方向性が真逆の存在。Galaxy Z Fold 5とPixel Foldを徹底比較

Google初の折畳式機種であるGoogle Pixel Foldのアメリカ版を購入してみましたが、販売地域が限定されていることもあるのかアメリカ版でも技適があり、国内版とおそらく違うのは保証とおサイフケータイだと思います。

詳細は「Pixel Fold 最速自腹開封レビュー。想定以上に完成度が高いけど粗が目立つ」をご参照下さい。そしてGoogleは80%ルールを採用してターゲット層を明確化しているからこそ価格を抑えることに成功しているように感じます。

詳細は「80%ルールが伊達じゃない。Pixelが絶対的におすすめしやすい4つの理由」をご参照下さい。さて今回国内でも発売される可能性が高いGalaxy Z Fold 5とPixel Foldの比較レビューを主観的にしたいと思います。

デザインを比較。

先日Pixel Foldの開封記事を公開させて頂きましたがその時にGalaxy Z Fold 4と比較。良くも悪くもGalaxy Z Fold 4とGalaxy Z Fold 5はかなり似ているので今回は
Galaxy Z Fold 5で進化したポイントと気になる部分を中心に比較をしていきたいと思います。

まず開いた状態において横長のPixel Foldに対して縦長に近いGalaxy Z Fold 5と真逆です。最近Pixel Foldをずっと使っていたこともありGalaxy Z Fold 5を触ると小さく感じる。

メインディスプレイサイズは7.6インチと一緒ですがアスペクト比の違いからも大きさが違う。単純にPixel Foldの方が大きいこともあり本体の重さは30gとかなり重く感じます。

通常のスマホと比較すればどちらも重量級であることに違いはありませんがPixel Foldを触った後にGalaxy Z Fold 5を触るとめちゃくちゃ軽く感じるのでちょっとおもちゃみたいです。

またGalaxy Z Fold 5がより軽く感じる大きな要因になっているのが閉じた状態における横幅。

Pixel Foldは79.5mmとiPhone 14 Pro Max並みの横幅に対してGalaxy Z Fold 5は67.1mmとコンパクトモデルであるZenfone 10よりも横幅がスリムであることから圧倒的に違う。

Pixel Foldは多くのユーザーにとって持ちにくく重いという印象を持つ可能性が高いですがGalaxy Z Fold 5は閉じた状態においては重いと思うことはあっても持ちにくいとはならない。

これだけでみるとPixel Foldにあまり良いところがないように感じますがでかいけど薄いです。

開いた状態にはおいては0.3mmで閉じた状態においても1.3mm近く薄く実際に比較してみるとスペック以上にPixel Foldの方が薄いなという印象を受けます。

Galaxy Z Fold 5はヒンジの改善によって前モデル対比では薄型化しましたが他社と比較すればまだまだ分厚い方です。まだまだ改善の余地はあると思いますがGoogleは薄型化にはかなり拘ったのかもしれません。

ただ改めてこの両機種を比較して思うのはこのサイズ感のちょうど間の機種が日本でも欲しい。Xiaomiやvivoなどはちょうど間のサイズ感を採用しており一番癖がなくて使いやすい印象です。

デザインはバックパネルがガラスにマット仕上げは共通で両機種とも質感は高めという感じです。あとはPixel Foldに限らずですがPixelは他社と比較して音量ボタンと電源ボタンの位置が逆。

なので他社のAndroidからPixelを初めて使う人は最初押し間違いが多発する可能性があります。Pixel Foldで見ればちょうど電源ボタンの位置に親指がきますがGalaxy Z Fold 5はちょい下。

ちなみに同じく電源ボタンに指紋認証が統合されていますが改めてみると形状が違います。Galaxy Z Fold 5はサイドフレームに対して電源ボタン部分がちょっと凹んだ上でボタンは押しやすいように出っ張っていますがPixel Foldはサイドフレームより出っ張っています。

つけているケースにも影響されると思いますが個人的にはGalaxy Z Fold 5の方が認証しやすくそもそもGalaxy Z Fold 5の指紋認証センサーの方が優秀という可能性もあります。

