Xperia 1Ⅴ 3週間レビュー。本当に買うべきなのか冷静に考えてみた

先日にはSonyの新製品体験会に参加させて頂き、短時間とはいえXperia 1Ⅴの進化をしっかり感じることが出来たので今から発売が非常に楽しみです。詳細は「実際を触ったら超やばかった。Sony新製品体験会でXperia 1Ⅴをチェック」をご参照下さい。

さらに先日には香港版のXperia 1Ⅴを購入して開封レビューをしてみましたが、Xperiaが好きなユーザーにとっては堪らない一台になっていると思います。詳細は「Xperia 1Ⅴ 開封レビュー。ずっとこんなXperiaを待ってました」をご参照下さい。

さて今回香港版のXperia 1Ⅴを購入して約3週間使ってきたので中期レビューと合わせて購入するべきなのかまとめてみたいと思います。

電池持ちがイマイチ。

香港版を購入してから約3週間使ってきましたが自分の中では今まで使ったXperiaの中でもかなり満足度が高い。ただ一方で気になることが一つあり電池持ちです。

海外サイトが正式発表直後にバッテリーテストの結果を公開しており115のスコアを獲得。このスコアを先に見てしまった事で期待値が高くなりすぎてしまったのか実際に使っていて電池持ちはスコアほどの良さはありません。

以前はハイエンドで100超えのスコアを獲得していれば電池持ちがかなり良い方の部類でした。

ただ最近メーカーが電池持ちの改善にも注力していることからも今年は110超えの機種がかなり増えてきており2022年モデルよりスコアがいい機種が一気に増加したという感じです。

その中でXperia 1Ⅴのスコアは比較的良い方ですがおそらく自分の使い方と合っていない。

Zenfone 9やGalaxy S22 Ultraなど110前後の機種は自分の使い方だと寝る前の電池残量が50%以下になることはほぼなくGalaxy S23 Ultraなど120超えの機種は60%以下になることがほぼないという感じですがXperia 1Ⅴは寝る前の電池残量が50%以上に事がほぼないです。

自分の使い方だと電池持ちがいい機種は正午時点で90%以上残っていることが多いですがXperia 1Ⅴは80%以下のことが多く待機状態における電力効率は非常に優秀であることから使った時に電池が減るのがかなり速い。

YouTubeやtwitterではそこまで一気に減る印象はなくやはりゲームをちょっとでもすると一気に減る感じ。そのためゲームをやる人とやらない人で電池持ちに対する印象が大きく異なると思います。

ゲームをやるとみるみる電池が減るのでゲームをそれなりにやりたい人はモバイルバッテリーなどを用意した方がいいように感じます。

ただ電池持ちの評価はあくまでも海外サイトのバッテリーテストのスコアが良かったからこそのギャップで個人的には1日は充電なしで電池は持つので電池持ちに不満があるわけではない。

最近はゆっくり触っている時間が増えたので自分の使い方だと寝る前の電池残量が30%前後。感覚的にはGalaxy Z Fold 3やXperia 1Ⅲなどと同じで電池持ちが良いとは思えないです。

すでに初期設定から3週間近く経過しており毎日使っていることを考えると最適化が終了していないとは考えにくくXperia 1Ⅳの時に話題になった開発者オプションもオフにしている。

自分が今まで使ってきたSnapdragon 8 Gen 2搭載機種の中で電池持ちは良くないという感じ。なので電池持ちが気になる人は避けるべきかアクセサリーを用意してカバーする必要があります。

発熱対策。

そしてXperia 1Ⅳの時に散々話題になった発熱ですが少なくともカメラに関してはかなり改善。真夏になった時はどのようになるか現時点で判断出来ませんが4K/60fps撮影はそれなりに撮れる。

自分が試した感じでは1時間の連続撮影が出来ましたが実際に1時間連続で撮影する人は超限定的。少なくともユーザーが撮りたいタイミングで好きな尺で撮るといういニーズは満たしていると思う。

ただカメラの熱耐性が強くなったとはいえ推奨動作温度である0度から35度以外の気温であまり長時間撮影はおすすめしないです。

本体が高音の状態が長時間継続すると故障に繋がりPixelやXperiaのようにある程度のタイミングで警告を表示して強制終了させてくれた方が結果的にユーザーに優しいと思います。

また頂いたコメントをみる限りSoCが変更されれば発熱が改善に解決すると思っている人もいれば発熱対策が強化されている機種はそもそも本体が熱くならないと思っている人が多い印象です。

