先日には香港版のXperia 5Ⅳを購入して開封レビューをしてみましたが発熱以外は想像以上に良く良機種に仕上がっている印象を受けます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 開封レビュー。満足度激高。けど発熱はひどめ」をご参照下さい。
使っていて不安な部分もあるとはいえXperia 5Ⅳは今までのXperiaの中でも割り切った存在で分かりやすくより選びやすくなった存在に感じます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 1週間レビュー。満足度激高だけど不満がないわけではない」をご参照下さい。
さて今回Sonyが新製品発表会を開催してXperia 1ⅤとXperia 10Ⅴを正式発表したので簡単にまとめたいと思います。
Xperia 10Ⅴを正式発表。
まずはミドルレンジであるXperia 10Ⅴから確認していきたいと思います。
すでにデザインがリークしていたことに加え前モデルからほとんどデザインの違いがないため正直新鮮味がありませんが筐体サイズを確認すると前モデル対比で僅かに大型化しています。
ただ面白いのがさらに軽くなっており5000mAhを搭載する機種では最も軽いとアピール。大型化しても十分に持ちやすいサイズ感で取り回しの良さも優秀であることに違いはないです。
プレス画像からみる限りで本体上部にイヤホンジャックにマイクで左側面にSIMトレイを搭載。
そして本体下部にUSB-Cにマイクに右側面が指紋認証が統合された電源ボタンに音量ボタンといつもと変わらずという感じで物理ボタンの搭載位置が多少ずれているかは実機で比較しないと不明ですが筐体サイズがほぼ一緒でGoogle Assistantボタンがあるわけではないのでほぼ一緒なのではないかと思います。
本体正面は上下にちょっと太めのベゼルがあり本体背面は垂直型のトリプルレンズカメラとぱっと見の印象としてはほとんど変わらないです。そしてカラバリはWF-C700Nと合わせて楽しめるように統一感のある4色展開となっています。
また前モデルと同様に指紋が目立ちにくいようにマット仕上げが採用され質感も高めです。
コストカットの意味合いも強いと思いますがXperia 10Ⅲの頃からほぼ変わっていないので新製品としての新鮮味はないですがターゲット層を考えると刷新は必要ないのかもしれません。
ディスプレイを確認。
ディスプレイを確認すると前モデルと比較して正直ほとんど進化していない感じです。
Xperia 10Ⅳではディスプレイ輝度がXperia 10Ⅲ対比で50%近く改善したこともありかなり見やすくなりましたがXperia 10Ⅴではさらに1.5倍とかなり改善していることを確認。
やはりディスプレイはコストがかかるためミドルレンジモデルとなるとコストカットされやすい。ただ日常使う上では十分なスペックを搭載しており不満というよりは新鮮味がないだけです。
あとはやはりというべきか擬似的90Hz表示にでも対応して欲しかったですが60Hzのまま。ディスプレイのコストはかえず出来るだけソフトでカバーできる部分を進化させた感じ。
基礎スペックを確認。
基礎スペックを確認するとAndroid13を標準搭載しておりアップデートサポート期間は残念なことに発表されていませんが従来と同じであれば最大2年とかなり短く感じます。
SHARPが頑張って最大5年に対応してきている中Sonyにもちょっと頑張ってほしいところ。そして市場によって異なりますが国内でみると一部キャリアのモデルはeSIMに対応。
容量構成を確認するとRAM/ROMに特段変更はありませんがSDカードスロットは継続採用。搭載SoCはちょっと衝撃的でまさかのSnapdragon695を継続採用しており進化がない。
一部噂ではSnapdragon 6 Gen 1を搭載するとの予測がありましたがコストが高いせいか維持。処理性能という部分では残念なことに改善が見られず画像処理においてもおそらく一緒です。
バッテリーを確認すると5000mAhと同じ容量ですが省エネ性能の改善で電池持ちの改善。生体認証は指紋認証が継続でIP68にイヤホンジャックも継続といつも通りです。
Xperia 10Ⅳではイヤホン接続時の360 Reality Audioに対応しましたがXperia 10Ⅴは今度こそステレオスピーカーに対応して欲しいと思っていたら念願のステレオスピーカー搭載。
音圧が前モデル対比で20%改善しておりデュアルフロントスピーカーのためバランスもよし。
カメラを確認。
そしてカメラに関しては12MP+8MP+8MPのトリプルレンズカメラでメインカメラセンサーは1/2.8インチから1/2.0インチと大型化したことで暗所での撮影性能を60%改善しています。
さらにようやく光学式手ぶれ補正に対応したことで動画撮影時のクオリティも改善。そして執筆時点における発売時期などをまとめると以下のようになります。
カラバリ | 価格 | 発売時期 | |