とりあえずデザインはざっくり言えば縦長と横長のどちらがいいのかという感じで特に本体を折り畳んだ状態で好みがはっきりすると思います。個人的にはPixel Foldのデザインが圧倒的に好きですが取り回しの良さは比較にならないくらいGalaxy Z Fold 5が優秀。

ディスプレイを比較。

次にメインディスプレイを確認していきたいと思いますが一つ目に気になった部分として画面輝度。ピーク輝度とはいえ両機種ともそれなりの明るさに対応していますが最近屋外の水遊び場で使うことが多いことからもその差を実感。

一番過酷な条件で比較した場合はという前提ですがPixel Foldは暗くて全然見えないですがGalaxy Z Fold 5はそれなりに見えるという感じ。普段自分は屋外でメインディスプレイを使う頻度が高くないため正直そこまで気になりません。

ただいざ使いたいとなった時にディスプレイ輝度の差は思っていた以上にあるという印象です。これはサブディスプレイでも一緒で外で頻繁に使う人はGalaxy Z Fold 5の方が絶対いい。

メインディスプレイにおける違い。

次に2つ目としてコンテンツの表示ですがここでこの両機種は大きく分かれるという印象です。ざっくりいえばPixel Foldは縦向きのままで問題なくGalaxy Z Fold 5は横向きが前提。

まず同じく縦向きの状態で少年ジャンププラスで漫画を開いてみるとGalaxy Z Fold 5は大きく1ページ表示に対してPixel Foldは見開き表示になるためユーザーの好みが分かれます。

そしてPixel Foldを縦向きのままGalaxy Z Fold 5を横向きにすると同じく見開き表示に。縦向きと横向きと違いますが1ページあたりの大きさはほとんど一緒に見えます。

ただ細かい部分で見ればPixel Foldは縦向きのためページとページの間にディスプレイの折り目があるため読む際に邪魔になりませんがGalaxy Z Fold 5はちょうど真ん中あたりを横に折り目が入るためコンテンツと被ってくるので気になる人は気になる可能性もあります。

ちなみにPixel Foldを横向きにした場合は大きく1ページ表示でGalaxy Z Fold 5の縦向き表示の場合とコンテンツの大きさはほとんど一緒という感じで本当に真逆です。

大きく1ページで表示したいかそれとも見開きで表示したいかで使い方が変わってきます。基本どちらも本体の向きを変える必要がありますが最大で表示した場合は同程度の大きさです。

次にYouTubeを両方とも本体縦向きの状態で再生するとPixel Foldは右部分に関連動画が表示。一方でGalaxy Z Fold 5は下半分に表示されるため表示できる情報量に差があります。

単純にメインとなるコンテンツの大きさではGalaxy Z Fold 5の方が大きくみやすいと思う。

一方で全画面表示にした場合Galaxy Z Fold 5はコンテンツのみが表示され大きさは変わらない。Pixel Foldはコンテンツのみの表示になることに加えコンテンツ自体も大きくなります。

次にGalaxy Z Fold 5を横向きにして再生をしてみるとコンテンツの大きさはほとんど一緒。

この状態で全画面表示を解除すると共通して右部分に関連動画の表示などほとんど一緒です。ただGalaxy Z Fold 5はコンテンツ部分にギリギリ干渉しないように折り目が入ってますがPixel Foldに関してはコンテンツの一部が折り目に重なっているため気になる可能性も。

一応Pixel Foldを横向きでGalaxy Z Fold 5を縦向きにした状態で比較すると全画面表示でほとんど一緒の大きさで表示されており本当に真逆の関係という感じで使いかた次第です。

自分は通常のスマホなら自動回転をオフにして基本縦向きで見ることが多いです。コンテンツに合わせて画面の向きが変えるのが面倒なので自分はPixel Foldの方が合っている。

ただこれは本当にユーザーの使い方次第という感じでどっちが正しいということもないと思います。ちなみにPixel FoldはなぜかKindleが本体縦向きで見開き表示が出来なくなったのは残念。

