Xperia 10Ⅴ 短期レビュー。ユーザビリティに真摯に寄り添った製品

先日には香港版のXperia 1Ⅴを購入して開封レビューをしてみましたが、Xperiaが好きなユーザーにとっては堪らない一台になっていると思います。詳細は「Xperia 1Ⅴ 開封レビュー。ずっとこんなXperiaを待ってました」をご参照下さい。

また歴代でも最も完成度が高いGalaxy S23 Ultraと比較してみましたが、ようやくXperiaがGalaxyと勝負できる立ち位置になったとかなりの進化を感じます。詳細は「王者Galaxy S23 Ultra。Xperia 1Ⅴはどれだけ通用するのか徹底比較」をご参照下さい。

さて今回香港版のXperia 10Ⅴを購入してから約1週間使ってきたので短期レビューをしてみたいと思います。

スピーカーが残念。

スペックにそこまで期待していませんが個人的にかなりがっかりだったのはスピーカーです。Xperia 10Ⅴでは念願のステレオスピーカーを搭載しましたが正直拍子抜けもいいところです。

自分が期待を膨らまさせ過ぎたということもありますがステレオスピーカーになれば音量も大きくなり音質もより強化されると思っていましたが音量自体は前モデルでから大して変わっていない。

またステレオスピーカー+デュアルフロントスピーカーのため本体を横持ちで持った場合によりユーザーに向かって音が聞こえるように改善されていますがそもそも音質も音量も微妙です。

Xperia 10Ⅴのわかりやすい進化ポイントだったからこそ余計に残念という感じで個人的にスピーカーは逆にステレオであること自体はそこまで重要ではないのでないかと思うように。

ミドルレンジとはいえオーディオ関連に強いSonyの機種だからこそかなり残念に感じてしまいます。正直これだと5〜6年前のXperia XZシリーズの時の方がまだスピーカーがマシに感じてしまいます。

価格が残念。

次に2つ目の残念なポイントとして価格です。Xperia 10Ⅴの動画ではSNSやYouTubeなど最低限の使い方しかしないからXperia 10Ⅴのスペックで十分だとコメントを頂きます。

ただ正直その用途ならXperiaじゃなくて他のメーカーのもっと安い機種で十分なのではと思う。

自分がまめこさんのところで購入した時は約7万円でXperia 10Ⅳの時は為替の影響もあるのか約7万2000円だったのでちょっと安くなったからまだマシです。ただライトユーザーが7万円以上を出して購入する機種なのかという疑問は正直あります。

数年前の話になってきますが8万円なら当時で見ればミッドハイレンジモデルが購入できる価格帯でこの価格帯になってくるとライトユーザーというよりはオタク寄りのユーザーがスペックに拘って購入してくる価格帯です。

現状インフレの状況などから高くなっても仕方ないと思いますが選択肢は他にもあります。

ちなみにOppo Reno 9Aが前モデル対比でスペックが変わらず値上げと叩かれていますがOppoだって馬鹿ではなく統計データを基に製品開発とマーケティングをしていると思われます。

逆に言えば日本市場はスペックよりもデザインで何より優先なのが価格だということです。ちょっとでも高くなるとスペックに拘っていたとしても全然売れない市場ということになります。

ただ同じ原材料で同じスペックにしたとしても為替の影響などから値上げが避けられなくその結果がOppo Reno 9Aだと思います。Xperia 10Ⅴは価格帯で見ればハイエンド寄りですが中身はミドルレンジでこのギャップがひどいからこそあまり前評判が良いとは言えない状況です。

正直Xperiaというブランドに拘りがない限りは他の選択肢も同時に検討するべきだと思います。

ユーザビリティに寄り添った製品。

キャリアによりますが一括価格で7万円を超えてくるとなると厳し目の評価になりますが製品自体のコンセプトは単純明快という感じでライトユーザーに寄り添った製品に感じます。

持ちやすさを意識したデザイン。

まず一つ目としてデザインでこの片手で持ちやすく軽いというデザインは差別化に繋がっている。もちろんハイエンドと比較すれば高級感はありませんが質感は素材を考えればかなり高めです。

また何より横幅が70mm以下で重さが160g以下という取り回しの良さは圧倒的な強みです。今のスマホはニーズがあるとはいえ大型化がとまらずミドルレンジはコストカットのためかあまり小さいモデルがないです。

当たり前の話ですがコンポーネントを小型化させようとすればコストがかかるため筐体サイズが大きいほど内部スペースに余裕が生まれやすいのでコンポーネントをわざわざ小型化させる必要がない。

その中でXperia 10Ⅴはコンパクトなサイズ感でSIMトレイの搭載位置などを考えるとまだ内部スペースに余裕があるのではないかなと思います。

やはり老若男女問わず片手操作がしやすい機種が特に日本市場で求められていることもありXperia 10Ⅴのサイズ感は同世代のライバルとなるPixel 7aやGalaxy A54にもない魅力の一つです。

より気軽さが増したカメラ。

次に2つ目としてハイエンドユーザーからすればもちろん物足りないですがカメラが使いやすくなった。白飛びがより抑制されるようになって撮影後の画像処理も僅かに改善されたことで手ブレもより抑制。

また自分の勘違いだったら申し訳ないですがXperia 10Ⅳの時はナイトモードを選択して撮影。その後画面を消してもう一度撮影しようとすると再びナイトモードを選択する必要がありました。

ただ個人的に地味に便利に感じたのがナイトモードを固定でオンの状態にしておくことができる。もちろんオートにすることも出来ればオフにすることもできこれはXperia 1Ⅴにもない魅力です。

ライトユーザーであればカメラの画質をそこまで求めることはないと思うので最低限は撮れる。またようやくですがメインカメラセンサーが光学式手ぶれ補正に対応したので汎用性の拡大。

SoCの問題から4Kに非対応ですがライトユーザーで4K撮影する人はかなり限定的で問題ないです。ハイエンドXperiaよりはちょっとHDRが強めというか分かりやすい写真が撮れるのもいいのかも。

少なくとも前モデル対比ではカメラの使い勝手がだいぶ改善した印象で気楽に撮れるようになった。ハイエンドに慣れているユーザーからするとミドルレンジで撮る方が地味に大変なんですよね。

驚異的な電池持ち。

そして3つ目として電池持ちで海外サイトのバッテリーテストで175のスコアを獲得した通りまだ最適化が終了していない可能性がありますが電池持ちはそれでもかなり良いように感じます。

正直メインで使うにはストレスだったのでガチでは使っていませんが寝る前の電池残量は70%以上のことが多くあまり使っていない時は80%近くあったので正直化け物に感じます。

普段ハイエンドばかりを使っているので何ともですがここまで電池持ちが良い機種が見たことがない。少なくともライトユーザーの使い方であれば2日以上は持つ可能性が高く今夏で最も良いと思う。

取り回しが良く電池持ちがいい機種とスペックよりもユーザビリティの方に特化した特徴に感じます。

まとめ

Xperia 10Ⅴが発売される地域が限定的で生産数もかなり限定されていると思うので一台あたりのコストを抑えるのは難しく円安の影響もあり国内での価格はなかなかシビアな感じです。

ただこれが一括価格で6万円以下にすることが出来ればもっと評価が違ったのかもしれません。使っていて思うのはスペックじゃ物足りないけど使ってみないと分からない部分がしっかり進化。

正直自分のチャンネルを見て下さっている方におすすめの機種とはいえませんが特徴が分かりやすい。なので店頭でスマホを買うライトユーザーに対して店員さんがおすすめしやすい機種に感じます。

auはプログラム利用で4万円以下になるのでまだありかなという感じです。

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