docomo | 4色(グリーンはオンライン限定) | 未定 | 7月上旬以降 |
au | 3色(グリーン以外) | 未定 | 未定 |
その他UQ mobileやSoftBankにRakutenも取扱予定で予約も開始しています。
Xperia 1Ⅴが正式発表。
次に本命ともいえる最上位モデルであるXperia 1Ⅴのデザインから確認したいと思います。
Xperia 10Ⅴと同様にすでにレンダリング画像がリークしていたこともありますが本体サイズを確認すると165x71x8.3mmで重さは187gと事前情報と異なり筐体サイズは一緒です。
リーカーが予測していた通り筐体サイズを変更しなかった理由としてXperia 1Ⅳ専用として発売されたXperia StreamをXperia 1Ⅴでも併用できるようにだと思われます。
逆に言えばXperia Streamに今後縛れれるようであればスマホ自体のサイズ感も変わらない。
本体上部にマイクとイヤホンジャックで本体右側面は指紋認証が統合された電源ボタンに音量ボタンで本体下部を確認するとUSB-CにマイクにSIMトレイと大きな違いはありません。
フロント部分は上下にスピーカーを搭載しておりベゼル部分にインカメラが搭載されています。
またバックパネルはGorilla Glass Victus2と改善され垂直型トリプルレンズカメラを搭載。従来と同じフロストガラスを採用していますが独自開発のきめ細かなテクスチャー加工が施されています。
より滑りにくくなった結果カメラ撮影時に持ちやすく落としにくいというメリットもあります。カラバリはブラック/シルバー/グリーンの3色展開で伝統的なパープルはついに廃止に。
ちょっとプレス画像では分からないですがシルバーがXperia 5Ⅲのフロストシルバー寄りなら間違いなくシルバーを購入しますがXperia 1Ⅳのアイスホワイト寄りならグリーンがほしい。
カメラデザインは地味に変わっており従来カメラ部分を一枚のガラスでカバーしていた。ただそれぞれレンズごとに独立したデザインに変更。またカメラ上部にあったLEDフラッシュがカメラの台座内部に移動しておりTOFセンサーが廃止となりマイクが搭載されていることを確認。
デザイン自体は大きく変わった印象は受けませんが細部がしっかりと洗練されておりまた質感も変更されていることからも個人的にはめちゃくちゃ物欲が刺激されます。
やはりこの高級感を感じるデザインは逆に変更してほしくなく今から実機を触ってみたいです。
ディスプレイを確認。
次にディスプレイを確認していくとディスプレイサイズや表示解像度に特段変更はなくまた可変式120Hz表示に対応すると予測されていましたが残念なことに非対応です。
Xperia 1シリーズではXperia 1Ⅲで初めて120Hz表示に対応しましたが表示解像度が4Kに対応していることもありディスプレイの消費電力が多く結果発熱にも繋がっています。
そのためXperia 1Ⅳでは発熱すると最初にリフレッシュレートを制限して消費電力を抑制。可変式に対応することで消費電力はもちろん発熱抑制に繋がった可能性があるので残念。
結局は表示するコンテンツに合わせて表示解像度も変動しているので調節が難しいのかも。そしてディスプレイ輝度も改善されたのか気になっていましたが特段記述はないです。
そのためディスプレイはほとんどスペック上では進化していないと考えた方が良さそうです。
ただGorilla Glass Victus 2と記憶違いだったら申し訳ないですがGalaxy以外で初の採用。一気に2世代分改善したことになるので耐久性はより安心であとは採用されているディスプレイ自体が刷新されているのか気になるところ。
あとは実機で確認したいところですがXperia 1Ⅳはフラットディスプレイは継続でしたが2.5Dのバックパネルをやめフラットにそしてサイドフレームに高さを出すことでディスプレイやバックパネルの破損を避けようとデザインが変更されましたが手持ちでみるとサイドフレームが割と簡単に剥げてしまった。
ディスプレイやバックパネルが破損するよりはマシですが今度はどうなっているのか要確認です。
基礎スペックを確認。
基礎スペックを確認していくとOSはAndroid13を標準搭載していますが気になるのはアップデートサポート期間で発表会時点で特段言及がなかったので詳細は不明です。
先日発表されたAQUOS R8 Proはメジャーが3回にセキュリティが5年に対応しているのでSonyにもかなり頑張ってほしいところで今回も強化されない感じだと評価が厳しくなるかも。
あとはXperia 1Ⅳの国内版はeSIMに対応しており直販版も同様に対応しているため実質物理SIMが2枚のDual SIMに対応しているXperiaの選択肢がなくなったのは地味に残念。
個人的にはSIMカードをちょこちょこ入れ替えることもありeSIMだとちょっと億劫です。また直販版はミリ波非対応でキャリアモデルのみ対応の流れです。
そして容量構成を確認するとXperia 1Ⅳから大きな変更はなくいつも通りでXperia 1ⅤはSnapdragon 8 Gen 2を搭載していることが特徴。
