比21:9の採用など一目でXperiaだと分かるデザインが踏襲されています。
ディスプレイサイズは6.1インチに表示解像度は2520×1080のFHD+と現行モデルから変更なし。その他リアルタイムHDRドライブの搭載などスペックで見ればそこまでの進化がない感じです。
ちなみにディスプレイもGorilla Glass Victus 2を採用しているので耐久性の改善。またXperia 1ⅤやXperia 10ⅤのようにLED通知ランプは削除されたので電力効率の改善。
どうしても通知ランプ機能が必要だと思う人はAndroid14でディスプレイやフラッシュを利用した通知機能がより強化されると言われているのでそれを使うしかないという感じです。
ただ今や通知ランプを搭載している機種はほとんどないのでカットされても妥当に感じます。
基礎スペックを確認。
次に基礎スペックですがAndroid13で詳細は確認出来ていませんがアップデートサポートはおそらくメジャーアップデートが2回にセキュリティが3年だと思われます。アップデートサポート期間を変更するとしたらプレミアムモデルであるXperia 1のタイミングかも。
現状で見ればXperiaは発売直後に購入して2年後に下取りに出して買い換えるのが分かりやすい。キャリアのプログラムを逆に利用することで効率的に買い替えていった方がいいように感じる。
そして容量構成に関してRAM8GBでROMは128GBモデルと現行モデルから特段変更はありません。何より気になる部分としてXperia 5ⅣのRAM管理問題でXperia 5Ⅴで改善されていることに期待。
RAM管理問題が改善されているのであればRAM8GBでも十分と感じる人は多いと思います。
またストレージに関してはSDカードスロットを搭載していることからも最大1TB追加可能。ただRAW撮影など一部データは本体のみにしか保存出来ないのでガチで撮影をしたい人は大容量モデルがあるXperia 1Ⅴを選んでねとSonyからのメッセージなのかもしれません。
ちなみにストレージ規格は海外サイトによるとUFS3.1とされていますが公式発表はない。また順当とも言えますがXperia 1Ⅴと同じくSnapdragon 8 Gen 2を採用しています。
Snapdragon 8 Gen 2 Leading versionなどオーバクロック版が存在することからも型落ちと批判する人もいると思いますがこの筐体サイズで搭載しても性能を十分に発揮できない。
結局飾るだけのためにスペックを搭載するのが一番意味がなく個人的には通常版で十分に感じる。Xperia 1Ⅴの時と同様にCPUの消費電力が30%程度改善しておりグラファイトシートの面積拡大。
これはスペックだけでは不十分で実際に使ってみないと分からない部分でもありますがXperia 1Ⅴと同じであればXperia 5Ⅴは前モデル対比でもだいぶ安定した可能性があります。
特にカメラの長時間撮影は改善した可能性がある一方でゲームなどにおける性能の持続性はXperia 1Ⅴと同じであれば期待しない方が良い。また発熱時にリフレッシュレートを制限しないため発熱時の動作性もかなり安定している可能性があり今から使うのが非常に楽しみ。
そしてバッテリー容量は5000mAhとなっており現行モデルと同様にワイヤレス充電に対応。Sonyの発表によると充電開始30分で50%まで充電できると考えるとXperia 1Ⅴと一緒です。
また早くも海外サイトがバッテリーテストの結果を公開しておりまさかの130のスコアを獲得。
Xperia 1Ⅴが115でXperia 5Ⅳが116だったので頭一つ抜けるかなと思っていましたが想定以上。ちなみにiPhone 14 Pro Maxが121でGalaxy S23 Ultraが126なのでXperia 5Ⅴはハイエンドモデルの中でも圧倒的な電池持ちを実現しておりこれだけでも買いな印象です。
歴代Xperiaは電池持ちが悪いという印象でしたがXperia 5Ⅴで大きくイメージが変わります。その他防水防塵はIP68で生体認証は電源ボタンに統合された指紋認証とお馴染みの感じです。
そして前モデルの時に評判が良かったフルステージステレオスピーカーも継続採用しています。何よりSnapdragon 8 Gen 2を搭載した上でソフトで最適化を重ねたことからも安定性の改善。
そして元々強かった電池持ちがさらに改善されてかなり魅力的な一台に仕上がったと思います。
カメラを確認。
最後にカメラを確認していきたいと思いますがメインカメラセンサーがついに刷新されました。世界初の2層トランジスタ技術が採用されたIMX888を搭載しておりXperia 1Ⅴと同じです。