サブディスプレイの違い。

メインディスプレイに関しては真逆ですがかなり似た感じで表示できる一方でサブディスプレイはアスペクト比に大きな差があることからもコンテンツの視認性にも大きな差があります。

ただこれはおそらくですがGoogleとSamsungでサブディスプレイに対する考え方が違う。

Googleはサブディスプレイでは外部ディスプレイと表記しているのに対してSamsungはサブディスプレイと表記していることからもGalaxy Z Fold 5はあくまでもサブに過ぎない。

少年ジャンププラスで漫画を表示してみると横幅がある分明らかにPixel Foldの方が大きい。

また本体を横向きにした場合も結局本体の横幅がある方が高さがでるためコンテンツが大きく表示。そのため見開き表示でみたいと思った場合でもPixel Foldの方が見やすいと思います。

そしてYouTubeを再生してみてものその差は一目瞭然という感じで特に縦向きの差がすごいです。

本体を横向きにしたと時でも明らかに差があるのでメインディスプレイと大きな差があります。

縦長のメリットは一度に表示できる情報量が増えるためにTwitterやChromeなどスクロールさせるコンテンツとは相性がいいと思いますが横幅が狭いためコンテンツ自体は小さい。

あと個人的に気になる部分としてはキーボードでGalaxy Z Fold 5はちょっと小さいのが難点。チューニングがしっかりしているのか打ち間違いは少ないですがやはり神経質になってしまいます。

ちなみにGalaxy Z Fold 5は専用のスタイラスペンに対応していますがPixel Foldは非対応。書ける書けないの問題ではなくPixel Foldでスタイラスペンの使用は故障のリスクに。

折畳式特有の機能を比較。

そして折畳式機種特有機能を確認していきたいと思いますがまず一つ目としてヒンジの開閉です。ヒンジを開閉するとPixel Foldの方がちょっとひっかかりがあるというか硬いという印象です。

一方でGalaxy Z Fold 5はフレックスモードの際に自分がとめたい角度でしっかりとまります。やはり長年ヒンジを開発してきたからこそGalaxy Z Fold 5の方が一枚上手という印象です。

ちなみにPixel Foldはヒンジの角度を段階調節できるようにするために流体摩擦を採用。なので結果180度に開きにくいですがこれは実際に使っていると正直気にならないと思います。

ちょっと力を入れれば180度に開くので自分は使っているうちにちゃんと開くよう癖がついた。Galaxy Z Fold 5のように何も考えず180度に開けた方がいいですがPixel Foldも別に180度に開けないわけではないので個人的にはどっちもでもいいかなという印象です。

開かないのが仕様と言っている人もいましたが開きにくいのが仕様でここは全く意味が違います。

ディスプレイの折り目

そして2つ目としてディスプレイの折り目ですがGalaxy Z Fold 5の方が目立ちにくいと思う。折り目のつき方が微妙に異なりPixel Foldは浅く広くという感じに対してGalaxy Z Fold 5は狭く深くという感じで結果的にGalaxy Z Fold 5の方が目立ちにくいのかなという印象です。

自分の感覚だと実際に触ってみるとPixel Foldの方が折り目が浅い印象を受けます。とはいってもどちらも使っている時はほとんど気にならないので正直どっちでもいい感じです。

またメインディスプレイのベゼルに関して太さで見れば圧倒的にGalaxy Z Fold 5がスリム。ただ個人的にはパンチホールやノッチデザインと同じく使っている時はほぼ気にならないです。

ベゼルが太いことによって発生するデメリットはほぼデザイン面だと思った方がいいかも。

ちなみにベゼル部分が太く下からスワイプする時にベゼル部分に指がひっかかるとの声もよく聞く。個人的には使い方次第だと思っておりGalaxy Z Fold 5でもひっかかる時はひっかかります。

どちらかと言えばベゼルの太さよりもPixel Foldはベゼルと保護レイヤーの隙間部分に塵や埃がつきやすいことの方が気になり綺麗に使おうとするならこまめな手入れが必要かも。