ただ一つ油断していけないのがSnapdragon 8 Gen 1よりSnapdragon 8 Gen 2の方がパフォーマンスも高く発熱もしにくいためパフォーマンスの持続性も優れていますが決して発熱がしにくいわけではないことです。
Xperia 1Ⅳでは発熱の酷さが話題になりましたがXperia 1ⅤではCPUの電力効率が前モデル対比で約40%改善しておりカメラ動作時における消費電力が約20%改善。
また熱拡散シートの堆積を約60%拡大したことで消費電力の改善と放熱性が向上しパフォーマンスの持続性が改善したとアピールしていますがちょっと不安。ただ言ってしまえばハードでガチガチに強化した感じではなくソフトで強化した感じです。
ソフトでの制御での限界を迎えた時にどの程度安定させることができるのか気になるところ。
バッテリーに関しては5000mAhと容量は変わっていませんが充電速度は有線の場合は改善。指定の電源アダプターを使用することで30分の充電で50%まで充電可能と僅かに改善しています。
そして気になる部分としてはSnapdragon 8 Gen 2を搭載したことで電池持ちの改善。何だかんだ言ってもXperia 1Ⅳは海外サイトのバッテリーテストで100を獲得しておりハイエンドモデルの中で悪くない。
これがSoCの進化でどれだけ改善しているのか今から楽しみ。少し前までXperia 1シリーズは電池持ちが悪いイメージでしたがどんどん良くなっています。その他IP68にイヤホンジャックに指紋認証への対応はいつも通りという感じです。
あと個人的に気になるのはスピーカーで新しいアンプを採用したことで音質自体が改善。こればかりは試してみないと分からないですがXperia 5Ⅳを超えて欲しいところです。
カメラを確認。
次にカメラを確認するとデザインの部分とも重複しますがまずTOFセンサーがカットに。
写真を撮る際のフォーカスに関してXperia 1シリーズはTOFセンサーを主軸としてAIをほとんど使っておらず逆にTOFセンサーがないXperia 5シリーズはAIを最大限駆使。
Xperia 5ⅣではTOFセンサーなしでリアルタイムトラッキング機能に対応したのでXperia 1Ⅴで廃止になったとしてもほぼ影響がない。仮に影響が出るとすれば低照度において動く被写体を撮影する時だと思いますがそのシーンだとXperia自体が不向きという感じ。
カメラの画角としては16mm/24mmと変更なく事前情報ではLGの新型モジュールを採用で4倍から9倍の光学ズームに対応すると予測されていましたが85mmから125mmと変更なし 。
一方でメインカメラセンサーが2層トランジスタピクセルスタックイメージセンサーを搭載。
最初の層はフォトダイオードで2番目の層がピクセルトランジスタであるため最初の層であるフォトダイオードがより多くの光量をとり込み画像ノイズを低減することができる。
また低照度の環境においてXperia 1Ⅳ対比で感度が2倍と大幅に改善とXperiaが比較的に苦手とされてきた低照度撮影がより強化された感じですまたαシリーズなどが対応しているS-Cinetoneに新たに対応したことでより簡単にカラーグレーディングの設定が可能。
Sonyの発表によるとメインカメラセンサーの刷新によりまるでフルサイズセンサーで撮影したような写真をカラーグレーディング機能と組み合わせることで表現できるとしています。
またセンサーサイズも1/1.7インチから1/1.35インチと一気に大型化していることが判明。
ただセンサー名には言及していませんがスペックをみる限りでは超広角と望遠レンズはセンサーサイズが一緒のため同じセンサーを採用している可能性があります。
インカメラに関してもスペックをみる限りは同様に同じに見えリアカメラはメインカメラの刷新でXperia PRO-Iバリの表現力を手に入れその他は逆にXperia 1Ⅳから変わらないかも。
ちなみにPhoto ProやVideo Proでは縦UIが追加され撮影シーンに合わせて使いやすく改善。
カラバリ | 一括価格 | 発売時期 | |
docomo | ブラック/シルバー | 価格未定 | 6月中旬以降 |
au | ブラック/シルバー | 21万240円 | 6月中旬以降 |
SoftBank | ブラック(gaming)/シルバー | 価格未定 | 6月中旬以降 |
最後に発売時期を確認すると直販版の製品ページが早くも公開されており価格は19.5万円で7月中旬以降の発売とされておりキャリアモデルとのタイムラグが大幅に改善されています。
まとめ。
今回はいよいよ新型Xperiaが正式発表されたのでざっくりと進化点をまとめてみました。昨年と同じ流れでAQUOSにPixelにXperiaとこの時期に集中させるのはやめてほしいです。
今回発表された新型Xperiaは基本購入予定なので届き次第レビューをしたいと思います。
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