前モデル対比でセンサーサイズが70%大きくなっておりSonyの発表によると1/1.35インチです。センサーサイズが大型化したことに加え2層構造の採用で従来より多くの光量を取り込める。
そのためXperiaが従来苦手でもあった夕焼けなどのシーンをより精細に撮影が可能になっています。
またメインカメラセンサーの刷新により48MPと高画素化されたことでピクセルビニングの採用。さらにPhoto ProのAutoとBasicモード限定で画像重ね合わせ技術が採用されています。
そのため薄暗いシーンでも従来よりノイズが少なく描写することが可能で汎用性の改善。また他の機種のようにユーザーが任意で選択することは出来ませんがナイトモードに対応。
一定の条件を満たす場合にナイトモードが自動でトリガーされるようになっています。先ほどの画像重ね合わせ技術の採用も大きいのか手持ちの撮影でも手ブレがより抑制されるかも。
そしてSonyの一部αシリーズが対応しているCreative Lookに対応することで写真や動画においてユーザーは6つのパターンから撮影するシーンや好みに合わせてプロファイルを選択して撮影可能。
他社の機種でも似たような機能はありますがCreative LookはSonyの色味を再現するのがいいです。そしてXperia 5Ⅴは3 in 2のコンセプトで2つのカメラで3つの役割を補っています。
超広角は従来通りという感じですが刷新されたメインカメラセンサーが望遠の役割も担う。メインカメラセンサーの一部をクロップして1200万画素にすることで実質光学2倍相当に対応。
Xperia 5Ⅳの時は60mmの望遠レンズを搭載していましたがピクセルピッチが10%大型化。そのため望遠レンズがなくても同じ画角での撮影であれば画質が改善しているとしています。
またメインカメラセンサー自体が改善されたことも画質改善に大きく貢献していると思います。望遠レンズがカットされたことで退化とか劣化とか批判の嵐になりそうな予感があります。
ただ自分自身が普段どの程度のズーム倍率で撮影しているのか改めて見直す必要性があります。
最大ズーム倍率を求めるならペリスコープを搭載しているXperia 1Ⅴでも15.6倍なので対象外です。個人的に気になる部分としては2倍から3倍程度の撮影をよく使っているユーザーです。
例えばXperia 1Ⅴで見ると光学3.5倍から5.2倍なのでそれ以外のズームは全てデジタルになります。Xperia 1Ⅴで見れば2倍とか3倍の撮影であればそもそも望遠レンズを使用していないことになる。
Pixel 7 Proで見れば光学5倍なので5倍以下の撮影は望遠レンズをそもそも使用していません。この辺を勘違いしているユーザーが多い印象なので普段の撮影で本当に望遠レンズを使っているのか見直す必要があり望遠レンズが必ずしも必要な使い方をしているのか気になる所。
あくまでも推測に過ぎませんが内部スペースの問題から望遠レンズをカットした可能性があります。Xperia 5Ⅳの時点で光学2.5倍でデジタル8倍だったのでメインカメラの刷新でカバー出来るならカットされても仕方ない。
また結局どんなにチューニングしてもレンズが切り替わると色味なども変わるので一つのセンサーで多くの役割を持たせた方が分かりやすいと思います。この辺AQUOS R8 proは超広角からズームまで一つのレンズでカバーしているのが分かりやすい。
中途半端に望遠レンズを搭載しているより広角センサーが刷新されたのは個人的に嬉しい。また全画角でのバースト撮影や4K/120fps撮影に対応しており2倍から3倍程度のズーム撮影しかしないユーザーにとってXperia 5ⅤはXperia 1Ⅴのまさに良いとこどりです。
発売時期と価格。
そして発売時期に関して国内においては2023年秋以降とされており発売時期は現時点で不明。おそらく昨年と同じ流れであれば9月下旬に一部市場で発売されて10月中旬頃に日本で発売かも。
価格に関しては詳細は確認できませんがヨーロッパにおいて999ユーロとなっていることから据え置き。国内での価格が現時点で発表されていないため何ともですが価格は頑張ってほしいところです。
今回はSonyがXperia 5Ⅴを正式発表したのでスペックやデザインについてまとめてみました。ハイエンドが欲しいけど最上位モデルまでのスペックは不要で価格を抑えたい人に向いてる。
また初めてXperiaを使いたいと思う人にはXperia 5シリーズがおすすめという感じです。とりあえず海外版が先に出るようなら海外版を購入してレビューをしてみたいと思います。
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