フレックスモードの違い。

そして3つ目としてフレックスモードですが最適化されているのはYouTubeやカメラくらいです。一方で非対応の動画アプリだとPixel Foldは上半分のみ表示することができます。

多くのメーカーの折畳式機種は全画面表示のため非対応アプリの視認性は最悪という感じです。

一方でコメントで教えて頂きましたがGalaxy Z Fold 5はオプションで強制的に対応可能。

Pixel Foldと違って下部分に再生ボタンが表示されるため操作性は優れていると思います。ただメインディスプレイのアスペクト比からもPixel Foldの方が単純にコンテンツが大きいです。

カメラ撮影時の違い。

次に4つ目としてカメラ機能ですがセルフィーをリアカメラで撮影することが可能なファインダー機能には共通対応していますがGalaxy Z Fold 5はメインディスプレイで撮影する場合撮影後の写真をプレビュー画面の横に表示できるのはちょっと便利に感じます。

Pixel Foldはカメラアプリで対応していないため同様のことをやろうとするのであればカメラアプリとGoogle Photoを分割表示して確認していく感じなのでちょっと違います。

マルチタスクの違い。

そして5つ目としてマルチタスク機能についてタスクバーが異なりGalaxy Z Fold 5は設定次第の面もありますが固定表示に対してPixel Foldは固定表示は出来ないという感じです。

また直近で使用したアプリの表示数ですがPixel Foldは1個に対してGalaxy Z Fold 5は4個。自分がよく使うアプリを瞬時に切り替えることができるという面ではGalaxy Z Fold 5が優秀。

そして分割表示ですがPixel Foldは2分割に対してGalaxy Z Fold 5は3分割が可能です。ただGalaxy Z Fold 5はフローティング表示ができるため実質最大で4つのアプリが開ける。

最大4つまで開けるといはいえメインディスプレイ自体が大きくないので視認性は良くないです。

また2分割においてもかなり縦長になるため視認性を優先する場合は本体を横向きにする必要。

アプリの最適化。

そして6つ目としてアプリの最適化の部分にもなりますがGalaxy Z Fold 5は拡大表示です。一方でPixel Foldは無理に拡大表示をしないため最適化されていないアプリだと余白が多い。

Pixel Foldは基本アプリが最適化されるのを待ってねという感じに見えGalaxy Z Fold 5は現状できる最善策としてアプリごとのアスペクト比を設定することができるのが魅力です。

その他Galaxy Z Fold 5はサブディスプレイとメインディスプレイで異なるホーム画面の設定が可能でサブディスプレイからメインディスプレイの連動性は両機種ともありますが逆にメインディスプレイからサブディスプレイへの連動性はGalaxy Z Fold 5が対応しています。

Pixel Foldもサブディスプレイでそのまま表示することが出来ますがアプリによっては一度おとさないと挙動がおかしくなることがあるのでGalaxy Z Fold 5の方が分かりやすいです。

アプリの最適化に対して現状メーカー側で出来ることに限界があるためSamsungは最適化出来ない代わりに様々なオプションを持たせることでユーザーに選択肢を持たせている。

一方でPixel Foldはあえて選択肢を持たせずアプリの最適化を進めている印象を受けます。Galaxy Z Fold 5はメインディスプレイが基本でメインディスプレイでいかに快適に使えるかどうかという印象ですがGoogleの場合はマルチタスクをしないならサブディスプレイ。

そしてマルチタスクをするならメインディスプレイを使ってねと考え方が違うように感じます。またGoogleの場合コンテンツを大きく表示したい時もメインディスプレイ使ってねという感じ。

なのでPixel Foldはサブとメインの両方を上手く使い分けてねという印象を受けます。結局折畳式機種は全てのシーンでメインディスプレイを使うわけではないので使い分けを前提にした方がユーザーにとっては逆に分かりやすいのかもしれません。

基礎スペックを確認。

次に基礎スペックの部分でメジャーアップデート期間はGaalxy Z Fold 5の方が1回多いです。セキュリティアップデートは同じく5年と一緒なので正直そこまで差がある感じではない。