もちろん使い方次第ですが本体が熱くならないのはエントリーモデルやミドルレンジで本体が熱くなるほどのパフォーマンスが出ないからです。一方でSnapdragon 8 Gen 2搭載機種などはパフォーマンスが高すぎるため発熱します。

そのためメーカーは本体内部の熱を逃してパフォーマンスを安定させるためにベイパーチャンバーやグラファイトシートなどを採用して熱を拡散した上で放熱します。

放熱した結果本体が熱くなるので本体が熱くなること自体は悪くはありません。

むしろハイエンドクラスで負荷をかけているのに本体が熱くならないのは放熱が上手くいっていない可能性があるので故障に繋がる可能性もある。なのでハイエンドクラスで発熱が全くしないという機種は皆無であとは発熱の程度の違いです。

Xperia 1Ⅴは前モデルのような不快に感じる発熱はしにくくなりましたがGalaxy S23 Ultraなど他社の最上位と比較すると本体はすぐに暖かくなるという印象で気になる人は気になるかも。

発熱が気になる人はそもそもハイエンドを避けるべきでパフォーマンスの持続性が最優先の人はXperia 1Ⅴを避けた方がよくそれなり安定して使えればいいと思う人はXperia 1Ⅴでも十分かも。

仕方ないですがいつも国内での発売時期が夏頃なので結局発熱しやすいイメージになるんですよね。

オート撮影の強化。

最近のハイエンドは電池持ちに発熱と安定性の部分が微妙だったからかなり注目度が高い項目です。個人的には1世代で十分なレベルに進化したという印象。

少なくとも前モデルのようにカメラが数分で強制終了になったり発熱が原因でリフレッシュレートが制限された結果動作性がガタガタになる感じはありません。

端末の基礎スペックとして見れば他社の最上位に劣る感じもなくむしろ日本市場で見ればイヤホンジャックやSDカードスロットの搭載は大きな差別化になっている。

またBluetooth接続時にオーディオ性能やスピーカーの音質も差別化に繋がっていると思います。

あとは評価が分かれそうなのはカメラでXperiaのカメラは動体の撮影にフォーカスされている秒30コマのバースト撮影や瞳オートフォーカスにリアルタイムトラッキング機能などαユーザーがカメラを購入する時に最もニーズが高い高速オートフォーカスをXperiaでも採用されています。

そのためこの時点で普段撮影する被写体が動体かそうじゃないかでユーザーを選ぶと思います。また現実をより忠実にというコンセプトを採用しており他社と比較すれば過剰な補正はしない。

一部メーカーの機種が月を撮影した際の画像が実物と全く違うと話題になりましたが程度は違えど今のスマホのカメラに求められているのはAIによるバリバリな補正です。

なのでAIやカメラソフトでバリバリ加工している機種も結局は現実とはかなり違うので月の作例のようにフェイクだと言われてもおかしくないですがこの辺は何も言われないのが不思議。

ただXperia 1Ⅴでは現実をより忠実に撮影というコンセプトを残しつつオート撮影を強化。

iPhoneで見ればDeep Fusionという技術ですがPhoto ProのAモードとBasicモード限定で画像重ね合わせ技術を採用しておりメインカメラセンサーが48MPと高画素化されたことでピクセルビニング技術の採用と他社では数年前から採用されている技術をようやく採用した感じ。

また低照度の環境で現実をより忠実に撮影すると真っ暗にしか撮れないため一定の条件下でトリガーするナイトモードに対応とようやく他社とある程度同じ立ち位置になれた感じです。

またαシリーズが採用しているS-Cinetoneに対応したことで6つのパターンで撮影可能に個人的な印象としてXperia 1Ⅴは以前よりオート撮影における加工感が強くなった印象を受けます。

ただ他社の一部機種のように過剰な補正をかけることはなくSonyのαシリーズに近い色味に今までは動体の撮影とマニュアル撮影という感じでしたオート撮影が強化されたことで既存のXperiaユーザーにとってはかなり使いやすくなりましたが癖があることに違いはないです。

まとめ

前モデルの欠点をしっかり潰しつつカメラが進化したことでより扱いやすくなった印象です。ただ歴代Xperiaのコンセプトは継続されており拘りが強い人ほどおすすめしやすい印象です。

従来のXperiaと比較しても使いやすく感覚的にはXperia XZシリーズの時に近づいた印象です。スマホに何か拘りを持っている人にはおすすめでSonyだからという理由ではお勧めしない。

万人向けのスマホは高いしつまらないと思う人に個人的にはXperiaか折畳式機種がお勧め。

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