正直折畳式機種はアップデートサポート期間をマックスで使うことを前提にしない方がいいです。一方で国内版でみればGalaxy Z Fold 4などキャリア版はアップデートの頻度が単純に少ない。

ただPixel Foldはキャリアに直販関係なくアップデートは最低でも月に1回と多めです。メジャーアップデートも最速での配信のため新機能を試したい人はPixel Foldの方がいいかも。

パフォーマンスと発熱。

そして基礎スペックで差につながっているのがSoCでベンチマークを3回連続で計測しました。スコア的にはGalaxy Z Fold 5で1回あたりのベンチマーク時間も圧倒的に短いです。

計測終了ごとに外部温度も計測してみましたがGalaxy Z Fold 5は36.7/42.2/41.7度でPixel Foldは36.6/36.7/36.0度と実際に触った感じでもPixel Foldの方がマシです。

Galaxy Z Fold 5はPixel Foldと比較すると本体が熱くなりにくいという感じですが負荷をかけた場合はPixel Foldよりかなり熱くなるという感じでこれは使い方次第です。

パフォーマンス的にもゲームをやりたいならGalaxy Z Fold 5を選んだ方がいいと思います。Pixel Foldはすぐに暖かくなりますがGalaxy Z Fold 5もちょっと使うと暖かくなる。

猛暑日のような気温であればどちらの機種もダメですがゲームをやらない自分にとってはライトな作業で暖かくなりやすいPixel Foldの方が発熱を実感しやすいという印象です。

電池持ちに違い。

電池持ちに関してはGalaxy Z Fold 5が使い始めたばかりで最適化が終了していないと思う。その上で自分の使い方だとGalaxy Z Fold 5は寝る前の電池残量が50%前後という感じでPixel Foldは40%前後のことが多いので現時点ではGalaxy Z Fold 5の方が明らかにいいです。

Pixel Foldは使った分がっつり減るという感じなので使用頻度が高い日だと20%以下になります。やはり安定性という部分ではGalaxy Z Fold 5の方が安定している印象があります。

ただ注意点として自分は基本コンテンツを消費するのがメインで縦画面のまま使うことが多い。そのためPixel Foldの方がよりコンテンツが大きく表示されるため満足度が高い一方で消費電力も合わせて多いかも。

これでGalaxy Z Fiold 5も毎回横向きにして使えばまた電池持ちの印象が変わってくるかも。

その他

防水防塵は同じくIPX8ですがどちらもお風呂やプールに海などでは使えないので使うなら自己責任かつ保証対象外と思った方がいいと思います。生体認証は指紋に加え2Dの顔認証に対応していますがセキュリティ意識はGoogleが高め。

Pixel FoldはDPAFに対応したカメラセンサーとGoogle Tensorの組み合わせで認証。なのでメインディスプレイでは認証が出来ませんがGalaxy Z Fold 5ではとりあえず対応。

メインディスプレイ側のインカメラは正直写真すらまともに撮れないのにユーザーの顔を精度高く認識できると思わない。ただユーザーからすれば開いても閉じても顔認証ができるGalaxy Z Fold 5の方が分かりやすいですがセキュリティはちょっと気をつけた方がいいです。

そして音量を50%に設定してスピーカーテストをしてみましたが音量は明らかにGalaxy Z Fold 5の方が大きく音質も低音がしっかりしていることを確認できPixel Foldも音質はそこまで悪くないですが音量が圧倒的に物足りないという印象を受けます。

やはりスピーカーに関してはGalaxy Z Fold 5の方が分かりやすいように感じます。

カメラを比較。

最後にカメラを確認していきたいと思いますがスペック的には地味に差があります。メインカメラセンサーだとGalaxy Z Fold 5は1/1.56インチのGN5に対してPixel Foldは1/2.0インチと小型センサーを搭載しておりスペック的にはちょっと弱めという感じです。

とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはGalaxy Z Fold 5/Pixel Foldの順番なので予めご了承下さい。

超広角とはいえPixel Foldの方が白飛びも抑えられており、全体的に明るめという印象でしょうか。

広角で撮影。

次に接写してみましたがボケ感はあまり変わらない印象です。

センサーサイズの差を考えるとPixel Foldの方がしっかり補正されている印象を受けます。

フォーカス精度はPixel Foldの方が優秀という印象を受けます。

ポートレートで撮影してみましたがPixel Foldのがやはり優秀です。Galaxy Z Fold 5は被写体が小さい場合フォーカスが合わないので寄れないですがPixel Foldは関係なく寄れる感じです。

望遠で撮影。

最初に1倍で撮影してみました。

次にGalaxy Z Fold 5にとっては光学となる3倍で撮影してみましたがあまり変わらない印象です。

そしてPixel Fold 5にとって光学となる5倍ズームで撮影してみましたが、Galaxy Z Fold 5の方が明らかにノイズが少ないように見えます。

10倍になるとなんかノイズの入り方が違うというか個人的にはPixel Foldの方が良く感じます。

そして15倍で撮影してみましたがPixel Foldの方がよりノイズが少ないことを確認できます。

Pixel Foldにとって最大となる20倍ズームで撮影してみましたが光学となる5倍以外はPixel Foldの方が優れている印象を受けます。

超広角(低照度)で撮影。

次に手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してみました。

Pixel Foldの方が白飛びがしやすくノイズも多めという印象です。

広角(低照度)で撮影

白飛びはGalaxy Z Fold 5の方が僅かに抑えられていますがフレアはPixel Foldの方がマシかなという印象です。

噴水部分の表現でユーザーによって好みが分かれるかもしれません。

どちらもひどいですがGalaxy Z Fold 5の方がまだマシでしょうか。

ちなみにPixel Foldは夜空を撮影したい時に三脚が必須ですが天体写真モードにも対応しています。

望遠(低照度)で撮影。

2倍で撮影してみましたがPixel Foldは白飛びがやはりしやすい。

そして3倍で撮影してみましたがPixel Foldの方がより明るく撮影できている一方でノイズがちょっと気になります。

最後に5倍で撮影してみましたが、Piel Foldは広角の場合は比較的安定していますが超広角と望遠がイマイチな印象。高照度の環境だとカメラセンサーの弱さをまだカバーしていますが夜はちょっと厳しいかなという印象を受けます。

どちらがおすすめか

今回はPixel FoldとGalaxy Z Fold 5の比較レビューを主観的にまとめてみました。まず自分のように面倒なことが嫌いな人間にとってGalaxy Z Fold 5はちょっと面倒です。

表示できるコンテンツのサイズはほぼ一緒ですがGalaxy Z Fold 5は都度横向きにする。そしてどちらもアプリの最適化はしきれていませんがGalaxy Z Fold 5はオプションを用意することでユーザーに選択肢を持たせてPixel Foldはサブとメインの使い分けを提案。

Galaxy Z Fold 5はビジネスツールとして使いたい人に分かりやすくおすすめしやすい。一方でPixel Foldはコンテンツを消費することがメインな人にとっておすすめしやすいです。

完成度どうこうというよりも同じ折畳式機種でありながら考え方が全然違うように感じます。

あとは執筆時点で価格は不明ですがPixel Foldは直販版が25万3000円でキャリア版は28万円前後に対してGalaxy Z Fold 5の価格がどうなるのかちょっと読めないです。

海外版の価格を参考にすればGalaxy Z Fold 5の方が高い可能性があり30万円前後だと思う。直販版が出たとしてもGalaxy S23 Ultraのように大容量モデルだけなら35万円前後かも。

少なくともPixel Foldのように安くは買いにくい可能性は十分に考えられます。改めて比較して思いましたが初めての折畳式機種だとすればGalaxy Z Fold 5がおすすめ。

ただGalaxy Z Fold 5が誰でもかれでもおすすめという感じではなく自分にとってはPixel Foldの方が用途に合っているので単純に使いやすいという印象を持っています。

オプションが優秀なのは嬉しいですがどんなにオプションを用意してもハードの壁は越えられない。最初に考える部分としてサブディスプレイに求めることから入ると分かりやすいかもしれません。

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